なのは　Side

マダラさんは刺した剣を抜き、右手で数回振り剣を肩に担ぎ私達を見据えていた。

マダラ「さぁ・・・・・・第二ラウンド開始だ」

私達は警戒の色をより強めた、だってマダラさんの纏っている空気がさっきよりまた一段と重く感じられたから。

マダラ「どうした？特別にお前達から攻撃させてやるんだ、喜んで攻めに来たらどうだ？」

ヴィータ「・・・・・ならよぉ・・・・・お言葉に甘えてやるよ！？」

ヴィータちゃんがマダラさんに向かってグラーフアイゼンを右から左に両手で振り抜いた、あれは・・・・ギガントフォルム！ということは『ギガントハンマー』？！

ヴィータ「『ギガントハンマァァァァァァ』ッ！！」

あれは重量を活かした打撃にバリア・シールド破壊の効果を持たせただけの単純な攻撃・・・・・だけど、威力はかなり高い。もしリイン�Uと融合したらもっと威力が高いけど、人一人だったらそれは必要ない。

でも、私のその予想は簡単に外れました。

”ガキィィィィンッ！！”とヴィータちゃんの攻撃を真正面から同時に攻撃しグラーフアイゼンを弾いた・・・・しかも片手で。

ヴィータ「のわぁぁぁぁ？！」

シャマル「ヴィータちゃん？！」

シグナム「くそっ！」

次にシグナムさん達が向かったけど、私達も加勢しようと遠距離での砲撃を仕掛けていきました。

なのは『フェイトちゃん！アリシアちゃん！薫子ちゃん！私達も加わろう！』

フェイト『うん！』

アリシア『ほいさぁ〜！』

薫子『了解！』

なのは「『ショート・バスター』ァァァ！！」

フェイト「『トライデント・スマッシャー』ァァァ！！」

まず私とフェイトちゃんで遠距離で速い砲撃を放ちマダラさんに少しでも隙を作ろうとした。

マダラ「っ！・・・・・」

しかし、マダラさんは大きく跳躍し私とフェイトちゃんの攻撃を避けた、けど次のアリシアちゃんと薫子ちゃんの攻撃はどう対処するかな？

アリシア「『ライトニング・パルチザン』！！」

薫子「『ファスト・シュート』ォォ！！」

アリシアちゃんと薫子ちゃんは一番速い砲撃をマダラさんに向けて放った、アリシアちゃんが撃った砲撃は三本の槍のような電撃で薫子ちゃんが放ったのは隊内で一番早く一直線の砲撃・・・・・コレを躱すのはまず無理・・・・なんだけど。

マダラ「・・・・ふっ」

”ズバッ！！”

マダラさんは二人が放った砲撃を大剣を一振りでかき消した。

アリシア「えぇ！？あれを振っただけで消しちゃう？！」

薫子「マジ・・・・」

２人も流石に驚いてる・・・・・それもそうだよねぇ・・・・。

シグナム「はぁぁぁ！！」

エリオ「でやぁぁぁぁ！！」

シグナムさんとエリオがマダラさんに向けて斬りかかったのだけど・・・・。

”ブンッ！”とこれも一振りで弾き飛ばし、マダラさんは私達とは離れた位置に着地した。

マダラ「・・・・・・・・・・・・」

着地したマダラさんは何かを考えているのか、しばらく黙って立っていた。

ここからじゃぁ仮面の中の表情が分からないからなぁ・・・・・・・。

フリード「ゴァァァァァァ！！！！」

するとフリードがマダラさん目掛けて急降下していった、まさか・・・体当たりするつもり！？

”ダッ！”

そんなことを思っているとフリードの攻撃を回避し、いきなりマダラさんが走り出した、しかも一直線に走っていって・・・・・っ！！あの方向は！？

シグナム「主はやてに向かって！？」

マダラ「やはり集団戦では頭を潰す・・・・・・基本だな」

シグナムさん達接近戦組がマダラさんに向かって行こうとしたけど・・・・・。

ギンガ「あんな重そうな剣を持って、何てスピードなの？！」

剣を背負って走って来てるマダラさんに対してスピードでも皆他の人達に比べ相当なのに、マダラさんはそれ以上に速くどんどんシグナムさん達と距離を離していった。

私達もはやてちゃんを守ろうと最速の砲撃を撃ち込んでいくけど、対するマダラさんは無駄な動きをせず小さな動きだけで避けて行った・・・・このままじゃぁはやてちゃんに！！

そうこうしてるうちにはやてちゃんまであと少しの所でマダラさんは左手を前にかざした・・・・・・もしかして・・・・・本当に？！

マダラさんの左手がはやてちゃんの肩に触れた瞬間別の影がマダラさんの近くにいた、けど私達は焦ってなかった・・・・何故なら・・・・・・・・。

マダラ「終わりだな・・・・」ズオォォォォォ・・・！！

はやて「そやなぁ・・・・・・・アンタがな」

マダラ「っ！？”ギンッ！！”ヂィッ！！」ダッ

マダラさんは突然の背後からの攻撃にギリギリで『吸い込む』のを止めて大剣で防御した、マダラさんの後ろにいたのはシグナムさんだった。

やっぱり・・・・情報通りだったけど、知らなかったら危なくはやてちゃんが吸い込まれてた・・・・感謝しなきゃ・・・・・。

ハルカちゃんに・・・・・・・。

マダラ「・・・・・何故、分かった？」

はやて「はて・・・・何の事や？」

マダラ「タイミングが良すぎる・・・・何故俺がお前を吸い込もうとした瞬間実体化するのを知っていた？」

シグナム「貴様と同様、こちらも事前に貴様を調べていたんでな！」

何時の間にかはやてちゃんの周りに皆終結していた。

マダラ「・・・・そうか、だが・・・・それだけが分かった所で、何一つ変わらないがな」

なのは「それは・・・・・どうでしょう・・・・」

マダラ「何？」

私ははやてちゃんを見ました、もう詠唱も終わった頃かな・・・・。

はやて「仄白き雪の王、銀の翼以て、眼下の大地を白銀に染めよ！！来よ、氷結の息吹っ、『アーテム・デス・アイセス』っ！！」

マダラ「ぬ・・・・」

はやてちゃんのお得意の広域・遠隔魔法の氷結魔法、氷結の息吹をマダラさん目掛けて放った、マダラさんはすり抜けるには間に合わず急いで横の大きな池の方に逃げた、アレは確実に水の中に入ってしまう・・・・けど、はやてちゃんだけじゃないよ。

アリシア「行くよ！フェイト！！」

フェイト「うん、姉さん！！」

今度はアリシアちゃんとフェイトちゃん、テスタロッサ姉妹による攻撃なんだから・・・・。

アリシア　フェイト「「『プラズマァァァ・スラッシャー』ァァァァ！！！」」

二人の強力な同時雷撃の砲撃、コレを水に入る前に撃ち込み尚且つすり抜ける隙も与えないということで、二人ははやてちゃんの攻撃から逃れた瞬間に撃ち込んだ。

あれなら確実に当たる！！２人の完璧に混ざり合った雷撃を見て私達は確信していた。

マダラ「・・・”ヒュッヒュッヒュッ”・・・・『雷切』」ズバッ

　　　　　　　　　　　↑

　　　　　　　※印を結んでいる音

キャロ「え・・・・・・・」

マダラさんへと放たれた二人の雷撃は当たる直前で二つに分かれ、マダラさんの左右後ろの方へと通り抜けて行き壁に激突した。

私達はフェイトちゃん達が放った雷撃が当たらなかったことに驚いた、それと別の事にも驚いている。

エリオ「フェ、フェイトさんとアリシアさんの雷撃が・・・・・・・」

ヴァイス「弾かれた？・・・・いや、あれは弾いたと言うより・・・・」

ティーダ「切ったと言った方が正しい・・・のかもな」

スバル「ね、ねぇ・・・・・・それよりもさぁ、マダラさん・・・・『水の上に立って』ない？」

そうスバルが言ってことがもう一つの驚きだった、マダラさんは大きい池の・・・・・・・水の上に立っていた、さもそこが地面のように。

マダラ「やれやれ・・・先程から驚かされてばかりだな、まさか・・・・・・『雷切』まで使わされる羽目になるとはな」

はやて「ちょ、ちょい待ちぃ！！」

マダラ「ん？どうかしたか？部隊長殿？」

はやて「何でアンタ、さっきの二人の雷撃が当たらへんかったんや？！いや、それは百歩譲って『すり抜け』を使ったとしてもや！今現在、アンタが水の上に立ってることや！？」

マダラ「・・・コレか？コレがどうした」

ギンガ「水の上に立つなんて・・・・・」

マダラ「何も驚く事じゃない・・・・・ただ魔力をコントロールし足に纏わせれば済む話だ、ま・・・コレはかなりコツがいるけどな」

薫子「そんな芸当・・・・・誰も出来ないわよ・・・・」

マダラ「そうか？コツさえ掴めば案外簡単だぞ？例えばこんな風にな・・・・・」

マダラさんは水面に手を置くと手が触れている部分の水が動き、手をあげるとまるで丸い容器に入れたかのような感じに水が丸くなって出て来た。

マダラ「さて・・・・お前達が連携と力で来るなら、俺は力と技で行かせてもらおうかな」

シグナム「くっ・・・・・・」

水を落とすと皆マダラさんに警戒の色を強めた・・・・その時、突然地震が起こり私達は反射的に伏せるような形になった。

なのは「な、何？！」

マダラ「チッ・・・・やはりまだ居たか・・・・・・・ふむ」

マダラさんが何かを呟いたような気がした時、水面に何か物体が３体現れ、しかも魚の背びれのような物がマダラさんの周りをグルグル周っていた。

マダラ「・・・・・・オイ！お前達！！」

するとマダラさんは私達に大声で私達を呼びました。

マダラ「今からコイツ等相手にデモンストレーションとして、俺の技を少し見せてやる・・・・それを見てどう対処するか考えろ」

マダラさんが言い終わると同時に水面にいた３体いたうちの１匹の巨大な魚・・・・・というかヘビのようなものがマダラさん目掛けて突っ込んだ。

おそらくマダラさんを食べようとしているんだろう、食べようと口を開けマダラさんに突っ込んだけど、その大蛇はマダラさんを食べる前に首が斬られた。

何故斬られたかった言うと、大蛇の首が落ちた時マダラさんが持っていた剣をいつの間にか振り上げていたから・・・・斬った以外ないよね？けどいくらあの剣が大きいからって言っても、大蛇の大きさは傍から見ても全長１０メートル以上はある・・・・・あの剣の長さはマダラさんの身長分はあるけど、そんな剣じゃ大蛇の首を飛ばすなんて出来ないよね？

今度はマダラさんの真下から別の大蛇が出て来てマダラさんを天井に押し潰そうと天所に向かって伸び激突した・・・けど、これがまた驚いたことにマダラさんはその天井を逆さになりながら走っていた？！まるで足に吸盤があるかのように・・・・・。

少し走るともう１匹の別の大蛇が水中からマダラさんに向けて食べようと、天井に向かって伸びて行った時、マダラさんの左手がビリビリと青白い光が包み・・・・まるで電気が帯びているかのように・・。

その左手で下の水から伸びて来た大蛇の口の左端から尾にかけて天井から飛び降りながら手を当てただけで、大蛇の口から尾がまるで鋭利な刃物で斬られたかのように裂かれていた。

そしてマダラさんがまた水面に着地すると、今度は左手を何かを握るような形にした、すると青白い光から一本の線が伸び、その線をさっき左手で切り裂いた大蛇の胴体に向けてジグザグにまるでこれも斬るかのような動きだった、そして大蛇はその通り、ジグザグに切れて水の中に落ちそうになった所でマダラさんはなんと砲撃魔法を撃った。

あれって・・・・・もしかして・・・・私の『ディバインバスター』？！・・・・・何でマダラさんが使えるの？！！

でもあと一匹残っていた筈、そう思っていたらマダラさんの背後からその最後の一匹が姿を現しマダラさんを食べようとしたけど、それをマダラさんは右に避けた、そしてその大蛇に近付こうと水面を走って行きながら右手に私は注目した。

マダラさんの右手に丸い魔力の球が作られていた、アレってスバルが前に試験の時にやった術とよく似ているけど・・・・・成程、アレを元にしたんだ。

マダラさんはその魔力の球を大蛇の右の胴体に向け押し当てた、スバルのだったら目標に当たった瞬間爆発が起こるんだけど、マダラさんの場合は当てた瞬間大蛇が回転しながら吹き飛んだ・・・・そして端っこの壁に激突して大蛇は動かなくなった。

私達はマダラさんの一連の動きを見て唖然とした、水面と天井に張り付いていたのは・・・・・・・この際どうでもいいけど、驚かされたのはあの電気を帯びた手とスバルの基となった魔力球。

はやて「な・・・・なんやアレ・・・」

シグナム「マダラはあんなことまで出来るのか・・・・」

スバル「それに・・・あの砲撃魔法って、なのはさんの『ディバインバスター』・・・・ですよね・・・・何であの人が撃てるんでしょう？」

なのは「あの手が青白い電気を帯びていたのって、アリシアちゃんとフェイトちゃんの『サンダーアーム』みたいだね？」

私は二人に気になっていたことを言ってみた、あの大蛇を切り裂いた電撃はどことなく二人の『サンダーアーム』に似ていたんだけど・・・。

アリシア「確かに私達の『サンダーアーム』は魔力から変換した電撃を体の一部に集中発生させて、その部分に触れた敵の身体や武器から電撃を流し込む・・・・まぁ要は相手を痺れさせるゼロ距離の魔法・・・・というより魔力付与防御魔法だけど・・・・」

フェイト「あんな相手を切り裂いたり、ましてや伸びて剣のようにすることなんて・・・・あんなのかなり高密度な魔力があの手にあったよ・・・・・そんな芸当、流石の姉さんでも出来ないよ・・・・」

なのは「そっか・・・・」

ギンガ「にしても・・・・・最後の球体ってスバル・・・あなたが前に見せてくれたのとそっくりだったけど・・・」

スバル「・・・・・うん・・・・だって、あの時の空港事故の時にマダラさんが実際やってたヤツだもん」

ギンガ「・・・・・・あれ・・・よくは分からなかったけど、さっきの電気の手みたいに高密度の魔力っぽいけど・・・・・」

私達が驚いていると、マダラさんはこちらに向き直った。

マダラ「さて・・・・ご覧のようなものが俺がよくやる術だ、どうだ？対策は打てたか？」

シャマル「ちょ、ちょっと待って、あなた・・・さっきなのはちゃんの砲撃魔法・・・『ディバインバスター』を撃ったでしょ？」

マダラ「あぁ・・・・さっきのな・・・」

シャマル「あれは・・・何であなたがなのはちゃんのを撃てたの？」

私の代わりにシャマルさんが質問をした、確かにアレを撃てるのはハルカちゃんくらいだけど・・・・・。

マダラ「何だ・・・俺の事を多少知っているからこの事ももちろん知っているものと思ったが・・・・・研究不足だな・・・・・答えはこの『写輪眼』だ・・」

マダラさんは仮面の右目の部分を指差した。

シグナム「馬鹿な！『写輪眼』は洞察力等を向上させる眼では「そんなものは能力の一つでしかない」何？！」

マダラ「『写輪眼』は確かに洞察力や観察力と言った眼の能力を向上させるが・・・他にも相手の技をコピーすることだって出来る」

フェイト「じ、じゃぁさっき私達が撃ったのも・・・・」

薫子「コピー・・・・・されてるよね」

マダラ「さて簡単だが、『写輪眼』の講義はひとまず終了しようか・・・・・」

はやて「くっ・・・・・・・」

正直対策も何も無い・・・・・・・あんな速くて、尚且つ至近距離とはいえ切り裂ける電気を帯びたのと、当てた相手を一撃で沈めることが出来る魔力球・・・・あんなの避ける以外に対策は無い。

マダラ「・・・どうやら対策は練れてないようだな、どうする？止めるか？」

シグナム「・・・・・・冗談を、言うな！！」

シグナムさんがそう言うと皆一斉にマダラさん目掛けて攻撃した、考えても何も始まらない・・・・ここには、彼には聞きたい事があるんだから！？

マダラさんも少し遅れて私達の方に走ってきた、正面からシグナムさんの斬撃、だけどこれは大剣でガードされてしまったけど、マダラさんの後ろからザフィーラさんが蹴りを放った、だけど空いていた左手で止められた。

シグナムさんの右斜め後ろからギンガが右ストレートを放ったけど、右脚でガードされた・・・・そしてザフィーラさんの足を持って池の方に投げシグナムさんを弾き飛ばしたと同時にエリオが上から槍を振り下ろし、マダラさんの後ろから今度はヴィータちゃんがハンマーを横に振り抜こうとして、私とフェイトちゃんで遠距離の砲撃を放った。

するとマダラさんは剣でヴィータちゃんの攻撃を受け止めたと思ったら、別の空いた手には長い棒が握られていてその棒でエリオを弾き、私とフェイトちゃんの砲撃を棒を振っただけでかき消し、ヴィータちゃんを片手の力だけで飛ばした。

そしてマダラさんはいつ持っていたのか分からない棒と剣をくっ付けた、くっ付けると大きく２，３回振り回し、右手で柄の頭を、左手は剣の柄の部分だった所を握り、まるで槍・・・・大槍のような物を自身の頭の上に掲げ構えた。

リインフォース「槍にもなるのか・・・・アレは・・・・」

エリオ「デ、デカい・・・・・・」

シグナム「まだ他に何か隠し持っているのかもしれん！？十分に気を付けろ！！」

そう言い終わると同時にフリードがマダラさんに向かって突進していった、マダラさんはフリードをジャンプで避けると私達が居る方に走って来た。

ヴァイス君がマダラさんに向けて狙撃をしたけど、槍の柄で防がれてしまい、リインフォースさん、ザフィーラさん、スバルとギンガが同時に攻撃を仕掛けたけど、マダラさんは大きくジャンプしてリインフォースさん達を飛び越えようとしました、けどそれを逃がすまいと皆マダラさんの方にジャンプしていった、ちょうどマダラさんの真下に皆はいた。

するとマダラさんは何を思ったのか、いきなり槍から手を離した、その行動にビックリして皆行動が少し遅れたけどザフィーラさんが槍を受け止め、ギンガたちがマダラさんに接近し戦うと考えたんだと思う・・・・・けどそう上手くはいかなかったようでした。

槍を受け止めたザフィーラさんはその槍をマダラさんに向け投げ返すにしろ弾いて落とすにしろ、槍に触れようとした瞬間！

”ズンッ！！”

ザフィーラ「っ！何っ？！」

マダラさんの大槍に触れたザフィーラさんが一気に地面に大槍ごと落ちてしまった、落ちた地面には大きなクレーターが出来た。

ヴィータ「ザフィーラァ！！」

フェイト「アレって・・・そんなに重いの？！」

リインフォース「あのザフィーラですら持ち上げられないのか？」

薫子「そんな重いデバイスを片手で軽々と振るなんて・・・・・かなりの怪力だね・・・見た目からじゃ全然そんな風には見えないけど」

でも今のマダラさんはデバイスを手放した丸腰の状態、いくら格闘術がギンガたち以上でも遠距離の攻撃には素手じゃぁ対処出来ないでしょ？さっきの電気の手とかを出すヒマは与えない！！

私とアリシアちゃん、薫子ちゃんで最速の砲撃魔法を放った、すり抜けを使われてもいいように時間差での砲撃にし、後ろからギンガたちの打撃が待っている・・・・どうするかな？

マダラ「・・・・ふん」グイッ

でもマダラさんはすり抜けを使わず何を思ったのか右手を思いっきり引いた、何で引いたのかはすぐに分かった、マダラさんの方から”ジャラジャラ”という音が聴こえたと思ったら、ザフィーラさんと一緒に落ちた大槍がいつの間にかマダラさんと私達の間に飛んできていた、よく見てみると大槍の柄の頭の方に鎖が付いていて、その鎖はどうやらマダラさんの袖の中から伸びて来ていた。

シャマル「袖の中に・・・鎖まで仕込んでいたのね」

シグナム「となると奴の所持しているのは剣のアームドデバイス、そしてそれを繋げる事の出来る棒と鎖・・・・・今の所出て来たのはこのくらいか・・・・・」

マダラさんは着地しまた私達から距離を取った、その時大槍を大剣に戻し棒を片手に持っていた、大剣は地面に刺したままにしていた。

するとフェイトちゃんと薫子ちゃんが直射型の砲撃を撃ったけど、刺した剣を抜き、右足で左に蹴り同時に柄の頭の部分を左手で右に押し大剣を回転させ二人の砲撃をかき消した、でもその後私の『ディバイン・バスター』を放ったけど、マダラさんは大剣を持ち盾にするように構え防いだ。

シグナム「・・・・ここだ！ヴィータ！！」

マダラ「っ！！」

シグナムさんが透君から教わった『瞬歩』で近付き、大剣に向けレヴァンティンを撃ち込んだ、ただそれだけでは終わらない。

ヴィータ「ッしゃおらぁぁぁーーー！！！」

ヴィータちゃんがシグナムさんのレヴァンティンの峰の部分をグラーフアイゼンで叩いた。

すると”バキィィン！！”という音が私達が居る空間に鳴り響いた、マダラさんの大剣が砕けてしまったからだった、流石のマダラさんもシグナムさんが来た事には反応したけど、まさかデバイスを狙って来るとは思ってなかったようで反応が少し遅れてしまった。

シグナム「デバイスといえど、武装は大切にしなければな・・・・いつまでも罅の入った物を持っていては、いずれこうなってしまうんだからな・・・」

マダラさんは元々あった刀身の３分の１が残った大剣をじっと見つめていました。

ヴィータ「ハッ、オメェが大切にしねぇからそんなことに”ブンッ！ブンッ！ブンッ！”っておあぁ！？アッブネェ・・・・・・なにし・・・やがんだ・・・っておい待てよ・・・何で捨てたんだ・・・？」

マダラ「何だ？欲しいからコイツを狙ったんだとばかり思っていたが・・・・・あぁあと今の剣をデバイスなどと誰が言った？・・・・ただの『鉄で出来た普通の剣』とただの『頑丈な棒』、そしてただの『繋げられる鎖』だ・・・・・・・ま、多少俺の魔力で補強させてもらったから、そこら辺の奴より多少はいいとは思うがな・・・・」

スバル「てやぁぁぁ！！」

皆がデバイスと思われていた大剣や棒、そして鎖を突然放り投げて来た事に驚いている中、スバルだけはマダラさんに向かって突っ込んで行った。

マダラ「ほぉ、他の奴は尻込みしているのに・・・・流石ハチマキ娘・・・・新人たちの中ではお前がトップの強さだな」

ティアナ「っ・・・・」

スバルはマダラさんに対し激しく打ち込み攻撃させる隙を与えない気でいた。

ティアナ「何よ・・・・・何よそれ・・・・・・・私だって・・・・・・」

なのは「？？・・・・・・ティアナ？」

ティアナが何かを言っている事に気付いた私はティアナに声を掛けたけど、ティアナからは反応が無く俯いていた。

ティアナ「私だって・・・・・・私だって必死に訓練してきた・・・・・・スバルたちにだって負けないくらいに・・・・・・アイツを倒して捕まえられるくらいに・・・・必死に・・・・必死に・・・・・・それなのに・・・・何でよ・・・・・」

なのは「ティアナ？どうしたの？・・・ティアナ？！」

ヴィータ「おい・・・・・・・アイツ・・・なんかやべぇぞ」

ティアナ「私は・・・私は六課の・・・お荷物なんかじゃないんだからぁぁぁ！！！」

シグナム「！！？？」

突然ティアナが叫び出し、空中に複数の魔力スフィアを形成した。

アレは・・・・『クロスファイアシュート』？！こんな所で使ったら・・・・間違いなくスバルが！？

当の本人のティアナは周りが全く見えていなくて軽く錯乱している？！

ヴィータ「あんの馬鹿ッ！！」

ティーダ「マズイッ、ティアナ！！止めるんだ！？」

ティアナは制止を聞かずにそのまま『クロスファイアシュート』を放った、複数の誘導弾がマダラさんとスバルの方に向けて走って行っている、だけどスバル本人はティアナが撃って来た事すら気づいていなかった。

マダラ「っ！・・・チッ！」

流石にマダラさんは気付いたと思うけど、そんな中マダラさんらしくない行動に少し驚いた。

スバルの攻撃を今までいなし続けていたマダラさんが、いきなり分かり易い大振りの攻撃に出た、左手を大きく引きスバルに向け打つという分かり易いオーバーアクションをし、案の定スバルはその攻撃を左に回避したけどマダラさんに襟を右手で掴まれ後ろへと引っ張られる、だけどスバルも伊達に修行はしていない・・・引っ張られて態勢を崩しても攻撃に移ろうとマッハキャリバーで加速を行った、おそらく『振動拳』を繰り出そうとしているんだと思う。

スバル（ヤバッ・・・・・・）

ギンガ（っ！読まれてる！？）

だけどスバルが何かをすると分かっていたマダラさんは、すぐにスバルの方へと身体を向けた、コレは対処される・・・・それに今アノ『すり抜け』を使われたら確実にスバルにティアナが撃った『クロスファイアシュート』が当たる！？

そう思ったけど・・・・・・・・・・・・・。

マダラさんはティアナの誤射と読んでいる筈のスバルの攻撃を全てその身に受けた・・・・・・『すり抜け』を使用しないで・・・・・・スバルの『振動拳』をお腹に、そしてティアナの攻撃を背中に受けた。

スバル「えっ・・・・・・・」

マダラ「ぐっ・・・・・・ぅぅ・・・・」

スバルの若干不安定ながらも絶対破壊の一撃である『振動拳』をまともに喰らうだけじゃ無くて、ティアナの『クロスファイアシュート』を２，３発背中に喰らってもまだ立っていた・・・・けど相当ダメージを負った筈、背中からも魔法の影響で撃たれた箇所から煙が立っていた。

でもそんなことより・・・・・・。

ヴィータ「オイ・・・・・・アイツ、今『すり抜ける』やつを使わなかったよな？」

キャロ「それに・・・・・今スバルさんを助けたような・・・・・」

リインフォース「あぁ・・・どういう事だ？」

シグナム「それも気になる・・・が・・・・・・・それよりも・・・・」

シグナムさん達はティアナの方を見た、撃ったティアナはマダラさんに当たった事がそんなに嬉しかったのか少し笑みを浮かべていた。

ティアナ「や・・・・やったわ・・・・当てたわ・・・・・・どう？私の魔法は？！私は・・・・・・アンタなんかに負けるわけにはいかないのよ！！」

スバル「ティア・・・・・・・」

なのは「ティアナ！？」

ヴィータ「オメェ「ふっふっふっふっ・・・」・・なっ・・・・・・」

ヴィータちゃんがティアナを怒鳴りに行こうとしたらマダラさんから笑い声が聞こえてきた、スバルとティアナの攻撃を同時に受けても膝を崩さず平気な態度で立っていた、もしかするとダメージを表に出さないだけかもしれないけど・・・・・多分それは無いと思う。

マダラ「流石に今のは効いた・・・・成程隠し玉というわけか、中々の威力だ・・・」

マダラさんはスバルから受けた『振動拳』の当たった箇所を軽くさすっていた、けどすぐに手を離しティアナを見た。

マダラ「が・・・・所詮この程度か・・・・・・新人共のこの連携力の無さは何だ？・・・・・・フレンドリーファイア・・・・・・どころの話じゃないな・・・・・いくら非殺傷とはいえ、誤射ではシャレにもならんし、一歩間違えれば仲間を殺しかねん」

ティアナ「っ！」

マダラ「誰・・・・・とは言わんぞ猪娘・・・貴様・・・仲間を何だと思っている・・・・こんなくだらん攻撃をして・・・・・さっきからそうだ、猪娘だけじゃないぞ・・・いくら前より強くなっても・・・・・ハチマキ娘も成長したからとて、そんなもの・・・慰め程度でしかない、俺の言った事をまるで理解してはおらんではないか！？」

マダラさんはまたスバルの襟を掴み私達の方へと力任せに投げて来た。

マダラ「新人共・・・お前等全員・・・・やり直しだぁぁぁぁぁ！！！！」ブンッ！！

スバル「わぁぁぁぁぁ？！？！」

ギンガ「スバル？！」

投げられたスバルはザフィーラさんがなんとかキャッチした、皆も感じているんだろうけど・・・・マダラさんは私達に対して『怒って』いる。

マダラ「つまらん・・・・興醒めだ・・・一気にやる気を無くした、俺は帰るとしよう・・・・向こうも済んだ頃だろうしな」

そう言うとマダラさんは私達に背中を向け歩き出した。

ティアナ「ま、待ちなさいよ！！今更逃げるつもり？！」

ピタッとマダラさんは止まった、ティアナの言葉に反応し深く溜め息をついたのが聴こえた。

マダラ「自惚れるな・・・・お前達如き、やろうと思えばいつでもやれた・・・けどしなかった・・・・言っただろう？遊んでやると」

ティアナ「フ、フンッ！負け惜しみでしょ？！」

フェイト「ティアナ！それ以上煽っちゃダメだよ！！」

マダラ「いやいい、だが事実だ・・・・・そうだな、そこの猪娘・・・・お前にだけ特別課題だ・・・よく聞け？」

ティアナ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何よ」

マダラ「お前の・・・・・『目的は何だ？』だ」

ティアナ「・・・・・ハァ？目的ぃ？そんなの決まってんじゃないの、ミ「ミッドを守るだの、平和にするだの・・・・ましてや誰かの為にという理由は意味は無い」っ！・・・」

マダラ「お前みたいな奴は焦って無茶をしさらに焦って無茶をする、という悪循環に陥り、教えて来た事を無視し危険な行動を取り、終いには命を落とす・・・・と言うのがお決まりだ、そう言う奴には、一度自分を見つめ直し自分の取るべき行動、『目的』『信念』『野望』等の様々な心が必要になってくる、以前言った『敗け』から『学べ』！とは・・・・そういう意味でもあったんだがな」

マダラさん・・・・・彼は人にモノを教える事の出来る人間なんだろうか・・・・・・今のティアナに当たっていることばかりだ。

マダラ「さてと・・・・・それよりもどうする？その気になれば、お前達の動きを即座に封じること等・・・何の造作も無い・・・・・こんな風にな」

いきなりマダラさんは何処から出したのか、左の腰に差していた刀を抜いた・・・・・って、え？・・・・・刀って・・・・え？嘘・・・・・アレって・・・・・。

なのは「う・・・・嘘・・・」

スバル「なのはさん？」

フェイト「そんな・・・・・・」

シャマル「嘘でしょ・・・・」

薫子「何で・・・・アイツが・・・・」

ティーダ「どうしました？皆さん・・・・・」

マダラ「面を上げろ・・・『侘助』！」

刀身が中程から複雑に変化し、あれでは誰も斬れないような形をしていた。

シグナム「何故・・・・何故だ・・・・・・・何故貴様が『ソレ』を持っているんだぁぁぁ！！！」

シグナムさんが叫んだ、それもそのはず・・・・・だってあれは・・・・・・・。

私達が動揺しているとマダラさんが高速で移動して私達全員の後ろに立っていた、アレはまさか・・・・・・『瞬歩』？！

そしてそれ以前に、マダラさんが私達の後ろに立つ前に私含めた皆の所から”ギンギンギンギンギン”という音を聴いたと思うけど・・・・正直混乱してて分からない。

マダラ「決まっている、これは俺のモノだからだ・・・そしてお前達は全員・・・・・・とまではいかなくとも、足を封じた」

ヴァイス「な、何を「すぐにわかる」はぁ？何だって・・・・・ぐぁ？！」ズンッ！！

エリオ「うぁぁっ！！」ズンッ！！

ザフィーラ「皆！？」

アリシア「あぁっ！？」ズンッ！！

何が起こったのか分からないけど、いきなり私達のデバイスが急激に『重くなった』。

ティーダ「な・・・・・・何だこれは・・・・・デバイスが・・・重く・・・まったく動かない・・・・・」

ヴァイス「お・・・お前・・・・・・俺達に何をしたんだ・・・」

マダラ「特別な事は何もしていない・・・・ただお前達ではなく、お前達のデバイスを重くしてやっただけだ」

ギンガ「お・・・重くって・・・・・・・」

マダラ「この刀の特性でな、攻撃を加えた回数分だけ対象の重量を倍に重くする能力を持つ刀、重さに耐えかね、詫びるように自らの頭を差し出す、故に『侘助』と言う・・・そして重さに耐えかねて頭を差し出した相手は、鉤状の刃で引っ掛けられるように首を切り落とされる・・・ようになっているが、まぁその気は無いから安心しろ」

ザフィーラ「うぉぉぉぉぉっ！！」

リインフォース「くっ！」

マダラ「ま、こういう何もない素手の奴等にはやり様が無いからな・・・・・だが・・・・・動くなよ？」

マダラさんは刀の刃が付いてる部分をフェイトちゃんの首に当てて警告した。

フェイト「うぅ・・・・・・」

マダラ「この刀の本質はこういうものでな、こうなった相手の首を落とすのがこの形なんだ・・・・・」

ザフィーラ「ぬ・・・・・・」

はやて「２人とも・・・・ちょぉ・・・・待ってぇな・・・・」

はやてちゃんがマダラさんに向かって行こうとしたザフィーラさんとリインフォースさんを止めました、二人も流石に迷ったけどなんとか踏みとどまった。

はやて「なぁ・・・・アンタに聞きたいねんけど・・・・」

マダラ「またか・・・・・今度は何だ？」

はやて「その刀の持ち主・・・・井上　透言う男の子・・・・・その人から盗んだんか？」

マダラ「さぁ・・・・・どうだったかな・・・・・」

ヴィータ「ふっざけんなよ・・・・・テメェ・・・オイッ！ヤクモ！ライラ！リコ！オメェ等だろ？！透はどうしたんだよ？？！！」

ヤクモ『・・・・・・』

アリシア「ねぇ・・・・答えてよ・・・・」

はやて「・・・・・・・・それとも・・・・アンタ・・・・」

マダラ「・・・・・・いの・・・うえ・・・・・ふむ・・・・知らんな「ホンマに！！」・・・あ？」

はやて「ホンマに・・・・アンタ・・・・・・・・・・・・・・透・・・・君？」

マダラ「・・・うるさい奴だな・・・・知らないと言っているだろう・・・・・鬱陶しいぞ」

フェイト「透・・・・・本当に・・・・透なの？ねぇ？！」

マダラ「これ以上お前達と関わるつもりは無い・・・それにとっととここから退散したいからな・・・・・こんなの事の為に使う物では無いんだが・・・・」

ヴァイス「な・・・・・に・・・・・・（っ！デバイスの重さが元に戻った！？）」

ティーダ（今なら！？）

マダラ「しばらく貴様らには闇の中にいてもらう」

マダラ「卍解・・・・・・『清虫終式・閻魔蟋蟀』」

マダラ・・・・透君が持っている刀から無数のリングが出現しこの部屋のあちこちにばら撒かれた、すると気付いたら私の目の前は真っ暗だった。

何も見えない、それだけじゃない・・・・何も聞こえない、何も匂わない・・・・唯一触った感覚はあった、でも今の私にはこの現象に対する混乱はあまり無かった。

とにかく何も見えない中で私は必死に地面を這いながら手探りで本人を探していた、いつの間にか持っていたデバイスの重さは無くなっていたけど、そんな事も気にしていられなかった。

そして、私は何かを掴んだ・・・・・人の足・・・・と思われるけど、何故そこにあったのか・・・・これは勘としか言えない、けどそこに私の探し人が居たと思ったから！！

なのは「待って・・・・・透君、そこに居るんだよね？・・・待って・・・もうどこにも行かないで・・・・・もう・・・・もう・・・離れ離れになるなんて・・・・いやだよぉ・・・」

私は必死に掴んでいる脚を握り締めた、その脚がどっちの脚なのかは分からない・・・・・けど、絶対に離さない・・・・・例え彼が透君じゃなくても・・・・何かを知っている事だけは事実・・・・。

けど、せっかく掴んだけど振り払われて、気が付くと全ての感覚は戻っていて、後から来たナカジマ三佐の部隊の人達に私達は救助された、後から聞いた話では私の近くにはフェイトちゃんが居たらしく、フェイトちゃんも何かが触れたような感覚はあったらしいけど・・・・・。

アレは・・・間違いなく、人の脚だった・・・・・・それも・・・・・・。

結果としては・・・・『暁』には逃げられ、研究所の成果も無事で、それを命がけで守り抜いた私達は多くの局員に褒められた・・・・けど、あまり嬉しくは無かった。

だって・・・・・今回の敵の大将は・・・・・・私達の探し人・・・・・・・なんだもん・・・・。

Side　Out

オマケ

マダラ「・・・・首尾よく出来たか？」

クアットロ「え・・・えぇ、アンタの言った通り、ヤバそうな奴だけ消しといたけど・・・・・」

マダラ「そうか・・・・・・」

クアットロ「・・・・・け、けどさぁ！いきなりビックリしたわよぉ、いきなり出るなり「ほとんどのデータは消さず、使われるとマズイものは消せ」とか言い出した時は、頭大丈夫？って思っちゃったわよぉ」

マダラ「・・・・・・・・スマンな」

クアットロ「え？！あ・・・・あぁいやぁ・・・そのぉ、い・・・いいわよ別に、もう気にしてないんだしさ」

マダラ「・・・・・・・・・・・・・・・そうか」

チンク「お、い・・・マダラ」

マダラ「・・・・何だ」

チンク「あ・・・・いや、その・・・・・大丈夫か？」

マダラ「・・・・問題無い・・・・それだけか？・・・ならばさっさと帰るぞ」

クアットロ「あ、ちょっと待ちなさいよ！！」

チンク（・・・・問題無いなら・・・・・・・・・・・・何故そんなにも・・・・・・辛そうなんだ？）