戦恋姫伝 |
颯馬「ここは一体どこなんだ? 大体俺死んだはずなんだけどなんで生きてるだ?」
たしか家康様の最後を看取り、俺も子供達に看取られて死んだはず。
はずなんだが、なぜか心臓も体も動いてさらに若返っている。見れば18くらいか?
あれこれ考えていると、懐かしい声が聞こえてきたので振り返ると、それは忠勝だった。
忠勝「颯馬、そこにいるのは天城颯馬でござるか、返事をするでござる!」
颯馬「忠勝、本田忠勝じゃないか!お前もここにきてたのか、しかも若返ってるな。」
忠勝「それはお互い様でござる!それにしても此処はどこでござるか見たこともない景色でござる。」
颯馬「そうだな、大体二人とも死んだはずなんだけどな、もしかしてあの世なわけないよな。」
忠勝「体も心臓も動いているのでそれはないでござる。しかしなぜでござろうな?」
二人で考えていると遠くからなにかが走ってくるのが見え、さらにこっちへ近づいてきたのだ。
見てみると、頭は三つ編み、鍛え上げた肉体、そしてパンツしか履いてない男が手を振りやってきた。
男「はあい、あなた達が天城颯馬と本田忠勝でいいかしらん。私の名前は貂蝉よ、よろしくね。」
颯馬「貂蝉だって!?あんたがあの貂蝉て信じられるか!大体貂蝉は女だろ!」
貂蝉「あら、それだったら本田忠勝や貴方が出会った女の子達も男になるけどいいのかしら?」
颯馬「なに言ってんだよ、だったら今いる忠勝や家康様達は偽者だといいたいのか?」
貂蝉「偽者とは違うわ、そうね説明するより一度現実を見せた方がいいわね。これを見て頂戴。」
そういわれて見せられたのは一枚の鏡だった。
貂蝉「これは銅鏡といって真実を見せる鏡、これから見ることはすべて本当のことよ。」
そして見せられた絵は貂蝉の言う通りだった。俺の知る女性たちはみんな男だった。
忠勝や家康様、他主要の武将達は全て男だったのだ、忠勝も絵を見て呆然としていた。
しかしどの絵を見ても俺がいない。気になった俺は貂蝉に聞いてみた。
颯馬「なあ貂蝉、どれを見ても俺がいないんだけど?」
すると貂蝉は俺の顔を見て「貴方はこの世界には存在しないのよ。」と真顔で言うのだった。
颯馬「存在しないって、だったら今の俺はなんなんだよ、説明してくれよ!」
すると貂蝉は一冊の本を取り出し「読んでみて」と手渡された。
読んでみるとそこには俺や忠勝達の物語が書かれていた。
貂蝉「それが貴方の始まりの物語、そしてこの本を読んだ人がこう思うのよ(この本の当主ではなく
ほかの当主達に貴方が軍師として仕えたらどうなるか)そんな思いが貴方達の世界を作ったのよ。」
颯馬「なるほどね、だから現実にはいないか なっとくしたよ。怒鳴って悪かったな。」
貂蝉「いいのよん別に気にしてないから。じゃあ本題にはいるわね貴方達を呼んだことについて。」
颯馬「そうだったな、頭ん中が混乱し聞く暇がなかったからな。忠勝も元に戻ったし。」
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戦極姫の天城颯馬と本田忠勝が恋姫に行ったらの話です。 1話です。 |
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