なんか神の不手際で転生するらしい |
さあて、冬休みが終わったわけだが
「皆〜」
『なのは(ちゃん)!』
まあ学校に高町が復帰した。だがこれだけじゃ何があったかわからないだろうから教えておこう。
あの後
高町は空間から戻ったことで重傷状態に戻った。幸い気絶していたから激痛に見舞われることはなかったのが救いか。そして高町の部屋で絶対安静だ。まあ命の危険はすでに回避しているから問題ないらしいが。
「麻井」
「・・・・シグナムとクロノにユーノか。多いな。メリアのことならお前たちの非だ。」
「いやまあ・・・それもあるが。君は一体何のために魔法を・・・いや、なんのために戦っているんだ?」
「・・・妙な質問だな。何故そんなことを聞く?」
「お前とのさっきの戦い。というより、お前から感じるのは戦士のソレとは何かが違う。かといって責任感や、狂人のソレとも違う。戦っている理由の根本が違う気がするんだ。」
「俺が戦う理由?そんなもの、決まっているだろう?俺は生きるためにしか戦わん。」
「何?」
「むしろそれ以外に何がある?相手が俺の命を脅かす存在ならそいつを消す。当たり前のことじゃないか。俺以上の力を持つ存在なら逃げる。己の命は一つしかない。なら、それを大切にするのは当たり前だ。如何に無様な姿を曝そうともその日それで生き延びたのならそれでよいではないか。ある意味一番上等な理由だと思うが。」
もちろん最初からこんな考えを持っていたわけではない。それに至ったのは・・・
「君は・・・」
「そもそも、俺は一度足りとて『この世界を守るために戦う』『困っている人を助けるために戦う』なんて大それた大義名分を持って行動したことがあったか?」
「!」
「俺はただ自分の命が守れればそれでいい。理不尽なことから俺だけが守れればそれでいいんだよ。その結果他の奴が偶々そのお零れを拾って助かっただけだ。だから、ジュエルシードも、闇の書も、マテリアルも、何時かの犯罪者も俺は介入した。放っておけば俺の命に係わりかねないことだったからな。まあ闇の書は本貸してやっただけだが。因みにメリアの件に関しては俺の個人的興味からだ。」
それを聞いた時の三人は印象深かったな。まるで異物を見るような目だった。
「俺は決して他人に命を預けるような真似はしない。いや、したくない。と言ったほうが正しいか・・・他人なんて裏切ってくるのが当たり前だ。信じられるのは己とデバイスくらいのものだ。」
「何故デバイスを?」
「分からないか?ユーノ?デバイスはな、一度登録してしまえば。主を裏切ることは((できない|・・・・))。なぜならする必要が無い。それ以前にそんな自由がAIたる彼らにはできないからだ。失敗する自由すらない。故に、望んだとおりの結果がもたらされないまたは暴走したのなら。それは使い手の技量、調整不足またはそれ以外の外部からの手によるものしかありえないからだ。使い魔にしたってそうだし」
「君は人間を信用していないのか?」
「当然だな。腐肉に集る蛭ほど見ていておぞましいものは無いな。そもそも、アイツ等は困っている人を助けたいとか言っているが、正直アイツ等にとって困っているとはなんなのかがわからない。そんなこと言えば世の中の人間全員が困っている。だがそれを口にする奴はそうはいない。別に自分で解決できることだからとか、他人に言うのが恥ずかしいからとか、別にあろうがなかろうがそこまで大差ないことだとかさ・・・別にそこまで助けろとは思わん。だが、他人に縋るほど困っている人だっている。今でも財布や携帯無くした人だっているだろう」
「だが、その程度のことで・・・」
「その程度?でも困っていることに変わりないだろ?困っている人から見ればさ。それをこっちの方が重要だ。身分がなんやら適当にこじつけてさ、そういうの見ていると、別に助けるのが面倒臭い。と自分で言っているようなものにしか俺には見えないんだ。所謂悪平等という奴だ。」
「・・・・君は、昔にそういうことがあったのか?」
「アイツ等にも言ったと思うが昔のことだ。まだ小さい頃だな。親が亡くなって遺産があることを知った時だ。まだ遺産があることが知らなかったときは俺を助けてくれるような人はいなかったよ。まるでその辺にある石ころを見るような目だったよ。だが遺産があると知った時は凄まじかった。みんな目に欲望の炎を宿してさ『君は私の息子にふさわしい』とか、『欲しいモノをなんでも買ってあげよう』とか、『私たちが君の親になってあげよう』とか口八丁で言って、親の遺産で甘い汁啜ろうって下心が見え見えだった。それで吸い上げるだけ吸って俺を捨てる気なのもな。」
「そんなことが・・・」
「俺は生来からそういうのには敏感だった。その時から俺はそういうモノに頼って生きることをできなくなった。自分自身が生きる糧を大人になって守っていくことを決めた。そうでなければ生きていられないからな。だからどうしても信用できん。特に、俺のことを知っているつもりで接してくる奴なんか特にな・・・・自分の理想像を本人に押し付けるな。アイツ等には言うなよ。あの馬鹿共のことだ、ギャーギャーうるさく同情するに決まっている。そういうの、大っ嫌いだから。そうしたらアイツ等殺すからそのつもりで([∩∩])」
「あ、ああ、わかった。」
「・・・・あ、ああそうだ。一つアイツ等に伝えておけ」
「?」
「人を傷つける力が人を殺さない力なわけがない。」
「!!・・・わかった。言っておく。」
その後は・・・・たしか次の日に士郎さんが来て、高町の部屋で説教していたな・・・高町を・・・「お前が死んだらどれだけの人間が悲しむのかわかっているのか」とか桃子さんがどうこうとか俺が言っていたこと(大人についてというよりほぼすべて)とかあったけどでも一番印象的だったのがアレだったな「力を持つということは人に嫌われることをよしとする行為だ」だったか・・・あれはまさしくその通りだな。だって俺たちの力を見て怖がらない人間はいないと思う。てか、いない。その後、高町の奴が管理局をやめることを引き替えに体を治してほしいって言っていたな。まあ、それを聞いた時嫌われたくないのかと思ったがどうやら違うらしく
「管理局で本格的な仕事が始まったらもう親に甘えることができなくなるから思いっきり甘えるの!!」
と、どこか晴れ晴れとした表情だった。あれだけのトラウマ与えたのにもかかわらずそのポジティブさ・・・逆に尊敬するよ。ただ、自分たちの持つ力のことや自分のような思いをさせる人を少しでも減らしたいから教導官めざしたいと言っていたらしい。魔法に関してはあきらめていないようだ。まあ、自分で考えて責任もってそうしたいというのなら俺がとやかく言う気はない。今回の自分を振り返って親に甘えたいのと学校生活満喫したいと結論付けたのなら別にそれを否定する気はない。彼女はまだ身体的には子供だ。だからまだ引き返せたと言うだけの話だ。多分士郎さんの説教の前に家族から思いっきり絞られたんだろう。まあ、親もそのことに満足したのか、家族総出で土下座させられたときにはちょっと引いた。だから条件付きですべて治してやった。別に、あの戦いで負けたからといって二度と治さないなんて言ってないし。双天帰盾で身体を治してその後リンカーコアの出力を規制させることでFランクまで落として高町を普通の小学生に戻した。と言っても、条件を満たせばいつものように魔法を使えるように細工しているし魔力量は変わっていないし無くなったわけじゃないからデバイスとのイメトレもできる。流石に何年も魔法をしないというのはマズイというレイジングハートからのお願いでそうしてやった。俺優しいなぁ〜・・・全部クロノの案だったけど、なんでも一度高町のトレーニング内容を見たらしいのだが「小学生がする内容じゃない」らしい。だからこうなることは彼も感づいていたみたいだ。まあ、逆に言えばそれだけ魔法に己の価値を見出したともいえるが・・・・今回クロノは主思いのレイジングハートのことも見越していたらしい。俺はよく知らんがな。だが、最初はそれこそ『一定時間は使えるようにしてください』って言ってきたからまあいいかなって思ったら『その時間でまたあれだけの訓練やる気か?』って言われて黙っていたな。だけどこれも仕方ないことだとは思う。だってレイジングハートはAIだ。故に、高町の成長に一番効率のいい方法しか与えない。戦闘においても現段階での高町の技量等を計算に入れての最善の選択、サポートを行う。そこに、『心』が入る余地がないのだ。AIでは心は分からない。故に高町が無理していることに気付かない。彼女が大丈夫と言ったら。AIたるアレはそれに従うしかないのだ。今回の高町の大けがとあの戦いはそれが生んだ悲劇ともいえる。アレがもしセイバーやバーサーカーのようなデバイスなら一回で止めていただろう。
ああ、後プレシアさんに呼び出された。当然殺したことについてだった。なんでもあの後、から姉妹そろって家から出られなくなったらしい。後八神は軽いうつ病にかかったみたいだし。そのことについての説教だったのだが―――
「ふーん、じゃあアンタにとって喉から手が欲しかったはずのこの生活は、小学生で死地に赴かせる程度のモノだったんだ・・・大したものだな。([∩∩])」
と言ったら、まあ全員固まった。
「([∩∩])いくつもの世界を犠牲にしてまで手に入れようとしたものはその程度のモノだったんだな。」
とまあ、こういってやった。だっておかしいだろ!?まだ二年だぞ?二年で殺し合い上等の管理局でしかも雑用ならともかく前線で戦っていたんだからそう言いたくもなるって!俺がその生活取り戻そうとして諦めて達観したぐらいだぞ!それをあっさり手放すなど許さん!!返せ!!俺の労力!!
そして、現在に至る。ただ・・・あの後、高町の親との説教を皆が聞いて八神はどうやら中学まで学校に通ってその後ミッドに行くと、ある程度の進路プランは立てていたらしい。流石、一人で生きていただけはあった。まあ八神はともかく、高町とテスタロッサの奴は魔法の才だけじゃなくもう一度自分自身の努力で頑張りたいとのことで辞表届けをだしたらしいんだが。何故か休隊扱いでしかも―――
「その治した男を連れてきたまえ。それで君たちの休隊を受理しよう」
とか言われたらしい。ムカつく・・・・何様のつもりなんだよ。何等価交換でいかにも寛大な心意気で受け取ってあげようみたいなこと言ってんだよ。そもそもガキを働かせるな。労働基準法知っていますか?人権という言葉知っていますか?なんか後ろで高町共が怯えていたがそんなことはどうでもいい。あと、どんだけ手放したくないんだよ・・・・しかも聞き捨てならないのが俺を取り込もうしていることだ・・・・もちろん、今回のことについては予測できなかったわけじゃない。というよりクロノとレジアスでも今回のことは隠し切れないのは明白だったから、ある程度俺についての個人情報は治した男ということで流出させることでほとんど伏せているからいいのだが――これ、断ると面倒臭いな・・・だって、絶対調べ上げて俺のところに着かねないし、そうなると今度は刃やシュテル達にスカウト来る可能性が高いからな。というより絶対やってくる。そうすると今度はたちの悪い訪問販売みたいに何度もやってくるだろう。最悪、強硬手段にも出てくることが容易に思いつく。主に上のほうの刺客から。それだけは阻止しなければならない。俺は真面に学校生活送って天寿を全うしたいのだからな!!
というわけで、ひらめいたのが志願所に偽名(スペランカー)をいれて。小型次元航行船でミッドチルダに行く路線でスカさんのグリーンガジェットに((襲わせて|デデーン))死亡扱いさせた。当然被害は小型次元船を用意した管理局にしか行かない。ザマァ
因みに言っていなかったが八神はその資質の高さが災いして闇の書の際に被害者にも拘らずなんかよくわからん罪状を受けて奉仕活動もとい管理局に永久労働させるつもりだったらしいがレジアスに手をまわして地上本部の奉仕活動と表向きはなっている。がレジアス曰く
「彼女はむしろ被害者側だから非は無い。だが彼女が自分の意思で局に入ったのならそれなりに優遇する。もちろん地上限定だがね。」
と言っていた。それを聞いた刃は( ゜Д゜)って顔してた。どんだけ驚いているんだよ。
あとがき
というわけで原作組はしばしの間お仕事はお休みです。まあ、あれだけのことあったんだからむしろ自然かと。と言っても補正のおかげにより自分自身で巣立つと決めた場合はミッドに行くんで魔導師をやめたわけではありません。やけにあっさり治してね?と思われますが、あの模擬戦?で負けたからといって伸が絶対に治さないわけではありません。彼女がちゃんと自分で考え、覚悟を決めどちらか選んだのならちゃんと治療するつもりでいましたから。というより、これよく考えれば管理局で働くこと自体は成人になってもできるので、わざわざ一回しかない学校生活を捨てる事自体異常です。なまじ一般的な感性からしたらゲーム感覚で魔法使っているんじゃないかと思えますし。前世の伸見たく親が居らず本当の意味で何もかも自分一人で生きて行く覚悟を持たなくちゃいけない状況でもありませんからそこまでの覚悟もない。その結果、家族を死ぬほど心配させる。そういう意味でも伸からしたら彼女たちの今までの行動は許せなかったと思っておいてください。前世の彼はほとんど小卒で社会人入りしなきゃいけないくらい追い込まれていますし。挫折もしていますしね。なので、彼女が管理局をいったん止めて学校生活に戻るか、学校やめてすべて自己責任による一人でミッドに暮らして仕事する。のどちらかを選べば治すつもりでした。まあ、そもそも人は挫折して這い上がった時に成長しますからね。そういう意味でもいい薬になったかと。大体、自分の思い通りにならないから魔法使って決めるなんて伸からしたら迷惑以外何物でもありませんしね。力だけじゃいかんのです。頭使わないと
いや、最初はもっと穏便に済ますつもりだったんですよ?本当の意味でのお話で済ますつもりでしたし、こんな血生臭いことさせる気ありませんでしたよ?けど冬休みに帰省した時に従弟と一緒にアニメ見ていたんですけどその時に酔っぱらったうちのじいさんが
「じぶんから人殺しの力得ているのに人を殺したくないとかふざけた話だよ。まったく。」
と言ったのが全ての元凶です。その後に、「いやこれアニメだし、そもそも死なないよ。手加減しているんだし。」と言ったら
「その一撃が精神的に相手を殺すこともある。力とはそう言うものだ。そういうことが分からないのなら持っちゃいかん!そういう輩はワシなら徹底的に凹ませるしそういう所はきっちり教える!!」
と言われました。ハイ。それが頭にこびり付いていつの間にか・・・・どうしてこうなった?
そして管理局へ((先生|スペランカー))が向かうもスカさんの狂化型ガジェット(グリーンガジェット)によりあえなく撃沈。これで奇跡の腕を持つ医者が死んだ扱いになったので伸に魔の手が伸びることはないでしょう・・・多分。と言っても彼の起こした行動はほとんど秘密裏に行ったものですからね。なんせ伸の行動原理は生き延びることとちゃんと天寿を全うし往生することですからね。有名になることじゃありません。任務行って死にましたなんて彼が許すわけがないですし。ましてやトカゲのしっぽ切りなどもってのほかですので。
あとBB出してほしいと言われましたが本人を出すのは厳しいですね。う〜ん、でも彼女の能力はイロイロと使えそうな気がするんですよね。特にCCCからCCCやCCCとか・・・・フフフ
説明 | ||
第七十九話:え?俺別に負けたから二度と治さないなんて言ってないぞ | ||
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コメント | ||
その内王の軍勢やら原初の一やら大嘘憑きやらネギま!の魔法やらFAIRY TAILの魔法やら持ったフセテン出てきそうですね(頭翅(トーマ)) そのお爺さん酔っ払いなのに容赦なく正論かますなあ…実は大して酔ってなかったのか?(Lapis lazuli) 酔っ払いのしいさん(じいさん?)正論過ぎる。まあ、『非』殺傷設定があるということは魔法が本来殺傷能力を持っているということを明確に証明しているわけだしね…。(bellmark3) グリーンガジェット…もしかしてイエローやレッドもいるのか?(nike) オリ主の使う無限の剣製は無限の剣製(偽)でいいと思う(nikora) それもそうですね!(頭翅(トーマ)) 勘違いしてるんじゃないんですか?あいつ等だし(博) オリ主が『無限の剣製は王の財宝に常に先手を取れる』って言ってますけど、それって固有結界発動したらの話じゃなかったですっけ?伸がもし通常の王の財宝を貰って改良しなかったとしても剣製発動させる隙は与えないでしょうが(頭翅(トーマ)) 狂咲さん、確かに無限の剣製はほとんど原作通りですが能力で勝手に自滅してもらっては困るのですよ。神が。なので、投影による自滅だけはありません。最も熟練度低すぎなせいで一ランクダウンどころの話じゃありませんが(博) |
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