真・恋姫†無双〜不信の御遣い〜 第三十三話
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今の僕の状況を説明しよう。

 

的盧を説得し、万々歳の瀕死な状態で眠りについた僕。

 

目が覚めると、恋ちゃんが僕の部屋に朝食を持ってきてくれたのだが……。

 

「……あ、あ〜ん……」

 

という、状況である。

 

うん、分からない。

 

全く事態が飲み込めない。

 

何故に僕は、

 

「爆発しろ!!!」

 

と、世の中の男子に言われるようなイベントに遭遇しているのだろうか。

 

神の悪戯だろうか。そうだとしたら、かなりたちが悪い悪戯である。

 

「……高順……?」

 

そうして僕が自問自問を繰り返していると、恋ちゃんが何故か、

 

悲しそうな泣きそうな顔をして僕に話しかけてきた。

 

え、なんだなんだ?

 

僕の独り言が漏れてたか?

 

「……食べて、くれないの……?」

 

と言ってきた。

 

や、やめてくれ。

 

そんな土砂降りの雨の中捨てられた子犬のような目で僕を見ないでくれ。

 

そんなことされたら、そんなことされたらさぁ。

 

「……イタダキマス」

 

そう言うしかないじゃんか。

 

あぁ、僕ってとことん流されやすいなぁ……。

 

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「おお。恋がメシ高順に食べさせてるで、皆」

 

その声に、恋を焚きつけた原因である霞が、俺達に話しかけてくる。

 

その声に、月が、詠が、華雄が、勿論俺も、こっそり部屋の中の様子を盗み見る。

 

そこには頬を赤らめながらも、嬉しそうに高順にご飯を食べさせている恋がいて、

 

そんな様子を見て、ちょっと顔を赤くしている高順がいる。

 

実に初々しい二人だ。

 

「お二人共、実に初々しいですね」

 

微笑みながら、月が言う。

 

「ああ、何故だか私も、体がむず痒いぞ」

 

と、華雄。

 

その気持ちは、俺にもよく分かる。

 

「な?焚きつけて正解だったやろ」

 

霞が得意げに言う。

 

「そうかもしれないけど、どうすんのよ。あんな状況で、本題に入るなんてボクは御免だからね」

 

詠も会話に入ってくる。

 

それは同感だ。

 

あの状況に、ズカズカ入っていくメンタルは、少なくとも俺には無い。

 

でもまぁ、とりあえず。

 

「俺としてはもう少し、二人を見ていたいけど?」

 

俺が聞くと、

 

「「「「同感」」」」

 

全員が、あの二人に聞こえないよう小さい声で、一斉に言った。

説明
第三十三話です。
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もう死にたがる事はないか?(スターダスト)
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