英雄伝説〜光と闇の軌跡〜 515
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〜特務支援課〜

 

「クク………それにしても相変わらず恐ろしい奴だな。ルバーチェの動きを全て把握している事には正直、驚いたぜ?」

ソーニャ達が部屋を出て行った後セルゲイは不敵な笑みを浮かべながらルファディエルに視線を向け

「フフ………長年軍の参謀を務めていたのだから、この程度の動きは把握して当然よ。」

視線を向けられたルファディエルは口元に笑みを浮かべて答えた。

「そういえば、課長と副司令ってお知り合いだったんですか?」

「何気に名前で呼び合ってましたけど………」

「そういや俺をここに推薦してくれたのも副司令だったんだよな。一体どういう関係なんッスか?」

一方ある事が気になっていたランディはロイドとティオと共にセルゲイに尋ね

「ま、昔馴染みってやつだ。ふ〜っ………それよりもお前ら、昨日は大変だったらしいな。今日鉱山町に行くだろうがまた歩いて行くつもりかよ?」

尋ねられたセルゲイは答えた後煙草に火を付けて一服し、ロイド達に尋ねた。

「いや、昨日はその色々と偶然が重なって………」

「さすがに今日は、バスで行こうと思っていますけど………」

「なんだ、そうなのか?クク、てっきり遊撃士あたりを見習ってんのかと思ったぜ。」

ロイドとエリィの話を聞いたセルゲイは意外そうな表情をした後、口元に笑みを浮かべた。

「遊撃士を見習う………?」

「どういう事ッスか?」

セルゲイの言葉を聞いたティオは首を傾げ、ランディは尋ねた。

 

「連中の習慣らしいが………まず手始めに、自分の足だけで周辺地域を一通り回ってみるらしい。スタミナも付くし、魔獣との実戦経験も積めるし、何より土地勘が得られる………一石三鳥って理屈らしいな。」

「自分の足だけで周辺地域を………」

「なるほど………連中、そんな事をしてんのか。」

「もしかして昨日会った、エステルさん達も……」

「………さっそく徒歩で一通り回るつもりだったのかもしれないわね。」

「クク………その3人だが………どうやら大した経歴らしいぜ。エステル・ブライトとミント・ブライトはあのメンフィルの貴族であると同時に私兵を抱える”ブレイサーロード”と”黄金の百合”で、さらにヨシュア・ブライトを含めたあの3人はなんでも去年起きたリベールの異変を解決するのにかなりの貢献をしたって話だ。」

(なるほど……只者ではないと思っていたけど、彼女達は”英雄の器”を持つ者達のようね………)

セルゲイの話を聞いたルファディエルは考え込み

「リベールの異変って………!」

「あの、王国中の導力が動かなくなったっていう事件ですね。………(そしてその異変のお蔭でわたしとエステルさん達が”影の国”で出会う切っ掛けになったんですよね………)」

「おいおい、マジかよ…………?」

「エステルさん達の事はある程度知っていましたけど………まさかそれほどの活躍をしているなんて………彼女達が相当の実力者なのも頷けますね。」

ロイドは驚き、ティオは静かな表情で呟き、ランディは目を細め、エリィは疲れた表情で答えた。

「さらにこれは最近入った情報なんだが………あの3人のサポートで付いている女―――フェミリンスって奴だが戦闘能力を確かめる為にアリオス・マクレインが直々に相手したとの事だが………その時にあのアリオス・マクレインを軽くあしらったとの事だ。」

「ええっ!?」

「マジかよ!?確かに他の3人と比べて、明らかに実力が違う事を感じていたが………」

「あの”風の剣聖”の遥か上だなんて………(”フェミリンス”………ま、まさかね。)」

「(まあ、当然かと。あの人は”神”なんですから。セリカさんやリウイ陛下のような”魔神”や”神”、”神格者”だらけの超人外メンバーに加えて多くの”闇夜の眷属”や数人の中位を冠する”天使”達、そしてわたしやエステルさん達全員で力を合わせて勝てたんですから………そんなとんでもない人にただの人間の身のアリオスさんが勝てるなんて、ありえません。)……………………」

そしてフェミリンスの戦闘能力を知ったロイドとランディは驚きの表情で叫び、エリィは心の中で冷や汗をかきながら信じられない表情をし、ティオはかつての”影の国”でのフェミリンスとの戦いを思い出して、納得した様子で黙り込んでいた。

「………というか、なんでそれほどの実力を持つ人が遊撃士にならずにエステル達のサポートをしているんだろう………?」

「さあな。それは本人に聞いてみないとわからん。………ま、このクロスベルじゃお前達より新米ではあるんだ。あっという間に追い抜かれて引き離されちまわないよう、せいぜい気張っておくんだな。今回の件も、長引かせたら間違いなくギルドが出張るだろう。」

ロイドの疑問に答えたセルゲイはロイド達を見回して忠告し

「………わかりました。幸い事件はもうすぐ解決可能ですから、速やかに解決できるよう動きます。」

セルゲイの忠告にロイドは仲間達を代表して頷いた。するとその時

「こんにちはー!」

元気そうな娘の声が聞こえ

「どなたかいらっしゃいませんか?」

続くように落ち着いた様子の娘が聞こえ

「特務支援課の分室はこちらでよろしいのでしょうか?」

さらに聞こえて来た2人の娘とは違う娘の声も聞こえて来た。

「?誰だろう………こんな朝から。」

「俺達を呼んでいたようだから………ひょっとしたらわざわざ俺達に依頼を持ってきた客じゃねえのか?」

声を聞いたロイドは首を傾げ、ランディは口元に笑みを浮かべ

「………そう言えば奴等が来るのは今日だったな。クク………丁度いいタイミングで来やがったな。」

「課長の知り合いですか?」

セルゲイは口元に笑みを浮かべて呟き、その様子を見たエリィは尋ね

「お前達、行くぞ。――――ご待望の短期間の増員が満を期して到着だ。」

セルゲイは答えた後ロイド達を促した。

「え…………?………!それってまさか………!あ、課長!」

セルゲイは驚いているロイド達を無視して部屋を出て、ロイド達も慌ててセルゲイの後を追った。

 

そしてロイド達が部屋を出ると入口に3人の娘達がいた…………

 

 

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今回の話でわかったと思いますがフェミリンスはアリオスに余裕勝ちしています(汗)まあ、普通に考えて”神”にしてレベル900超えのフェミリンスにアリオスが勝つなんて、まずありえないんですけどね(爆笑)ちなみにエリィはメンフィル帝国に留学していたので”姫神フェミリンス”の事も知っていますww………感想お待ちしております。

説明
第515話
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コメント
感想ありがとうございます。 本郷 刃様 彼女達は”彼”の娘なのでただ単に武力だけの活躍だけではありません♪ THIS様 そりゃ、そうでしょ。確かに碧篇のラスボスは神同様の相手ですがまず、年期があまりにも違いすぎますし、ブレアード+魔神10柱と対等以上に戦ったチート女神ですよ?そんなのに人間一人が勝てる訳ねぇ(爆笑)(sorano)
来ちゃいましたか。うんうん。ウィルの娘たちも楽しみです。そして・・・うんやっぱり神様は反則です。この作品の最終的なラスボスを超えるのではないかと・・。(THIS)
お、3人娘がやってきましたね〜♪ どんな活躍をみせてくれるのでしょうかね?(本郷 刃)
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