真・リリカルなのは 第七章 すずか救出編 第九話 魔法を手に! |
はやて達が すずか救出の為 ネグランドに侵入していた頃、地球で待っている アリサは………………………………
アリサ「………………………………………………」
私は一体何をやってるんだろう?
アリサは1人、自分の部屋で宿題をやっていた
なのはが大怪我をし、すずかが誘拐された
最初に出来た友達が酷い目にあっている
しかし、アリサは何もしない………………………いや、何も出来ないのだ
そんな自分が嫌で、感情が剥き出しになってしまう
自分を労わってくれたフェイトにも怒鳴ってしまった
自分なんかより、なのはやすずかの事を何とかしてほしいと思ったのだ
しかし、フェイトが何もしないはずがない
そんなことぐらい、少し考えればわかることだが、今のアリサには到底無理だった
漸く冷静さを少しだけ取り戻し、フェイトに謝罪をし、自分はもう大丈夫だから、すずかを救ってほしいと頼んだ
必ずフェイト達なら、すずかを助けてくれる
そう信じても、何故か心が落ち着かない
なんとか落ち付く為に宿題をやっているのだが………………
アリサ「やめよ…………………」
こんな状態でまともに出来る筈がなかった
普段なら簡単に出来る問題ばかりだが、今のアリサの回答は間違いだらけだ
アリサ「………………………………………………」
アリサは窓から外を見る
曇っており、今にも雨が降りそうだ
アリサ「…………………散歩にでも行こう」
宿題はやめたが、やはり何かをやらないと気分が参ってしまう
アリサ「はぁ〜」
少し歩き、近くの公園のベンチに座る アリサ
アリサ「…………………………………………………………」
一体どうしたのかしら?
こんなの私らしくない…………
いや、原因はわかっている
私は不安なんだ……………
なのはは現実が受け入れられず、放心状態になっていないだろうか?
鬱になるかもしれない………………最悪、自殺も考えられる
そして何より すずか…………………
連れ去られて、酷いことをされていないだろうか?
もしかするとすでに殺されているんじゃ…………………
アリサ「何を考えてるのよ!! 私は!!」
そんなことある筈ないじゃない!!
アリサ「そうよ…………なのははまた歩けるようになって、すずかはちゃんと帰ってきて、みんなと一緒に学校へ行って、一緒に遊んで、一緒に………………」
アリサは涙を流す
未だにこの残酷な現実を受け止めきれないのだ
アリサ「どうしてこんなことに? なのはが墜ちるまで普通の日常だったのに……………」
今までの楽しかった思い出を思い出す
アリサ「…………もう、一緒に何も出来ないのかなぁ…………………」
不安だけがアリサを襲う
なのはなら、怪我を自力で治して、もう一度歩けるようになる
なのはなら奇跡を起こす
フェイト達なら、すずかを助けてくれる
必ず自分達の元へ戻ってきてくれる
そう言い聞かせても、何故か不安は取り払えないでいた
そして何より悔しいのだ
何も出来ない自分の無力さに……………
アリサ(私にも魔法の力があれば………)
……………馬鹿ね私は
アリサ(無いものを強請ってどうするのよ……………)
ダメね………相当参ってるみたい…………
アリサ「はぁ〜 これじゃ気分転換にもならないわ…………」
帰るか………………
アリサはベンチから立ち上がる、そして出口の方を向くと
アリサ「あっ!」
アリサの視線の先には、可愛いキツネが居た
アリサ「………………………………………………」
アリサは動物好きというわけではないが、そのキツネは可愛らしく、見惚れてしまった
アリサ「………………………………………………」
もし飼いギツネだった場合、人に慣れているはずなので、近づいても逃げないだろうと思い、キツネに近づく アリサ
すると、接近するアリサに気づき、その場から移動する キツネ
アリサ「あ………………………」
キツネに逃げられ、残念に思う アリサ……………………………しかし
アリサ「え?」
キツネは、アリサから少し遠退くと、地面に座る
しかも、アリサを見つめているようだ
アリサ「…………………………………………………………」
アリサは気になって、キツネに近づく
するとキツネは立ちあがり、またアリサから距離を取る
アリサ「…………………………………………………………」
アリサが歩くペースを速めると、キツネも速く歩く
アリサが立ち止まると、キツネもその場に止まり、アリサをずっと見つめる
まるでアリサを誘導しているようだ
アリサ(何だろうこの感覚…………明らかに怪しいのに、着いて行ってしまう)
私の直感が、このキツネについて行かないと、一生後悔するって言ってる
アリサ「……………………………………………………………………………」
終始無言でキツネを追う アリサ
一時間ぐらい歩いただろうか、アリサの目の前には、もう使われていない廃病院があった
キツネはこの病院に入って行く
アリサ「ちょっと………嘘でしょう?」
お化けなどのホラー系にはめっぽう強いアリサだが、流石に廃病院には抵抗がある
アリサ「………………………………………………………………」
しかしアリサの直感が、キツネを追いかけろと言っているので、勇気を振り絞り、病院の中へ入る
アリサ「うわ………………………」
病院の中は真っ暗で、色々な物が地面に散乱している
アリサ「あのキツネは何所に行ったのかしら?」
病院の中に入ってからは、一度も姿を見せない キツネ
アリサ「もう…………直感なんかに頼るべきじゃないわね」
アリサはキツネ捜索は諦めて、帰ろうとした…………するとその時
バリッ
アリサ「っ!!」
床の一部が抜け、そこに躓き、見事に扱ける アリサ
アリサ「痛〜」
最悪………なのは並みのドジを踏んだわ…………
アリサ「ん?」
ふと見てみると、アリサの目の前にドアがあり、少しだけ空いている
アリサ「………………………………」
そのドアを開けると、地下に続く階段だった
アリサ「………………行ってみるか」
アリサは階段を下りると、そこに
キツネ「コ〜ン」
アリサ「あっ! キツネ!!」
キツネ<やっぱり、あなたが僕のご主人だね♪>
アリサ「!!!!!」
な、何よ………この頭に響く声は…………………
キツネ<良かった、漸くご主人に会えた♪>
アリサ「まさか…………あんたが喋ってるわけ?」
アリサは、キツネに話しかける
キツネ<僕を見つけれたのは、リンカーコアを持っている証拠♪>
アリサ「なんですって!! じゃあ私にも魔法が使えるのね!!」
キツネ<僕は左近、これからずっと一緒に居ようね♪>
アリサ「………………………………………………」
キツネ<じゃあ早速特訓だよ! 僕を使えこなせる為に、魔法の練習>
アリサ「………………………………………………………………」
私が魔法を使う………………………
すずかを助けれるかもしれない………………………
なのはの手助けが出来るかもしれない………………………
アリサ「………いいわ 左近!! 私に魔法を教えなさい! 使いこなして見せるわ!!」
左近<うん♪ リンカーコアを慣らせる為、まずは簡単な魔法からね♪>
左近はオレンジ色の丸い宝石みたいな物をアリサに渡す
左近<それがデバイスだよ>
アリサ「…………………………………………」
待っててね!! すずか! なのは!
突如、アリサをご主人と慕い、魔法の力を授けるキツネ、左近
客観的に見れば、信じるに値しない話だろう
しかし今のアリサに取っては、左近の存在は希望そのものだった
果たして、アリサは魔法の力を手に入れれるのだろうか?
そして左近の正体とは?
謎のキツネ左近
その正体がわかるのは、まだ少し先ですね
次回は戦いの続きとなります
お楽しみに〜
説明 | ||
はい、アリサも魔導師になりま〜す バレバレだったね〜 べ、別に悔しくなんかないからね!!! |
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