真・リリカルなのは 第八章 時空管理局入隊編 第一話 新世代の始まり |
あの忌まわしい事件から1年が経ち、なのはは管理局に入隊した
家族は反対したが、今度は自分が必要とされる為ではない
自分の価値を見出す為に飛ぶのではない
この地球で出会った仲間たちと、一緒に空を飛ぶためだと
なのはは、もう自分の価値に縛られることは無い
あの事故を切っ掛けに、指導員となって、自分と同じ道を歩ませない
そうすることが、彼女の…………高町なのはの夢である
家族たちは、使命に縛られるのではないかと不安になる
しかし、もう なのはは何にも縛られはしない
自分がやりたい事をするだけなのだから…………
ルーカス「で?」
なのは「?????」
ルーカス「何故、私の所に来た?」
なのは「ルーカスさんは、元指導員ですよね?」
ルーカス「私に教えを乞いたいと? 無理だな」
なのは「何故ですか!!」
ルーカス「私は確かに指導員だったよ? けど1年もしていない」
なのは「……………………………………………………」
ルーカス「私よりも、教え方が上手い指導員は沢山いるよ? 他を当たってくれ」
なのは「ぶぅ〜」
ルーカス「ほっぺを膨らませても、解決しない。それに私は一尉、お前は一等兵。仕事のレベルが違う。つまり、私は忙しい…………………理解した?」
なのは「ぶぅ〜」
ルーカス「……理解してないな………コイツ」
なのは「私は、あなたに感謝しています…………二度と魔法を使えないと言われた私を治してくれて………だからこそ迷惑を掛けたくない、けどっ!!」
ルーカス「…………………………………………………………………」
なのは「私は、あなたの様な指導者になりたいんです!!」
ルーカス「私の様な?」
なのは「レティ提督に聞きました、あなたは素晴らしい指導者だったと!! 私も、尊敬される指導者になりたいんです!! 自分の意思で!!」
ルーカス「………………………………………………………………………」
使命ではなく、自分の意思で………か
確かに素晴らしい成長だよ
お前の見る目は確かのようだな 天城
けど………………………
ルーカス「1つだけ忠告しておく、私の様な指導員になりたいと思っている内は、良い指導員になれはしない」
なのは「え?」
ルーカス「頭を冷やして、よく考えるんだな」
ルーカスは、部屋から出ていく
なのは「…………………………………………………………」
なのはは、ルーカスの言葉に引っ掛かっていた
何故、自分が尊敬する人を目指してはいけないんだろうか?
なのはは、それがわからないでいた
〜カイト視点〜
ルーカス「ってことなんだよ」
ルーカスは、カイトの部屋に乗りこみ、先ほどのことを愚痴っていた
カイト「貴様………まさか、俺に愚痴を言いに来ただけか?」
ルーカス「いや、愚痴じゃないよ? 相談さ」
カイト「何故、俺が貴様の相談相手にならなければならんのだ!!」
ルーカス「いいじゃないか、君の好きな人を治したのは私だよ?」
カイト「貴様は馬鹿か? 俺が何時、高町を好きだと言った?」
ルーカス「他の子と態度が違うからな、好きな子には優しくするタイプなんだろう?」
カイト「馬鹿な話だ、奴には借りがある。それを返しただけに過ぎん」
ルーカス「やれやれ、まぁいいか」
ルーカスは部屋から出ていく
ルーカス「…………このままじゃ、あの子はまた間違った道に行くかもしれないよ」
そう言い残して……………
カイト「……………………………………………………」
それはない…………………アイツは、俺達が思っている以上に((賢|さか))しい奴だ
ちゃんと気づくさ……………………
俺や貴様が言わなくても……………………
奴には頼りになる仲間が居るしな……………………
〜食堂〜
なのは「はぁ〜」
?「ため息ばかり吐かないでくれる? 食事が不味くなる」
なのは「す、すみません! レティ提督」
レティ「で? 一体何を悩んでいる?」
なのは「実は………………」
なのはは、ルーカスに言われたことをレティに話した
レティ「なるほどな……………………」
何ともルーカスらしい
なのは「尊敬してる人を目指すことが、それほどまでに間違っているでしょうか?」
レティ「そうだな……………指導員に関しては、ルーカスの言い分の方が正しいかもな」
なのは「どうしてでしょうか?」
レティ「それは自分で考えろ。今のお前に話しても納得できないだろう。こういうのは納得しない限り、意味を為さないものだ」
なのは「…………………………………………………………………」
レティ「………ルーカスが指導員をすぐにやめた理由を知ってるか?」
なのは「いえ」
レティ「教え子が1人、死んだ」
なのは「え!?」
レティ「任務中に、殉死したらしい…………それは自分の指導の所為だと言って、やめたのだ」
なのは「……………………………………………………」
レティ「別にそういうわけでもないと思うがな、彼は自分の失敗だと思ってる」
なのは「だから私に、自分の様な指導者になってほしくないと?」
レティ「それもあるだろうがな、けど大きな理由は他にある。探してみろ」
なのは「……………はい」
〜ルーカス視点〜
ルーカス「…………………………」
ルーカスは1人で、墓参りに来ていた
ルーカス「久しいな、ここに来るのは1年ぶり位かな」
ルーカスの目の前に立ってある墓には、ティーダ・ランスターと書いてある
ルーカス「お前は、私の生徒の中でも一番優秀だった………すぐにでも執務官になれると思っていた………けどっ」
死んでしまった……………
犯罪者に…………殺されてしまった…………
ルーカス「人質を取られた時の対処法を教えていなかった、私のミスだ………」
本当に申し訳ないことをしたと思っている
ルーカス「せめて、もう少し早く、お前の元に駈けつけることが出来たら、私のレアスキルで…………」
生徒1人、守ることが出来ない…………
私は最低な人間だ
ルーカス「高町のことを悪く言えないな、過去に縛られている私が………」
お前の幼い妹への援助は欠かさず行っているが、こんなもので償いになっているだろうか?
ルーカス「いや、私が逃れたいだけだな。お前を救えなかった、後悔から」
本当に嫌になる
こんなはずじゃなかったことばかりだ
ルーカス「もう行くよ ティーダ。私の為すべきことがあるはずだから」
君の仇は必ず………………………
ルーカスは本局に帰ろうとした
エクテム(マスター! 救急連絡です)
ルーカス「繋いでくれ エクテム」
局員A「ルーカス一尉!!」
ルーカス「どうした?」
局員A「町中で、殺人事件がありました!!」
ルーカス「何!? 犯人は?」
局員A「そ、それが………………」
ルーカス「何だ? はっきりしないか!」
局員A「犯人は………ボルト・バックです………」
ルーカス「何!!!」
………まさか今日、ボルト・バックに出会うとは……………
ティーダ、君の仇を今日こそ取る!!
ルーカス「…………すぐに行く」
局員A「お願いします!!」
ルーカス「エクテム、お前の主の仇だ」
エクテム(はい)
ルーカス「行くぞ エクテム! リーベリント!」
エクテム(はい)
リーベント(任せてください)
潜伏するのをやめたか…………
後悔しろ! 今日がお前の年貢の納め時だ!
レティの話し方が男っぽくなってる………………
エクテムは、ティーダのデバイスです
今は、ルーカスが持っています
エクテムが、ルーカスをマスターと呼ぶのは変かなと考えましたが、まぁいいかと思い、マスターと呼ばせています
さて、前にも説明しましたが、第八章と付いてますが、筆休め的な感じです
何話で終わるかも未定です
次回は、ルーカスが、ティーダの仇と戦います
乞うご期待!!
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ではでは、第八章開幕!! | ||
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