武器の御遣い
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迦楼羅達が董卓の意志の強さに心打たれ、部下に成って数週間。迦楼羅一行はその数週間の間に董卓軍の主だった将兵に真名を交換した。董卓軍の主だった人物は朝議の為、玉座の間に集まっていた。そして、残り来て無いのは華雄改め、戦姫のみ。時間はまだある為、遅刻では無い。戦姫が来るまで暇な為か、桜・緑・神楽と((菖蒲|しゃうほ))は少し話して居る。すると

 

 

戦姫「賈駆!!まずいことになったぞ!!」

 

 

玉座の間に戦姫が飛び込んで来た

 

 

詠「どうしたのよ華雄。そんなに慌てて。取敢えず落ち着きなさい」

 

 

詠が落ち着くよう戦姫に促す。しかし

 

 

戦姫「これが落ち着いてなど居られるか!!こんな物が出回っているのだぞ!!」

 

 

そう言って華雄は左手に持っていた紙を詠に渡す

 

 

詠「なにこれ?………………何よこれ!!」

霞「どしたん?賈駆っち」

詠「これ見て見なさい!!」

 

 

そう言って詠は皆に見える様に紙を広げる。其処にはこう書かれていた

 

 

劉表【洛陽にて董卓が帝を傀儡ととし、暴虐の限りを尽くしている。そこで、諸侯で連合を作り、暴君董卓を討とうではないか!!】

 

 

と、書かれていた

 

 

霞「何やこれ、よくもまあこんなでっち上げが書けたもんやなぁ」

緑「で?どうするのだ?詠」

詠「叩きのめすに決まってるでしょ!水関に霞・華雄の部隊!虎牢関に迦楼羅・菖蒲・緑・桜・神楽・恋・ねねの部隊!この布陣で行くわよ!」

 

 

詠が宣言した後、各自出立の準備を始めた

 

 

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翌日早朝

 

 

月「皆さんどうかご無事で」

詠「気を付けなさいよ」

戦姫「よし、それでは行くぞ!」

霞「よっしゃ!行くでおまえら!」

菖蒲「行きます!」

桜・緑・神楽「「「行きましょう!」」」

迦楼羅・恋『「………行く」』

音々音「行くです!」

 

 

短い会話を交わした後、迦楼羅達は水関、若しくは虎牢関に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

反董卓連合陣地

 

 

 

ここには大小様々な諸侯が集まってきていた。しかし、少しばかり不自然なことが起こっていた。それは何かというと、あまりに人数が多すぎるのだ

 

 

数が多い勢力から順に整理していくと

 

 

発起人である劉表が30万、袁紹・袁術が各20万、曹操が8万、孫策が7万、馬超・公孫賛・劉備が各5万とその他もろもろの諸侯を合わせると100万を軽く超える大群が勢揃いしていたのである

 

 

何故こんなにも膨大な数になったのか。

 

 

理由は簡単。投降した元黄巾党が連合全体の半分以上を占めていたのである。そんな実に暑苦しい中で連合軍の軍議が始められた

 

 

 

劉表「わははははは!!皆の物!自己紹介をするがよい!」

 

 

何かメッチャ偉そうな物言いのオッサン――劉表が自己紹介をする様に促す

 

 

何故袁紹では無く、劉表が仕切っているか。それは袁紹・袁術・孫策・曹操の四人が異口同音に『発起人はお前だからお前が総大将やれ』と言ったためである

 

 

白蓮「幽州の公孫賛だ。よろしく頼む」

桃香「平原郡から来た劉備です。此方は私の軍師の諸葛亮です」

諸葛亮「よろしくお願いします」

美羽「河南を納めておる袁術じゃ」

七乃「わたくしは、美羽様の補佐をさせていただいている張勲と申します」

雪蓮「呉の孫策よ、よろしく頼むわ」

冥琳「私は、孫策の軍師をしている周瑜という、よろしくお願いする」

馬超「あたしは、涼州の馬超だ」

曹操「典軍校尉の曹操よ。それから、こちらは我が軍の夏侯惇、夏侯淵よ」

麗羽「冀州を収めている袁本初ですわ。後ろに居るのは私の配下の顔良と文醜ですわ」

 

 

等々と各諸侯が自己紹介をし、最後に残ったのは

 

 

劉表「わははは!!では最後にワシが・・・」

 

 

総大将に成った劉表が自己紹介をしようとすると……

 

 

曹操「ああ、それは皆知っているからいいのではなくて(馬鹿な意味で)」

白蓮「うんうん、皆知っているからな(馬鹿な意味で)」

美羽「うむうむ、みんな知っているのじゃ(馬鹿な意味で)」

七乃「なんせ有名ですからね〜(馬鹿な意味で)」

馬超「ほんと、有名だからな(馬鹿な意味で)」

麗羽「そのような有名人がいちいち自己紹介する事なんて有りませんわ(馬鹿な意味で)」

 

 

主だった諸侯が見事な連携で長く成りそうな自己紹介を遮った

 

 

劉表「わははは!!そうか!其処まで有名ならワシの自己紹介何て要らんな!!では水関攻めだが……劉備!お主ちょっと行って攻略して来い!以上だ!異議申し立ては聞き入れん!!」

 

 

そう言うと劉表は何処かへ行ってしまった。劉表以外の諸侯は唖然とし、暫く思考停止状態となった

 

 

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時は進んで虎牢関

 

 

音々音「華雄が捕まったですか」

霞「すまんなぁ。ウチが止めれんかったばっかりに」

 

 

現在迦楼羅達の目の前には頭を下げている霞が居る。劉備軍の関羽と趙雲に罵倒され、頭に血が上った華雄が関より打って出て捕えられたのだ。そして霞は詠に言われた通り虎牢関に撤退してきたのだ

 

 

『……敵が多過ぎるから仕方ない。霞は悪くない』

菖蒲「そうですよ。明日は多分総大将自ら来ると思うんだけど。ねね、どう思う?」

音々音「有ると思うのですぞ。劉備に手柄を掻っ攫われたのですから、自分が手柄を立てたいが為に来ると思うのです!劉表が来るにせよ来ないにせよ、明日は攻めるのです!相手の方が数が多いので油断してるはずなのです!其処を着いて少しでも数を減らすのです!」

菖蒲「ねね、じゃあ困難は如何?(ゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョゴニョ)」

音々音「ふむ……ふむ……それは良い案なのです。それで行くのです!」

 

 

伊達に飛将軍や轟将軍の軍師をやってる訳でも無く、二人で少ない犠牲で大きな結果を得られる策を全員に話し、準備を始めた

 

 

 

 

翌日

 

 

劉表「小娘共に後れを取る事、罷りならん!!進撃!!」

 

 

劉表が号令を掛けると劉表軍の兵達が声を上げながら虎牢関に突撃していく。因みに、袁紹を初めとするまともな諸侯は劉表が討たれた時の保険として既に次の総大将を選出し、劉表軍の左右に進軍はしていないが展開している

 

 

虎牢関の門が空き、董卓軍が劉表軍に突撃する

 

 

拮抗する戦。董卓軍の数は多く見積もっても5万。対する劉表軍は30万。軽く6倍はある軍相手に拮抗できるのは董卓軍の練度の高さと劉表軍の練度の低さ、そして将の質である

 

 

緑「一矢一殺!味方に当てぬよう気を付けろ!」

神楽「おししょー様との鍛錬に比べたらこの程度どうって事は無いよ!」

 

 

 

 

〜孫策・袁術陣営〜

 

 

雪蓮「ねえ冥琳、美羽ちゃん。な〜んか嫌な予感がするんだけど」

冥琳「ふむ、雪蓮の勘はよく当たるが、嫌な予感はそれ以上に当たる。劉表の陣営から少しは離れるとするか」

美羽「そうじゃの。七乃、指示を出してくれるかや?」

七乃「わっかりましたー!」

 

 

 

〜劉備・公孫賛陣営〜

 

 

一刀「桃香、愛紗。何だか嫌な予感がする」

愛紗「御主人様もですか。実は、私も」

鈴々「鈴々もなんか嫌な予感がするのだ」

星「奇遇ですな。実は、某も」

白蓮「う〜〜ん。戦場での武人の勘は当たるからな。少し中央から離れるか。桃香、そっちの指示は任せたぞ」

桃香「分かったよ〜」

 

 

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虎牢関内部

 

 

音々音「そろそろ頃合いですな。恋殿、迦楼羅、菖蒲」

恋「…ん、行ってくる。ねね、気を付けて」

『……菖蒲。音々音の警護頼む』

菖蒲「分かりました!」

『……行こう、銀狼』

銀狼「・・・・・・・・・(コク)」

音々音「御意ぃ!では恋殿、迦楼羅。御武運を!」

迦楼羅・恋『「(コク)……行く」』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジャ〜〜ン、ジャ〜〜ン、ジャ〜〜ン、ジャ〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!

 

 

 

音々音と菖蒲の持つ銅鑼の音が戦場に鳴り響いた

 

 

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連合軍Side

 

 

ジャ〜〜ン、ジャ〜〜ン、ジャ〜〜ン、ジャ〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!!!

 

 

銅鑼の音が尚も鳴る中、突然虎牢関の門から新たな部隊が出てきた。そして、水関の上には子供二人が“ある旗”と共に登り、叫んだ

 

 

菖蒲・音々音「「遠からん者は音にも聞け!近くば寄って目にも見よ!!」」

音々音「青天に翻るは!血で染め抜いた真紅の呂旗!!」

菖蒲「青き空の下で風を受けはためくは!眩く輝く白銀の馬旗!!」

音々音「悪鬼はひれ伏し、鬼神も逃げる!」

菖蒲「悪魔を退け、閻魔も殺す!」

音々音「天下に名を轟かせる、董卓軍の一番槍!」

菖蒲「昏い地獄より再臨せし、天下無双の戦人!」

音々音「飛将軍、呂奉先の旗なり!」

菖蒲「轟将軍、馬幼条が旗印!」

音々音「天下に逆らう悪党共よ!」

菖蒲「その目でとくと!」

菖蒲・音々音「「仰ぎ見るがいい(のです)!!!」」

 

 

この声は銅鑼の音によって動きを止めた戦場にとてもよく響いた。そして、連合後方より声が響いた

 

 

恋「……董卓軍所属。第一師団師団長、呂奉先」

『…………同じく等しく、董卓軍所属。馬幼常』

迦楼羅・恋『「………参る」』

 

 

連合の者達が後ろに振り替えると、其処には白銀の毛皮を持つ巨大な狼、奉天画戟を持った燃えるような紅髪の少女。そして、目元を『不忍』と書かれた仮面で隠して居り、左右の手にそれぞれ異なる大剣を持った長髪の人物。さらに一個大隊が居た

 

 

連合軍Side:了

 

 

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恋「…月を虐める奴、許さない」

『……月様を殺そうとする奴。コロス』

 

 

そう言うや否や、凄まじい殺気を放出し、恋は奉天画戟を、迦楼羅は((豪炎轟如|ごうえんとどろくがごとし))と龍舌を構え、連合軍めがけて駆けだしていく

 

 

後ろに控えていた隊も二人と一匹に続いていく

 

 

唯々一直線に関に向かって駆け抜ける。それだけでも劉表の軍は数が多い為、迦楼羅・恋・銀狼が目の前の敵を切り殺して走るだけで可也の数の死体で出来た道が出現する。更に後ろからの強襲に混乱した兵達を無能な劉表に制御出来る筈も無く、迦楼羅達は何の苦も無く虎牢関に戻り、門を閉めて籠城の構えを取った

 

 

 

 

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翌日・虎牢関内部

 

 

音々音「昨日の奇襲で相手は疲弊している筈なのです。この期に際して連合から華雄を取り戻すのです!」

菖蒲「そうだね。そうすればより浮き足立つかもしれないし、良いと思うよ」

霞「うっしゃ!そうと決まったら、早速出陣や!」

 

 

軍師の意見に従い、将軍達は続々と出陣の準備を整え、門の前に集まる

 

 

霞「ええか!今回は敵を翻弄しつつ華雄っちを救出する為の出陣や!気張りぃや!」

 

 

霞の号令と同時に虎牢関の門が開き

 

 

霞「よし!んじゃぁ!突撃ぃ!!」

 

オオオオオオォォォォォォォォォォ!!!!

 

 

兵士達の怒号と共に突撃する。連合側は突然の攻撃に驚き、慌てて迎撃の準備をする。しかし、準備を整える前に勢いに乗ってそれなりの数を斬り伏せる

 

 

連合隊長1「ひ、怯むな!数はこっちが上だ!」

 

 

その声にハッと成った連合兵達はそれぞれ武器を構え、董卓軍に突撃していく。しかし、董卓軍の先頭を走るのは銀狼・迦楼羅・恋の天下無双トリオ(銀狼は狼だからコンビか?)。瞬く間に突撃して来た者達を切り捨て、それを皮切りに乱戦に入る。彼方此方で武器同士を打ち付ける音や斬り殺される者の断末魔の悲鳴などが響く

 

 

暫し混戦を極めた後、連合側が徐々にだが押され始める。数が勝って居ようと将兵の質は大いに違う。更に言えば劉備・公孫賛・孫策・曹操・袁紹・袁術の陣営は劉表が討たれた時に備え、袁紹を次の総大将にすると言う意見で満場一致しており、尚且つ劉表軍から可也離れた場所に位置して居た為に6つの陣営からの援軍など無いに等しかった。そして、連合押され気味の混戦の最中、連合側から怒声が響く

 

 

劉表「何を逆賊等に手間取っておるか!!貴様等!! この戦で負ければ貴様等はこうだぞ!!!」

 

 

戦闘をしていた者全員が戦の手を止め、劉表の声がした方を見る。そこには十数人の董卓軍兵士の遺体と劉表。そして、斧や剣、槍等を持った劉表軍兵士が数人

 

 

劉表「やれ!!」

 

 

その指示と共に遺体と成った兵士達の四肢と首が斧で乱雑に斬られ、切り裂かれた腕や脚を更に関節ごとに切断し、耳を削ぎ落とし、鼻を?ぎ取り、目玉を刳り貫いて踏み潰し、槍の鋒や剣の鋩でバラバラに成った部位を突いて穴だらけにし、挙句火を付けて燃やし始めた

 

 

連合全体・董卓全軍「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「!!!??」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

 

 

敵味方問わず、戦っていた者全員が驚きの表情に顔を歪めた。何方も共通の認識として、死んだ者を更に傷付ける行いに驚いたのだ。しかも汚い笑みを浮かべながら

 

 

カランカラン

 

 

『!? ぁぁ アアアアアアアアア!!!』

 

 

持っていた武器――神剣カムド――を落とし、顔を両手で押さえ、叫び声を上げる迦楼羅。その全身にはどす黒いナニカが殺気と共に纏わり始めていた

 

 

霞「迦楼羅!落ち着きぃや!!」

菖蒲「! 駄目です霞!今の師匠に近付いちゃあ!!」

霞「何でや!菖蒲!この殺気は拙いやろ!!」

菖蒲「今の師匠は敵味方関係なく斬り殺します!!死にたいんですか!?」

 

 

菖蒲のその言葉で霞は一歩踏みとどまる。そして

 

 

『…………………………ブッコロス』

菖蒲「師匠。生きて戻ってきてください」

『…………………………(コク)』

 

 

迦楼羅は菖蒲の言葉を理解できているか分からないが、頷きで返すとそのまま劉表向かって歩んで行く

 

 

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迦楼羅が叫び声を上げた後、迦楼羅の怒気に当てられてか董卓軍・連合軍関係無に左右に分かれ、人の居ない一本の道が出現する。その道の真ん中を迦楼羅が歩いていると、劉表軍側から武将が先程兵達をグチャグチャにした将達が出てくる

 

 

武将1「おい、これがあの轟将軍か?」

武将2「昨日虎牢関の城壁に登ってた奴の言う事信じるならな」

武将3「なら違うな。あんなガキの口上なんて気にする事ぁねぇよ」

武将4「その通りだな。サッサと討ち取っちまおうぜ」

 

 

そう言うと劉表側から来た数名の将が一斉に武器を構え、飛び掛かる。しかし、その場に居た連合軍・董卓軍の面々が瞬きをした次の瞬間。武将達の姿は何処にもなかった。瞬きをした者に限らず、その場に居た全員が武将が何処に消えたかキョロキョロして姿を探す。そして、暫く迦楼羅・菖蒲・恋・銀狼以外の者が戦場全体を見渡していると、迦楼羅の立っている場所に真紅の雨が降って来た。そして、その次にドチャドチャと不快な音を立てて肉塊が降って来た

 

 

そして、迦楼羅を再び見てその場に居た全ての者が驚愕の表情を浮かべた。迦楼羅の足元の影や、服の隙間等から先程迦楼羅に纏わりついていた物と同じ位どす黒い影の様な手――((咎得テ釘放ル魔手|とがをえてくぎはなちたるまのて))――が無数に生えており、その一本一本に迦楼羅の持っている武器を一つずつ持っていたのだから

 

 

『…………………コロス』

 

 

迦楼羅がそう呟くと全ての手が一斉に連合軍に向かって伸びてゆく。連合兵の殆どは呆気にとられていたり、恐怖で動けなかったりで次々と成す術無く殺されていく。金鵄で撃たれた者、鉄戒・天元で押しつぶされた者、血啜で切り裂かれた者、暴嵐波で首の骨を砕かれた者、絶不知火で首を切り落とされた者、天津甕三味星の超高周波で脳を破壊された者、武雷の小手で貫かれた者。その他諸々の武器で次々と殺されてゆく

 

 

『……………リュウヒョウ。ミツケタ』

劉表「ひ、ヒィ!!よ、寄るな!だ、誰か!誰かワシを守らんか!」

 

 

劉表が叫ぶが、皆自分の事で精一杯なので誰も助けに来ない。劉表は足元に転がって居た小石を拾い、迦楼羅に投げる。迦楼羅は避ける事をせず、小石は仮面に当たり、仮面が外れる

 

 

劉表「ひ、ヒィィィ!!」

 

 

仮面の下の顔は、普段瞳の白い部分がどす黒くなり、黒い部分が赤黒くなっており、怒りに顔を歪めていた

 

 

『…………………シネ』

 

 

迦楼羅がそう言うと全ての手が劉表に向かい、悲鳴を上げる事を許さず。血の一滴、細胞の一つもこの世に残さずに消し去り殺した

 

 

 

 

 

 

 

董卓軍

 

 

緑「あれが、師匠の本気ですか?菖蒲」

菖蒲「本気に限りなく近く、また限りなく遠い状態です」

桜「? 問答は苦手」

菖蒲「アレは唯、暴走しているだけです。劉表の兵力もそれなりに削れました。そろそろ劉表以外の諸侯の兵が来ます。防衛の準備を。銀狼さん。師匠を止めるのを手伝ってくれませんか?」

銀狼「………(コク)」

恋「…………恋も行く」

音々音「恋殿が行くならねねも行きますぞ!」

緑「まて!菖蒲ばかりに良い格好させてなるものか!私も行くぞ!」

桜「……私も」

神楽「私も行くよ!おししょー様を止めなきゃ!」

菖蒲「………ハァ、霞さん。スミマセンが、一人で大丈夫でしょうか」

霞「まかせときぃ!その代わり、迦楼羅止めるんやで」

菖蒲「勿論です。止めるのは多分簡単です。スグ済めば僕達も助太刀します」

霞「ハハッ。頼もしいやないの。ほな、気張りぃや」

 

 

短い会話を交わし、霞は部隊を纏めて虎牢関に突撃してくる軍に当たり、菖蒲達は銀狼の背に乗って迦楼羅の元へと急いだ

 

 

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・((豪炎轟如|ごうえんとどろくがごとし))

戦国BASARA3宴の前田慶次の第四武器。超刀

 

 

・龍舌

無双OROCHI2の夏侯覇の第四武器。大剣

 

 

・神剣カムド

無双OROCHI2の森蘭丸の第四武器。太刀

 

 

・((咎得テ釘放ル魔手|とがをえてくぎはなちたるまのて))

戦国BASARA3宴のお市の第四武器。どす黒く、おどろおどろしい闇の手

 

 

・金鵄

戦国BASARA3宴の雑賀孫一の第四武器。銃

 

 

・鉄戒 天元

戦国BASARA3宴の黒田官兵衛の第四武器。手枷

 

 

・血啜

戦国BASARA3宴の天海の第四武器。一対の鎌

 

 

・暴嵐波

無双OROCHI2の凌統の第四武器。両節根(ヌンチャク)

 

 

・絶不知火

無双OROCHI2のくのいちの第四武器。一対の苦無

 

 

・天津甕三味星

無双OROCHI2の長曾我部元親の第四武器。三味線

 

 

・武雷の小手

無双OROCHI2の源義経の武器。小手

 

 

説明
第拾参話


前に投稿したのの改訂版(?)です。
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