真恋姫†夢想 弓史に一生 第七章 第十七話
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〜聖side〜

 

 

 

 

 

「華佗。どうにかならないか?」

 

「…………すまん、聖。俺ではこの病を治すことは出来ない…。」

 

「っ!? ………そうか。華佗でも無理か……。」

 

「今までにこんな病気を見たことはない……。」

 

「だろうな……。こいつは唯の病気じゃないからな…。」

 

「……くっ……俺の力もまだまだだ…。」

 

「いやっ、華佗は良くやってくれてるよ……。」

 

 

 

室内に沈黙が流れる。

 

その沈黙はこの場の雰囲気をより一層重いものへと変えるのだった。

 

 

 

 

今居るのは広陵城の一室。

 

 

 

 

寝台を囲むように、広陵城にいる将たちは沈痛な面持ちで集結している。

 

そして寝台には…………目に光の無い三姉妹の姿があった。

 

 

 

 

「なぁ聖。一体何があったんだ?」

 

「………と言うと?」

 

「彼女達は心が壊れている。こんなこと普通はおきんぞ。」

 

「…………俺の所為なんだ…。」

 

「どういうことだ?」

 

 

 

それから俺は、一昨日の夜の出来事をこの場にいる全員に語り初めた。

 

 

 

 

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「天和!!!! 地和!!!!! 人和!!!!!! 皆、どうした!!!!!?」

 

 

 

 

俺が彼女たちに于吉のことを聞いた途端、妙な音がしたかと思えば次の瞬間には彼女達は地面に倒れていた。

 

 

 

天幕内に大声が響く。

 

しかし、それに返事が返ってくることは無い。

 

 

 

近寄って体を揺すってみるが、三人とも反応は無い。

 

ただ、呼吸はしているし脈はとれるので生きていることは確認できた。

 

 

 

一体何が起きているのかさっぱりわからない状態であったが、今は何よりも彼女たちを医者に見せる必要がある。

 

 

となれば……。

 

 

 

 

急いで天幕を出ると、こっちに向かってくる人影があった。

 

その人物は……。

 

 

 

「聖。一体どうしたんだ、大声上げて?」

 

「一刀。直ぐにここを出る準備をしてくれ!!」

 

「ええっ!?」

 

「急げ!! 直ぐに広陵へ向かうぞ!!!」

 

 

 

一刀に準備をさせている間に俺は厩から陽華と光華を連れてくると、陽華の背に二人、光華の背に一人を乗せる。

 

準備が終わって出てきた一刀は、その光景を見て疑問を抱く。

 

 

 

「どうしたんだよ……これ。」

 

「………事情は後だ…。まずは広陵へ行って彼女たちを医者に見せる。俺は陽華で、お前は光華に乗って彼女たちを運ぶぞ!!」

 

「まだ状況が読み込めないけど……とりあえず分かった!!!」

 

「先生!!! 一体どうしたんですか!?」

 

 

 

一刀に手短に説明していると、声を聞きつけた橙里が駆けつけてきた。

 

 

 

「橙里。この軍の全指揮を今からお前に譲る。この軍の凱旋の指揮、任せた!!」

 

「ええっ!? 先生それは一体どういう……。」

 

「今はこっちも時間が無いんだ!!!! 橙里、お前なら出来ると俺は信じてる。」

 

「…………当然なのです!!! 後のことは全部任せて、先生は今すべき事を優先してくださいです!!」

 

「…ありがとう。後は任せた。一刀、行くぞ!!!!」

 

 

 

そう言って、一刀と陣を出たのが一昨日の夜遅く……。

 

 

 

 

 

「そして、徹夜で馬を走らせて今日の午前の内に何とか広陵に戻ってきたと言うことだ。」

 

「成程……そう言った事情が。」

 

「しかし助かったよ。まさか、広陵に華佗が来ていたなんて…。」

 

「あぁ、なに。お前の治めている町と聞いてな。少し見てみたくなって来てみたんだ。」

 

「そうだったのか…。すまんな、こんなことに巻き込んで…。」

 

「なに。医者として、病人が居れば診ないわけにはいかないだろう。しかし、これは弱ったな……。」

 

「………なぁ、華佗。心が壊れているって言うのはどういう状況なんだ?」

 

「そうだな……。簡単に言うなら生きてる人形だと思ってくれればいい。」

 

「生きている……人形……??」

 

「あぁ。人として生きてはいる。しかし、会話はおろか聞くことも、見ることも、味わうことも、嗅ぐことも、触ることも出来ない……つまり、体を一切動かせなくなった状態なんだ。」

 

「そっか……植物人間って事か……。」

 

「それがどういう意味かは俺にははっきりとは分からないが………多分その通りだろう…。」

 

 

 

植物人間…。

 

所謂、重度の昏睡のことである。

 

現代でも交通事故等で脳にダメージを受けるとこうなることもあり、回復する人も居ればそのままずっと昏睡状態という人も居る。

 

現代でさえその様な状況であると言うのに、この時代の医療技術で治る確立はゼロに等しい……。

 

もしかしたら、彼女達は一生このまま………。

 

 

 

「くそっ………俺の所為で………。」

 

「聖。そう落ち込むなよ……。誰もお前の所為だなんて思ってないって…。」

 

「……………すまん……。」

 

 

 

その場に居るのが怖くなって、俺は一人彼女たちの部屋から出て行った。

 

 

 

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〜朱熹&紫熹side〜

 

 

 

 

……カリカリカリカリ……。

 

 

 

ここは執務室。

 

毎日のように運び込まれてくる大量の書簡に私達が目を通し、その中で選りすぐった物をご主人様に見てもらい決定していく。

 

因みに、ご主人様が遠方へ出陣している時は代わりに芽衣さんが最終決定をしている。

 

今日も今日とて大量の書簡を前にあくせくと働く彼女達であったが、城門からの兵士の報告がそれを一変させる。

 

 

 

 

ご主人様が黄巾賊の討伐に出て行ってから暫く経つが、私達には帰還まで後どれくらいかかるのか分からなかった。

 

そのため、ここ暫くはご主人様の顔を拝見していない。

 

あの笑顔が見られないのが少し寂しい気がしながらも、ここに居る皆さんも同じ気持ちであると考えれば気が紛れた。

 

だからこそ、今朝方二匹の馬が広陵城門に到着し、それがご主人様と一刀さんだと分かると私達姉妹の心は躍った。

 

そう……彼の血相を変えた表情を見るまでは……。

 

 

 

 

「…………ねぇ、お姉ちゃん。」

 

「どうかしましたか、紫熹ちゃん。」

 

「………さっきの事なんだけど…。」

 

 

 

びくっ…!!

 

 

僅かながら、朱熹はその体を強張らせた。

 

しかし、直ぐに元の調子に戻ると竹簡に文字を書いていく。

 

 

 

「それがどうかしたのですか……。」

 

「……お姉ちゃんは気にならないの…?」

 

「何がですか…。」

 

「さっきの人たちの事だよ!! 目からは生気が感じられなかったし、声をかけても反応はないし、まるで人形見たいだったじゃない!! お姉ちゃんも見たでしょ!!」

 

「私も見ましたよ。それが何か…?」

 

「だから、絶対おかしいって!! ご主人様に確かめに行こうよ!!」

 

 

 

紫熹は興味津々と言った感じで目をきらきらさせている。

 

それに対して朱熹は、冷静な顔をしたまま筆を走らせていた。

 

 

 

「そんなことより今日の分の仕事が残っているのですから、さっさとあなたもやりなさい。」

 

「仕事なんて………ねぇ、お願い。この通り!!」

 

 

 

紫熹は朱熹に対して頭を下げるが、朱熹は素知らぬ顔をしたまま書簡に向けている目をそこから離すことはしない。

 

 

 

「駄目です。しっかり仕事をしないとこの城に居る意味が無いですよ。あなたもこの城の文官の一員なら、自分の仕事を確りとやりなさい。」

 

 

淡々と仕事をこなす朱熹の姿を見て面白くないと愚痴をこぼす紫熹。

 

 

 

「お姉ちゃんのいけず〜……。確か、ご主人様は部屋に居るんだよね。良いもん、私一人で行くから!!」

 

 

 

そう言って紫熹が部屋を出て行こうとしたその時。

 

 

 

「いけません!!!!! 紫熹、それだけは絶対に許しませんよ!!!!!」

 

 

 

普段温厚で、滅多に怒る事の無い朱熹が声を大にして怒った。

 

そのあまりの出来事に紫熹は目を点にして驚く。

 

それ程、紫熹にとっては衝撃的な出来事であったのだ。

 

 

 

「……今、ご主人様の所へは誰一人、何人たりとも立ち寄ってはいけません。それは私たちは勿論、芽衣様や奏様も然りです。」

 

「………何で……。」

 

「……怖いからです。」

 

「…怖い…??」

 

「もし、彼女達三姉妹の症状の事がご主人様に関係して起こっているのであれば、ご主人様は心に相当な傷を抱えているでしょう…。そこに、私たちが事情を聞きに行けばどうなりますか? ご主人様の心の傷を更に抉りに行くことに他ならないではありませんか…。それでもし、ご主人様の心が壊れてしまったら…? そう思うと、怖くてとてもではありませんが聞きになどいけないのです。」

 

「そっ……それは……そうだけど……。」

 

「それに、ご主人様は何と言ってこの城を出て行かれましたか…?」

 

「ええ〜っと……。『この城を任せた。』だっけ?」

 

「そう。この城を留守中は私たちに託されたのです。ならば、私たちはこの城を守るために出来ることをしなくてはなりません。だから仕事をするのです。」

 

「…………分かり………ました……。」

 

 

 

紫熹はそう言うと、どこか納得行かない表情で再び仕事机に座り書類を書き上げていく。

 

その姿を書簡から目を離した朱熹が微笑んで見つめ、再び書簡に目を戻しながら話す。

 

 

 

「大丈夫ですよ。ご主人様なら…。」

 

「えっ………??」

 

「ご主人様は天の御使い様。彼はきっと黄巾賊との戦い全てに確りと終止符を打って、再び私たちに笑顔を向けてくれます。だから、今は待っていれば良いのです。」

 

「…………はい、お姉ちゃん!!!!」

 

 

 

紫熹はそれを聞くと今度は嬉しそうに書簡に向かっていく。

 

それを満足げな顔で見つめた朱熹は窓の外の青空を見つめて呟く。

 

 

 

「…………そうですよね、ご主人様。」

 

 

 

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〜偉空side〜

 

 

 

ご主人様が彼女たちをこの城に運び込んでからもう何日たったのであろうか……。

 

その間、彼の姿を見た者はいない…。

 

ずっと部屋に閉じこもりっぱなしとのことだった。

 

 

 

何故物事は全てが上手く行くということはないのだろう……。

 

何故人は苦しまなければならないのだろう……。

 

何故…………ご主人様が苦しまなくてはいけないのだろう……。

 

 

 

「偉空ちゃん。この書類に目を通しておいていてくれますか〜??」

 

「………。」

 

「偉空ちゃん???」

 

「はっ…はい!!!? どうしましたか、芽衣様!!」

 

「あの〜この書類に目を通しておいて欲しいのですけど〜………。」

 

「これですね!! 分かりました!!!」

 

 

 

しまった………。私は何を仕事中にぼーっとしているのか……。

 

今は仕事に集中しなければ………。

 

 

「…………聖様の事が心配ですか??」

 

「っ!?!?」

 

「ふふっ。図星みたいですね〜………。」

 

「そ……そんなことあるわけないじゃないですか!!!」

 

「あらっ?そうなんですか〜??」

 

「勿論です。少し考え事をしていただけですので……。」

 

 

 

そうだ。芽衣様は確りと仕事をしているではないか。

 

私も今は確りと仕事に集中していることにしないと芽衣様に怒られてしまう…。

 

 

 

「そうですか〜……。偉空ちゃんは強いですね〜…。私は心配で心配で………。」

 

「そうなのですか!!??」

 

 

 

ええっ!!? 芽衣様も心配なんですか!?

 

でも、心配ならもっと表情とか行動とかに出るものじゃないんですか!!??

 

 

 

「流石にあのように何日も部屋から出てこない事等今までに一度も無かったので〜……。相当心に深い傷を負っているものと思います〜…。」

 

「そ……そうですか(何それ!? 余計に心配になるじゃないですか!!)」

 

「どういう経緯でこのような事態になったのか……その理由は分かりかねますが、聖様があのように思いつめられているということを加味すれば、何か予想外の事態が彼女達に起こり、それを引き起こしたのが聖様と考えるのが妥当なところでしょう〜…。ともすれば、聖様は自分をとことん責め続けます…………文字通りとことん……。果たしてその時、聖様は元の彼に戻れるのでしょうか〜……。」

 

「そんな………そんなことって………。」

 

「聖様は良い意味でも悪い意味でも人の為に尽くすんです〜…。その為、自分の所為でこうなってしまった以上場合により自害なんてことも………。」

 

「そっ…そんなことあるわけ………。」

 

「無いと……言い切れますか〜??」

 

「………………。」

 

 

 

凄く心配だ……。

 

折角こうして仕えるべき主人に仕えたというのに、その主人が壊れてしまっては元も子もない……。

 

あぁ〜……せめて部屋を一瞬でも良いので覗きたい………そして元気な姿を見ておきたい……。

 

 

 

そわそわ……。

 

 

 

「ふふっ。」

 

 

 

偉空が先ほどの話でそわそわし始めると、芽衣はその姿を見て柔らかな笑顔を浮かべる。

 

 

 

「あ〜……。そうでした。」

 

「ど……どうされましたか!?」

 

「この書類に資料が欲しいんでした。すいませんが偉空ちゃん、書庫に行ってこの地区の人口に関する資料を持ってきてもらって良いですか?」

 

「は……はぁ……。」

 

 

 

先ほどまであれだけ心配だどうだとか言っていた芽衣様であったが、急に私に資料を取りに行けと言う。

 

芽衣様は心配じゃないんですか? 少しでも元気な姿を目にしたいとは思わないんですか?

 

 

とりあえず、芽衣様に託された仕事だ。急いで書庫に行ってこよう。

 

 

そう思い、部屋の扉を開けたところで芽衣様は私に声をかけた。。

 

 

 

「書庫には本がたくさんありますからね〜………。探すには時間がかかると思いますし、ゆっくり探してきて良いですよ〜……。」

 

 

 

ん?? 芽衣様は一体何を…………。

 

ついこの前書庫の整理は終わったはず。だから、何処にどの本があるかなんて直ぐに分かるだろうに……。

 

なんでゆっくりでも良いなんて………。

 

 

……………はっ!!?

 

まさか……………芽衣様は私に時間を下さっている!!

 

私がご主人様の無事を確認しに行く時間を与え……そしてその報告を聞くことで自分が安心したいんだ……。

 

 

 

芽衣様の考えに気付き顔を向けると、彼女はにこっと笑顔を向けて

 

 

 

「早く行ったらどうですか〜?? 探すのに時間がかかるんですよ〜?」

 

 

 

と、あくまで表向きの理由だけを述べている。

 

 

 

ありがとうございます、芽衣様。

 

ご主人様が無事で居ることをちゃんとこの目で見てしっかりと報告いたします。

 

そう心の中で呟き、扉を閉めて廊下を足早に歩き始めた。

 

 

 

 

 

一方、部屋の中では………。

 

 

 

「……偉空ちゃん。聖様は大丈夫…。彼は私たちを置いて壊れたりはしませんよ〜……。ただ、今回は深い心の傷を癒すのに時間がかかっているだけ………。だからですかね……私も少し不安なんですよ〜………。」

 

 

座る椅子の背もたれでぐ〜っと背筋を一度伸ばすと、芽衣は再び仕事に戻るのだった。

 

 

 

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書庫への道すがら、ご主人様の部屋に立ち寄る。

 

勿論、声をかけれるならそうしたいのだが、今はそれが愚策であることは分かっている。

 

なので、一目そのお姿だけでも見れれば………そう思ってゆっくりと部屋の扉を少しだけ開ける…。

 

 

「………………あれ?? いない??」

 

 

部屋を覗くがものけの空……。

 

机にも寝台にも彼の姿を見つけることが出来なかった。

 

 

「あれ〜……………気分転換に外にでも出てらっしゃるのかな……?? でもそれなら、少しは安心できました。少しずつですが、ご主人様の心の傷も癒えているようですし……。」

 

 

先程よりも幾分も軽い足取りで、偉空は書庫へと資料を取りに向かうのだった。

 

 

 

 

 

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弓史に一生 第七章 第十七話   心配事   END

 

 

 

 

 

 

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後書きです。

 

第七章第十七話の投稿が終わりました。

 

 

 

書いていてなんですが、黄巾の陣地から広陵までを一日ちょっとで走り抜ける陽華と光華ってすごい……。

 

 

彼らも名馬中の名馬ってことですね……。

 

 

 

そして、ようやくside作ってあげれた……。

 

残りの水鏡女学院メンバー全員登場です。

 

 

これからは出番少しは増やそうと思うんで、皆さんも暖かい目で見守ってあげて下さい。

 

 

あと、文章として分かりにくそうなので補足しておきますと、紫熹と朱熹が会話しているのが華佗の診察の後直ぐ、芽衣と偉空の会話が数日後ってところです。

 

 

朱熹の心配も分かるのですが、そこら辺は流石の嫁一号、芽衣さん…。心配をおくびにも出さない対応はできる人です……。

 

 

 

次話の投稿で第七章を終わりにするつもりです。

 

正直、最後が少し尻つぼみになっちゃいそうですが、頑張って書きます!!

 

それでは、来週の日曜日にまたお会いしましょう!!

説明
どうも、作者のkikkomanです。

前話で後三話と言ったんですが、正確には前話を含めて三話でした。作者の言い方が悪くてすいませんでした。

つまり、今話を含めて後二話。

次話が第七章ラストということです。
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コメント
>arcgun000さん   コメントありがとうございます。 その通りですね!!聖さんを怒らせた時点で何をしても無駄無駄無駄〜!!!!な訳ですよ…。(kikkoman)
于吉、テメェの敗因はたった一つシンプルな答えだ…。テメェは俺を怒らせた…。(arcgun000)
>nakuさん  コメントありがとうございます。勿論、nakuさんの言うことはあの時代では当然です。しかし、それを割り切れない中途半端さこそ一人の人間らしさがあるのではと作者は考えてます。また、前の村の時のように、彼の関わりが人の運命に影響を与えることを彼は悔いるのではないでしょうか。だからこそ、彼は彼女たちに入れ込むのだと思います。(kikkoman)
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