真・リリカルなのは 第七章 すずか救出編 最終話 本当の優しさ
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権左衛門を見事撃破し、建物の内部へと歩いて行く シグナム

 

シグナム「ん?」

 

アレは!!

 

シグナムの居る方へと飛んでくる者……………それは

 

シグナム「主はやて!!」

 

はやて「ん? シグナム!!」

 

シグナム「ご無事でしたか!!」

 

はやて「シャマル何所に居るか知らんか?」

 

シグナム「いえ、わかりません」

 

はやて「すぐにここから脱出するで!! すずかちゃんがピンチや!!」

 

シグナム「わかりました」

 

はやてと合流したシグナムは、急いでシャマルを探す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜出入り口付近〜

 

フェイト「ん………ここは…………」

 

私は確か………………

 

ザフィーラ「目を覚ましたか?」

 

フェイト「ザフィーラ! 無事なの?」

 

シャマル「何とか回復させました」

 

フェイト「シャマル!!」

 

シャマル「死ぬかと思いましたよ………………」

 

自身も傷だらけだが、ザフィーラとフェイトを回復させたようだ

 

はやて「シャマル!!!!」

 

フェイト「はやて!! シグナム!!」

 

すると出入り口から、はやてとシグナムが飛んでくる

 

はやて「シャマル!! すずかちゃんを治してや!!」

 

フェイト「すずか!! 大丈夫なの!?」

 

すずかの状態を見て、顔が青ざめる フェイト

 

シャマル「酷い傷です………普通の人なら死んでいます」

 

シャマルは、すずかに回復魔法を掛けた

 

フェイト「一体、何が在ったの?」

 

はやて「アリサちゃんが助けに来てくれたんや」

 

フェイト「え!?」

 

アリサ「私も魔導師になったのよ」

 

フェイト「ッ!! ア、アリサ……」

 

ヴィータを抱えたアリサが何時の間にか居た

 

アリサ「すずかは大丈夫?」

 

シャマル「……何とか」

 

アリサ「良かった……………」

 

フェイト「アリサ 一体どうやって、魔導師に?」

 

アリサ「それは地球に帰ってから話すわ」

 

漸く、すずかを救出し、地球へと帰還する アリサ達

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜病院〜

 

地球に帰還したアリサ達は、なのはのお見舞いに来ていた

 

フェイト「そうなんだ…………………」

 

アリサは、魔導師になった経緯を話した

 

はやて「んじゃ、このキツネちゃんはなにもんなん?」

 

アリサの肩に座っている左近を撫でようとする はやて……………しかし

 

カプッ

 

はやては指を噛まれた

 

はやて「痛っ!! なんで噛むねん!!」

 

アリサ「タヌキが嫌いなんでしょ」

 

フェイト「あっ! なのはの家族達だ」

 

恭也「ん? フェイト達か」

 

忍「っ!! すずかは!! すずかは無事なの!!」

 

フェイトから連絡を受けて、誘拐されたことを知っており、大怪我を負ったことも知っている

 

その為、忍は すずかが心配でならなかった

 

フェイト「落ち付いて下さい!! シャマルが診ていますから!!」

 

忍「よかった…………………………」

 

はやて「なのはちゃんの部屋に入らへんのですか?」

 

恭也「何と言うか……入りにくいんだ」

 

美由紀「なのはは魔法が使えなくなったことが相当ショックらしくて…………」

 

フェイト「…………………………………………………………………」

 

はやて「どうやって励まそか……………………」

 

フェイト「ッ!! カイト………………………………」

 

フェイトの視線の先には、カイトとリンディと知らない男が来ていた

 

リンディ「お久しぶりです。士郎さん、桃子さん」

 

士郎「…………何のご用でしょうか?」

 

なのはが、管理局に働く切っ掛けを作ったリンディをあまり良く思わない高町家

 

リンディ「なのはさんを励ましに来ました」

 

フェイト「カイトも?」

 

カイト「………退け、貴様らはどうせ、甘い言葉を掛けているだけだろう………無意味だ、俺が奴を折檻してやる」

 

はやて「折檻!? 何で!?」

 

カイトは他の人たちの話を無視して、なのはの部屋に入って行く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜?〜

 

?A「まさか、インフェルノが全滅するとはな」

 

?B「任務失敗か、情けない」

 

?C「まぁいいではないか、駒はまだ居る」

 

?A「クククク、高町なのはだけを警戒していたが」

 

?B「八神はやて、フェイト・T・ハラオウンも存外やる」

 

?A「我が駒に相応しい」

 

?C「で? 高町なのはの怪我は治るのか?」

 

?B「問題ない」

 

?A「ああ、ルーカスを向かわせたようだ」

 

?C「向かわせた? 誰がだ?」

 

?B「リンディ・ハラオウンがだ」

 

?C「ああ、あの女か」

 

?A「あの女は一様警戒していた方がいいかもな」

 

?B「ああ、それに駒には向いていない」

 

?C「それよりも例の作戦を進めさせろよ?」

 

?A「ああ、任せるぞ? オーリス」

 

オーリス「お任せ下さい」

 

?B「スカリエッティに伝えておけ! 早くしないと殺してしまうかもしれんぞ、お前をとな!」

 

オーリス「了解しました」

 

オーリスは部屋から出ていく

 

オーリス(脳みそ共が…………………今に見ていろ!)

 

何故か、最高評議会の3人に殺意を向ける女性

 

彼女は一体?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜なのは視点〜

 

なのは「え?」

 

カイト君……………………

 

突如、病室に入ってきたカイトに驚く なのは

 

カイト「……………………………………………」

 

なのは「何しに来たの?」

 

カイト「無様だな、あれ程の才能を持ちながら、魔法が使えなくなるとは」

 

なのは「…………………………………………………………」

 

カイト「魔法にしか縋るものが無かった貴様だ………魔法を失うことほど苦痛なことはあるまい?」

 

なのは「……帰って…………………そんなことを言いに来たのなら帰って!!」

 

なのはは、カイトが自分をからかいに来たと思い、大きな声で怒鳴る

 

カイト「それほどまでに苦痛か? 魔法が使えないことが」

 

なのは「あなたに何がわかるの!! 魔法しかなかった私が魔法を失うこの気持ちが!!」

 

カイト「わからんな」

 

なのは「だったら!! 「貴様は前に言ったな、人は支え合って初めて生きていけると」……………」

 

カイト「今の貴様に、それが出来ているとは思えんな」

 

なのは「……………………………………………………」

 

カイト「自分1人で抱えこんだ結果がこれだといってるんだ……………貴様には友も家族も居るだろうに…………」

 

なのは「……………………………私は、自分の価値がわからない」

 

カイト「……………………………………………………………」

 

なのは「魔法で人を救うことしか、自分の価値を見いだせなかった……………」

 

カイト「……………………………………………………………」

 

なのは「でも魔法が使えなくなって気づいた!! 私は自分の為に、人を救っているって!!」

 

カイト「……………………………………………………………」

 

なのは「恥ずかしいよ…………………私は最低だ………………」

 

でも……魔法が使えなくなったら………………私は…………………………

 

カイト「自分の為に人を救う………多いに結構ではないか」

 

なのは「え?」

 

カイト「人は所詮、欲望に従って生きるものだ。アレがしたい、コレが欲しい…………人を救いたいという思いも、一種の欲望だ」

 

なのは「………………………………………………………………」

 

カイト「貴様が自分の欲望に従ったお陰で、助かった命もある………違うか?」

 

なのは「………………………………………………………………」

 

カイト「魔法が使えなくなっただけで、貴様の存在価値が無くなったかどうか………聞き耳立てているボンクラ共に聞け」

 

はやて「あっ バレた?」

 

ドアが空き、はやてが顔を覗かせる

 

カイト「フン…………貴様には付き合いきれん」

 

カイトは部屋から出る

 

それと同時に高町家が なのはを囲む

 

士郎「なのは、済まなかった」

 

なのは「お父さん?」

 

士郎「まさか、なのはがそんなことを思っているとは、知らなかった」

 

桃子「私達は、なのはに甘えていたのね」

 

恭也「兄として恥ずかしい限りだ」

 

美由紀「私達は家族だよ? なのはが必要に決まってるよ」

 

なのは「お父さん、お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃん」

 

なのはは、漸く魔法に縋るという呪縛から解き放たれる

 

フェイト「カイト!!」

 

フェイトとはやては、去ろうとするカイトを追う

 

カイト「……………………………………………………」

 

フェイト「ありがとう!! なのはを救ってくれて!!」

 

カイト「勘違いするな、奴には借りがある。それを返しただけだ」

 

はやて「ホンマにツンデレやな〜」

 

?「それにしても以外だな。お前の事だ、甘えるな!! って怒鳴ると思っていたけど」

 

名も知らない男性が、カイトに話しかける

 

フェイト「あなたは?」

 

?「これは失礼、ルーカス・ギーニ一等空尉だ」

 

フェイト「ッ!! こ、これは失礼しました!!」

 

自分より大分階級が上と知り、無礼を詫びる

 

ルーカス「別にいい。さて、リンディさん………どうします?」

 

リンディ「いいでしょう、ねっ カイト君」

 

カイト「勝手にしろ」

 

アリサ「何の話?」

 

ルーカス「私なら、高町を治せるということさ」

 

フェイト「えぇ!?」

 

ルーカス「私のレアスキル ((絶対再生|パーフェクトリカバリー))ならな」

 

リンディ「ミッドに唯一、リンカーコアを修復させることが出来る人よ」

 

ルーカス「まぁ結構魔力は消費しますけどね」

 

リンディ「後、脊髄も損傷しているらしいの」

 

ルーカス「ハイハイ、お任せ下さい」

 

ルーカスは、なのはの病室に入っていった

 

それにつられて、フェイトとはやても入って行く

 

リンディ「何とかなったわね」

 

カイト「ああ」

 

リンディ「でも正直不安だわ、また同じ事が起きないか……………」

 

カイト「奴とて、そこまで馬鹿ではない。同じ過ちは犯さんだろう」

 

リンディ「そうね」

 

カイト「始まりだ………………新時代が………」

 

ルーカスによって、完全回復した なのは

 

そしてもう一度、空を飛べることとなる

 

なのは墜落事故から、1年後、なのはは管理局に入隊することになった

 

カイトの言う通り、新しい時代が始まろうとしていた

 

その新時代を切り開くのは、自分達若人だと信じて………………………

 

第七章 すずか救出編……………………………完

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長かった第七章も漸く終りました

 

なのはがあっさり回復したことについては、まぁご都合と思っていただければ幸いです

 

 

 

 

 

 

説明
第七章も無事に完結しました
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タグ
リリカルなのは あくまで主役はなのは・・・・・・と思う オリジナルストーリー 

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