真・恋姫†無双 〜孫呉千年の大計〜 第2章 12話
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第2章 反董卓連合編 12話 『 反董卓連合・虎牢関戦開幕 視線の先 』

 

 

 

 

虎牢関  西周の((穆王|ぼくおう))が以前ここで虎を飼っていた事に由来する関である

 

水関の峡谷よりさらに幅が狭く、大軍を展開しての攻撃には困難を伴い、冬という季節もあってか

吹き荒ぶ風も相まって、兵士達の心胆を寒からしめたのだった

連合軍より少ない兵数の董卓軍にとって、守るにはもってこいの地形といえた

 

仮に虎牢関を抜かれたならば、大軍を擁する連合軍を、洛陽まで抑える場所は皆無、絶対死守すべき最終防衛ラインといえた

しかし、董卓軍を指揮する霞、恋、ねねの3人は、この天嶮の地に拠りながら、関に篭り守るだけという考えは毛頭無く

 

その証拠に、関に篭っていると思い進軍してきた連合軍をあざ笑うかのように、関を背にして軍を展開していたのだった

 

この予想外の展開に対して、意気揚々と進軍してきた、先鋒であり本隊でもある麗羽率いる袁紹軍の面々は、この事態に唖然としてしまう

 

連合軍側の先鋒は本来なら孫呉なのであるが、水関での一騎討ちで華雄を退け名をあげた事はまだしも

馬騰に食糧を与えた事に腹を立てた麗羽により、後方へと追いやられ交代を余儀なくされたいた

 

しかし孫呉にとって、麗羽に飲ませた”約束事”を取り付ける事が最重要目的だったので

戦いの功など二の次、三の次だった事から、麗羽よりの交代命令も素直に受け入れていた

 

その事が裏目に出た格好の麗羽を始めとした袁紹軍の面々であった

しかも、戦場において袁紹軍の面々が陥った行為は、もはや自殺行為とさえ言えた

 

「ほな いくでぇーーーーーーーーーーーー!!!」

 

「ちんきゅ〜 いく!」

「はいですぞ! いってらっしゃいませ〜 皆、恋殿に続くのです〜〜〜〜〜」

霞の号令に端を発した董卓軍は、一斉に唖然とする袁紹軍へ、猛然と牙を突き立て襲い掛かった

 

洛陽からの援軍も加えた董卓軍の突撃の凄まじさは前回の水関の比ではなく、あっという間に袁紹軍を数里押し戻してしまう勢いであった

水関でも四分五裂した記憶が今、袁紹軍の将兵達の頭を過ぎったのであろう

もはや軍団としての纏まりも精彩も欠く軍勢に何ができようか?

 

 

霞や恋に蹂躙されるがまま押し込まれる様に、ようやく各連合諸侯達にも動きが現れだした

 

 

「春蘭!秋蘭! ここで麗羽を失っては事だわ! すぐさま少数精鋭の部隊を編制して援軍へと向かいなさい!」

「ハハッ!」

と華琳の命に即反応する春蘭と秋蘭は、季衣、凪、真桜を連れて、麗羽への援軍に向かう

 

 

華琳が動き出したちょうど同じ頃、劉備陣営でも慌しい動きを見せ始めていた

 

 

「桃香さま この峡谷で軍勢を援軍に派遣しては返って邪魔になってしまいましゅ・・・はぅ!」

「なので、愛紗さんを始めとした将による少数精鋭での派遣が望ましいと思います」

と雛里が噛んだのをフォローする形で朱里が桃香に進言する

 

「そうだね 雛里ちゃん 朱里ちゃん 助言ありがとう

 今の聞いたよね? 愛紗ちゃん!、星ちゃん!、鈴々ちゃん!の3人は すぐさま袁紹さんの援軍へ」

 

「しかし! 桃香さまは護衛もなくいかがなさるおつもりですか!?」

と驚きの声で返す愛紗の言葉に

 

「時は一刻を争うの! 私は、朱里ちゃんと雛里ちゃんとで、無理せず戦線の維持に努めるから! ほら早く!」

 

「わかりました・・・ 桃香さまもくれぐれも無茶なさいませんように!」

「フッ 桃香様の方が冷静ではないか?」

「星ちゃかすな! 鈴々いくぞ!」

「ううぅーーーーーーー 燃えて来たのだ! がぉーーーーーーーーー」

と桃香の釘を刺した愛紗、星、鈴々の三人は、すぐさま陣を飛び出していく

 

 

「いい判断だな 桃香 こちらは華雄を出せない以上、我らの取るべき行動は・・・戦線の維持だな

 桃香も戦い慣れてきたのかな 私もうかうかしてられないな」

 

「公孫の勇士達よ! 我らも劉備軍と共に戦線の維持に努めようぞ!」

 

 

白蓮は戦線の維持に務め、桃香陣営は華琳と同様、少数精鋭の将を派遣し、袁紹軍を救う動きをみせたのだった

 

 

「陶謙さま いかがいたしましょう?」

「ゴホッ ゴホッ・・・待機しておるが良い われらでは足手まといじゃ! 援軍に向かう彼らの邪魔をせぬように・・・」

「大丈夫でございますか? 陶謙さま はい・・・承知しました」

日に日に容態が悪くなっているように見える陶謙の様子に心配の度をます糜竺

本来なら撤退し、容態の回復に手を尽くして欲しい処であるが・・・

戦争に参加したのも、徐州の今後を見据えた行動だけに、進まない主探しに焦燥の色を見せ始める主従であった

 

 

「母さん! どうするんだ?」

「叔母さま!」

翠と蒲公英の声が翡翠の耳へと届く

 

「・・・ホント手のかかる大将様だこと 孫呉軍ならばこんなヘマしないんでしょうけど

 翠、蒲公英を連れてすぐに援軍に向かいなさい」

 

「やりぃ! いくぞ! 蒲公英!」

「翠姉さま 待ってよぉ〜〜〜〜〜」

 

ボヤきつつも、今度は袁紹への援軍を派遣するようである

 

「月のこともあるし、今、大将の袁紹に死なれて連合軍が瓦解してしまうと困るのよ

 手がなくなろうと足がなくなろうと生きていれば・・・ね!」

 

これまた物騒な言葉を発する翡翠でありましたとさ

 

 

そうした主な諸侯の動きを紹介した訳だが、当の孫呉はというと

虎牢関へと潜入を果たしていた瑠璃からの伝令により、董卓軍の動きをすでに掴んでいた為、すでに動き出していたのだった

ならば何故麗羽の軍にいち早く伝えなかったのであろうか?

 

それは馬騰軍に食糧を分け与えた事に、横槍を入れてきた袁紹軍に対する意趣返しであった

 

「今よ! 囲い込むわ! 袁紹軍など無視して鬨の声をあげて、一斉に敵へと撃ちかかりなさい!」

と崩れゆく袁紹軍など放置して、紅の命が耳に轟いた兵達は一斉に正面より押し出す

 

「紅さまが動きましたね みなさ〜〜ん 今ですよ〜!」

穏の暢気な声だが、特徴のあるのんびりしたキーの高い声を合図に峡谷の右側から押し出していく

 

「亞莎 皆さん 動いたようですね」

「みたいですね 藍里! 皆さん!私達も押し出してください! 逃げる袁紹軍の兵は放置で!」

亞莎の声が辺りに轟き、兵達はオォーと叫び声をあげながら、一斉に槍を構え押し出していくのだった

 

 

逃げ惑う袁紹軍を尻目に、孫呉の兵3万が、一斉に突撃してくる董卓軍を、袁紹軍の後方と峡谷の両端の三方より包み込む動きをみせ始めた

この事により董卓軍、連合軍双方の軍勢が入り乱れる大混戦状態に突入するのであった

 

乱戦になった処で、すでに袁紹軍の奥深くへと突撃を果たしていた恋、霞達へは、及ぶべくもない訳で

麗羽は絶体絶命の危機的状況へと追い込まれていたのだった

 

「なっ 何をなさいますの! 無礼者! このえっ袁本初を討つというの!?」

と赤兎に跨る恋を見上げつつ、叫び声をあげる麗羽

 

「先日は見逃したけど今度は許さない・・・しね!」

と非情な宣言を下し、麗羽の首を刎ねるべく方天画戟を振りかぶる

 

「斗詩さん 猪々子さん 何をやっているのです! さっさと私を助けなさい!」

と左右へ首を振りながら、2人に向かって大声で助けを呼びかけるものの・・・

 

「ふんっ ここは通せんな! 覚悟しいや! 恋 さっさと大将の袁紹を片付け! それで連合軍は瓦解 戦はうちらの勝ちや!」

「コクッ わかった・・・」

霞の言葉を受けて、方天画戟の一撃を麗羽へと振り下ろす恋であったが、その刃が麗羽へと届く事はなかった

 

「いったぁ〜〜〜〜い! なんて馬鹿力してるのよぉ〜 ホントあっぶないわねぇ〜」

と南海覇王で方天画戟の一撃を弾き返した雪蓮の声が、麗羽の耳元で響き渡ったのである

 

「ほら! 私を見つめてる場合じゃないでしょ? さっさと下がりなさいよ! 

 ちょっとそこのお付の2人! とっとと・・・この大将連れて後方へ下がりなさいよ!」

 

「えっ ええ・・・判りましたわ」

「孫策さん 此処をお願いします!」

「後はたのんだぜ」

と言い残し、麗羽を連れて斗詩と猪々子は後方へ去っていく

 

「で? うちらの邪魔した見返りはあるんやろうな? 孫策」

 

「そうね そろそろ過日の約束を果たしたいそうよ? 一刀からの伝言を伝えに来たわ」

 

「ただ・・・一刀と戦うその前に、私達の周りにいる猛者達の相手もしてもらうけどね♪

 そうそう、張遼 貴方は私が面倒見る事になってるから よろしくね♪」

とウインクする雪蓮の言葉に、改めて自分達の周りを見渡す恋と霞

 

春蘭、秋蘭、季衣、凪、真桜、愛紗、星、鈴々、翠、蒲公英、蓮華、楓といった連合軍を彩る綺羅星の如き猛者達が

ズラリと恋を取り囲み勢揃いしていたのだ

 

「恨んでくれるなよ? これも戦い 呂布にはこの戦いで退場してもらうとしよう! いざ! 夏侯元譲参る!」

春蘭の一声を手始めに、取り囲んでいた猛者達がそれぞれ名乗りを上げながら、赤兎に乗る恋に向かって攻撃を開始するのであった

 

 

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「・・・・・・もう終り?」

 

眉を顰めた恋が呟く言葉を苦々しい気持ちで聞く猛者達

それはそうだろう 恋に息を切らせた様子も一向に見られず

逆に取り囲み優位に立ったと思った猛者達の方が、激しく息を切らせていたのだから・・・

 

春蘭を始めとした猛者達は、代わる代わる一撃を間断なく放っていく 普通ならば自然と息を切らせるのは呂布の筈であったのだが

春蘭の七星餓狼の一撃を防ぎ、方天画戟で押し返し、春蘭が地を滑っている間に、後ろから攻撃してきた秋蘭の一矢を背を逸らして避ける恋

「でぇーーーーりゃーーーーーーーーーー」

と季衣の岩打武反魔が息つく暇もなく飛んでくるものの・・・恋に難なく弾き飛ばされてしまい唖然とする季衣

 

鈴々がその小さき身体で華麗な跳躍をみせ蛇矛を振るうものの・・・首を傾げただけで避けられる

鈴々の身体が恋と交差する死角を狙って、愛紗が青龍偃月刀の一撃を恋へと見舞う

 

青龍偃月刀と方天画戟が激しい火花を散らせる中、恋へと近づいた凪の蹴りの一撃が恋を見舞うものの・・・

赤兎がスッと身体を動かし、凪の一撃を逸らし空を切らせる

ならばと真桜の螺旋槍で赤兎ごと貫くべく突進する

例え方天画戟で抑えようとしても、螺旋の回転に弾かれる筈であったのだが・・・

 

現実はそう甘く推移する苦も無く、ドリル部分の最先端に方天画戟の一撃を喰らい

真桜の身体が後方へ大きく吹っ飛ばされてしまったのを、凪が抱きかかえ地面に打ちつけられそうになる真桜の身体を抱きかかえていた

 

「真桜 大丈夫か!?」

「フゥーーーーーーーー 死ぬかおも〜たわ! 凪ありがとな! 助かったわ」

凪に抱きかかえられた身体を地につけ、ようやく落ち着きを取り戻した真桜であった

 

凪、真桜がそうした遣り取りを交している間にも、恋への攻撃の手は緩められることなく続いていた

 

「お姉さま!」

恋の一撃をうまく誘い、方天画戟の有効範囲外へと身体を上手く転がせ逃れる

「蒲公英でかした! いっけぇーーーーーーーーーーー」

翠と蒲公英の息の合った連携を見せ、翠の銀閃の一撃が恋の方天画戟と重なり合い火花を散らせた後

方天画戟を恋の後方へと上手く弾くことに成功すると

 

「くらえ! 趙子龍の一撃を! ハイッ! ハイッー! ハイッーー!! ハイッーーー!!!」

と星は連続した早突きを恋へと見舞わせるものの・・・

 

「早いだけで一撃が軽い」

と星の数撃を避けられ、最後の一撃を恋の方天画戟に合わされて弾かれてしまう

 

恋に凌がれ指摘された星は・・・

「それはすまない・・・」

と敵方の恋の暴言とも助言ともとれる言葉に、素直に頭をさげる星

 

「うっそだろ・・・ これでもダメなのかよぉーーー! でぇりぁーーーーーーー!」

諦めきれない翠の叫びと共に放った銀閃の描く綺麗な弧を描いた一撃も虚しく、恋に軽々と弾き飛ばされてしまう

反撃が来る!と態勢を崩していた翠に、目の前でガキィーーーーーンと武器がぶつかり火花が散る

翠は慌てて方天画戟の有効範囲外へと下がるのであった

 

「ふむ これもダメでござったか・・・」

 

翠を救った一撃は星が放ったモノのようで

もはや戦いということを忘れた訓練時のような感想を、顎に手を当ててボソボソと呟き一人納得している星

 

「星 暢気に感想を述べてる場合か! もっと緊張感を持て!」

愛紗の注意を促す声が星の耳へと響くものの・・・

 

「いや・・・ しかしなぁ 愛紗? この武と交えられてだ 未だに生きている我々は奇跡といえるんだぞ?」

と至極真面目な顔で正論を吐く星の言に

 

「そう言われてみればそうだがな・・・ もうちょっと真剣に・・・」

「何をいう愛紗! 私は先ほどから至極真面目で真剣だぞ?」

と愛紗の言葉を遮りつつも、尚も間髪入れずにからかう素振りを見せ始める星

 

「お前達 面白い 生かしといてやる」

敵方の恋に鼻で笑われつつ言われたモノだから・・・

 

「ほら みろ! お前が馬鹿なこと言うから・・・ 呂布まで呆れているじゃないか!」

と余計に愛紗の言葉が、虚しく辺りに悲鳴と化して響くのだった・・・

 

「いや しかしだな 愛紗よ 呂布は我らを殺す意思がないと言っていることだし・・・」

星にとって、恋と戦っているのが楽しいのか? 愛紗をからかっているのが楽しいのか?

と聞かれたのならば、きっと星はこう答えただろう どちらも楽しんでいたと・・・

 

「愛紗! 星! 戦いの最中にうるさいのだ! うぅーーーーーーーー うがぁーーーーーーー!」

と鈴々に癇癪を起されて、ごめんなさいと黙り込む星と愛紗の2人であった・・・

 

漫才のような展開をみせていた劉備陣営とは対照的に

 

「はぁはぁ・・・なんてバケモノなんだ」

「矢も尽きようとしてるな まさかここまでとはな・・・」

「春蘭さまが言うとみょ〜に説得力があるよね」

「それにしてもこれだけの猛者で囲ったのにも関らず、撃ちかかって勝ち目すら見えないとは・・・」

「うち もう力でえへん・・・」

と春蘭、秋蘭、季衣、凪、真桜のそれぞれの感想であるが、皆肩で激しく息を繰り返しており

それだけに恋の強さが際立っていたといえるのであった

 

「蓮華さま・・・ご無事ですか?」

「はぁ・・・ はぁ・・・ なんとか・・・ね 正直立ってるのも辛いわ」

「私も膝がガクガクで・・・笑ってます」

猛者達の合間合間をフォローして、攻撃を繋いでいた二人であったが

楓と蓮華の二人は、愚痴を言うことすら出来ないくらいの疲れを感じていた

しかし恋のこうした圧倒的な光景に似た状況を、二人は何度か目にした事があるのを思い出していた

 

 

二人はちらっと視線を向ける先には、そのバケモノの一人である雪蓮が、騎乗のまま霞と一騎討ちで激しく遣り合っていたのだ

 

 

「あんたやるなぁ! 美味しい処を恋に取られてもうて、しょんぼりしてたんやけど 

 こんな心躍る闘い 一刀と遣り合って以来や! 嬉しいで! 当たりやった!!!

 それにしても一刀もやけど、うちの一撃をよ〜ひょいひょい上手く避けよるなぁ〜 感心するわ〜」

 

「うっさいわね! ホッと! 一刀は よっと! 私のだから! あげないわよ! あんたなんかに!」

と何処か見当違いの事を、霞に喚いている雪蓮であった

 

「あっはっはっはーーーー あんた!おもろいやっちゃな〜 一刀同様めっちゃ気に入ったで〜」

 

「冗談じゃないわよ!全くブツブツ・・・ 一刀以外はお断りだっていうの! 私の身も心もすでに一刀だけのモノなんだから!」

と最後はお後がよろしく、会話がかみ合ったようで・・・ 

 

本来、冥琳がこの戦場が居たなら却下されるのが道理であろうが

今の雪蓮、霞双方、息を切らせることなく、今も尚一撃を応酬しあっている

 

馬上で殺り合うにしては向かない南海覇王で、嬉々として殺しあう雪蓮の姿は、もはや修羅と表していいほど、一種異様な空気を纏っていた

巷で噂される三英雄の二人の実力に、舌を巻く連合軍の猛者達であった

 

恋は羨ましそうに雪蓮と霞の戦いを見届けつつも、次第にイライラした様子を見せ始め

「時間もない・・・じゃま みんないい加減 そこどけ!」

と不満げな声を隠そうともしなくなっていた恋である

 

しかし、恋の不機嫌さはすぐに消えうせることとなる

赤兎が恋が意識を向けるより先に、身体をその方向へと急に反転させたのだ

 

恋が向けた視線の先には、そう、荊州での黄巾賊討伐の時より、長い間待ち焦がれた三英雄の最後の一角である

もう一人の”バケモノ”である一刀の姿を、視界一杯に捉えていたのだった

 

 

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■■■【オリジナル人物紹介】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 ○孫堅 文台 真名は緋蓮(ヒレン) 

 

  春秋時代の兵家・孫武の子孫を称し、各地で起こった主導権争いに介入し

  『江東の虎』の異名で各地の豪族を震撼させた

  優秀な人材を率い転戦、やがて軍閥化し孫家の基礎を築いた

 

  容姿:髪は桃色で、孫家独特の狂戦士(バーサーカーモード)になると、右目が赤色に変化するのが特徴で、平時は量目とも碧眼である

  祭と同じく胸が豊満で背は祭より高い 体格は祭よりすこし大きい 顔立ちは蓮華というより雪蓮に似ているだろうか

 

 ○張紘 子綱 真名は紅(コウ) 

 

  呉国の軍師の一人で主に外交を担当。 魏の程c(風)の呉版と考えていただけると理解しやすいだろう

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、姉の張昭と共に臣に迎え入れられる

  張昭と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  ※史実では、呉郡の四性でも張昭と兄弟でもありませんのでお間違い無きように。。。 

   呉郡の四性の中で張温しか見当たらなかった為、雪月の”脳内設定”です

 

  容姿は青眼で背丈は冥琳より少し低い 顔は姉の王林とは似ておらず童顔で人に安心感を与える顔立ちである

  髪は腰にまで届こうかという長く艶やかに保った黒髪を束ね、ポニーテールと呼ばれる髪型にしている事が多いが

  その日の気分により、長髪を肩辺りで束ね胸の前に垂らしている場合もあるようである

  服装は藍色を基調とした西洋風ドレスを身を纏っている

 

 ○魯粛 子敬 真名は琥珀(コハク)

 

  普段は思慮深く人当りも良い娘で、政略的思考を得意とし、商人ネットワークを駆使し情報収集・謀略を行う

  発明に携わる時、人格と言葉遣いが変化し、人格は燃える闘魂?状態、言葉遣いは関西弁?風の暑苦しい人に変化する

  このことから「魯家の狂娘・後に発明の鬼娘」と噂される

 

  ※穏(陸遜)は本をトリガーとして発情しちゃいますが、、琥珀(魯粛)は発明に燃えると・・・燃える闘魂に変身って感じです

 

  容姿は真名と同じく琥珀色の瞳をもち、髪は黒で肌は褐色がかっており月氏の特徴に似通っている

  背は明命と同じくらいで、服装は赤を基調としたチャイナドレスを身に纏っている

 

 ○張昭 子布 真名は王林(オウリン) 

 

  呉国の軍師の一人で主に内政を担当。 冥琳とはライバル同士で互いに意識する間柄である

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、妹の紅(張紘)と共に臣に迎え入れられる

  張紘と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  妹の紅は「人情の機微を捉える」に対して「政(まつりごと)の機微を捉える」という感じでしょうか

 

  容姿は冥琳より少し高めで、紅と姉妹でありながら顔立ちが似ておらず、冥琳と姉妹と言われた方がピッタリの美人系の顔立ちである

  眼鏡は使用しておらず、服装は文官服やチャイナドレスを着用せず、珍しい”青眼”でこの眼が妹の紅と同じな事から

  姉妹と認識されている節もある 紫色を基調とした妹の紅と同じ西洋風のドレスを身を纏っている

 

 ○程普 徳謀 真名は楓(カエデ)

 

  緋蓮旗揚げ時よりの古参武将であり、祭と並ぶ呉の柱石の一人 「鉄脊蛇矛」を愛用武器に戦場を駆け抜ける猛将としても有名

  祭ほどの華々しい戦果はないが、”いぶし銀”と評するに値する数々の孫呉の窮地を救う働きをする

  部下達からは”程公”ならぬ『程嬢』と呼ばれる愛称で皆から慕われている

 

  真名は・・・素案を考えていた時に見ていた、某アニメの魅力的な師匠から一字拝借致しました・・・

 

  容姿は祭と同じくらいの背丈で、端正な顔立ちと豊かな青髪をうなじ辺りでリボンで括っている

  均整のとれた体格であるが胸は祭とは違いそこそこ・・・ちょっと惜しい残念さんである

 

 ○凌統 公績 真名は瑠璃(ルリ) 

 

  荊州での孫呉崩壊時(※外伝『砂上の楼閣』)に親衛隊・副長であった父・凌操を亡くし、贈った鈴をもった仇がいると

  知った凌統は、甘寧に対して仇討ちを試みるものの・・・敵わず返り討ちにあう間際に、一刀に救われ拾われることとなる

  以来、父の面影をもった一刀と母に対してだけは心を許すものの・・・未だ、父の死の傷を心に負ったまま

  呉の三羽烏の一人として日々を暮らしている

 

  容姿はポニーテールに短く纏めた栗色の髪を靡かせて、山吹色を基調とした服に身を包んでいる小柄な少女

 (背丈は朱里や雛里と同じくらい) 真名の由来で目が瑠璃色という裏設定もございます

 

  ○朱桓 休穆 真名は珊瑚(サンゴ)

 

  『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の朱氏の一族

  槍術の腕を買われ、楓の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  部隊内では『忠犬・珊瑚』の異名がある程、一刀の命令には”絶対”で元気に明るく忠実に仕事をこなす

 

  容姿:亞莎と同じくらいの背丈で、黒褐色の瞳に端正な顔立ちであり黒髪のセミロング 人懐っこい柴犬を思わせる雰囲気をもつ  

  胸に関しては豊満で、体格が似ている為よく明命から胸の事で敵視されている  

 

  ○徐盛 文嚮 真名は子虎(コトラ)

 

  弓術の腕を買われ、祭の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  『人生気楽・極楽』をモットーにする適当な性格であったが、一刀と他隊長である珊瑚と瑠璃・隊長としての責に接していく上で

  徐々に頭角を現し、後に部隊内では『猛虎』と異名される美丈夫に成長を遂げていくこととなる 

 

  容姿:思春と同じくらいの背丈で黒髪のショートヘア 体格も思春とほぼ同じく、遠めからでは瓜二つである 

  二人の区別の仕方は髪の色である(所属部隊兵談) またしなやかな動きを得意としている為、思春の弓バージョンと言える 

 

  ○諸葛瑾 子瑜 真名は藍里(アイリ)

 

  朱里の姉 実力にバラツキがあった為、水鏡から”猫”と称される

  その後、水鏡と再会時に”猫”が変じて”獅子”になりましたわねと再評価される

 

  天の御遣いの噂を聞きつけた藍里が冥琳の元を訪れ、内政・軍事・外交とそつなくこなす為、未熟であった一刀の補佐に転属させられる 

  初期には転属させられた事に不満であったが

  一刀に触れ与えられる仕事をこなす内に((蟠|わだかま))りも消え、一刀に絶大な信頼を寄せるようになる

  後に亞莎が専属軍師につくと、藍里の内政面への寄与が重要視される中で、藍里の器用な才を愛し、軍師としても積極的に起用している

 

  容姿は朱里より頭一つ高いくらい 茶髪で腰まであるツインドテール 朱里とよく似た童顔でありながらおっとりした感じである

  服装に関しては赤の文官服を着用しており、胸は朱里と違い出ている為、朱里とは違うのだよ 朱里とは・・・

  と言われているようで切なくなるようである(妹・朱里談)  

 

  ○太史慈 子義 真名を桜

 

  能力を開放しない雪蓮と一騎打ちで互角に闘った猛者  桜の加入により瑠璃が一刀専属の斥候隊長に昇格し

  騎馬弓隊を任されることとなった(弩弓隊・隊長 瑠璃→子虎、騎馬弓隊・隊長 子虎→桜に変更)

  本来の得物は弓で、腕前は祭を凌ぎ、一矢放てば蜀の紫苑と互角、多矢を同時に放てば秋蘭と互角という

  両者の良い処をとった万能型である

 

  武器:弓 不惜身命

  特に母孝行は故郷青州でも有名であり、建業の役人街が完成した際に一刀の薦めもあって一緒に迎えに行く

  隊長として挨拶した一刀であったが、桜の母はその際に一刀をいたく気に入り、是非、桜の婿にと頼み込む程であった

   

  容姿はぼん・きゅ・ぼんと世の女性がうらやむような理想の体型でありながら身長が瑠璃ぐらいという美少女系女子

  眼はブラウン(濃褐色)であり、肩下までの黒髪 気合を入れる時には、白い帯でポニーテールに纏める

  一刀の上下を気に入り、自身用に裁縫し作ってしまう程の手先の器用さもみせる

 

 ○青(アオ)

  白蓮から譲り受けた青鹿毛の牝馬の名前

 

 ○馬騰 寿成 真名を翡翠(ヒスイ)

 

  緋蓮と因縁浅からぬ仲 それもその筈で過去に韓遂の乱で応援に駆けつけた呉公に一目惚れし

  緋蓮から奪おうと迫り殺りあった経緯がある

 

  この時、緋蓮は韓遂の傭兵だった華雄にも、何度と絡まれる因縁もオマケで洩れなくついて回ることとなるのだが・・・  

  正直な処、緋蓮としては馬騰との事が気がかりで、ムシャクシャした気持ちを華雄を散々に打ちのめして

  気分を晴らしていた経緯もあったのだが・・・当の本人は、当時の気持ちをすっかり忘れてしまっている 華雄さん お気の毒に・・・

 

  当の本人(緋蓮)が華雄さんと再戦した際、もうこのやつあたりの事を覚えておらず、真相は闇の中へと葬られることとなったが

  この事情を孫呉の皆が仮に知っていたのならば、きっと華雄に絡まれる緋蓮の事を自業自得と言いきったことだろう・・・

 

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【あとがき】

 

常連の読者の皆様、お初の皆様 こんにちは 雪月でございます

いつもお世話になっております

 

先ず始めに、お気に入り登録数が遂に700の大台を突破致しました ヾ(。・ω・。)ノわーい♪

本当にありがとうございます <(_ _)>感謝 感謝<(_ _)>

 

今週の更新は少々短めの12話だけでなく、13話までの拡大版でお送りする予定でおります

13話は夜にでも更新いたしますので、それまでお楽しみに

 

また、これまで支援してくださった全ての皆様に、厚く御礼申し上げます ありがとうございます

今後とも完結すべく制作して参りますので、何卒変わらぬご支援よろしくお願い致します<(_ _)>

 

これからも皆様のご忌憚のない御意見・ご感想をお聞かせ下さいませ ご批判でも結構ですよ?

完結まで皆様のご支援、何卒よろしくお願い致します<(_ _)>

 

それでは次回13話の更新まですぐですが(笑 

(*´∇`)ノシ マタネ〜♪

説明
常連の皆様&お初の方もこんにちは いつもお世話になっております

この作品は真・恋姫†無双・恋姫†無双の2次創作となっております
主人公は北郷一刀 メインヒロインは雪蓮と蓮華と仲間達でお送りしております
※猶、一刀君はチート仕様の為、嫌いな方はご注意を! ※オリキャラ紹介は本文下記参照のこと

虎牢関へと進軍を開始する連合軍に異変が!?
突如として理不尽にも蹂躙される連合軍
勝利の目は果たしてあるのか!?

それでは心の赴くままに・・・作品をごゆっくり堪能くださいませ どうぞ!
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コメント
>今後とも皆様からのご意見・ご感想・ご批判でも何でも結構ですのでお待ちしております&lt;(_ _)&gt; またコレクション・支援ボタン・ツイートしてくださる皆様 いつもご支援感謝致します&lt;(_ _)&gt; (雪月)
>Alice.Magic様 わざわざの返信ありがとうございます しょうがないそう言って頂ける心遣いは、大変嬉しくありがたく受け取らせて戴きます ですがそれに甘えることなく、私も皆様も想いを共に共有できる作品にすべく精進してまいりますので、今後ともドシドシ遠慮なくご感想を残して戴けますと嬉しく存じます&lt;(_ _)&gt;(雪月)
演出としてはしょうがない・・のではないでしょうか。並みいる武将達を適当にあしらう呂布と互角!ってことで一刀さんの強さが引き立ってますし。(Alice.Magic)
>今後とも皆様からのご意見・ご感想・ご批判でも何でも結構ですのでお待ちしております&lt;(_ _)&gt; またコレクション・支援ボタン・ツイートしてくださる皆様 いつもご支援感謝致します&lt;(_ _)&gt;(雪月)
>バズズ様 そうですよ! ちょっと気合入れすぎた闘いの模様をお送りしちゃいます 大陸最強決戦お楽しみくださいませ (雪月)
>観珪様 観珪様のご期待に添えればよろしいのですが、13話でのコメントに期待しております&lt;(_ _)&gt;  >しかし恋ちゃんも規格外ですなぁww  九条さんのコメントでも少し触れましたが、ちょっと?盛りすぎました感が否めません(滝汗(雪月)
>ぱちしえ様 13話でぱちしえ様のご期待に添えれば、幸いにございます&lt;(_ _)&gt;(雪月)
>九条さん さすがにちょぉ〜〜とばかし、強さ盛りすぎたかな〜とは思ってるんですけどね(滝汗 >2人の死闘(?)はどうなるのか… どうなるんでしょうかねぇ?(笑(雪月)
>Alice.Magic様 13話が出ていない状況でのコメントありがとうございます お気に召していただけましたのか 正直わかりかねますが・・・お気に召して戴けたのなら幸いです(雪月)
>Alice.Magic様 九条さん ぱちしえ様 観珪様 バズズ様 皆様貴重なご意見・ご感想いつもありがとうございます&lt;(_ _)&gt;(雪月)
とうとう激突!恋VS一刀! まさに頂上決戦か(バズズ)
恋ちゃんと一刀くんの一騎討ち! wktk しかし恋ちゃんも規格外ですなぁww(神余 雛)
うほっ!いよいよ恋VS一刀なのですね。二人の勝負の行く末がものごっつい楽しみです。(ぱちしえ)
恋ちゃん相変わらずの無双っぷりには圧巻の一言ですねー。2人の死闘(?)はどうなるのか…(九条)
ついにぶつかるのか、三英雄の一人、一刀さんと。果たして飛将軍呂布に敵うのでしょうか。(Alice.Magic)
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