真・リリカルなのは 第七章 すずか救出編 第二話 受け入れがたい現実 |
アンノ―ンは、なのは撃墜後去っていく
ヴィータは追うかどうかで迷ったが、なのはを病院へ連れて行くのが先決と判断した
この判断は正解だった
少しでも遅ければ、なのはは確実に死んでいた
なのは墜落から1日後、なのはと交友がある者、家族には連絡が来る
なのはが、大怪我を負ったと……………………
フェイト「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
私は走って病院に向かっていた…………
服装や髪が乱れていたけど、気にする余裕は私になかった
フェイト「なのはの病室は……………205!」
エレベータは待たずに、階段を駆け上がる
そして、なのはが入院している病室にの前に辿り着く
フェイト「なのは!!」
はやて達が揃っていたけど挨拶はしなかった
フェイト「なのは………………………」
そして私は自分の目を疑った…………………
私やはやてを救ってくれた なのはが…………………
誰よりも強かった なのはが…………………
なのは「………………………………………………………………………………」
見るも無残な姿になっていた…………………
意識は無く、顔以外の全身を包帯で巻かれ、白いはずの包帯は所々赤かった
フェイト「………………………………………………」
ヴィータ「すまねぇ フェイト…………………油断しちまった………………」
フェイトに忠告されていたのにも関わらず、なのはは大丈夫と思ってしまった
今まで、なのはは自分の力で激戦を繰り抜けてきた
だから、大丈夫だと……………………
その油断が、今回の結果に繋がった
フェイト「なのは………………………」
もうヴィータの謝罪も頭に入らなかった…………
目の前の現実が信じられなくて………………
今すぐにでも否定したい現実が恐ろしくて………………
私はただ、茫然とするしかなかった………………
なのは「……………………………………………………………………」
はやて「正直言って、ヤバい状況や…………リンカーコアの8割の破損、脊髄の損傷、大量出血………………どれも命に関わることや」
シャマル「一命は取り留めたけど、なのはちゃんはもう…………………」
フェイト「もう………………何?」
シャマル「いえ、家族の方が来てからにしましょう」
フェイトが来てから1時間後に家族が到着した
士郎「ああ………なんということだ……………」
桃子「……………………………………………………………」
美由紀「嘘………でしょ………………………」
恭也「なのは!! しっかりしろ!!」
シャマル「ご家族の方々ですね?」
士郎「あなたは?」
シャマル「簡単に言えば医者です」
桃子「先生!! なのはは…………なのはは助かるんですよね?」
シャマル「一命は取り留めました、しかし………………」
士郎「何か…………問題でも?」
シャマル「リンカーコアという個所が損傷しました…………魔法はもう使えないでしょう……………しかも、脊髄の損傷も激しく、二度と歩くことも出来ないでしょう………」
桃子「そんな………………」
シャマル「それよりも……………………」
恭也「まだ何かあるのか!!」
恭也は頭に血が上り、シャマルの胸ぐらを掴む
美由紀「ちょっと恭ちゃん! お医者様に当たってもどうしようもないよ」
士郎「すみません………………続けてください」
シャマル「はい…………………最悪、一生目を覚まさないかもしれません………………」
桃子「………………………………………………………」
桃子は気絶した
美由紀「母さん! 気をしっかり持って!!」
士郎「……………なのは」
恭也「やっぱり間違いだったんだ!! 魔法の力は危険すぎる!!」
士郎「そうだな、だが魔法が使えなくなったんだ…………………もう魔法に関わることはないだろう」
シャマル「それを知れば、精神的ショックを受けるでしょうが……………」
フェイト「………………………………………………」
その後、すずかやアリサも見舞いに来た……………………
2人共、悲惨な状況のなのはを見て、涙を流した
みんなが信じられなかった………………いや、信じたくなかった…………
まさか………………なのはが…………………墜ちるなんて…………………
〜1週間後〜
リンディ「奇跡的に、なのはさんは身を覚ましたそうよ」
カイト「そうか………………」
リンディ「お見舞いに行ってあげてね」
カイト「断る……………俺には為すべきことがある」
リンディ「…………………それは、なのはさんより大事なことかしら?」
カイト「ああ」
リンディ「……………………………………………………………」
カイト「……………あの高町を墜としたアンノーン……………只者ではない」
リンディ「……………………………………………………………」
カイト「俺が討つ」
リンディ「…………仇討ちかしら?」
カイト「…………………………………………………………………………」
何も言わず、部屋から出ていく カイト
リンディ「やれやれ、困ったものね……………素直じゃ無い子の面倒は……………」
カイトに呆れながらも、少しではあるが、確実に変わってきた カイトに嬉しさの笑みをこぼす
〜病室〜
なのは「………………………………………………」
どうして、こんなことになったんだろう………………………
何時も通り、任務をこなしていた……………………
確かに油断はあったかもしれない…………………
けど、あのアンノーンの攻撃は見えていた……………
躱せる筈だった………………勝てる……………筈だった………………
なのは(あの時、体を走った痛み…………………)
何だったんだろう?
ジュエルゼロを倒して、カイト君と一騎打ちが終わってから、何回か痛みに襲われたけど…………
シュテル達がエルトリアに行ってから回数が増えた気がする……………
よりによって、アンノーンと戦ってる最中に痛みが来るなんて……………
なのは「私……………もう、飛べないんだ………………」
足が動かないことよりも、リンカーコアの損傷の方がショックだった…………………
ヴィータに蒐集されたときは、そこまで酷くなかったが、今回の損傷は激しく、自己治癒は不可能とされた
リンカーコアは自己治癒以外では治す方法が無い……………………
なのは「……………………………………………………………………」
終わったな………………私の全てが…………………
手に入れてから、ものにするまで時間が掛かったけど、無くすのはこんなにもアッサリと失えるんだ………………
なのは「フフ、ハハハハハ!!!」
現実を受け止めきれないのか、自分に起きた出来事を笑ってしまう なのは
しかし、目には涙が溜まっていた………………………
〜?〜
?A「どうやら上手くいったな」
?C「リンカーコアが8割の損傷だぞ? やり過ぎではないのか?」
?B「いや、寧ろこれぐらいしなければ邪魔されるだろう」
?A「さよう…………それにルーカスが居れば問題ない」
?C「ルーカス? 誰だそれは?」
?A「戦闘力は大したことないが、どのようなものでも再生させることが出来るレアスキルを持っている」
?B「ほう、では我らの体も?」
?A「創れるだろうな………しかし」
?C「忠誠心が無いと?」
?A「恐らく裏切るだろうな……………我らの存在を知れば」
?B「なら、高町なのはを復帰させた後に殺すか?」
?A「いや、殺すにはあまりにも惜しい奴だ」
?C「まぁ何にせよ、これで月村すずかが手に入るな」
?A「ああ、楽しみだよ」
?B「スカリエッティも役立つだろう?」
?A「そうだな」
?C「まぁ例の物が出来れば殺してもいいだろうが……………」
?A「まぁまだ時間が掛かる、急ぐ必要は無い」
〜カイト視点〜
カイト「………………………………………………」
カイトはレイジングハートに記録されていた映像を見ていた
カイト(何度見てもおかしい)
………………高町の動き切れがない
それに………………
カイト「このアンノーン…………………生物ではないな」
そもそも何故、両腕が無機物なのだ…………ありえんだろう
カイト「何らかの兵器か……………」
やはり、詳しく調べる必要があるな………………………
カイト「行くか………………………」
レイジングハート(天城カイト………………どうか、どうか、マスターの仇を!!)
カイト「……………………………………………」
何も言わず部屋から出ていく カイト
レイジングハート(お願いします…………………………)
破損しながらも、カイトに情報提供する レイジングハート
主君である なのはを傷つけたアンノ―ンが許せない様子
そして何より、なのはを止めれなかった悔しさと後悔
AIを搭載されたインテリジェントデバイスは人間に近いようだ
次回、遂にあの組織が動き出す
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第二話です 中々ストックが書けなくて、更新が遅れ気味ですね |
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