劉岱伝 〜「伝」〜 |
劉岱(キャラ設定)
後漢の皇族、妹『劉ヨウ』と合わせて「龍」と評される人物である。
ただし、「陽(突撃型)」の劉岱、「陰(堅守型)」の劉ヨウ、それぞれ単独だとその行き過ぎによるの暴走が止められず、「龍」云々以前の能力しか発揮できない。
『北郷一刀』
世が世なら、……正確には外史が外史であらば。
彼は『魏』・『呉』・『蜀』の三国の指導者若しくは最高幹部を勤め、下手をすれば三国丸抱えのハーレムを作り上げる、そんな尋常ならざる立身出世と色欲に満ちた人生を送るはずの人間であった。
「いやっ、だからね公山さん。あの……話聞いてますか。」
だが、この外史の北郷は色欲に満ちる雰囲気は一切なく。
「うんうん。そうかそうか、……やっぱりなに一つ聞いてないね」
……逆に枯れ木の如く雰囲気を醸し出し「精気」というものが余り感じられない。
「……いや、その…うん、別にいいんだよ公山が俺の話を聞かないのは今に始まったことじゃ…というか、出会った時から一回も俺の話しちゃんと聞いた事ないもんね公山さん。…俺もその事は知ってるんだし、うん、今更落ち込むことなんて……」
ちなみに、この北郷今の身分は幹部どころか只の「平民」であり、仕事はとある人物の「従者」である。しかも「従者」といえば聞こえはまだ良いがその実態は「雑用係」である。
……又、ハーレムどころか「彼女」も北郷にはいない。
「いやね、だからね、そう……、も、もういいや、うん、俺が悪かったから」
とはいえ、別に北郷が中年サラリーマンみたいに枯れているのは身分が「平民」だからでも、可愛い恋姫達との桃色ライフが出来ないからではない。
「別に不満があるわけじゃ。でもね、ここはもう少し公山さんに考えて動いてもらいたいというか、無茶はいい加減、止めてほしいーな、って感じでね。てかっ!やっぱり我慢できない!公山さん、もう突撃止めて!! 付き合わされる俺の身にもなってみてよ!!」
原因は先ほどから何回か名前が出てくる「公山」という人物のせいである。そしてこの「公山」という字(あざな)を持つ人物こそ、従者たる北郷の「主人」にあたる。
「北郷、なにが無茶なんだい。僕は皇族として、曹操丞相閣下が陛下に対し悪逆なる計画を企てていないかを調べるために丞相閣下邸に訪問しに行くぞっと言ってるだけだ。まあ、許可は得てないので多少無理矢理になるかもしれないけど」
そう、「覇王」曹操の屋敷に「押し入る」事を堂々と宣言した、この人物こそが北郷の「主人」であった。
「だ、だから! それが無茶苦茶なんだよ、公山さん! てかっ! それ訪問じゃないよ、ただの不法侵入、犯罪だよ犯罪! しかも、死罪物の!」
「死罪か…、僕の命を心配してくれなくても大丈夫だよ北郷。僕は皇族、捕まってもたぶん命だけはどうにかなるさ。それに万一の事があろうとも僕の身は消えてしまうが、僕の正義の魂だけは次世代に引き継がれ生き続けるさ」
「後ろの魂云々の能書きはどうでもいいけど。公山さんはね、そりゃあ元皇族だから命はどうにかなるかもしれないけど。その不法侵入に付き合えって言われた平民の俺の命はどうなるの!!」
「……、んーー、うん!身を失おうとも、憂国志士の魂は不滅だよ北郷!」
「ちゃんと考えた末に、そんな事を晴れやかな顔で言われても!」
『公山』…、まだ知られている方の名で呼べば、「劉岱」と呼ぶ。……それでも知らない人のほうが多数であろうが。
『劉岱』、史実においては、弟劉ヨウ(揚州牧)と共に「龍」と評された後漢末期の有力皇族である。反董卓同盟時には克州刺史として参加し一翼を担ったが、同盟解散後、黄巾党の残党と戦い戦死した。
……、という感じで弟と同じくいつの間にか消えてた脚光を浴びない有力皇族の人物なのだが。
この世界(恋姫無双)では。
反董卓同盟参加時に、食料ないから友軍から拝借しようとして「突撃」して友軍同士で喧嘩ざた起こす。(北郷が死ぬ気で劉岱を抑えて、なんとか「負傷者」を一人を出すだけですんだ、……、当然負傷者とは北郷の事である)
克主刺史時に、100万と云われる敵軍(黄巾党)に「突撃」して敗北。(「憂国の士は不滅」とのたうちまわる劉岱に手刀を落とし失神させた後北、郷が何とか兵をまとめ、壊滅だけは免れた)
曹操の一将軍として、関羽・張飛と綺羅星の如き武将を控える劉備軍相手に「突撃」して敗北。(「憂国の士は不滅」とのたうちまわる劉岱に手刀を…以下同文)
上記のような経歴をたどり、その度に劉岱は。
有力皇族としての名声を失い。
克州の長官の座を失い。
曹操軍の将軍の座をと皇族の地位を失い
と、着実に落ちぶれていき、そして今では、一平民として。従者の北郷に食わせてもらっている身に落ち着いている。
しかし、皇族(元)としての誇りからか、まあ、死んでも直らないのだろうが…。何所から聞きつけてきた情報を元に、今でも「漢」の為にと無茶な「突撃」したがるのだ。
ちなみに、今回聞きつけて来た情報とは……。
「そもそも、公山さん、なんで曹操閣下を疑っているの」
「むっ、実はだね、曹操閣下と軍師荀ケは、此処1月、毎夜毎夜、二人で密談を交わしているらしい、それも荀ケが帰るのは朝になるとか、軍師と王がそれだけの時間を二人で過しているんだ、どれだけ綿密な陰謀を企んでいることやら……」
「あー、あのさ、たぶんその「陰謀」って、実際は「淫棒」で色々してるだけだと思うよ」
「ふっふふ、可愛い娘ね…今日も真桜特製の「これ」で可愛がってあげる」
「ああんーーーー!!かりんしゃまあああーーー!!」