IS 2体の魔神皇帝
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一夏と箒の模擬戦の翌日、弾は剣道部に入部した。

一夏と箒に有る程度鍛えられていたので、実力は中の上程であった。

 

弾「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」

 

しかし実力はあっても体力が無かった。しかし二人に鍛えられる前は

もっと体力が無かった。なので弾は2人に感謝している。

 

弾「はぁ〜・・・疲れた」

 

部員A「それにしても五反田君強いわね。何処の流派?」

 

弾「あぁ、篠ノ之流っていって千冬さんと同じ「まじ!?」マジっす。

  同じクラスに一夏と箒って奴が居るの知ってます?」

 

部員B「あぁ、あのご夫婦って言われてる?」

 

弾「あの二人も千冬さんと同じ篠ノ之流の免許皆伝者なんすよ。

  一夏は他の幾つモノ流派の免許皆伝を持ってますけど」

 

部員C「其の二人わが剣道部に引き込めないかしら?」

 

部長「そうね。そうすれば部員の質も力量も上がるだろうし」

 

弾「あ〜それは無理だと思いますよ」

 

弾は部長達の意見を無理だという。

部長達はどうしてなのか聞くと

 

弾「あいつ等相手にしたら防具の上から斬り殺されます。俺は鍛えるって言われて色々とやらされましたけど箒の奴は

  手刀で岩を日本刀のように斬り伏せるし一夏の一撃は下手すれば頭潰しますよ。そうでなくてもカマイタチが発生したりしますから。

  後コレらは千冬さんも当然の如く出来るらしいですよ。しかも2人より上手に」

 

部長「改めて織斑先生のチートさ加減を恐ろしいと思ったわ」

 

千冬「チートな化け物人間で悪かったな」

 

「「「「「ギャァァァァァァァァァァァァ!!!!」」」」」

 

千冬が全く気配も無く突然現れた。弾達は叫んだと同時に全員気絶してしまった。一夏が後を追ってきた。

 

千冬「・・・そんなに驚くか?」

 

一夏(姉貴の馬鹿め・・・)

 

一夏は普通驚くだろうと心の中でつっこみ、弾達を起こして彼等は部活動を再会した。

千冬はこの日晩飯抜きにされ翌日の昼食はパンの耳だけだった。その為千冬は暫く大人しくなっていた。

更に数日後、チームトーナメントが開催される事が伝えられた。

これは全校生徒が参加するイベントだが先の機械獣の件もあり、3人チームという形になったようだ。

箒は一夏と既に組む事が決まっている。

 

ラウラ「誰と出るべきか・・・凰は何処か自己中心的だから除外・・・オルコットは射撃の腕は認めるが、近接戦闘の腕が無い。

    五反田はまだ素人・・・デュノアは・・・いいか」

 

ラウラは誰と組むべきか考えながら整備室へ歩いていた。出来れば一夏達と戦いたいと思っている。

自身の機体「シュワルツェア・レーゲン」を整備する為だ。整備室では一夏と箒、束がカイザーとSKLカイザーを整備していた。

 

ラウラ「兄様、姉様」

 

一夏「おう、ラウラ」

 

箒「どうかしたのか?」

 

ラウラ「チームトーナメントで誰とチームになろうかと考えていたのです」

 

束「そっか」

 

一夏「なら俺達と組め」

 

ラウラ「へ?あの・・・出来れば兄様達と戦いたかったのですが・・・」

 

一夏「模擬戦のときにやれば良い」

 

ラウラ「大会で戦いたいのです」

 

一夏「・・・なら弾と更識と組んでみろ。更識なら向こうに居る」

 

ラウラ「あ、はい!」

 

ラウラは更識の下へ向って行った。一夏はあと一人を誰にしようかと考える。

 

箒「一夏、整備完了したぞ」

 

一夏「あぁ。姐さんありがとな」

 

束「こんどお弁当作ってね♪」

 

一夏「了〜解」

 

二人は整備室を出て、中庭を歩いていた。すると弾とシャルルが歩いてきた。

 

一夏「おいデュノア!」

 

シャルル「へ、な、何?」

 

一夏「チームトーナメント、俺達と組め」

 

シャルル「へ?う、うん。僕も誰と組もうか悩んでたし・・・」

 

シャルルは弾をチラチラと見ながら答える。

箒は弾にラウラと更識が組んでいるから入れてもらえと言い弾を整備室へ向わせた。

 

一夏「・・・で、何時まで男装している気だ?」

 

シャルル「へ?ぼ、僕は男だよ?」

 

シャルルは慌てるように否定するしかし一夏と箒は全く信じない。

 

一夏「だったら何で骨格が女なんだ?何で女の匂いがする?」

 

シャルル「へ?骨格なんて解るの?」

 

一夏「このサングラスかけてお前の骨格を見ただけだ」

 

シャルル「それに女の匂いって・・・此処女の子が沢山居るし・・・」

 

一夏「誤魔化したつもりか?俺は騙されんぞ」

 

シャルル「・・・・・・何時から解ってたの?」

 

シャルルはとうとう諦めたようだ。俯いて何処か悲しそうに聞いてくる。

 

箒「転校してきて教室へ来た時からだ」

 

シャルル「じゃぁ始めから解ってたんだね・・・」

 

一夏「姉貴もデュノアが女だって解ってたみたいだしな」

 

シャルル「・・・そっか。・・・短かったけど楽しかった」

 

シャルルの言葉の意味が解ったのか一夏はシャルルの頭を殴った。シャルルはいきなり殴られたので訳が解らない。

 

シャルル「いたたた・・・な、何するの?」

 

一夏「此処に居たいのか?」

 

シャルル「無理だよ」

 

一夏は更に怒り、シャルルへ拳骨を叩き込む。

 

一夏「自身の意思すら持たない人形か・・・俺の見込み違いだったな。ケッ!だったらのたれ死ね!」

 

一夏はそう言うと寮へ帰ってしまう。箒はシャルルへ問いかけた。

 

箒「一夏が何故怒ったのか解るか?」

 

シャルルは首を横に振る。箒はシャルルへ訳を言い始める。

 

箒「一夏が怒ったのはお前が初めから諦めている事。そして自分の意思を持たない事だ。一夏が怒らなかったら私がお前を殴っていた」

 

シャルル「でも僕は・・・」

 

箒「自分から逃げているつもりか?」

 

シャルル「でも!もう無理なんだよ!?僕は強制的に帰国させられる!」

 

箒「お前の父がお前を思って此処へ入学させたと知りもせずにか?」

 

シャルル「え?何で?僕はあの人に言われて此処に来たんだよ?他の国のISの秘匿データを盗めって言われて・・・」

 

箒「無理をしてでも手に入れろと言われたか?」

 

シャルルは首を横に振る。そして箒の次の一言にとても驚いた。

 

箒「お爺様の所にお前の父、ミハエル殿から一通の秘匿メールが届いたそうだ」

 

シャルル「あの人から?」

 

箒は頷いて話を進める。

 

箒「其のメールにはお前を光子力研究所に移籍させる旨が書いてあった。理由は・・・」

 

シャルルは箒が理由を言わないのがわざとなのかと思った。そして話してくれと頼んだ。

 

箒「『娘を妻から護りたいので協力して欲しい』だそうだ」

 

シャルル「あの人が・・・そんな事を・・・」

 

箒「何時まであの人あの人というつもりだ!!父親だろう!!」

 

箒もついに怒った。シャルル自身父と呼ぶ事に抵抗があったのかも知れない。

しかし此処まで想われているのに「父」と呼ばないことに腹を立てたのだろう。

そしてまだ信じられないという表情のシャルルについに堪忍袋の尾が切れたのだ。箒は大の父親嫌いであるが・・・

 

シャルル「でも・・・」

 

箒「でももあさってもあるか!!」

 

シャルル「あのさ・・・一夏が今の僕の事見たら如何すると思う?」

 

箒「・・・多分シャルルを殺しにかかっているだろう」

 

シャルル「如何して・・・」

 

箒は周りを見渡す。周囲に人影は無いが話を聞かれたくないので、箒は寮の部屋へシャルルを連れ込んだ。部屋には一夏の姿は無い。

腸が煮えくり返っているのか帰ってくる気配は無い。其の時箒の携帯がメール受信のアラームを鳴らす。

メールを読み終えると箒はお茶を出し、シャルルを椅子に座らせ話し始めた。

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箒「まず一夏の事を言っておこう。あいつはラウラと同じ様に生まれた。」

 

シャルル「ラウラと?確かラウラはデザインベイビーだって・・・」

 

箒「あぁ。一夏は・・・亡国企業に造られた人造人間だ」

 

シャルル「・・・」

 

シャルルは信じられなかった。一夏が人造人間という事に。

 

箒「一夏は人工子宮・・・用は機械の子宮から生まれたらしい。そのさい肉体を薬で色々弄られていたらしい。

  ラウラと違うのは其処だ」

 

シャルル「ドイツではデザインベイビーが軍に結構居るらしいけど

     軍に入るかどうかは自分の意思で入らない子は子供の居ない家庭等に引き取ってもらえるらしいね」

 

箒「しかし一夏はモルモットとして生み出された。だが一夏の母親が助け出し、千冬さんと一緒にしたらしい。

  だがその際に母は死亡したそうだ。しかも母を殺したのは亡国企業のとある科学者だ。それは後で話すとして・・・」

 

シャルル「父親は?」

 

箒「全くの不明だ。ただ千冬さんやラウラとは違う父親なのは確かだ」

 

シャルル「・・・」

 

箒「そして一夏の怒った理由はお前がさっきも言ったが自分の意思を出さずに人生を投げ出し、諦めている事だ。

  一夏は諦めないのが信条だからな」

 

シャルル「でも無理なんだよ・・・」

 

箒「・・・先ほど言っただろう?光子力研究所に移籍させるメールが来たと」

 

シャルル「だけど・・・」

 

箒「もういい。・・・千冬さん何時まで見ているんですか?」

 

千冬「ほぉ、気がついたか」

 

箒「私はもうコイツに失望しました。後の処分は任せます」

 

箒はそういうとシャルルを千冬に受け渡した。千冬はシャルルを寮長室へ連れ込んだ。之からの事を聞く為だ。

 

千冬「それで、お前はどうしたい?」

 

シャルル「フランスに強制帰還させられるのになんで・・・」

 

千冬「此処の規則でIS学園に居る時はそのような事は無い。それにお前はもう日本国籍を持っているしな。戻るのは其の機体だけだ」

 

シャルル「え?」

 

千冬「箒も言っていただろう?日本の光子力研究所に移籍したと。後一回しか聞かんぞ。どうしたい?」

 

シャルル「此処に居たいです・・・残りたいです・・・」

 

小さい声だがはっきりと此処に残りたいといった。

千冬はフッと笑うと一枚の書類を渡した。それは女としての転入届けだった。

 

千冬「後で名前だけ書いて事務室へ届けるように」

 

シャルルは翌日、女子として転入し一騒ぎあった。

其の週の週末、一夏、箒、女として転入しなおしたシャルロット(以下シャル)は束の運転する車で光子力研究所に向っていた。

 

シャル「ねぇ、何で研究所に行くの?」

 

箒「お前の機体を取りに行くんだ」

 

束「元々はちーちゃんのマジンガーZのパートナーとして造られた機体だよ」

 

一夏「ミネルバXか・・・」

 

シャル「マジンガーZのパートナー?」

 

束「それを改造して箒ちゃんといっくんのカイザーのパートナーとして生まれ変わらせたの」

 

一夏「マジすか?」

 

束「うん。後は着いたらのお楽しみね。いっくんのカイザーにも追加する装備?があるからね」

 

一夏「何だ今の「?」は?」

 

束「フフフ・・・」

 

箒「姉さん、その気味の悪い笑いは止めて下さい」

 

束「ショーック!!」

 

研究所に到着し、機体の置かれている格納庫へ向う。

 

十蔵「来たか!」

 

シャル「キャァァァァァァァァァ!!!」

 

一夏「何叫んでんだゴルァ!!」

 

ゴチン!

シャルは一夏に拳骨を喰らった。

 

シャル「っーーー!」

 

十蔵「まぁワシの顔見たら普通は叫ぶじゃろうな」

 

箒「そうですか?」

 

束「普通だよね?」

 

一夏「普通だ」

 

シャルは普通じゃない!と突っ込みたかったが、また頭に拳骨を落とされると思いやめた。

 

十蔵「それよりもシャルロットといったな。君に機体を受け渡す。着いてきなさい」

 

シャル「あ、はい」

 

十蔵「一夏もだ。束と箒は暫く待っていてくれ」

 

束&箒「はい」

 

十蔵は女性のような機体の前まで来ると説明を始める。

 

十蔵「これが君の機体、ウイングルだ」

 

シャル「・・・女性みたいな機体ですね」

 

十蔵「まぁ男っぽいカイザーには女の様な機体が会うじゃろ?」

 

一夏「スケベ心かジジィ?」

 

十蔵「さてな?何のことやら?さてこっちの之じゃが・・・」

 

十蔵は一台の大型バイクの前に立ち説明を始めた。

 

十蔵「之がスカルホースじゃ。まぁ変形して馬になる。飛行能力も着いておるぞ。一夏なら生身でも大丈夫じゃ」

 

一夏「へぇ〜かっこいいじゃねぇかジジィ。気に入ったぜ」

 

十蔵「それはよかった。バイクモードとホースモードをお前なら状況に応じて使いこなせるじゃろうて。

   コイツには光子力ビームと槍が一本装備されておる」

 

十蔵は一夏に説明書を見せる。一夏は一通り読むと・・・

 

一夏「無駄にオーバースペックじゃねぇ?」

 

シャル「知らない」プイッ

 

一夏(まだ不貞腐れてんのかコイツ)

 

シャルは一夏の拳骨のせいで一夏に対しては不貞腐れていた。

 

シャル「ウイングルか・・・」

 

十蔵「ウイングルにはカイザーの呼びのウイングが装着されておる。

   頭のティアラエールと腰のアーシュガードをウイングルから分離させた後この2つを合体させるとスカルカイザーのウイングとなる」

 

其の後、ウイングルをシャル用に調整して4人は学園に戻った。一夏は箒をスカルホースの後ろに乗せて戻った。

束はお陰で資材を車に多く乗せることが出来たのでご満悦だった。

 

 

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シャルがウイングルを受け取ってから更に数日、チームトーナメントが開催された。

 

一夏「俺達は・・・セシリアに鈴、それと・・・誰だ?」

 

シャル「野仏さんだよ。クラスメイトでしょ?」

 

一夏「覚えてない」

 

箒「あ〜いつものほほんとしているあいつか」

 

しかし一夏は思い出せないようだ。まだ思い出そうと唸っている。

 

箒「そろそろ時間だ」

 

一夏「誰をやる?」

 

シャル「ん〜僕は野仏さんを相手にするよ」

 

箒「なら私はオルコットだ」

 

一夏「俺はチビッ子か。さて、どうなる事やら」

 

そしてアリーナへと出て行った。一夏と箒は地面にカイザーを展開して立っている。

シャルは上空でウイングルを纏い、試合開始の合図を待つ。

出撃前、一夏はシャルに誰か一人を撃墜した場合、ウイングクロスするかもしれないと言う事を伝えていたのでシャルは緊張気味だ。

 

セシリア「勝たせていただきますわ!」

 

鈴「負けないわよ!」

 

本音「頑張るよ〜」

 

一夏「・・・」

 

箒「さて如何闘うか・・・」

 

シャル「大丈夫かな?」

 

試合開始のブザーが鳴り響く。シャルは胸からレイピアのような剣を取り出し、本音に切りかかる。

本音は上手く回避するが腕のカッター状のパーツをブーメランのように投げ、

武装の殆どを破壊してしまう。最後に剣で斬りつけ、あっという間に終らせてしまった。

 

シャル「この機体性能が半端じゃない・・・」

 

本音「素早すぎて何も出来なかったな〜」

 

シャル「でも殆ど見切っていたよね」

 

本音「そういうのは得意だからね〜。でも機体が付いてこれなかったんだ〜」

 

シャル「十二分に怖いよ。其の動体視力・・・」

 

本音は会話を終えるとピットに戻っていった。

 

箒対セシリアは・・・

 

箒「ギガントミサイル!」

 

腹部装甲が開き大型ミサイルが発射される。セシリアは撃ち落とそうとするが全く効果が無く爆炎に包まれる。

 

セシリア「やりますわね・・・之でも喰らいなさい!」

 

セシリアはビットを使い攻撃するがダメージは入らない。焦るセシリアはビットの操作が荒くなる。

 

箒「光子力ビーム!」

 

ビームによってビットが3機破壊される。

 

箒「流石に全ては破壊できないか」

 

セシリア「箒さんもお強いですね」

 

箒「一夏が居るからな」

 

セシリア(う、羨ましいですわ)

 

セシリアは箒に若干嫉妬しながらもビットとレーザー銃の連携で箒のカイザーを打つ。

箒も黙ってやられる訳ではない。セシリアのレーザーの弾道を見切り、悪くてかする程度に収めている。

 

セシリア(直撃できない・・・)

 

箒「ターボスマッシャーパンチ!!」

 

片腕を飛ばし攻撃してくる。セシリアは回避が間に合わず、直撃しSE(シールドエネルギー)を相当削られる。

 

箒「もう一回!光子力ビーム!」

 

そしてトドメにビームの直撃を喰らい、SEが0になる。箒はほぼ無傷だったがそれでも2割SEを削られていた。

 

箒「大分強くなったな」

 

セシリア「お褒め頂いて恐縮ですわ」

 

そしてセシリアはピットに戻って行った。そして一夏対鈴・・・

 

一夏「オラァ!!」

 

トルネードクラッシャーパンチを使い鈴に攻撃する一夏。鈴は衝撃砲で迎撃しようとするが拳は全く意に介さず突撃してきた。

 

鈴「頑丈すぎよ〜〜〜〜!!!!(涙)」

 

回避は出来たがスカルカイザーを見失う鈴。当りを見渡すが何処にも居ない。

 

鈴「アイツ飛行できないのに・・・何処へ?」

 

すると真上に影が差す。上を見上げるとスカルカイザーが馬に乗っていた

 

鈴「何よそれ!!?」

 

一夏「オリャ!!」

 

牙斬刀で斬りつけるが鈴は青龍刀で防ぐ。しかしパワーの差がありすぎたので鈴は弾き飛ばされ地面にたたき付けられる。

土煙の中から飛び出すと青龍刀で切りかかろうとするが槍で攻撃され、また地面に落とされる。

 

一夏「光子力ビーム!!」

 

スカルホースの目の部分からビームが発射され地面に居る鈴を掠める。

鈴のSEは残り3割ほど。対して一夏は無傷だ。装甲が厚く頑丈すぎるせいでもあるが・・・

 

鈴(こうなったら・・・)

 

鈴は一撃だけでも攻撃を直撃させてやろうと考え、衝撃砲にエネルギーを溜める。

一夏はスカルホースに乗ったまま牙斬刀で斬りつけようと迫ってきた。

そして鈴に切りかかる。青龍刀で防御するが武器を破壊され牙斬刀で斬りつけられる。

 

鈴「之でも喰らいなさい!!」

 

SEが0になる前に衝撃砲をゼロ距離で発射する鈴。見事に直撃したがSEが0になり鈴達のチームの負けになる。

 

一夏「やるな鈴。最後のだけでSEが四分の一位削られたぜ」

 

鈴「へへへ。ザマァみなさい。」

 

一夏(リミッターとかシールドの範囲がでかくなってたのは黙っておこう

   鈴も気付いていないのか相当のエネルギーつぎ込んでたみたいだしな)

 

妙な所で気をきかせる一夏だった。

そして決勝まで順調に勝ち進んだ一夏達。相手はラウラ達のチームだ。

 

ラウラ「ついに兄様達のチームとの戦いだ」

 

簪「緊張する・・・」

 

弾「簪は誰と当る?」

 

簪「・・・デュノアさんかな」

 

弾「了解。俺は自然と箒になるな」

 

ラウラ「当然だ。兄様とは私が戦うのだだらな」

 

ラウラは物凄いご機嫌だ。弾は出来るだけダメージを与えるのが目標だ。

簪も出来るだけの事をして戦うのが目的だ。一方達は誰が向ってくるのかを想像していた。

 

一夏「俺は多分ラウラだな」

 

シャル「僕と箒は弾か簪さんってとこかな?」

 

箒「私はお恐らくだが弾を相手にするだろう」

 

シャル「そうなの?」

 

箒「お互いの手を有る程度分かっているからな。更識は恐らくシャルと戦うだろうしな」

 

そして各自ピットから出撃する。試合開始のブザーがなると同時に箒は一夏から借りた牙斬刀で弾に斬りかかる。

弾も近接用ブレードで応戦する。簪は射撃武装で近づいてくるシャルを撃つがシャルも新たに装備した

光子銃で応戦している。一夏はラウラが掛かって来るのを待っている。

最初の一手はラウラに譲るつもりのようだ。ラウラは掛かってこないとはいえ隙の無い一夏に手出しできないでいた。

構えていないとはいえブレストリガーを持っているので

迂闊に近づこうとしても近づけず、接近してもブレストリガーを手斧として扱う事もできるので簡単には行かない。

下手をすればブレストリガーを大斧へ変形させて手痛い一撃を食らわされるかもしれない。

 

弾「オラァ!!」

 

箒「甘い!」

 

弾は箒に切りかかるが簡単に防がれてしまう。諦めず射撃武装で一撃入れようとするが投げ飛ばされてしまった。

 

弾「のあぁぁぁぁ!?」

 

箒「とどめぇーーー!」

 

弾「ギャァァァァァァ!!!俺の扱い悪すぎるだろぉぉぉ!!」

 

さらに追撃として牙斬刀で斬りつけられてしまう。SEが0となり弾はピットへ戻って行った。

 

ラウラ「もう決着がついたか・・・」

 

一夏「さて、早く掛かってきな。最初は攻撃しないでやる」

 

ラウラ「兄様・・・では遠慮なく!!」

 

ラウラはレールガンでスカルカイザーを攻撃する。

一夏はギリギリで回避に成功したが正直肝を冷やした。

 

一夏「ラウラ・・・お前意外とやるなぁ・・・」

 

ラウラ「鍛えましたから」

 

一夏は素早くブレストリガーで反撃するがラウラのISの特殊武装で防がれる。

 

一夏「なんだっけそれ?」

 

ラウラ「AIC、アクティブ・イナーシャル・キャンセラーですよ。実態攻撃なら大抵防げます」

 

一夏「ほぉ〜」

 

ラウラ「あ、あの兄様?」

 

一夏「ん?」

 

ラウラ「両腕は・・・一体・・・何処へ?」

 

ラウラはとても気分が悪そうだ。一夏は意地の悪い笑みを装甲の下で浮かべ

 

一夏「飛ばしたに決まってるだろ?」

 

ラウラ「クッ!」

 

正面からのトルネードクラッシャーパンチをAICで防いだラウラだったが

背後からのパンチは防ぐ事ができず、直撃されてしまう。その際にレールガンを破壊されてしまった。

 

ラウラ「一回攻撃が当っただけでSEが7割以上削られてしまいましたか・・・

    もはや反則的な強さの機体ですね」

 

一夏「否定はしない」

 

シャルと簪は・・・

 

シャル「えい!」

 

簪「クッ・・・そこ!」

 

光子銃で簪を攻撃するシャル。

簪もマシンガンで攻撃するがウイングルの機動性、運動性が予想以上に高いので苦戦している。シャルはヒット&アウェイを繰り返している。

 

簪(だったら・・・)

 

シャル「もう一撃!!」

 

簪(今!)

 

胸からサーベルを取り出し、切りかかるが近接用ブレードで反撃される。

 

シャル「キャッ!!う〜、油断しちゃったかな?」

 

一夏「シャル、後でブレストリガーの本気の射撃喰らわせてやる」

 

シャル「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁ!!!」

 

簪「・・・ご愁傷様(ニヤリ)」

 

シャル「ううぅ〜。其の笑顔に悪意を感じるよ〜」

 

一夏「真面目に戦え!!カイザーと生身でタイマン張りたいのか!!」

 

シャル「それだけは止めてぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

シャルは涙目で切りかかってきたが上手くいなされて撃墜され、SEが0となってしまった。

 

シャル「うぅ〜負けた〜」

 

箒「後で特訓だな。よし、簪、次は私だ」

 

簪「ん、解った」

 

簪は箒のカイザーに射撃武装が殆どないのを試合を見て観察していたので中〜遠距離で攻撃する。

 

箒「なかなかやるではないか。ならギガントミサイル!!」

 

簪はギガントミサイルを迎撃しきる事が出来ずモロに直撃してしまった。そしてその威力のせいで目を回し、気絶してしまった。

 

箒「・・・やりすぎたのか?これは?」

 

箒はシャルに簪を運ばせ、ピットに戻らせた。

 

箒「さてラウラと一夏は・・・(ドゴーーン!!)!?」

 

突然アリーナの外から何かが入ってきた。四本足で鋭い角を持つ機械獣トロスD7だ。

 

一夏「トロスD7!?(ドッカーン!!)む!ダムダムL2!?」

 

棘の着いた車輪のような機械獣、ダムダムL2も現れた。

 

ラウラ「兄様、私は・・・下がった方が?」

 

一夏「箒を手伝え。トロスの突進力は脅威だ。だからラウラ、お前の機体のAICで無力化してやれ!」

 

ラウラ「解りました!!姉様!お手伝いいたします!!」

 

一夏の指示でラウラは箒の援護に向った。信頼している事を感じたのかとても嬉しそうだ。

 

一夏「さて、俺もやるか」

 

ダムダムL2のボディはスカルカイザーの2〜3倍もある。しかし簡単に受け止める。やはりパワーの差が大きいようだ。

ダムダムL2は側面にあるドリルの腕を伸ばし、車輪を展開させる。

そして隠れていた電気功撃用の触覚を伸ばして攻撃してくる。牙斬刀は一夏から離れた場所に刺さっている・・・

 

一夏「だったら!!」

 

一夏はトルネードクラッシャーパンチで牙斬刀をとり、手元に戻ると構えた。

 

箒「くぅぅぅぅぅっ!!!」

 

箒はトロスD7の突進に苦戦していた。

装甲は全くの無傷だが突進の衝撃で箒自身は少なからずダメージを受けていた。それを上空で見ている不審な影があった。

 

???「フフフッ、いいぞトロスD7」

 

???「そのままマジンカイザーを串刺しにしてやるのだ!!」

 

その影は杖のような物を持ち、左半身と右半身で性別が違っている。

 

???「「このあしゅら男爵、偉大なるあの方の為にマジンカイザーを必ずや破壊する」」

 

あしゅら(男)「以前ダブラスM2とガラダK7を投入したが・・・」

 

あしゅら(女)「ダブラスがやられてしまいガラダは武器を破壊されてしまった」

 

あしゅら「「だが今回はそうはいかん!!」」

 

あしゅら(男)「さて、ダムダムL2は・・・」

 

あしゅらはダムダムL2の方を見るとスカルカイザーに一本背負いされていた。そして牙斬刀で斬りつけられている。

 

一夏「神に会うては神を斬り!」

 

斬!

 

一夏「悪魔に会うては其の悪魔をも討つ!!」

 

斬!

 

両方のドリルを破壊され、電撃の触覚も斬られていた。

 

あしゅら「「ダムダムL2!!」」

 

一夏「闘いたいから闘い!」

 

斬!

 

一夏「倒したいから倒す!」

 

斬!

 

さらに滅多斬りにされるダムダムL2。

 

一夏「俺に大儀銘文などありはしない!!!。喰らえぇぇぇぇ!!!」

 

斬!

 

トドメに真っ二つに切り裂かれ、爆死したダムダムL2.

 

あしゅら(女)「トロスは!?」

 

箒「いい加減、しつこいぞ!!!」

 

ラウラ「任せてください!!」

 

ラウラはカイザーの前に立ち、AICでトロスD7の動きを封じた。箒は其の隙にトロスの角を叩き折った。

 

あしゅら「「あぁ!!」」

 

箒「ファイヤー・・・」

 

千冬「待て箒!それは危険だ!!光子力ビームに留めてくれ!!」

 

ファイヤーブラスターを使おうとすると千冬がそれを止めた。

 

箒「・・・解りました」

 

箒はしぶしぶとエネルギーを胸パーツに溜めるのを止める。

 

千冬「ホッ」

 

千冬はファイヤーブラスターを使用されないで済んだ事にホッとしていた。

もし使用されていたらアリーナの4分の1が溶解していた所だっただろう。

 

箒「光子力ビーム!!」

 

光子力ビームが直撃し、トロスD7も爆死した。

しかし光子力ビームでも威力は凄まじく、アリーナの防御シールドを貫通し、隔壁を溶解させていた。

 

あしゅら「「くっ!!戻り報告せねば!!」」

 

あしゅら男爵は誰にも気が疲れることなく撤退して行った。

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千冬「はぁ・・・これでも威力をしぼり40%か・・・」

 

真耶「威力が凄すぎます・・・」

 

束「ん〜調整が難しいんだよね。カイザーとスカルカイザーの光子力エンジンって一回暴走しているのを無理やり搭載したから」

 

千冬「エネルギーは通常でも有り余っているのか?」

 

束「そう。だからある意味では補給用の機体としても使えるの。

  SEを回復しないようにしているけど本来なら半分位削られても5秒くらいでまた満タンになるし」

 

真耶「出力高すぎです」

 

束「この大会ではSEを400に設定してたけど本来なら

  2000だしね。物凄いやばい機体造ったもんだね。私とお爺ちゃん」

 

一夏「・・・気付けよ」

 

箒「私達そんなに影薄いですか?」

 

千冬「げっ、一夏ぁ!?」

 

いつの間にかやってきていた一夏達に驚く千冬。一夏は驚かれたのが気に食わないのか不機嫌になった。

 

千冬「い、何時からいた?」

 

箒「シールドエネルギーをの辺りから」

 

シャル「それにあの機械の獣は何だったんです?」

 

ラウラ「機械獣を知らないのか?」

 

鈴とセシリア、シャルは首を振る。束は話しておいたほうが良いだろうというが千冬は渋っている。

問題は機械獣の中身の事だろう。

 

束「なら束さんが話すね。機械獣っていうのはさっきのような機械の獣の事。

  あの機械獣はバードス島っていう島で発掘された物なの」

 

シャル「バードス島って古代ミケーネ文明の栄えてたって言う?」

 

シャルの問いに束は頷いて肯定した。

 

束「そう。そのバードス島に二人の科学者が調査に向った事があるの。

  一人は私と箒ちゃんのお爺ちゃん、兜十蔵博士、もう一人が・・・」

 

一夏「俺と姉貴、ラウラのお袋の仇、Drヘルだ」

 

セシリア「Drヘルですって!?」

 

セシリアがDrヘルの名前に反応して叫ぶ。どうやら知っているようだ。

 

鈴「知ってるの?」

 

セシリア「医学界などでは有名ですわ。ですが数多くの非道な人体実験を繰り返している為、国際指名手配されている筈・・・」

 

ラウラ「私も聞いた事がる。Drヘルは洗脳の際、脳に機械を埋め込み、脳をむき出しのままにするとか・・・」

 

一夏「鉄仮面軍団っていうのがそれに当るな。後・・・」

 

箒「一夏、それ以上は聞く側の覚悟がないと・・・」

 

鈴達は話してくれと言うが一夏は再度確認する。

 

鈴「話して」

 

弾「俺達は受け入れる準備は出来てるぜ」

 

簪やシャル達も頷いて覚悟を示す。

 

一夏「解った。Drヘルは洗脳した人間を機械獣の頭脳にしている」

 

弾「な!?じゃぁさっきの機械獣にも!?」

 

一夏「あぁ、以前の機械獣にもな」

 

箒「私達は洗脳されているとはいえ人間を殺している」

 

千冬「私もだがな」

 

箒「千冬さん・・・」

 

千冬も以前マジンガーZで機械獣を倒していた事を言う。

最近になって解った事だが、その機械獣にも人間の脳が使用されていて、其の脳には機械が埋め込まれていたらしい。

 

束「Drヘルの最も恐ろしい武器は機械獣じゃないよ」

 

シャル「え?」

 

束「機械を自由に操るバードスの杖。といっても無人戦闘機みたいな物に限るんだけどね」

 

以前とある国がDrヘルに一泡吹かせようと最新鋭の無人戦闘機、無人空母、無人戦艦、無人潜水艦

で彼の根城の地獄島を攻撃しようとしたがバードスの杖に乗っ取られ、首都が壊滅した事がある。

 

シャル「じゃぁ以前○○○(とある国の名前)が崩壊したのって・・・」

 

束「そうだよ。でもちーちゃんのマジンガーZに自慢の機械獣がやられてから

  マジンガーを倒そうと躍起になってたの。其の隙にDrヘルの所属していた亡国企業を壊滅させる事が出来たの」

 

千冬「しかしDrヘルと僅かだが残党は取り逃がしてしまったのだ」

 

弾「じゃぁ機械獣がたまに出てくるのって・・・」

 

千冬「間違いなくカイザーを倒そうとしてだな。私もZが有れば闘ってるのだが・・・」

 

一夏達はマジンガーZが盗まれたことをまだ千冬には話していない。なので千冬はZが研究所に封印されていると思っている。

 

・・・と思われたが。

 

千冬「最近盗まれてしまったのだろう?」

 

一夏「気がついてたのか?」

 

千冬「なんとなくな。それにZと私は一心同体とも言えたのだぞ」

 

箒「・・・そうですね」

 

千冬が以外にも冷静だったので一夏達は一安心した。

しかし千冬の内心解っていた。彼女は地獄の獄炎すら生温いと思える程怒り狂っていた。

自分の分身ともいえるZを盗まれたのだからこれ位当然と本人は思っているし一夏や箒、束も其の心情は理解している。

しかし真耶や弾達はその殺気に怯えてしまっている。

 

一夏「しみったれた話はここまでにしようぜ」

 

弾「あ、あぁそうだな!」

 

鈴「失礼しました!!」

 

一夏達と真耶が出て行き、残ったのは千冬と束のみだ。千冬は殺気を収める事ができないでいる。

 

束「ちーちゃん、私が出たら我慢せずにね・・・」

 

束もそういうと部屋を出て行く。そして千冬は殺気と怒気を最大に発する。

それは離れている一夏達や一般生徒達にも感じ取れるほどだ。

 

女子A「な、何これ・・・」

 

女子B「寒い・・・」

 

一夏「はぁ〜。ま、仕方ないか」

 

5分ほどすると殺気と怒気は収まった。一夏は仕方ないと思いながら千冬に今晩のみの酒の解禁を伝えた。

そして一夏と千冬は翌日二日酔いで授業に出てこなかったのだった。

(お酒は二十歳になってからです。未成年の方は真似をしないように!)

 

ラウラ「兄様の様子はどうですか?」

 

箒「千冬さんの絡み酒で飲まされて酷い二日酔いだったが大分収まっている」

 

昼食を食べながら箒とラウラは会話を楽しんでいる。

ラウラは一夏が心配なのか箒が寮の部屋の様子を見るたびに一夏の様子を聞いてくる。

箒もラウラの心配する気持ちが解るからか嫌な顔ひつすせず一夏の様子を伝えて安心させる。

 

箒「問題は千冬さんだな。まだ頭が痛いと唸っている」

 

ラウラ「教官は如何でもいいです。兄様の方が心配です」

 

弾「ラウラの一夏へのブラコンぶりは凄まじいな・・・」

 

鈴「アンタだってシスコンでしょ」

 

弾「いや卒業したって!」

 

セシリア「お姉さんか妹さんがいるんですの?」

 

弾「あぁ、妹が一人いる」

 

シャル「そうなんだ。いいなぁ〜」

 

弾「シャルは一人っ子だっけ。居たら居たで結構大変だぞ」

 

簪「私の所も結構大変・・・」

 

弾「簪は姉貴がいるんだっけ」

 

簪「うん。一個上でこの学園の生徒会長」

 

弾「MJSK!?」

 

何時しか弾達は家族の事を話している。束もやって来て会話に参加している。

 

束「そういえば箒ちゃんといっくんの幼い頃の写真が出てきたの!」

 

箒「そうなんですか?」

 

束は一冊のアルバムを取り出して皆に見せる。

 

弾「あ、この刀持ってる子が箒ですか?」

 

束「そうだよ。初めて刀を持ったのが2歳半の時だね」

 

鈴「そんなに早くからですか・・・」

 

束「お陰で6歳の時には50%くらいの実力の父さんを圧倒してたから」

 

箒「途中から本気になられてましたけどね。あのジジィ」

 

父親をジジィ扱いする当り父の祖父への不信感への不満が相当あるようだ。弾達も之には苦笑するしかない。

 

弾「でも親父さんをジジィって・・・」

 

箒「アイツはジジィで十二分だ。本来ならカスと言いたい」

 

弾「鈍だけ父親嫌いなんだよ!?」

 

箒「宇宙の大きさが一夏ならそれより少し小さいのがお爺様。ジジィは原子核より小さい人間だ」

 

鈴「物凄い差ね・・・」

 

束「箒ちゃんはお父さんには全く懐かなかったからね。赤ん坊の頃からお父さんを無視してたし。

  抱こうとすれば大声で泣くし一寸お父さんと一緒に居るだけでも泣いてたし」

 

セシリア「父親嫌いにも程がありません?」

 

箒「知るか」

 

簪「一夏も父親嫌いって聞いてるけど?」

 

束「ん〜、いっくんは父親を知らないから『自分の父親=悪』みないな価値観を持ってるみたい。

  だからって他人の父を悪く言ったりしないけどね。」

 

ラウラ「なら兄様は母様を如何思われていたのですか?」

 

束「母さんの事は尊敬してるみたい。あの人とは私も一度会ったこと有るけど

  何というか・・・・慈愛の塊みたいな人だったから」

 

其の時予鈴が鳴る。箒達は教室へ向い、束は千冬と一夏の世話に戻っていった。

授業が終ると箒は一夏に夏休み前に光子力研究所の近くで林間学校を行なう事を聞いた。

 

一夏「臨海学校じゃなかったっけ?」

 

箒「去年からは林間学校らしい。初日は自由行動だそうだ」

 

一夏「近くに湖があったし、其処でも遊べるのか・・・」

 

一夏は林間学校について書かれた手紙を読んでいた。

 

箒「そ、それでだな」

 

一夏「水着でも買いに行くのか?」

 

箒「あ、あぁ」

 

一夏「なら二人で行くか」

 

箒「いやラウラも入れて3人でだ」

 

一夏「解った。林間学校は・・・8日後か。なら今度の日曜に行こう」

 

箒「そうだな。ラウラにもそう伝えておく」

 

 

説明
PIXIVでは6話,7話として投稿した物です。駄文ですが楽しんで頂ければ幸いです。
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一夏×箒 マジンカイザーSKL マジンカイザー インフィニット・ストラトス 

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