真・リリカルなのは 第七章 すずか救出編 第五話 裏組織 インフェルノ |
謎の組織インフェルノに連れ去られた すずか
奴らはネグランドという世界に来ていた
すずか「う〜ん……………ここは?」
鎖で両腕を縛られていることに気づく
すずか「確か……私は…………」
アセム「ん? 目を覚ましたか?」
すずか「っ!! あなたは!?」
アセム「オイラはアセムだ! 月村すずか」
すずか「どうして私の名を?」
アセム「お前を攫うのがオイラ達の仕事だからな」
すずか「………身代金目的ですか?」
アセム「知らね〜 ただ攫えとしか言われて無いも〜ん」
すずか「あなたは一体?」
アセム「オイラ達はインフェルノ!!! 最高表っ!?」
ゴチッ
部屋に入ってきたカミューに殴られる アセム
アセム「痛ってぇ〜」
カミュー「このボンクラ!! あたしらの情報を渡してどうするんだよ!!」
アセム「だからって殴ることねぇだろ?」
カミュー「これで何度目だ!! お前みたいな馬鹿は殴らなきゃ治らないんだよ!!」
ニコル「喧嘩は止めてくださいよ」
アセム「ニコル……………」
すずか「あなたは!!」
ニコル「おや? 覚えているのですか?」
すずか「……………………………源三郎さんをどうしたんですか?」
ニコル「殺しました」
すずか「え!?」
回答は予想外というわけではないが、あまりにもあっさりと答えたので驚いた
まるで、殺すことが悪いことではないように…………………
ニコル「正確には体をバラして、実験台になってもらいました…………………いやはや、凄い生命力でしたよ、四肢を斬り落そうが内臓を悉く潰そうが死にませんからね」
すずか「…………………………………………………………………………」
すずかは青ざめた…………それが本当に人間のすることかという疑問を持ちながら
ニコル「流石に首を刎ねれば死にましたけどね………………………何故、自分が誘拐されたか理解できましたか?」
ニコルは、下種な笑みを浮かべながら、すずかの頬を手で撫でる
すずか「ヒィッ!!」
自分も殺されると知り恐怖を抱く すずか
ニコル「理解したようでなによりです……………………あなたにも実験台になってもらいます」
カミュー「………………………………………………」
相変わらずの下種っぷりだな ニコル
ニコル「あなたはどこまでしぶとく生き残りますか? やはり首を刎ねないと死なないのでしょうか? それとも血の薄いあなたは人間のあまり変わらない生命力でしょうか? あ〜 楽しみですね〜 あなたを返り血を浴びながら、あなたの泣き叫ぶ声を聞きながら、人体をバラす…………最高の仕事ですね〜」
すずか「………………………………………………………………………………………」
最早、恐怖に支配され何も言えない すずか
ニコル「そう! その顔です! 恐怖に歪む顔ほど興奮するものはないでしょう! ああ、我慢できませんね!! 今すぐにでもあなたをバラバラにしたい!!」
アセム「相変わらず性格が変動する奴だな〜」
ニコル「誰よりも殺戮を愛するあなたです、私の気持ちが理解できるでしょう?」
アセム「できねえな、オイラはレアスキルで瞬殺するのが好きだからな」
ニコル「残念です………………あなたとはわかりあえない」
カミュー(下種どもが……)「おい! 勝手な行動はするんじゃねぇぞ? ニコル」
威嚇の為か、ニコルを睨めつける カミュー
ニコル「勿論しませんよ………………前の吸血鬼は両足を落すことしかさせてもらえませんでしたからね…………………見ているだけでは物足りません! あの方達に嘆願して、こいつをバラすのを手伝わせてもらいましょうかね!!」
アーマルド「相変わらずだな………………お前は」
部屋にアーマルド・バットが入って来る
バット「見た目は優男なのにな」
権左衛門「Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz」
アセム「アレレ? スレンはまだ帰ってきてないのか?」
バット「まだだな」
アーマルド「意外と負けてるかもしれんな」
カミュー「スレンに限ってそれはないだろう?」
アセム「あいつに戦い方を教えたのはカミューだからな〜」
カミュー「てぇめ……………それはどういう意味だ!!!」
アセム「さあ? 自分の胸に聞いてみなよ〜 あ! ぺちゃぱいだから無理か」
カミュー「このびちくそが!! 蹴り殺す!!」
カミューとアセムは仲が悪いようだ
すずか(この人達がインフェルノ…………………)
何とか脱出しなくちゃ……………
すずか(スノーホワイトで………………)
ニコル「妙な真似はしないでくださいよ?」
すずか「っ!!」
何時の間にか自分の後ろに居たニコルに驚く すずか
ニコル「あなたが逃げるなら、あなたのお友達が死にますよ?」
すずか「………………………………………………」
ニコル「フッ」
ニコルはスノーホワイトと奪う
ニコル「これがあなたのデバイスですか? 美しいですね……………アーマルド」
アーマルド「何だ?」
ニコル「あなたに渡しておきます」
待機状態のスノーホワイトを投げ渡す
アーマルド「何故 私だ?」
ニコル「あなたなら取り返される心配はありませんからね」
アーマルド「フン」
スノーホワイトを掴み、懐に仕舞う
バット「それにしてもスレンの奴、遅いな……………………」
カミュー「ああ、もう1時間は待っているが…………………」
アセム「やっぱりオイラがやるべきだったんだよ!」
スレン「待たせたな…………」
スレンも部屋に入ってくる
バット「噂をすれば何とやら……………遅かったな スレン」
スレン「ああ、すまない」
カミュー「それで? あのデカパイ野郎は始末してきたんだろうな?」
スレン「……………………………………………………………………………………」
カミュー「まさか………………………」
スレン「スマン………………失敗だ」
バット「仕留め損ねたのか?」
スレン「途中で援軍が来てな…………………分が悪いと判断して逃げてきた」
アセム「だらしねぇな〜」
バット「まっ 仕方ないか、別にあいつらを殺せとは言われてないし…………………何よりあの可愛子ちゃんを殺すのは惜しい」
アーマルド「だが、戦わなくてはならんだろうな」
カミュー「何でだい?」
アーマルドはスレンに近づくと、
アーマルド「発信器だ……………戦っている間に付けられたな」
スレン「……………何時の間に」
アーマルドは、発信器を握りつぶす
バット「ってことは、ここがバレたな」
アーマルド「ああ、ここで迎え撃つべきだろう」
バット「すぐに来ると思うか?」
アーマルド「恐らくな」
バット「よし、準備するか……………このネグランドに侵入して生きて脱出できた奴はいねぇ」
アセム「ちょうどいいぜ!! オイラが全員殺す!!」
カミュー「オラ!! 起きろ! 権左衛門!何時までも寝てるんじゃねぇ!!」
カミューは、権左衛門を蹴る
権左衛門「む? もう朝か?」
カミュー「起きるたびにそれ言うのもやめな!!」
〜アースラ〜
フェイト「じゃあ………すずかは…………」
シグナム「ああ、しかも奴らの中に裏月村の首領を連れ去った男もいたぞ」
フェイト「一体 何が目的なんだろう?」
はやて「とにかく助けなアカン……………けど何所に行ったんや」
シグナム「それについてはご心配なく」
はやて「へ?」
シグナム「発信器を付けていますから」
シグナムは、戦いの最中 スレンに発信器を付けていたのだ
フェイト「流石だね! シグナム!」
さっそく場所の確認をする
はやて「この場所は?」
シグナム「確か……管理外世界のネグランドという所ですね」
フェイト「ネグランド…………そこに、すずかが」
はやて「あっ!! 反応が消えた! バレてもたんか!」
シグナム「ネグランドで止まっていましたから、ここが奴らの本拠なのでは?」
フェイト「じゃあ早速行こう!!」
はやて「待ってや!! フェイトちゃん」
フェイト「何?」
はやて「フェイトちゃんは、なのはちゃんに付いてあげてぇな」
フェイト「え? でもっ!」
はやて「すずかちゃんは必ず助ける!! でも、今のなのはちゃんの心を救えるのは、フェイトちゃんだけや………」
フェイト「はやて…………」
シグナム「心配するな テスタロッサ。主の言う通り、必ず月村は助ける」
フェイト「…………わかった」
はやて「ほんならネグランドに出発や!!」
フェイト(すずか……………きっと無事だよね?)
はやて「あっ! それとアリサちゃんも任せるわ」
フェイト「アリサ?」
はやて「今回のことで大分参ってるみたいやねん」
フェイト「うん、わかった」
謎の組織インフェルノ!!
奴らの野望を阻めるか?
次回、ネグランドに侵入!!
お楽しみに!!
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