真・恋姫無双-道
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第1章−玖話 『ある日の日常』 

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橘和輝が『立華組』を作ってから一月程、一刀の方も華琳に命じられ、現在では北郷隊隊長となっていた。主な任務は警羅で、今もその最中である。

 

「それにしても、随分賑わってるなぁ。」

「そうですね。思いの外、立華組が影響してるようです。」

 

一刀のもらした言葉に、隣にいる楽進…凪が答える。そして、凪が言った様に、あちこちで紺の羽織を着た男達が見られる。

 

「最近では賊の頭目も仕官に来ているそうです。」

「あ〜、確か波才と黄竜と管亥だっけ?」

 

三國志の武将なんてそんなに詳しくはないけど賊の頭目だっただけあってなかなか実力もあるらしい。

 

「はい、特に波才、太白との鍛練はなかなか為になります。」

「へぇ〜、っと噂をすれば…おーい和輝!」

 

店先で、煙管をくわえた和輝を見つけて一刀は駆け寄って行った。

 

「一刀と凪か。お勤めご苦労さん。」

「いや、まだ終わって無いから。そういや、その煙管どうしたんだ?」

 

そう言って、一刀は和輝のくわえている銀色の煙管を指差した。

 

「あぁ、こいつぁ真桜に頼んでな。珍しい道具見せる代わりに作ってもらったんだ。」

 

カチン と音を鳴らして和輝は煙管に火を着けながら答える。そしてそのまま煙を吐き出す。凪は和輝が煙管に火を着けた道具に多少驚いているようだった。

 

「ジッポなんて持ってたのか?」

「まぁな。こいつとの交換条件で煙管を頼んだんだけどな。」

「ふ〜ん、そういやこんなとこで何してたんだ?」

「ちと、様子を見にな。」

 

そう言って、向かいの店を煙管で指す。一刀が視線を向けると一軒の甘味処があり、三人の女の子が働いてるのが見えた。

 

「お前そういう趣味か?確かに甚平着た女の子は珍しいけど。」

「ありゃ、ウチが元締めしてる店だ。太白達に売り子して貰ってるから、その様子見だよ。」

「えっ、そうなのか?」

 

もう一度店を見るが、店内をあちこち動いているので、ハッキリとは分からない。が、注意深く見ていると、突然、凪が店の中に入って行った。

 

「どうしたんだ?凪の奴は。」

「ああ、多分…。」

 

一刀が答えるよりも早く、店から凪の怒鳴り声と共に何かを引き摺りながら出てきた。

 

「ああ〜、ウチのくずきり〜。」

「紗和も餡蜜食べてないの〜。」

 

「……サボりかよ。」

「はは、そうみたい。」

「隊長!早く警羅に戻りますよ!」

 

そのまま凪は二人を引き摺りながらズンズンと歩いて行く。

 

「はぁ、後で差し入れ持ってってやるか。とりあえず、二人にも伝えといてくれ。」

「わかった。…おーい、凪!置いてかないでくれ。」

 

遠ざかる一刀達を見送り、澄み渡る空を観ながら和輝は思う。

 

「……近いかねぇ。」

 

それは、周りとは違う独特な環境で育ち、培われた勘。

 

「荒れなきゃ、いいんだけどなぁ。ダリぃし。」

 

そんな事を考えながら、和輝もその場を後にした。

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あとがき

 

 

早いものでTINAMI で駄文を書き始めて二ヶ月程たちました。未だにTINAMI もスマホも使いこなせてません。( ̄▽ ̄;)

 

あ、今回、少しだけ名前出てきましたが。次回は波才、黄竜、管亥のキャラ紹介になります。その後はオリキャラ達の拠点書いて、新章に入っていきます。

 

 

では、また次回!

説明
色々はしょってしまった。( ̄▽ ̄;) パソコン欲しいorz
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コメント
ありがとうございます。気に入って頂けて何よりです。(ツナまん)
橘のこういう漢じみた口調、個人的に大好きですね?。続きが気になるところです。(九条)
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