IS-インフィニット・ストラトス ネクサス 絆ーNEXUS−
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 クラリッサとの模擬戦から数日が経った朝、一夏は屋上に立っていた。

「なんだろうな・・・・・このなんともいえない嫌な予感は・・・」

 そんな気持ちを抱いていると後ろから誰かが来た。

「・・・・・・あなたは?」

 そこには見知らぬ男性がいた。だが一夏はその人とは面識はないが本能的面識があった。

「そうだね〜・・・・あえて言うなら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

君を殺しにきた。だから死ね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その男性は一夏に向け光弾を放った。一夏は横に回避する。

「ちっ!だったら!」

 その男性は一夏に近づき一夏と共に屋上から落ちる。

「うわあああああ!」

 一夏はその男性に殴る。一夏はその男性から離れる。

「白式!」

 一夏はISを起動させる。一夏を襲った男性はISも使わずに宙に浮く。

「アンタは一体・・・・・・」

「ああ?俺はこの星で一回死んだもんだ。と言っても俺を完全を殺せなかったがな。」

 一夏はその男性の言っていることがわからなかった。

「十二年・・・・・・長い、長すぎた時間だった。」

「まさか・・・・・お前!」

「そうだ。お前らで言うところ『ザ・ワン』だ。」

 なぜこの人のことを知っているか一夏は理解した。十二年前、新宿災害の元凶になった始まりの存在。

「一夏!」

 箒達がISを起動させ一夏の元へかけて受けてくる。

「大丈夫ですか?」

「ああ。でもどうして・・・」

「あんな大きな声を聞いたら誰でも起きるわよ。」

「それよりこいつは何者なの?」

「なんだか私達は見た覚えがあるが・・・・・」

 箒達も『ザ・ワン』の姿を見たことがある。

「一夏君、あいつは?」

「・・・・・『ザ・ワン』・・・」

「っ!!道理で見た事があったんだ。」

「ならばこれで!」

 箒はオーバーレイ・バニッシャーを起動させる。その瞬間『ザ・ワン』は微笑む。

「喰らえ!」

 箒はオーバーレイ・バニッシャーを『ザ・ワン』に向け放つ。『ザ・ワン』は片腕を突き出しその攻撃を吸収する。

「なっ!」

「へ、へへ・・・・・へへへへ・・・・ア〜ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ、ア〜ハッハッハッハッハハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ。ほ〜んと助かったぜ。完全に戻るまでまだまだ時間が掛かるんだがそこの嬢ちゃんとお前の持っている力がちょ〜うど元に戻るのに必要だったんだよ。いや〜、あ・り・が・と・よ。」

「そ、そんな・・・・」

「箒、落ち着け!判断は正しかったんだ。」

「そうだな。ビーストを殺すには正しかったぜ。だが俺は分身たちとは違うからな。さあ、復活だぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

 『ザ・ワン』は闇に包まれ町のほうへと向かう。一夏達は地上に着地する。一夏はISを解除する。

『一夏(君・さん)!』

 箒達が一夏に声を掛けると一夏は頷く。

「行ってくる。」

 一夏はエボルトラスターを懐から出す。

「絆・・・・・・・・・ネクサス!」

 一夏はエボルトラスターを鞘から抜き前にかざし、そして鞘に近づける。鞘に光が集まってくる。一夏は勢いよくエボルトラスターを天に向け、叫ぶ。

「うぉおおおおおおおおおおおお!」

 エボルトラスターから光が溢れ、一夏を包み込む。

 

 町の中心部に空から何かが降ってきた。その場所のは煙が舞っていた。

「グオオオオオオ」

 雄叫びが人々の耳に入ってくる。その声を知っている人たちは思い出す。十二年前の惨劇の元凶の姿を。煙が晴れるとそこにはザ・ワンベルゼブアの姿があった。

「し、新宿の悪魔!」

「なんであいつがここに!」

 人々は悪魔の姿に恐怖する。

「シュア」

「グウッ!」

 ザ・ワンにネクサスが上空から蹴りを喰らわせる。ザ・ワンは倒れ、ネクサスは地上に着地する。

「あれは・・・・・」

「銀色の・・・・・」

「巨人・・・・・・」

「・・・・・・ウルトラマン・・・・」

 ザ・ワンは立ち上がりネクサスのほうを向く。

「グゥゥゥ」

「シュア」

 ネクサスはザ・ワンに近づく。ザ・ワンは尻尾を自由自在に使いネクサスを突き放す。

「フアア」

(はっはっは、俺がただ十二年のも間のうのうと過ごしてきたとでも思ったか?)

(ぐっ・・・・・)

(俺は自己研究の末にようやくたどり着いたんだ。今まで倒されたビーストに食われた奴らの怨念、ダークザギの恨み。それらを全て吸収し、そしてお前の光の力。それら全てを吸収した俺様はもはや過去の俺ではない!見ろ!これが俺の新たな姿だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!)

「グオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!」

 ザ・ワンは地響きを起こすほどの雄叫びを上げる。その声にネクサスさえも耳を押さえる。

「グアアアア」

「グゥオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」

 ザ・ワンは徐々に肌の色を黒く染めてゆき、赤いラインが体に刻み込まれてゆく。

 

 テレビ中継でその光景を見ている箒達は恐怖していた。

「何なのよ・・・・・あれ。」

「まるで・・・・」

「闇だ。」

「一夏、勝てるのかな?」

「・・・・・信じよう。」

「そうだな・・・・・」

 

 黒くなったザ・ワンの首にダークファウストとダークメフィストの顔が出てくる。胸にはネクサス動揺のYが刻まれていた。それは最悪最強の闇・ダークルシフェル。

(どうだ、これが俺の最強の姿だ。)

「ギィオオオオオ」

 ネクサスは立ち上がり左手を胸にかざし振り下ろす。

「シュ、ヘヤッ」

 ネクサスはアンファンスからジュネッスに変わる。ネクサスは大きくクロスさせ、天に向かい大きく広げる。

「シュッ、フア、ハァァァァァァ・・・・」

 そしてL字を作り上げる。ネクサスジュネッスの必殺技・オバーレイ・シュトロームを放つ。

「シュァァァァァァァ!」

 オバーレイ・シュトロームはダークルシフェルに直撃する。

「グウ・・・ッグォォォォォ・・・・」

 ダークルシフェルは徐々に青白い光の姿へとなっていくが・・・・

「ギュアア!」

 ダークルシフェルはその攻撃をかき消した。

(結構痒いな。だが・・・・・)

「グオオ」

 ダークルシフェルは右手を突き出しネクサスに大きい光弾を放つ。

「デュアアアアア」

 ネクサスは弾き飛ばされうつ伏せに倒れる。

(この程度で倒せれねえな。ざ〜んね〜んで〜しつたぁ〜。)

「グアッグアッグアッグアッグアッグア。」

「ハアア・・・・」

 ネクサスは苦しむ。

『立つんだ一夏君。君は守るために戦っているんだろう。』

 最初のデュナミスト・真木舜一の声。

『立て、一夏君。君は絶望の淵から立ち上がってきたんだ。』

 第二のデュナミスト・姫矢准の声。

「フ・・・シュアア・・・・」

 ネクサスは立ち上がり胸を張る。ネクサスのエナジーコアが光り輝き、ネクサスはジュネッスからジュネッスブルーに変わる。

「シュ、シュア」

 ネクサスは右手を胸にかざし、オーバーアローレイ・シュトロームの発射体制に移る。

「シュアア・・・・・・・フェア」

 ネクサスはダークルシフェルにオーバーアローレイ・シュトロームを放つ。だが・・・

「グアアッ」

 ダークルシフェルは尻尾で相殺する。

(これ結構痛いな。だが・・・・この程度で殺せると思うな!)

「ギィオオオオオオオオォォォォォォッ」

 ダークルシフェルは口に闇を口に集め、そしてネクサスに向け放つ。太すぎる光線は闇を包み込む程の大きさである。ネクサスはサークルウェーブを展開しその攻撃を受け止める。

「フ、フアア・・・」

 ネクサスは踏ん張る。地面のコンクリートがめくれる。

「グ・・・グアァァァ・・・・」

『負けるな一夏!お前はどんなときも諦めなかっただろ!』

 第三のデュナミスト・千樹憐の声。

『君はどんな絶望にも力にも屈しない君はここで終わらない。』

 第五のデュナミスト・弧門一輝の声。

(俺は・・・・)

 ―――あの日救えなかった工藤朱音の姿。

(俺は・・・・)

 ―――IS学園で出会ってきた生徒達。

(俺は・・・・)

 ―――箒達の姿。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(――――俺はまだ・・・・・・・・・・終わらねぇ!)

「シュアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」

 ネクサスはダークルシフェルの放つ闇を吸収する。

(馬鹿な!何故だ・・・・何故そのようなことが出来るのだ!)

(光と闇は表裏一体。光は闇、闇は光。お前がその怨念を力に変えれるのなら俺は、それを光に変える!)

 闇はネクサスに吸収されていき、ネクサスのエナジーコアにエネルギーが満ちてゆき、ネクサスが光に包まれていく。

(こ、この光り・・・・・・まさか!)

 光が徐々に弱まり、そこにいたのはかつて神とたたえられ、長いときの中を生きた英雄。背中にノアイージスを背中に備えた白銀の巨人・ウルトラマンノアの姿がそこにはあった。

ダークノスフェルは怯える。

(な、何故戻れた・・・・・いや、い、今の俺はお前を越えている!舐めるなぁぁぁぁぁ!)

「ギュオオオオオォォォォ」

 ダークルシフェルはやけくそにノアに接近する。

「シュア」

 ノアはノア・エルボをダークルシフェルの腹部に喰らわせる。ダークルシフェルの腹部で爆発が発生する。

「ギュォォォ」

 ダークルシフェルは弾き飛ぶ。ダークルシフェルにノアは接近しノア・キックを腹部に叩き込む。

「グオオオ」

 ノアはノア・スパークをダークルシフェルに喰らわせる。

「ギェアアア」

 ノアは右腕に左手を沿え、光を纏める。右腕は一兆度の熱を持つ。ノアは大きく左に回転しダークルシフェルの腹部に叩きつける、刹那、一兆度の火柱がダークルシフェルを大気圏外まで跳ばす。

「ギィオオオオオオオオオオオオオ」

 ダークルシフェルは悲鳴を上げる。

(何故だ・・・・・何故俺が負けているんだ!)

「グゥゥ・・・・・ギュアアッ」

 ダークルシフェルは火柱をかき消す。ダークルシフェルには太陽に照らされている地球の姿が目に入った。

(こんな星に・・・・・・・もう用は無い!)

「グアアアア・・・・・ギュアア」

 ダークルシフェルは先ほど撃った以上の闇をノアに向けて放つ。

「シュ、ハアッ」

 ノアは両手を胸の前にかざし、両腕をYのように広げる。その瞬間横に長いYの字が形成される。ノアは左腕を伸ばしたまま手のひらを空に向け、右手を伸ばしたまま右腕を垂直に天に向け、そして十字を作る。ノアの必殺技・ライジングノア(別名・稲妻超絶光線)をダークルシフェルに向け放つ。七色の光と闇が空でぶつかり合う。

「ハアアアアアアアアアアアアアアアア・・・・・・」

「ギュアアアアアアアアアアアアア」

 七色の光が徐々に闇を押してゆき、そして・・・・

「ギュアッ!」

 七色の光がダークルシフェルを直撃する。

「ギュアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ」

 ダークノスフェルは消滅する。地球の上で大きな爆発が起こる。人々の目に入るのは爆発する空の下、堂々と立つ白銀の巨人の姿であった。

 

 あれから時間は過ぎ、二年目の春がやって来た。虚は弾と一緒に楯無の補佐をしながら用務員の仕事をしている。

 桜が舞うIS学園に蘭を含めた新しい新入生が入学してくる。そしてまだこれからも続いていくビーストとの戦いと恋の戦い。

「さて、こっからもっと大変になるな。」

「そうだな。お前は蘭に約束もしていることだしな。」

「私達の内の誰かを選ぶのかも忘れてはなりませんわよ。」

「欄も加わるとさらにヒートアップしそうね。」

「一夏の場合他の子も巻き込みそうね。」

「あそれはありえるな。」

「一夏君、ジゴロータも程ほどにね。」

「で、でも私達、諦めないから。」

「・・・・・・・諦めない・・・・か。」

「どうかしたか、一夏?」

 箒が尋ねる。

「あの日のことを思い出したんだ。初めてウルトラマンと会った日のことを。」

 

 

 

『諦めるな。』

 

 

 NEXUS―それは受け継がれていく魂の絆―

 

説明
ついに最終話。全ての始まりのやつが一夏の前に現れる。ISとネクサスのコラボ、ここに完結!
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コメント
お疲れさまでした。ただ個人の意見としては文が途切れ途切れで違和感があったり誤字脱字が多かったり!や?の使い方、あと字数稼ぎと言わんばかりの長ったらしい絶叫や雄叫びはどうかと思いました。 最後にちょいちょい「あっちこっち」を混ぜ込んでましたが意味はあったんですか?(ゴマ煎)
お疲れ様です!楽しく読めて良かった。ご苦労様でした。(駿河)
完結お疲れ様です。自分としてはウルトラの父やゾフィーを出してほしかったですが続編を期待しています。(yosiaki)
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インフィニット・ストラトス IS コラボ ネクサス 始まり 最終 NEXUS 全て 

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