英雄伝説〜光と闇の軌跡〜 508
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〜ウルスラ間道〜

 

「分析を開始します…………火属性が弱点です!」

戦闘を開始したティオはクラフト――――アナライザーで魔獣達の弱点を見抜いてロイド達に助言し

「わかった!エリィとティオは後方から火属性の魔法攻撃で援護を頼む!ランディは俺と一体ずつ相手するぞ!」

「わかったわ!」

「了解です!」

「アイサー!」

助言を聞いたロイドはエリィ達に指示をした後、ランディと共にそれぞれ魔獣に向かい

「とうっ、やっ、はっ!!」

「ふんっ!!」

それぞれ魔獣に武器で攻撃した!しかし大型の魔獣の皮膚は厚く、あまりダメージを受けている様子はなく

「「……………」」

「くっ!?」

「なっ!?」

反撃に腕を振るって、ロイド達を攻撃し、ロイド達に傷を与えると同時に吹っ飛ばした!

「エニグマ駆動!ヒートウェイブ!!」

そこにエリィが地表を高熱で覆い、敵を焼き尽くすアーツ―――ヒートウェイブを放った!

「「!?」」

弱点属性である火属性攻撃を受けた敵達は怯み

「デミガンナー起動………ボルカニックフレイム!!」

「「!?」」

続けてティオが魔導杖を変形させて放った炎の魔法弾を受け、さらにダメージを受けた!

「そこだっ!!」

「エニグマ駆動!ファイアボルト!!」

そしてランディは龍の如き姿を伴う、炎の衝撃波―――サラマンダーを、ロイドはアーツを放って追撃した!

「「………………」」

一方ダメージを受け続けた敵達だったが、体力が高いのか平気の様子で力を溜め始めた。

 

「させるか………よっ!!」

「させるかっ!!」

敵達の行動を見たランディとロイドは行動を妨害する為にランディはクラフト―――大切斬を、ロイドはトンファーに強力な電撃を流し、行動を妨害するクラフト―――スタンブレイクを放ったが

「「………………」」

攻撃を受けた敵達は平気の様子で力を溜め、一体は後方のエリィ達に、もう一体はその場で跳躍して地面に自分の身体を叩き付け、衝撃波を発生させた!

「くっ!?」

「あっ!?」

「うわっ!?」

敵達の攻撃によってロイド達はそれぞれダメージを受けたが、防護製が高い戦衣を着ているティオだけは無傷で済み

「エニグマ駆動………リカバーモード起動…………これで大丈夫です。」

「ありがとう。」

「サンクス。」

オーブメントを駆動させた後クラフト―――エナジーサークルでロイドとランディの傷を回復し

「えいっ!ティアラ!!」

「ありがとう、ティオちゃん。」

さらに駆動を終えたオーブメントで回復アーツを発動させ、エリィの傷も回復した。

 

「チッ!分断されちまった………か!」

一方ランディは舌打ちをした後、敵の攻撃を回避し

「2人とも、すぐにそちらに向かうから耐えていてくれ!………くっ!?」

ロイドはエリィ達に言った後、敵の攻撃をトンファーで受け止めて吹っ飛ばされ、受け身を取った。

「私達は大丈夫よ、ロイド!近距離戦もできるから!………ハッ!」

そしてエリィは銃をホルダーに収めた後、敵の攻撃を回避し、鞘から細剣を抜いて構えた後ロイド達に言った。

「…………………」

エリィに攻撃を回避された敵はティオに狙いを定め、腕を振りかぶった!

「ティオちゃん!」

それを見たエリィは警告したその時、敵はティオに重い一撃を放った!

「無駄です。」

「!?」

しかしティオは魔導杖を持った手で魔力による簡易結界を展開して防御し、攻撃を防がれた敵は驚いた。

「行きます。連続魔水弾!!」

「!?」

そしてティオは簡易結界で防御している間、片手で形成した魔力弾を敵の顔にぶつけて、怯ませた!

「エリィさん、今の内です!」

「わかったわ!」

ティオの呼びかけに頷いたエリィは細剣に魔力を溜め

「ラインバル!!」

魔法剣技―――ラインバルを放った!雷魔力が込められた一撃によって敵の厚い毛皮が焼き尽くされ、皮膚がむき出しになった。

「行きます…………はぁああっ!!」

そこにティオがクラフト―――ビームザンバーを放ってむき出しになった皮膚に攻撃して大ダメージを与え

「星よりも清かに…………エクストリームスターズ!!」

「――――!?……………」

エリィは細剣でむき出しになった皮膚を集中攻撃し、最後の一撃によって敵の皮膚を貫いた!無数の流星の如く 武器を上中下と高速で連続で突き分けて 攻撃をするエリィのSクラフト――――エクストリームスターズによって身体を貫かれた敵は叫び声を上げた後消滅した!

 

「このっ!!」

一方ランディと共に敵に対峙したロイドは武器をトンファーから2丁の銃に変えて、敵の背中を何度も撃って敵の注意を惹きつけ

「こいつを………喰らいなっ!!」

「!?」

その隙に魔力をスタンハルバードに溜めたランディはクラフト――――ヒートスマッシュを放って、敵の弱点をついてダメージを与えると共に怯ませた。それを見たロイドは武器を銃からトンファーに持ち替え、敵に向かった。

「……………」

自分に向かって来たロイドを見た敵は腕を振るって攻撃したが

「ハッ!」

ロイドは側面に跳躍して回避をし

「行くぞ………せいっ、はっ、たぁっ!!」

トンファーに光の魔力を溜めた後連続攻撃を行うクラフト―――ホーリーラッシュを放って、ダメージを与えた!

「こいつはどうだい?はぁあああ………」

一方ランディはスタンハルバードに闘気による炎を籠め

「クリムゾンゲイル!!」

渾身の薙ぎ払いを放って、敵の身体を真っ二つに切断して消滅させた!

 

「ふう………かなり手強かったな。」

「そうね………ずいぶん大きかったけれどどこから現れたのかしら。」

「………どうやら森林地帯に棲息する種のようですが………何かのきっかけで街道に出てしまったのでしょう。」

「ふぅん………?珍しこともあるもんだな。」

戦闘が終了し、安堵の溜息をロイド達が吐いているとバスのドアが開いて運転手が出て来た。

「あんたら、よくやってくれた!いや〜、助かったよ!一時はどうなることかと………」

「いえ、無事でよかったです。今の魔獣のせいで足止めをくらってたんですね?」

「ああ、そうだけど………その前に、導力エンジンが故障を起こしちまったんだ。仕方ないから一旦停車して調べてみようとしたんだが……」

「それに今の魔獣が現れて立ち往生する羽目になったのか。」

「通信器の調子が悪かったのもエンジントラブルが原因ですか?」

「ああ、バスに搭載してる通信器はエンジンから導力を取ってるからな。おっと、こうしちゃいられない。何とか直せないか確かめないと………」

ロイド達の話に答えた運転手はバスのエンジンの部分を開けて、調べ始めた。

「………この様子だと復旧にはまだかかりそうね。」

その様子を見守っていたエリィはロイドに視線を向け

「うーん、いったん街に戻って交通課の人に報告した方がいいか。」

エリィに視線を向けられたロイドは提案した。

「はあ………これも運命ですか。」

提案を聞いたティオは溜息を吐き

「ま、面倒だけど、そうするしかねぇかもな―――」

ランディも頷きかけたその時

「………おい!」

何かに気付いたランディが警告して視線を向け、ランディの視線をロイド達が見つめるとそこには先程倒した同じ魔獣が6体ロイド達を囲むように分散していた!

「ひ、ひいいいっ!?」

「なっ………!?」

「そんな………」

「まだいたの………!?」

新手の魔獣達を見た運転手は悲鳴を上げ、ロイド、ティオ、エリィは驚き

「さすがにマズイな………おい、ロイド!こうなりゃ、エルンスト達を呼んで総力戦で一気に決めるぞ!」

「………わかった!」

「!来ます!」

ランディは目を細めて呟いた後、提案し、ルファディエル達を召喚しようとしたが魔獣達が一斉に近付き、それに気づいたティオが警告したその時!

 

「うりゃあああああああああっ!!」

娘の叫び声がした後、栗色の娘がロイド達の前に飛び込み、棒で威嚇攻撃を行って魔獣達を怯ませ、そして栗色の娘に続くように双剣を構えた黒髪の青年、長剣を構えた蜂蜜色の髪の女性、槍を構えた金髪の女性が現れた!

「え………」

「な………」

それを見たロイドとランディは驚いた!

「ヨシュア!ミント!一気に決めるわよ!フェミリンス!貴女は向こうの魔獣達をお願い!」

そして栗色の娘は青年達に号令をかけ

「―――ああ!」

「―――うん!」

「―――わかりましたわ!」

青年達はそれぞれ頷き

「そこだっ!!」

黒髪の青年は一瞬で魔獣の数体を攻撃した後下がり

「はぁぁぁぁぁ………!!」

栗色の娘は棒ですざましい連打を浴びせた後下がり

「えーいっ!!」

蜂蜜色の髪の女性は魔獣達の目の前で長剣を地面に叩きつけ、すざましい衝撃波を発生させて、魔獣達を舞い上がらせた後栗色の娘と共に跳躍し、栗色の娘は鳳凰の姿に、蜂蜜色の髪の女性は竜の姿になり、そして黒髪の青年は写し身を数体作った後、3人はそれぞれ同時に突撃した!

「「「究極奥義!太極烈波――――ッ!!」」」

3人が魔獣達に突撃すると魔獣達の全身はズタズタに切り裂かれ、さらに魔獣達の中心地で超越した大爆発が起こり、魔獣達を塵も残さず消滅させた!

「我が奥義!受けて見なさい!」

一方金髪の女性は槍で残りの魔獣達に目にも止まらぬ早さで舞うかのような動作で乱舞攻撃を行い、そして一端下がって槍を横に構えてすざましい魔力や神力、闘気を溜めこみ

「神技!姫神乱舞!!」

強烈な薙ぎ払いを放った!金髪の女性が放った最後の一撃を受けた残りの魔獣達は身体を真っ二つにされ、さらに魔獣達の中心で起こった光の超越した大爆発に巻き込まれ、塵も残さず消滅した!

 

こうして突如現れた栗色の髪の娘達の活躍によって魔獣達は一瞬で全滅した……………!

 

 

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ついに!ご存知、この小説ではチート化した空の主人公勢がロイド達の前に現れました!なお、4人が現れた時と4人がそれぞれ技を放つ戦闘シーンのBGMはVITA版の”Formidable Enemy”です♪………感想お待ちしております。

説明
第508話
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コメント
感想ありがとうございます。 本郷 刃様 2人の反応は更新した話を見て貰えばわかりかと♪ THIS様 特にフェミリンスの攻撃が惨いでしょうねぇ。レベル900越えのキャラの攻撃………考えただけでも恐ろしいです(大汗)(sorano)
本当にめちゃ楽しみです。いよいよ再会ですからねえ。でも・・・・・さすがにオーバーキルすぎる。魔獣たちがむごいことに・・。(THIS)
よっしゃ来たぁー! 次回のエリィとティオの反応はどうなるかな〜♪(本郷 刃)
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