真・恋姫†無双〜赤龍伝〜第120話「政務室で……はわわっ!」 |
真・恋姫†無双〜赤龍伝〜第120話「政務室で……はわわっ!」
政務室では、赤斗が張飛と魏延を相手に勝利したというの報せが届いていた。
藍里「そうですか。赤斗様が勝ちましたか」
亞莎「ほっ」
朱里「よかったねお姉ちゃん。赤斗さんが勝って」
藍里「そうね、これで考えた策も無駄にはならないわね」
亞莎「藍里様。先に赤斗様のところに行っても、よろしいでしょうか?」
藍里「そうですね。大方終わりましたし、いいですよ」
亞莎「ありがとうございます。では、お先に失礼します」
そう言うと亞莎は政務室から出て行った。
朱里「じゃあ、お姉ちゃん、雛里ちゃん。私たちは桃香様の所に行って、作戦の説明をし――あっ」
朱里は立ち上がると同時に机の上にあった書簡が床に落としてしまった。
藍里「大丈夫、朱――なっ!!」
藍里が朱里に近寄ろうとするが、途中で足が止まった。
朱里「お姉ちゃん? ……は、はわわっ!!」
朱里は藍里の視線の先を見ると、そこには色々な書簡と一緒に艶本が雑ざっていた。
藍里「これは……」
雛里「あわわっ! そ、それは――あ!」
雛里も事態に気がつき慌てて本を拾おうとしたが、慌て過ぎて雛里も自分の前にあった書簡を床に落としてしまった。
その落とした書簡の中にも艶本が雑ざっていた。
藍里「…………雛里。これは?」
落ちていた艶本を拾い上げ、静かに落ち着いた口調で藍里は尋ねた。
雛里「あわわわわ……そ、そそそそそそそ、それは、え、えーと……」
藍里「説明できないの? …………じゃあ、朱里」
朱里「は、はいっ!」
藍里「朱里なら説明してくれるわよね?」
朱里「はわわわわわ……えっと……」
藍里はニコニコと笑顔で尋ねるが、目は決して笑ってはいなかった。
藍里「どうしたの? 説明できないのかしら?」
朱里も雛里もすっかりと藍里の笑顔に怯えていた。
藍里「あなたたち……政務室にこんな物を持ち込むなんて……いったいどういうつもりなの?」
朱里・雛里「「ひぃっ!!」」
二人が悲鳴を上げると同時に政務室の扉が開いた。
赤斗「藍里、亞莎、孔明ちゃん、入るよ」
藍里「せ、せせ、赤斗様っ!?」
赤斗の姿を見て、藍里は慌てて持っていた本を後に隠した。
赤斗「やっほー。張飛ちゃんたちとの模擬戦終わったよ♪って、どうしたの、これ?」
政務室に入ってきた赤斗は、部屋の散らかり様に驚く。
藍里「えっと、ちょっと本を机から落としてしまいまして……そ、それよりも赤斗様、亞莎ちゃんと途中で会いませんでしたか?」
赤斗「亞莎? いや、会わなかったよ。すれ違っちゃったのかな? それよりも今は、この部屋を片付けた方がいいんじゃない。僕も手伝うよ♪」
藍里「い、いえ、私たちだけで大丈夫ですから!」
赤斗「遠慮しないでいいよ。四人で片づけた方が早く片付―――こ、これは……」
落ちていた本を見て赤斗はその場で固まった。
藍里「あ、それは!」
赤斗が見ているのは裸の男が二人描かれた本だった。
赤斗「………………………………」
藍里「……赤斗様?」
赤斗「あははは……えっと、その、そうだね。……趣味は、人それぞれだから…………それじゃあね」
藍里「あっ、赤斗様待って下さい!」
ぎこちない笑顔を見せながら赤斗は政務室から出ていった。
藍里「誤解された。誤解された。私はそんな趣味ないのに……、絶対に誤解された。赤斗様に誤解されてしまった……」
そう言いながら藍里は、赤斗が出て行った扉を見続けていた。
朱里「あのぉ、……お姉ちゃん?」
藍里「ふふふ……」
藍里の口から不気味な笑いも漏れる。
雛里「藍里さん?」
藍里「朱里。雛里。あなたたち……わかっているでしょうね♪」
朱里・雛里「「ひぃい…!!」」
振り返った藍里から、凄まじいプレッシャーを放っていた。
藍里から発せられるプレッシャーは、一流の武将と同じか、それ以上のものだった。
藍里「覚悟しないさいね♪」
朱里・雛里「「ご、ごめんなさーーーーーーーーいっ!!!」」
つづく
説明 | ||
主人公も含めてオリジナルキャラクターが多数出てきますので、ご注意ください。 未熟なため文章や設定などにおかしな部分が多々あるとは思いますが、長い目で見てくださると助かります。 |
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いい加減はわあわコンビは一度改心させるべきだとおもうwww(らっしぃ) | ||
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