機械部の憂鬱 TAKE 21〜22
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TAKE 21 夏のある日 〜作業編〜

 

 

「出来た〜!!」

と叫んだのは機械部の救世主たるハルだ。

ハルはクーラーが壊れた部室内の温度を今のようにぐんぐん上昇させていった。

「ハル、暑いぞ。何か、暑いぞ。」

と機械部期待のエース(予定)のファルコンがハルに言う。

「ほれ、出来たぞっ!!ほれ。」

とやたらにほれを使いたがるハル。

最近知った事だが、ハルは”ほれ”という単語をよく使うらしい。

「ん、ど〜れどれ?」

「オモッ!!って先輩、肩に乗るなっ!!」

朝の事をまだ根に持っているのか、えびぞうの頭はハルの肩に乗っている。

最近、いろいろあったせいかハルの言葉はついに先輩への言葉とは思えなくなったしまった。

俺は「やれやれ」といった表情をするとゆっくり椅子から立ち上がる。

俺の手には一冊の漫画(やはり、鉈を持った少女が描かれている)。

俺は漫画を所定の場所に戻すとハルの方を見る。

「で?何が出来たんだ?」

「てめぇ、ふざけんなよっ!!今まで、漫画読みやがってっ!!……ボソッ…俺も読みたいのに……。」

と若干本音が混じってたようだが気にしない。

「ってことは機体か?」

「ああ、これぞ完成版”Einheit kein. zwei zwei brennende rote Arten”だ。」(直訳です)

「わっかんね〜。」とファルコン。

やはり、真名を語るといけないからドイツ語とかフランス語とか適当な言葉に変えているのだろう(俺は判るぞ)。

「ふ、ドイツ語か。」と俺はここぞとばかりに自分は博識だとアピールする。

「お前はそんなキャラ設定じゃないだろっ!!」とハルが喚くが気にしない!!

だって俺はこの話の作者だから。

おっとっと、話がずれたぜぇ。

なので俺は「とひとまず置いといて。」と仕切る。

「なんでお前が仕切ってんだっ!!」

「いやぁ、作者だから。」

「つーか、なんで俺が突っ込んでんだ?」

「いやぁ、俺のせい……かな?」

「最初はお前が突っ込み役立っただろっ。」

「あぁ、すまねぇでやんす。このとおり。」

「キャラまた変わってるし〜。」

とまた、話がずれたみたいだ。

俺は今のハルの突っ込みに対して(お前もな〜)と仮面ダムに出てくる球体のロボットの言葉でそっと突っ込む。

「で、ハル。ほんとに出来たのか?」と今まで、どこにいたのかファルコンが質問する(ちゃっかり手には携帯が〜)。

「ああ、できたさ。……取り込み機構以外。」

『だめじゃんっ!!』

とファルコンと俺の声が重なる。

「何言ってんだよっ!!こいつはあの階段も登るんだよっ!!」

あの階段。

あの階段とは機械科棟2階から3階へ向かう階段のことだ(違います)。

「何、その目?信じてないの?……なら、GO!!EBIZOUっ!!」

もはや、えびぞうはハルの奴隷だった。

「GO、オンッ!!!!!!!!!!!」

しかも、えびぞう喜んでる。

キィィィィィィ、バッタンッ!!(久々にコ○ンく〜ん)

俺はちゃっかり「ハル、えびぞうをどうやって奴隷にした。」と聞く。

「お前には無理だよ。」

「なんだと?俺に出来ない事はないぜ。」

そう言うとハルはつまらなさそうに答えを言った。

「母さんが何故かもらってきた○リキュア(ゲじゃないよ)のフィギュアをあげたら喜んで奴隷になったよ。」

「確かに……俺でも○リキュアは無理だ。」

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TAKE  22  夏のある日 〜遊戯編〜

 

 

「ホイヤッ!!」

バレーボールがまっすぐハルの腹に直撃する。

「グハッ!!」とありきたりな声を上げてハルは倒れた。

その光景に俺は戦慄を覚えた。

「ま、まさかファルコン。お前が買収されていたとはな。」

俺は机の上に立つファルコンを見上げた。

「そういうことだ、諦めろ。」

ファルコンは片手に持ったバレーボールを俺に投げつける。

それと同時に「ホイヤッ!!」と叫ぶのもわすれない。

俺はとにかくファルコンの攻撃を避けるために走る。

右の頬すれすれにバレーボールが通過する。

「グハッ!!」

避けたはずなのにそんな音が聞こえた。

ハルのようだ。

俺がボールを避けたから不幸にもハルに再度、直撃した。

「おのれぇぇ。よくもハルを。」

俺はファルコンをにらみつけた。

「はっはっはっは。……ジッジジ。ホイヤッ!!」

ファルコンはそんな俺を無視し攻撃をする。

「ピロリロリン、見えるっ!!そこっ!!」

と華麗にボールを避けるがファルコンはもともと俺を狙わずに……。

「グハッ!!」……し〜ん。

ハルがまたもや被害を受ける。

「くそぉ、誰だっ!!ファルコンを買収した奴はっ!!」(誰だと知らずに買収されただとどうしてわかった?)

キィィィィィィバッタンッ(コ○ンくぅぅぅぅぅーん。)

「クゥックク。俺を呼んだかい?」

と扉を開けてカッコよく出てきたのはえびぞう。

「キ、キサマはハルの奴隷。」

「ズルッ!!」とえびぞうは自分で効果を言いわざとらしく横に小さくこける。

「ハルの奴隷が何故、ファルコンを買収し俺たちを攻撃するっ!!つーか、どうやって買収したの?」

と俺は微妙に本音を混ぜながら叫ぶ。

「ふ、はっはっは。買収?そんなの過程に過ぎない。私は待っていたのだよ。このときを、機械部の覇権は我にあり。」

「ファ、ファルコン?」と俺は少々、驚きつつ思考をめぐらす。

「な、何ぃ。ファルコン、俺を裏切ったのかっ!!さっきジュースおごっただろ。」

どうやら一番、驚いていたのはえびぞうのようだ。しかも、ジュース一杯で人を買収するとは……ぷ。

「ふふふふ。そういうことだ。……ジッジジ。ホイヤッ!!」

「あにょは?」奇妙な悲鳴を上げてえびぞうは倒れる。

ピー、世界樹の葉を使いますか?

__________________________

    → Yes

      No

__________________________

__________________________

Yes

→ No

__________________________

”No”えびぞうは死んだ。

「ふふふふ。さぁ、キョン死にたくなければ俺の言う事を聞け。」

「何、おまえ俺に何かさせるためにこんなことをしたのか。」

「そういうことだ。」

「くそっ!!俺が何かするだけでみんなの命が救われるなら(えびぞうはもう、死だから別)、何をやってもいいぜ。」

俺はカッコよくキメ台詞を吐く。(3年後ぐらい経つと多分、赤面物)

「そうか、なら……今日から機械部の憂鬱の主人公は俺だ。そして、名前も変更だ。」

「は?」

「題名は”ファルコンの微笑”内容はどこにでもあるお笑いの評論小説。はたして、君のお笑いはファルコンを微笑させることは出来るのか?」

「………。ファルコン、それぐらい『自分で書きやがれ〜。』」

何故か、最後の部分だけハルとえびぞうとウラ(?)先輩と重なった。

 

 

数時間後、某チャット

俺:もうやめて〜。

ハル:えびぞうめ、内臓抉り出してやる。

俺:ハル君、最近黒くなったね。

E:jhfsdkhfんcんくdさんふぉgvんfwkうえ。

俺:荒らしだー。

ハル:荒らし古。

俺:知ってのかよっ!!

E:俺、参上!!!!

俺:あれ?えびぞうだったの?

ハル:ふっふふ。今から内臓抉り出してやる。

    まずは腹を切り○○を取り出す。

*―――――――――――――――――――――――――――――――――――――*

 都合によりこの会議は打ち切らせてもらいます。

説明
都合により今回はかなり【カオス】な展開になっちゃいます。
失望?失望した?あっそうか最初ら……誰も期待なんかしてないよね。
あっはははは。(作者ももうダメ)
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タグ
長編 機械部の憂鬱 

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