恋姫†無双 外史に流るる琉璃のごとく 第2話 「姫との邂逅」 |
それはおそらくほんのわずかな時間だったのだろう。
しかし、俺にはとても長く、そして静かな時間に感じられた。
(おいおい、本物のクマじゃんか。
しかもヤバい目してるよ…。あれは完全に獲物を見る目だよな。
ハチミツだけ食ってりゃ満足みたいな生ぬるい生き物じゃないよ。
誰だよ、クマをマスコット化したのは…。
というか、今はそんなこと置いといて…どう逃げようか?
猛ダッシュか?…いや、逃げ切れないだろう。
死んだフリ?…今時それはないか。
最近見たテレビでは、背中を見せずに少しずつ距離を離すとかなんとか。
…よし。)
「………」
ザッザッザッ
3メートル、5メートルと距離を離していく。
このまま、奴が注意をそらした瞬間に逃げれば逃げ切れるかと思ったその矢先
ドゴォォン!
爆音と共にクマが吹っ飛んだ。
「どうなってるんだよ…。」
急にクマが吹っ飛んだ。
そう形容するしかない状況に言葉が続かなかった。
何はともあれ助かったのかもしれない。
とりあえず死んだのか確認するために近づこうとすると
「ほら、流琉はやくー!こっちだよ、こっち!」
「ちょっと待ってよ、季衣〜。」
ようやく人に会えた。
ピンク髪と青髪の女の子たちだ。
(様子からするに、あの二人がクマを倒したのか?
いや、連れの大人がいて倒したのはその大人と考えた方が自然か。
どちらにしろ悪い人には見えない、か…。)
「あのー。」
「ん?」
「え?あ、えぇと、どちら様ですか?」
「えっと…、俺は遠くの方から旅をしてきた旅人でね…。食料を探しに森の中に入ったらどうやら迷ってしまったみたいで。そこをクマに襲われていて、ちょうど君達に助けられる形になったんだ。
それで、少し聞きたいんだけどここがどこらへんなのか地名とか知らないかい?」
「んと…、それだと一応、ここは安慶になります。」
「あんけい…ですか。」
(地名を聞いたら、都道府県かせめて市の名前から言うのが普通だよな…。
幼いから知らないってのも考えられるけど、結構しっかりした娘みたいだし。
そうすると、ここは日本じゃない。西洋という感じもしないし、中国とかの類いかな…。)
「兄ちゃんはこれからどうするの?食べ物ないんでしょ?」
「あ、あぁ。」
「じゃあ、ボクたちの村に来る!?」
「ちょっと、季衣!勝手に話進めないでよ。」
「でも、兄ちゃんここに置いていくわけにもいかないでしょ?」
「まぁそうだけど…。」
「じゃあ、けって〜い!兄ちゃんも良いよね?」
「まぁそちらが良ければ素直に好意に甘えさせていただくよ。」
「よし、それじゃあさっさと戻ろー!」
「はぁ…。とりあえず戻ったら村長様に聞いてみますので、それ次第ということで…。」
「あぁ。勝手に決めるのはさすがにマズイしね。」
「では…、ほら、季衣!クマ運ぶわよ。」
「はーい。」
「…あれ?そういえば連れの大人の人は?」
「え?ボクたち二人だけだよ。」
「…」
どんな英才教育受けたらクマを倒せるようになるんだ…。
(おまけ)
「ふんふふんふふーん♪」
先頭でピンク髪の娘が鼻歌を歌いながら歩いている。
とりあえず村に向かうことになり、ピンク髪の娘、青髪の娘、俺という順番で歩いているわけだが。
(やっぱり出てるよな…。)
前を歩く青髪の娘の下半身に目が行ってしまう。
そう、彼女のお尻がズボン(スパッツ?)からはみ出してるのだ。
(あれがデフォなのかな?)
さすがに「お尻はみ出てるよ」と指摘は出来ない。
(歩きづれぇなぁ。)
俺のが若干反応してしまっていて、非常に歩きづらい。
幼女趣味はないはずだが、チラリズムというのには抗えない。
(…はぁ。)
結局村に着くまでそのまま、そして彼女にお尻のことを話せたのはしばらく先のことであった。
< pf>
(あとがき)
とりあえず季衣と流琉を登場させました(´ω`)
内容については、ちょっと展開が早すぎるか?とも思いましたが、自分の文才だとこんなもんです。
まぁぐだぐだ書くのも読みづらいと思うんで、そこらへんは少しずつ改善していきます(´Д`)
というか、一番苦労したのが地名の部分なんですが…
この先不安です(´・ω・`)
戦が始まっていくと、地理面ではかなり下調べが必要になりそうです。
おまけについては、男の性なので許してやってください。
あと、コメント・支援ありがとうございました(__)
更新は不定期になりますが、どんなに短くても週1では更新したいと考えてます。
では、また3話で( *・ω・)
説明 | ||
(前回のあらすじ) 階段から落ちる いつの間にかジャングル クマー |
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コメント | ||
たった二話でギブアップは情けなさ過ぎる(都非様) おにいさん(兄ちゃん〜)、迷子〜か〜な、村ま〜で、ついて〜く〜る〜?、とこと〜こ、と〜こ〜と〜こと〜、とこと〜こ、と〜こ〜と〜こと〜(vocal.季衣&流琉)(asayake) 第二章(森の熊さん幼女編)ある〜日 森の中 幼女に であ〜た 狩りおえた獲物を前〜に(幼女がしとめた) 幼女にでああった〜 幼女の言うことにゃ お兄さん大丈夫? ウホロリィキタ〜♪ ちょっとprprしちゃいそうになったよ〜♪(どなたか続きよろしく)(黄昏☆ハリマエ) |
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