真・リリカルなのは 第七章 すずか救出編 第十三話 アンノーン型兵器バルガミドレイセス |
はやて達が、ネグランドでインフェルノと戦っている間、カイトは
カイト「ここか…………………………」
管理外世界の1つ ファルクスという世界に来ていた
その場所は森林と呼ぶべき世界であり、植物以外の生命体は存在していない
何故ここに来たかと言うと、ファルクスに なのはを墜とした兵器がある可能性が高いからである
カイト「この世界ならアレを隠せる…………………」
間違いなくこの世界にある筈だ
カイトの身長より高い植物ばかりで、前が見えずらい
また、道と呼べるものは無く、その星そのものが植物ではないかと思えてくる
カイト「この道は……………」
しかし、少し歩くと明らかに人工によって作られた道があった
カイト「当たりだな」
間違いなく、ここに兵器が隠されている
作った奴も居るかもしれん
カイト「ここで兵器を作るなら、かなり不便だろうが、確実にバレることがないだろうな」
いい所を見つけたようだな…………………
カイト「まぁ今日で終りだが……………」
全ての兵器をスクラップにしてやる
人が作ったであろう道は1000mほどしかなく、また道とは呼べない泥沼のような足下になる
カイト「何故だ?」
何故あそこだけ道がある?
カイト「兵器を作っている場所まで続いていると思ったのだがな……………………」
カイトは近くにあった岩を持ち上げ、泥沼に投げる
すると岩はどんどん沈んでいく
カイト「やはり底なし沼か……………………」
足が縺れても厄介だ…………………飛ぶか?
いや、どうする……………………………
カイトがこの世界に生きてから飛ばずに歩いているのは、魔力に反応して動き、魔力を餌にする植物がいるからなのだ
つまり、カイトが飛べば、間違いなく襲ってくる
正直ややこしい
しかし、工場に行けば、なんらかの対策はしているはずだと踏んでいる カイト
いや、寧ろ何の対策もしていなければ兵器など作る余裕が無い筈なのだ
カイト「無駄に魔力を消費するのも癪だ………………歩くか」
出来る限り、沼を避けて歩く カイト
カイト「そうか………もしかするとあの道は植物によって破壊されたのかもしれん」
この世界はまだ未確認の植物が居ても不思議ではない
カイト「まぁそんなことはどうでもいいか…………………さて、工場らしきものは見当たらんな…………」
もう一時間は歩いているんだが………………………………
カイト「っ!!」
突如、カイトは前に飛び出す
すると、カイトが居た場所が消し飛ぶ
カイト「今の攻撃は魔力によるもの……………出たな!!」
カイトが空を見上げると、そこには なのはを墜とした兵器が居た
カイト「探す手間が省けたな」
ウィザード(セットアップ!! レディ!)
カイトはブレイザーフォームにセットアップし、兵器を睨みつける
ウィザード(ロード 今の魔力攻撃で食魔力植物が来るかもしれません。飛びましょう)
カイト「ああ」
カイトは兵器が居る所まで飛ぶ
兵器「…………………………………………………………………」
カイト「確かに生物っぽいな…………………だが、これをアンノーンと断定した奴らはアホだな」
兵器「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
左腕のキャノン砲で、砲撃を放ってくる兵器
カイト「遅い!!」
カイトは砲撃を躱し、兵器の後ろ側へと回り込む
カイト「ブレイザーファング!!」
炎を纏った剣で兵器を突き刺す カイト……………しかし
カイト「っ!!」
硬い………………一体どんな物で作ったらこれほどの硬度になるんだ?
兵器「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
右腕の刃をカイトに向け、振り回す
カイト「チッ 面倒な…………………」
ウィザード(フォームチェンジ! Verジェッター)
カイト「先ずはその右腕を切断してやる!!」
兵器「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カイト「疾風怒濤!!」
カイトの剣と兵器の刃がぶつかり合う
カイト「チッ」
暴風でも切り裂けないのか………………………………
魔力変換の中で、最も切断力がある暴風でも斬れないことに驚く
カイト「さて、どうするか…………………」
〜?〜
スカリエッティ「おお、バルガミドレイセスとあそこまで戦えるとは…………中々面白い」
スカリエッティは、アジトで巨大なディスプレイに映っている カイト見ながら興奮している
ウーノ「ドクター、何を見ておられるのです?」
スカリエッティ「ああ、見てごらんよ ウーノ! ファルクスに侵入してきた少年を!!」
ウーノ「ファルクスに? 自殺願望者でしょうか?」
スカリエッティ「いやいや、バルガミドレイセスといい勝負をしているよ!!」
ウーノ「そうですか……………」
スカリエッティ「しかも食魔力植物、通称ベータがまったく反応しないんだよ」
ウーノ「そんなことがありえるのですか?」
スカリエッティ「ああ、あれは禁忌のベルカ式のようだ………………」
ウーノ「禁忌のベルカ式?」
スカリエッティ「((禁忌|ザプリェット))ベルカと言われるものだよ………………まさかこの目でみられるとはね」
ウーノ「滅んだものと認識して宜しいでしょうか?」
スカリエッティ「ああ、正確には滅ぼされたんだけどね、奴らに」
ウーノ「そうですか」
スカリエッティ「あぁ君は一体何者なんだい? 今すぐに会いたいよ……………是非とも君のクローンを作り上げて、禁忌のベルカを調べさせてくれ!!」
ウーノ「それがバレたら殺されるのでは?」
スカリエッティ「それでも知りたいのだよ!! 全てを!! 知らないことが在ることほど苦痛なものはない!! バルガミドレイセス!! 何としてでもその少年を連れてきたまえ!!」
ウーノ「所でドクター」
スカリエッティ「何だい? ウーノ」
ウーノ「何故ベータは少年を襲わないんです?」
スカリエッティ「ククククク、聞いて驚くないでくれたまえよ ウーノ!! 何と、ベータは怯えているんだよ!! 彼の魔法に!!」
ウーノ「何と……………………」
あまり感情が豊かではない彼女だが、こればかりは驚いたようだ
スカリエッティ「流石は殺戮の為だけに創られた魔法だ!! 恐怖心が無い植物が怯えるなんて、((理|ことわり))を無視しているじゃないか!!! いいよいいよ!!! もっと理を無視してくれ!! 君を調べる楽しみが増えるというものだ!!! ククククハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!」
ウーノ「…………………………………………………………………………………」
ジェイル・スカリエッティ…………………なのはを墜とした張本人と言える人物
その姿はまさに狂気
ニコルにも劣らないほどである…………………………………
他人がスカリエッティを見ると、恐れ戦くだろうが、ウーノはただ1人、スカリエッティの姿を見て感動している
ここまで自分の欲望に忠実に行動できる人間がいるだろうか?
ましてや枷がつけられているというのに………………………………
恐らくいないだろう
ウーノは高笑いするスカリエッティを見て、ただ一言「美しい」と言う
無限の欲望と自らを呼ぶスカリエッティに美を見るウーノもまた、狂気なのかもしれない
スカリエッティ「さぁ!! もっと見せてくれ!! 君の力を!! 理という名の幻想を破り捨てる力を!!! クククハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!」
カイトは欲望に飲まれてしまうのか?
次回、決着!!
カイトは、なのはの仇が取れるのか?
説明 | ||
カイト参上!! なのはの仇を討て!! |
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