マブラヴオルタネイティブトータルイクリプス銃騎士〔仮〕第二話 |
マブラヴオルタネイティブトータルイクリプス銃騎士〔仮〕
第二話 明星作戦2
国連軍横須賀臨時駐屯地
「CPよりアイゼン1作戦開始まで残り30分になりました、各自最終チェックをお願いします。」
CPより作戦開始時間が告げられる、
「アイゼン1了解!…………なぁなあシエルちゃん、帰ったら一緒に飯食いにいかん?おじさん奢っちゃうからさ!」
「えっ、あっ、あの、その、えっと………」
等とアイゼン1であるブラッドが新人CPをからかっていると、
「アイゼン2よりCP、シエル、そうゆう時はユーディット少尉も一緒なら、と、言いなさいと教えたでしょう?そう言えば内の部隊では100%断れるから、あっ、ごめんなさい、99%だったわね。」
「げっ!イスミ、お前純真無垢なシエルちゃんに何て事を!最悪一回で破産やないか!」
「アイゼン5よりアイゼン1、今の発言に対して御説明をお願い致しますわ。」
CPの緊張を和らげる為、とは言え部隊全機に繋がるローカル通信でネタにされたユーディットは怒りを現しながらそう問いただした。
その影で、
「副隊長にまで気付かれてたか……」
と、コックピットで呟く青年がいた。
「CPよりアイゼン中隊各機、開始5分前です。」
そんな会話をしていると開始時間は目前になっていた。
「よし!アイゼン1よりオールアイゼン!楽しい無駄話は終わりだ、気を引き締めろ。」
アイゼン1であるブラッド隊長がエロオヤジからアイゼン中隊隊長に変わり
「アイゼン2よりオールアイゼン!重金属雲があるが出来るだけ低空飛行して下さい、レーザーで撃ち落とされますよ。」
アイゼン2のイスミ副隊長が再度レーザー級への注意を促す。
「後5分か……そういえばカイ君は今回誰に告白するんだろう?やっぱりカルラの言う通りシエルちゃんかな?」
ユーディットは急に静かになった自機の中で先程の会話が気になりふと呟いた。
「あれ?なんでこんなに気になるんだろう?あれ?そもそも私カイに告白されたらどうするの?あれ?告白断わるには如何すれば良いんだっけ?あれ?でもカイ君優しいし、断わる理由が……あれ?私もしかして………」
ユーディットは自分が異性とつきあうどころか、告白された事も無い事にやっと気付き、狼狽えていると、
「CPよりオールアイゼン!開始1分前!重金属雲発生します。」
CPより1分前の通信が入る。
「今は作戦に集中しないと!」
ユーディットは先程の思考を切り替えた。
「重金属雲発生!開始まで………5………4………3………2………1………作戦開始!」
「システムオールグリーン!GO!GO!GO!!」
「アイゼン1ブラッド!不知火でるぞ!」
「アイゼン2イスミ、ストライクイーグル、ブラストオフ。」
「アイゼン5ユーディット、ストライクイーグル、ブラストオフ!」
「アイゼん6カルラ、ストライクイーグル、ブラストオフ!」
「アイゼン8カイ、ストライクイーグル、ブラストオフ!」
誘導員の合図でアイゼン中隊各機が次々に発進していく。
「アイゼン1よりオールアイゼン!フォーメーションはアローヘッドツーだ!アイゼン7から12は援護射撃!前に出過ぎるな!それ以外は俺を中心に突っ込む!遅れるな!」
「「「「「「「「「了解!」」」」」」」」」
戦場に到着するとアイゼン1から各機に指示が飛び、BETA群に突入する。
「オラおらBETAども、そんなチンタラしてっと切り刻ん仕舞うぞぉぉぉ!」
アイゼン1の不知火が右手の74式近接長刀と左手の鎌型特殊長刀を振り回す。
「アイゼン8フォックスワン!」
カイ少尉が前衛支援の為ミサイルランチャーを発射する。
「あっハハ?BETAいっぱイで何コ撃ってモ当たるナ?。」
アイゼン6のカルラも順調に敵の数を減らして行く。
「私も負けてられない!強襲前衛の責務を果たす。」
アイゼン5のユーディットも74式近接長刀とAMWS-21を使い敵を減らして行く。
戦闘開始から三時間後、
「まだ全機しぶとく生きているな、機体異常や残弾少ない者は報告しろ!」
「アイゼン2よりアイゼン1、確認済みです、全機健在、残弾100以下至急補給が必要かと判断します。」
ブラッドが状況確認をするが、もうすでに副隊長のイスミが確認してあり現在の状況を報告する。
「補足として推進剤もギリギリの状態ですので継戦はお勧めしかねます。」
更に補足も付け加えブラッドに補給を勧める。
「…………よし!補給や一旦下がるぞ、各機全弾発射後に匍匐飛行で後退!タイミング間違えんなよ!」
「「「「「「「了解!」」」」」」」
ブラッドが補給に一時後退の判断を下し全隊員から返事が返ってきた。
「オールアイゼン!補給場所はポイントαや!間違えんなαやぞ!」
「準備ええか!カウント5やいくでぇ………5…4…3…2…1…ファイア!」
アイゼン中隊各機が残弾を掃射していき、
「今や!ポイントαまで後退!補給する、全機遅れるなぁ!」
アイゼン1の号令により一斉に跳び立つ。
「CPよりオールアイゼン、付近の戦場にレーザー級が出現したとの未確認情報が入りました警戒して下さい。」
「チッ!レーザー級やと?こんな時に。」
CPからの悪い知らせに悪態をついていると、
不意に全機にアラートが鳴り響く。
「!高度落とせレーザーが来るぞ!」
イスミ副隊長が咄嗟に叫ぶ。
レーザーが飛び交う中で各機地面ギリギリを飛行する。
「駄目だ!ぶつかる!」
アイゼン11経験の不足している衛士が地面から離れようとして高度を上げてしまう。
「危なかった、地面にぶ……」
高度を上げてしまったアイゼン11のストライクイーグルにレーザーが集中する。
光と爆発の中消えるアイゼン11のストライクイーグル。
「くっ!各機、レーザーの太さから視て重レーザー級も居ると判断する。山越えたら補給ポイントや補給完了しだいレーザー級へ強襲をかけるそれまで落ちるな。」
アイゼン1が各機に通信を送る。
「アイゼン5よりアイゼン1!アイゼン3の速度が落ちています!先程から呼び掛けていますが応答有りません!隊長側からも呼び掛けて下さい。」
レーザーの嵐の中ユーディットは自機の後ろを跳ぶアイゼン3のストライクイーグルが段々部隊から離れて行くのに気付き呼び掛けていたが応答が無い為ブラッド隊長に報告した。
「何?アイゼン3が、了解此方からアプローチするお前は気にせず補給ポイントまで行け!」
「了解!隊長お願いします。」
隊長の言葉を聞きユーディットは自機の速度を上げ、反対にブラッドは自機の速度を下げた
「アイゼン1よりアイゼン3!おやっさん聞こえてんやろ!返事しろや!」
隊長権限を使い強制的に通信を開く。
「何…だ、隊…長か………死んだ息…子が迎えに……来たのかと……思ったわい。」
強制的に開いた通信画面から画像は荒いが血塗れのアイゼン3が見える。
「おやっさん、まさかレーザーが……」
「運が…悪いな……機体異常は…無いん…だがな。」
ブラッドが聞くと苦しそうな返事が返ってきた。
「皆…に伝言を頼める……か?」
「分かりました。」
ブラッドはもう助からないと分かりおやっさんから遺言を受け取る
「こんな…世界だが……皆が生きて…新しい……時代を……創る事…を期待する。」
「了解です。」
遺言を受け取り今迄の感謝を述べようとした時、
「最後に…」
「?」
「ワシ秘…蔵のアダルト…は捨てるな…り分け…ろ…女子に…はばれん…ようにな…ワシの…評…判が…堕ちる」
相変わらず画像は荒いが真剣な顔から急に笑顔になりそんな事を言って来た。
「了解!……… 今迄御指導ご鞭撻有難うございました!貴方から教わった事は必ず後世に引き継ぎます。」
最後までオチをつけるおやっさんに自身も笑顔になり、心から感謝を伝え部隊の方へ跳び立った。
G弾発射2時間前 横浜付近海上米軍戦術機母艦
「何故我らが出撃出来ないんですか!」
海上にて補給を受けていた米海軍の隊員が叫ぶ、
「私とて納得した訳では無い!だが上層部からの命令だ、軍人である限り軍の命令は絶対だ。」
同部隊の隊長が自身も不満があるが出撃出来ない理由を隊員達へ再度伝える。
「…しかし何故出撃出来ない?ハイブ攻略は難航しているようだが?噂の新兵器を使うのか?だがそれでは味方が………まさか!その為の出撃禁止令か!」
G弾発射1時間前 横浜ハイブ付近戦場
「隊長!作戦指令部から撤退命令です!」
「何?撤退命令だと?巫山戯るな!他は戦闘中なんだぞ!指令部は何を考えている!」
武器が尽きたのか落ちていた激震の74式近接長刀を使い敵を倒しているスーパーホーネットの衛士が指令部から意味不明な命令に怒る。
「隊長!他、米軍部隊撤退開始しました。」
「くっ!我らも撤退する!しかし進路上にいる敵は全て倒して行く、後は付近の部隊にも戦場から離れるよう伝達しろ!……嫌な予感がする。」
「了解です!」
後にこの隊長は嫌な予感が最悪な形で現れる事をまだ知らない。
第3話 老兵の戦場へ
後書きの様なもの
書いてみると案外時間掛かるんですね、キャラが自由に動くというのは少し分かった気がします。
次の話書いてたらまぁ自由に動く動く、一話丸々使ってしまいました。
7/9 一部加筆
説明 | ||
明星作戦開始からです 相変わらずの出来ですが、まぁ気になる方はみてください。 |
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コメント | ||
お疲れ様です。やはり撃たれちゃうんですか…これが主人公達にどう影響するのか展開が気になります。(双子辰) 第二話完成しました。主人公が余り出てない気がします……まぁいいか!(kaenn) |
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