たまの休みには |
久々の休み、部屋でゴロゴロしてるのもいいが日頃やってない洗濯や洗物が視界の端に見えてくる。
普段なら半月ぶりの休みに処理する作業なのだが、7月に入ったばかりなのに外は風もなく太陽だけが必死に仕事をしているような暑い日である。東向きの1kルーム、窓と玄関を開けても全く風が吹かない。少しでも風が吹いてくれたなら作業に気持ちを入れてやれるというのに。
こういう日は駐輪場に置きっぱなしの自転車で河川敷を走るのがいいかもしれない。
毎回同じ休みの過ごし方では面白くない。会社と家の往復、満員のバスと電車に揺られて着いた社内ではずっとPCにかじりついて、仕事を定時に上げてもマイペースにやってる同僚達のせいでいつも1〜2時間潰さないと返してもらえない。しかも平日休日関係無い職場なのにタイムカードは定時まで残業代なしという制度にこの春から告知ナシで始まる次第・・・。半月前に休暇申請を出した同僚の一人はその日以来一度も同じオフィスで見た記憶がない。周りの話では地方に転勤させられたと言っていた。全くわけが分からない。あとから聞いた話だが、休日は会社が決めた日以外休むことが出来ないらしい。その日以外に休むとどんな理由であっても同じオフィス勤務には出来ないよう人事部がやりくりしているそうだ。その代わり給料だけは普通の会社より良い。自分なんて25でこの会社に中途採用で入ってきたが、前の会社より2倍くらい多く貰っている。仕事自体は同じようなことしかしていない。
しかし『休み』だけは任意にもらえないということを入社してから上司に言われた。面接の時は自由に取れますよと言われていたのにだ。なんでも、自由と言うのは、取りたい本人ではなく上司の判断で自由に取らせるとことが出来るということらしい。職務事情がどうあれ良い給料を貰ってる手前、密告などが出来ないようにする為にやっているような気もする。
そんなわけで、今日の休みに至るわけだ。昨日上司に「山田、お前明日と明後日休みな」と。突然言われる始末。何の予定も立てられない。
しかし、たまの休みだからな。もう昼を回っているが、家事をぱぱっとやって河川敷でも走ってこよう。気分転換も必要だ。
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多忙な会社員の休日 | ||
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