魔法妖怪は転生者
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海魔を討滅した翌日

 

 

秀吉「では行くとするかのぅ。ハァ!」

 

 

僕達は認識阻害を掛け、一般人に視認できないようにしてから(神威の車輪|ゴルディアス・ホイール))に乗り込み。秀吉が手綱を握って走り出す。理由は箱庭寮の四大魔導書の管理人格・守護騎士・守護獣達に『夜天の管理人格を救ってやって欲しい。自分達だけ無事で彼女が壊れたまま空に逝くなんて兄(姉)として我慢ならない』と言う事で、性懲りも無く結界も張らずに術式行使を行おうとしている海鳴((端|はずれ))にある大きな丘に向かっている

 

 

キラ『ったく、あいつ等はまた結界も張らずに』

秀吉『それよりも、左腕は大丈夫なのか?』

 

 

秀吉の心配は尤もの事。現在キラは左腕に包帯を巻いて布で首から吊っている

 

 

キラ『大丈夫だ。二・三日すれば馴染むさ。けど、あの『レッツO☆HA☆NA☆SIタイム』は勘弁して欲しいかな』

全員「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「《そう思うならあんな無茶はしない事(だ!)(だな!)(じゃな!)(です!)」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

キラ『…………なにも全員で言わなくても』

 

 

海魔との戦いが終わって寮に帰り、キラの意識が戻った直後に守護騎士達・斬魄刀達・英霊達・使い魔達全員にO☆HA☆NA☆SIされたのだ。まあ、装束の左側袖が肩から無くなってて顔や装束の左側が血飛沫を浴びたような感じに成って無ければされなかったんだろうけど、皆の心配の度合いだね

 

 

秀吉『む?見えて来たぞ』

迷彩『あ、ホントだ…………秀吉、((破魔の紅薔薇|ゲイ・ジャルグ))を真名解放投擲出来るか?』

秀吉『可能じゃが、どうしたのじゃ?』

カルラ『儀式が終わりそうだ。急いでくれ』

秀吉『!? 分かったのじゃ――――――――――――――――――――――((破魔の紅薔薇|ゲイ・ジャルグ))!!!』

 

 

事と次第を理解した秀吉は((王の財宝|ゲート・オブ・バビロン))からゲイ・ジャルグを取り出し、真名解放して投擲した。投擲されたゲイ・ジャルグは丘の頂上に出ていた白い魔法陣に当たると硝子が割れる音が響き、魔法陣が粉々に成った。そしてそのまま((神威の車輪|ゴルディアス・ホイール))を高町達の近くに降ろし

 

 

キラ『その儀式、待ったを掛けさせて貰おう』

 

 

戦車から降りたキラがそう言った

 

 

 

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Side:リィンフォース

 

 

「短い間だったが…お前達にも世話になった…ありがとう……」

 

 

私は主はやての声を聞くことができる切欠を作ってくれた二人…『高町なのは』と『フェイト・テスタロッサ』のデバイス達に感謝の言葉を送る

 

 

レイジングハート〔お気になさらず〕

バルディッシュ〔良い旅を〕

 

 

だが、レイジングハートもバルディッシュも特には気にしていないようだ。

……主人達に似て、優しいデバイス達だな

 

 

はやて「リィンフォース!」

 

 

主はやてや騎士達と共に居れないのが唯一の心残りだが、これが私の中での最良の選択。主はやてのこれからの幸せを考えれば是非も無い

 

 

「主はやて。守護騎士達。そして、小さな勇者達。ありがとう。そして、さようn『((破魔の紅薔薇|ゲイ・ジャルグ))!!!』ッ!?」

 

 

突如として響き渡る声と共に上空より飛来した真紅の槍が魔法陣に刺さると魔法陣が砕け散った。そして槍に追従するように((戦車|チャリオット))が上空から降りてきた。そして真紅の頭髪をした者が戦車から降り

 

 

キラ『その儀式、待ったを掛けさせて貰おう』

 

 

と言った

 

 

リィンフォースSide:了

 

 

Side:キラ

 

 

なのは「え?き、キラ君達?」

 

 

高町が突如現れた俺達に驚きの声を上げる

 

 

その間に秀吉がゲイ・ジャルグを宝物庫に仕舞う

 

 

『とある事情により、そこな融合機を直しに来た』

 

 

原作組「「「「「「「「「………………え?」」」」」」」」」

『む?聞こえなかったか?直しに来たと言っている』

リィンフォース「…………無理だ。私は外部の者が私の構造を弄ろうとするとその者と主を取り込んで転移するようプログラムされているのだ」

『そんな事は百も承知だっての。それを踏まえて言ってるんだが?それともお前は生きる希望が有るのにそれを蹴って死のうとするのか?そんな考えだったらお前の今の主――八神だったか?――とヴォルケンリッター。それに加えてとある魔導書四冊の管理人格・守護騎士達とO☆HA☆NA☆SIする事に成るが?』

 

 

そう言って俺と迦楼羅と飛鳥と迷彩は懐から各魔導書を取り出す

 

 

リィンフォース「!?そ、その魔導書は!」

ヴィータ「どうしたんだよ、リィンフォース」

『気付いたのは管理人格だけか。そこの管理人格のご察しの通り、この魔導書達は夜天の魔導書の兄弟機だよ』

リィン・ヴォルケンズ「「「「「っ!?」」」」」

ゼクト「全く、此処まで末妹が根暗だとは思うとらんかったのぅ」

めだか「全く持ってゼクトの言う通りだな」

一刀「何処で間違ったんだか」

百代「そう言うな。いろいろ有ったんだろうさ」

 

 

そう口々に言いながら実体化するゼクト達

 

 

リィンフォース「兄上、姉上」

 

 

茫然としている管理人格に近付き、百代がイイエガオを浮かべながら“グワシ!”と効果音が出そうなほどの勢い管理人格の頭を鷲掴みにする。ゼクト達も恐ろしいまでのイイエガオを浮かべている

 

 

百代「妹。いや、リィンフォース〜。チョ〜ットムコウデO☆HA☆NA☆SIシヨウカ?」

ゼクト「ワシらも話があるぞ」

リィンフォース「い、いや、あの、姉上?兄上?笑顔が怖いのですが…………」

一刀「気ノ所為ダヨ。スグ済ムカラ」

めだか「安心シロ、怖クナイゾ」

 

 

そう言って管理人格は引き摺られていった

 

 

リィンフォース「キャアアアアアアアアァァァァァァァァ!!!!!!」

 

 

姿が見えなくなると管理人格の悲鳴が聞こえた。他人の事だから如何でもよかったが、こういう時だけは祈ってやる。強く生きろ

 

 

 

 

 

暫くして全員が戻ってきた。但し、リィンフォースだけは口から白いナニカが出ていたが…………

 

 

『……………よし、夜天の管理人格も戻って来たし。直すとする』

 

 

そう言うと迷彩と迦楼羅が管理人格を立たせる。何とかダメージから回復したらしい

 

 

『じゃあ、直しますか、ねっ!!』

 

 

そう言って俺は左手の包帯を取り、左手を管理人格の腹に((突き刺した|・・・・・))

 

 

キラSide:了

 

 

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転生者以外「「「「「「「「「ッ!!?」」」」」」」」」

 

 

僕達転生者以外のこの場に居る者達の表情が驚きで強張る。まあ、当然っちぁあ当然だね。直すって言った奴の腹を突き破ったらね。

 

 

はやて「リ、リィンフォースーーーーーッ!!?」

 

 

直ぐ傍にいた八神が、いの一番に管理人格に駆け寄って声を掛けた。その声にハッと気を取り戻した転生者以外の全員が管理人格に駆け寄る。管理人格は貫かれた腹を抑えて呆然としている。

 

 

はやて「リィンフォースッ!!しっかりしてぇッ!!」

 

 

八神は管理人格の肩を揺すって叫ぶが管理人格は腹を見てるだけで反応していない。それに気づいて、八神は貫かれた腹を見るが……

 

 

はやて「……えっ!?な、なんでッ!?」

 

 

突然八神までもが素っ頓狂な声をあげて驚いた。他の面々もわけがわからず管理人格を覗き見る。

 

 

「「「「「「「……えぇぇぇぇッ!!?」」」」」」」

 

 

八神と同じように全員が素っ頓狂な声を上げる。管理人格を良く見ると背中までキラの手刀で貫かれた筈の穴が無くなっているからだ。そこでやっと、呆然としていた管理人格が顔を上げた。

 

 

リィンフォース「…あ、主…はやて……わ、私の機能が……」

はやて「ど、どないしたんッ!?どっか痛むんかッ!!?あんた!行き成りなんてことを!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リィンフォース「さ、『再生機能』と『ユニゾン機能』、『融合機としての機能』が無くなりました」

はやて「……………………………もっかいゆうてくれへん?リィンフォース…」

 

 

八神は震える体に力をいれ、姿勢を正して向き直る。そして、声に希望と不安を浮かべて管理人格に問い返す。今の言葉が聴き違いじゃないように、幻聴じゃないようにと心の中で祈りながら……

 

 

リィンフォース「は、はい…私の融合騎の機能・ユニゾン機能と完全に溶け込んだバグと再生機能が共に無くなっています………………綺麗サッパリ、跡形も無く………わ、私にも何がなんだか……ッ!?」

 

 

そして、困惑していた管理人格がはある方向に視線を向けるとハッと息を呑む。周りの皆もそんな管理人格の様子に驚いて彼女の視線を追うと……同じように息を呑んだ。全員の視線の先をたどるとそこにはキラがいる。そして、皆の視線はキラ……いや、正確にはキラの手首から先が真っ白で((異形と化している|・・・・・・・・))左手を見ている

 

 

ヴィータ「な、なんだよッ!?……なんなんだよ、その気持ち悪いのはッ!?」

 

 

そして、皆を代表して鉄槌の騎士がキラに向かって叫ぶ。鉄槌の騎士だけじゃなく、他の皆のソレを見る目も嫌悪感と未知のモノを見る恐怖に満ちている。それもそうだろう。((手首から先の色が違う部分から多数のコードのようなものが生え、そのコードのようなものが吐気がするほど気味の悪い物に繋がっているのだから|・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・))

 

 

リィンフォース「……ま、まさかッ!?」

 

 

どうやら又しても管理人格が一番初めに『((ソレ|・・))』の正体に気付いたらしい

 

 

キラ『気付いたか、管理人格。俺が今左手に持っているのはお前から取り出した『((バグと完全に融合してしまった再生機能とユニゾン機能、それに融合機としての機能|・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・))』だ。そしてこの左腕は昨日消滅させた『ナハトヴァールの左腕』だ』

転生者以外「「「「「「「「「…………ええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」」」」」」」」」

 

 

僕達以外が驚きの悲鳴を上げる

 

 

リィンフォース「な、ナハトヴァールの左腕だと!?」

キラ『ああ。昨日結界内に引きずり込んだ時に左腕を持っていかれてな。引き千切ってくっ付けた』

シグナム「む、無茶苦茶な」

キラ『無茶苦茶で結構。で、今はそのバグを取り込んで消してる』

ザフィーラ「そんな馬鹿な」

キラ『何とでも言え。取敢えず、これで夜天の管理人格は消えずに済むぞ。ユニゾンはもう出来ないけどな』

はやて「ホンマか!!?ホンマにリィンフォースは消えんでええんやな!!?」

キラ『ああ。但し、感謝は絶対にするな。ゼクト達が頭を下げなければ俺達は此処には来なかったからな』

はやて「そっか、ホンでもありがとぉな。そんな偶然でも、なかったらリィンフォースは消えてたんや」

キラ『だから感謝や謝罪はするなと言っただろう。俺達はこれから管理局の奴等と対談の予定が入っていたから失礼する』

 

 

そう言うと僕達が待機してる((神威の車輪|ゴルディアス・ホイール))に乗り込む

 

 

フェイト「ま、まt『((遥かなる蹂躙制覇|ヴィア・エクスプグナティオ))!!』ッ!?うわ!?」

 

 

テスタロッサ妹が何か言おうと近寄ってきたが、何か言うよりも先に秀吉が((神威の車輪|ゴルディアス・ホイール))を発車させたので聞き取れなかった

 

 

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キラSide

 

 

その日の午後。管理局の奴等には18:00に翠屋に来るように通達しておいた。そして、五分前に成ったので翠屋周辺に関係者(既に話している事はスキルで確認済みの為、関係者は高町家・月村・バニングスも含まれる)以外を立ち退かせる人払いの結界を張って翠屋の扉の前に転移する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翠屋

 

 

 

カランカラン〜

 

 

 

なのは「あ、キラ君達。こっちこっち」

 

 

結界を張っている為、人が居ない翠屋に入ると高町が手を振ってきた。お客も居ないので席は真ん中あたりの所だった。因みに今いるのは高町家5人、テスタロッサ家5人、八神家6人の計16人だった………((黒髪|執務官))と((緑髪|アースラ艦長))が居ないな。全く、だから管理局は信用出来ないんだ。人が関わる物事はまず信用を第一に考えねばならないというのに………そう思いつつ俺達は席に座った。序に遮音結界を張った

 

 

フェイト「ねえ、キラ。貴方達は暁なの?」

『そうだぞ。俺達の仮面が割れた時はお前ら居ただろ?』

アリシア「な、何で言ってくれなかったの!?」

カルラ『? 言って何になる?別に俺達はお前等から感謝して欲しくてやった訳じゃ無ぇぞ?』

アリシア「? どう言う事???」

飛鳥『そのままの意味だ。俺達はジュエルシードを排除したかった。お前等はそれを集めていた。そして俺達が見つけた((ジュエルシード|それ))をお前等に渡していただけだ。((テスタロッサ家|お前等))の事については気紛れとジュエルシード集めに支障をきたさないためだ』

『そーゆーこった。あの事についてまだウジウジ言うなら…………』

アリシア・フェイト「「言うなら?」」

『記憶が消えるまでジャイアントスイングする』

アリシア・フェイト「「も、もうウジウジ言いません!!」」

 

 

最後に音符が付きそうな勢いで言うと二人が声を揃えて慌ててこれ以上言わないと誓ってくれた

 

 

『さて、そろそろ良いだろう《和人、結界解除してくれ。サーチャーは俺が壊す》』

和人『《了解》』

 

 

和人が結界を解除すると同時に、前の世界で神多羅木の使っていた((フィンガースナップ|指パッチン))を用いた無詠唱の鎌鼬で俺達が来る前からこの場を覗き見ていたサーチャーに行使する。すると何かが砕ける音が響く

 

 

はやて「な、何をしたんや?」

『別に………ただ、呼び出しに応じずにこの場を覗き見ている不届きな機器を破壊しただけだ………呼び出しに応じない奴らなんぞと話す事など無いぞ?((黒髪|執務官殿))?』

 

 

そう言うと翠屋に黒髪と緑髪が入ってきた

 

 

クロノ「どうしてわかった?」

迷彩『やれやれ・・・そんなことをするから信用を得られないのですよ』

クロノ「答えろ!」

白『やだ』

クロノ「な!?」

『上から目線のその態度はなんだ?人に物を問う態度ではないな。問いに答えるなら場数の違いだ』

 

 

そう言うと黒髪は黙った。まあ当然だわな、これで態度改めなかった月読五重に掛けて常識の何たるかを教授させてたね。間違えたら全身に10万ボルトが流れる仕様の

 

 

はやて「それでさっそくやけど、キラ君達は魔導師なんか?」

『お前たちのいう所で言うとそうなんだろうな。同じ魔道に携わっているのだから』

なのは「その割には魔力をほとんど感じないんだけど?」

 

 

その隣にいる高町が質問してきた

 

 

『当たり前だ、普段リミッターかけて極力一般人と同じくらいにしているからな。なんでわざわざダダ漏れさせてアピールしなきゃいかん。それにお前等の言うリンカーコアだったか?その魔力元が有るのは鴛鴦・秀吉・和人・白の四人だけだ。俺・迦楼羅・飛鳥・迷彩はそんな物無い』

クロノ「何だと!?リンカーコアが無いだって!?じゃあなんで魔法が使えるんだ!?」

 

 

黒髪が驚いて質問してきた。他の面々も質問はしてこないが夜天の管理人格以外は驚いた表情をしていた

 

 

『管理人格は驚かないんだな』

リィンフォース「ああ。姉上や兄上はリンカーコアが無い者に使わせることを前提に造られているからな。逆に有ったらおかしいな」

クロノ「……………ああ、あの四つの魔導書か。君達はあの魔導書を何処で手に入れたんだ?」

『はぁ?んなもん寮に置いてあったに決まってるだろ?』

クロノ「それを信じろと?」

『事実を言っただけだ』

カルラ『あの魔導書のマスターに成るために必須条件はリンカーコアを持っていない事だ。それに魔法なんて無くても裏会には強い奴はごまんといる。例えば、高町の砲撃を気合で消す奴なんかいたな』

 

 

実際は違うのだがな。どうせ言っても信じられんだろうからな。『神界からついて来た従者が魔導書に変わった』だなんて

 

 

あと迦楼羅がそう言うと魔導士組(高町除く)がそんな馬鹿なって言いたげな顔してた

 

 

クロノ「わかった、じゃあ次の質問だ。君達は一体何者だ?」

『進学校に通う普通の小学三年生』

クロノ「そういうことを聞いてるんじゃない」

『じゃあなんだ?』

クロノ「これを」

 

 

ハラオウンが右手を前に出すとスクリーンみたいなのが出され、そこには昨日の海魔との戦闘が映し出された。そして秀吉が結界内に海魔を引き摺り込む所とアルトリアが海魔にエクスカリバーを真名解放して消滅させた所が映し出された

 

 

クロノ「この戦闘で君達が使った結界と砲撃はどちらも測定魔力がSSオーバー。しかもナハトヴァールを消し去ったこの砲撃。これは次元震が起きないのが不思議なくらいの威力だった」

魔導士組「「「「「「「「「ッ!!!!??」」」」」」」」」

クロノ「ナハトヴァールがこの次元震を引き起こしそうになるのはこちらとしても理解出来る、あれはロストロギアその物だからな」

『ふむ……………で?』

クロノ「だが、この砲撃………このナハトヴァールは偶然にも回復能力の高い生物ばかりから蒐集し、バグによってその回復力が統合されて途轍もない回復力に成っていた。なのは達四人の最大出力の砲撃を喰らっても即時埼栄する程にな。そして、なのは、フェイト、アリシアは嘱託とはいえその三人と歴戦のヴォルケンリッター。そして僕とユーノとプレシアにフェイトとプレシアの使い魔とはやての13人が全く歯が立たなかった相手を君達は無傷で倒した」

『(無傷ではないがな)まどろっこしい言い方をするな。『そんな危険人物は放っておけない』とでも言いたいのだろ?』

フェイト「キラ!別にそんな事h『お前は黙っていろ・・・それで?』」

クロノ「あぁ…そうだ」

『それで・・・俺達を逮捕でもするか?なら全力をもってして管理局を潰すぞ?』

クロノ「いや、フェイト達を助けてくれた恩人である君にそんなことはしない」

『だが何かする気でいるんだろう?』

クロノ「・・・・・・・・」

 

 

だんまりか、やっぱり何かするつもりだな

 

 

クロノ「監視をさせてもら『断る。なぜ俺の私生活をのぞかれねばならん。プライバシーの侵害だぞ?分かって言ってるのか?』・・・・」

 

 

更にダンマリする((黒髪|執務官))。そしたら今度は母親の((緑髪|アースラ艦長))が口を開いた

 

 

リンディ「じゃああなた管理局に入る気ないかしら?」

『ない』

リンディ「そ、即答ね」

『当然だ。管理局のような((法を無視するとても危険な犯罪組織|・・・・・・・・・・・・・・・・))に何故入らなければならん?』

原作組「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「!!!!!?」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

 

 

俺の言葉にその場にいた全員が驚きの表情に変わり、凍り付く

 

 

クロノ「貴様……!!かあ………艦長になんて言葉を!!!」

 

 

一番初めにフリーズが解け、怒った((黒髪|執務官))が俺の襟首をつかもうとしたが、それを八神が止めた

 

 

クロノ「離せ!はやて!!」

はやて「ちょ!クロノ君!気持ちはわかるけど落ち着こうな!?」

リンディ「どういう意味かしら?内容によっては私も怒らざるを得ないですかが」

『事実を言っただけですが?・・・まあ、解っていないようなら順を追って説明してあげましょう。まず初めに表の法を無視した事。先の『監視をさせてもらう』と言う発言。一体あんた等に何の権限が有ってそんな事を言う?バニングス』

アリサ「な、何よ!?」

 

突然の指名に驚くバニングス

 

 

『地球、ひいては日本に管理局及び管理局法なんてもの存在するか?』

アリサ「……………無いわね、少なくとも私は聞いた事無い」

迷彩『それは即ち、有る筈のない権力を振りかざして監視をすると言っているのと同義。日本の法にしてみればプライバシーの侵害も良い所だ』

クロノ・リンディ「「!?」」

カルラ『更に裏の法。士郎さん、裏会の会則の戦闘に関する項目は分かりますか?』

士郎「あ、ああ。確か、総帥及び、十四人会の居る地域での無断での戦闘、並びに戦闘行為と取れる行為の禁止。だったっけ?」

『正解です。さて、管理局の者。ここまで言われて言い逃れできるか?』

クロノ「あ、あれは次元世界の『世界の危機だったなんて((言い訳|・・・))は通用しないぞ?』何だと!?」

『それを言うならジュエルシードの時は如何なる?高町。そも。ジュエルシードとは危険成るや否や?』

高町「それは勿論危険だよ!!」

鴛鴦『ならば執務官とやら。どれくらい危険かな?』

クロノ「1個のジュエルシードの全威力の何万分の1威力の発動で小規模次元震を発生させることができる。そんなものが危険じゃないわけないだろう!!それが一体なんだっていうんだ!!!」

『ならば6月の中旬。その大変危険なジュエルシードが6つ、同時に暴走しかけていた時貴様等は何をしていた?只々傍観していただけだろう?まさか、一つだけでも次元世界だったか?それを数個同時に崩壊させる事の出来る威力の物が6つも同時に暴走し掛けていたのにお前等は傍観し、テスタロッサ妹と俺達が其れを阻止するために暴走を止めて持ち去った。その時点でお前等に対する裏会からの信用何て裏切りの噂の立っている者より無いわ。その時居なかったなんて言い訳も通用せんぞ?確りとサーチャーでお前等が介入してくるところを見ていたからな。これで次元震が起こる可能性なんて考えてなかったなんて言ったら虚数空間に叩き込むぞ。その程度の判断も出来ん人間しかいない組織何て存在しない方が良い。それにあんた等、執務官と艦長なんだろ?こんなの高町でもその時何をしなければ成らないかなんて判断できるぞ?』

なのは「ちょ!それってどういう事なの!?」

『そのままの意味だ。高町、暴走すれば世界が滅びる兵器が6つ暴走して、それを必死に止めようとする人物がいたとする。その人物は犯罪者だが、家族の為に仕方なく犯罪者に成った。そして、暴走した兵器を止める術を持っていたその犯罪者は家族の為に暴走している兵器を命がけで止めようと頑張っている。と、ここでそいつを追っている警察の登場だ。ここまでは理解できてるか?』

なのは「う、うん。なんとか」

『続けるぞ。ジュエルシードが6つ暴走していた状況で例えるなら犯罪者はテスタロッサ妹。警察は管理局だ。高町、お前が暴走を止める術を持っている警察の立場ならどうする?』

なのは「そ、それは勿論その犯罪者さんを手伝うよ!ほおっておいたら世界が滅びちゃんでしょ!?」

『ああ。普通の感性をしている人間なら犯罪者だろうが何だろうが協力して世界を滅ぼす兵器を止めるはずだ。だが警察の行った事は協力せずに犯罪者が自滅するのを待っていた。そして自滅した所で犯罪者を捕まえ、兵器をほっぽり出して帰還しようとしていたんだ』

なのは「え!?な、何で!?」

『犯罪者を確保する為。警察の仕事には世界の救済なんて無いからな。そしてこの警察と同じような事をしていたのがこの管理局だ』

 

 

俺は黒髪と緑髪を指さして言う

 

 

クロノ「な、何だと!?」

『何を驚く?貴様等は自分たちの行いを分かっているのか?一つの暴走で地球なんてあっと言う間に滅ぼせるものが6つも暴走したのにお前等は日和見を決め込んだ。テスタロッサ妹を捕まえる為に。そんな事が出来るなんてあんた等人として終わってるよ』

クロノ・リンディ「「・・・・・・・・」」

 

 

ダンマリかよ。全く

 

 

カルラ『・・・・・まあしょうがないかな、所詮ここは管理((外|・))の世界・・・それがいくつか滅んでも管理局は大して痛くありませんからね』

クロノ「な、何を言っているんだ・・・」

迷彩『だってそうでしょう?ここが滅んだところで一体あんた等管理局に何の痛手があるのですか?何かしらの貴重な魔法文化や管理局の偉人やらがが消えるわけでも死ぬ訳でもないし。むしろ滅んだら滅んだで、才能ある高町達を適当に言いくるめて管理局に入れる事ができる。例えば・・・そうですね。『これ以上こんな悲劇を繰り返さないために』とか何たらかんたら重苦しい雰囲気で言えば。高町達は良くも悪くも素直だからな。その言葉を鵜呑みにして馬車馬の如く働かされても『これもあんな悲劇を繰り返さない為』と考えて疑問にも思わず文句も言わずに働き続ける。至れり尽くせりだな』

クロノ「な、なんだと!!」

カルラ『出なきゃあんなことするわけがありませんよ。さっきも言ったが、俺達からしたらそれを必死に止めようとしている金髪少女達の方がよほど好感を持てな。まあ流石に無理があるとは分かってたから俺達が半分回収しましたけど』

クロノ「あ、あれは君が・・・」

飛鳥『そして、その金髪達が何処へと消えてあんた達はようやく動いた。つまりあんた達にとっての優先順位は金髪少女を頂点に、次にジュエルシード。そして最底辺にその事件の最も被害者であり、なんの力も持たないとばっちりしか受けなかった60億以上もの現地の民間人だったというわけだ』

クロノ「民間人が最底辺だと!?どう言う事だ!」

 

 

おいおい、こいつの頭はホントに大丈夫か?

 

 

『如何したもこうしたも、一つで世界を滅ぼせる物が6つも暴走し掛けていたのに日和見決め込んだ奴等が何言ってやがる。仮に俺達がその場に居なければ間違いなく暴走していただろうな。そして地球は滅んでいたんだぞ。地球が滅べば裏会の人間でも生きていけない。つまりは地球人全員の命の安全より犯罪者の確保を選んだんだ。現地人からしてみれば堪ったものではないのだが?』

 

 

本当こういう組織は理想やら信念だけは御大層に掲げて肝心なところで役に立たない。((MM|メガロメセンブリア))然り、(ONE PIECEの)海軍然り、((警備員|アンチスキル))然りな

 

 

『まあ、俺達が言いたいのは取敢えずはこれだけだ。貴様等が何処で権力を振りかざそうが勝手だが、裏会に所属している者を無理矢理勧誘して居るなんて情報が入ったら唯じゃおかんぞ』

クロノ「………………………君達は、管理局が嫌いなのか?」

 

 

コイツホントに頭大丈夫か?

 

 

迷彩『ああ、嫌いだね。少なくとも嬉々として正義を掲げる組織何て大嫌いだ。正義なんて価値観の違いで悪にも成るんだ。そんな事すらわからないのか?やっぱり9歳くらいの子供が執務官に成れる組織だからか?』

クロノ「なんだと!?大体君、なんで僕に対してそう毒舌なんだ!!敬語を使えとまでは言わないがもう少し優しく言えないのか僕はこれでも14だぞ!」

暁全員『『『『『『『『なん・・・だと・・・?』』』』』』』』

クロノ「おい!なんだその心底以外だという顔は!!」

カルラ『・・・てっきり同い年だと思っていた』

クロノ「おい!」

 

 

このやり取りの所為で先ほどまでの暗い雰囲気はすっかり何処かへ行ってしまった

 

 

-5ページ-

 

 

後書き

 

 

…………………もう自分が何を目指しているのか分からなくなってきました。最後の最後でシリアスな雰囲気ぶち壊しにしちゃうし…………

 

 

 

 

説明
第二十話
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