ダンガンスクール[2] 江ノ島盾子 |
【ダンガンロンパIfストーリー・ダンガンスクール】
【希望ヶ峰学園デノ生活】
【第2話・江ノ島盾子】
【超高校級のギャル】
【ゴガツ・トオカ】
【超高級のギャル】、江ノ島盾子は、希望ヶ峰学園の超高校級の面々の中でも苗木に親しくしてくれる彼女である。裏表のないストレートな性格が魅力的なムードメーカーであり、気さくに接するほど社交的で天真爛漫だが、喜怒哀楽がはっきりしすぎる良くも悪くも現代っ子である。気さくな彼女は苗木にとって友達と呼ぶべき彼女である。
そんな苗木は江ノ島盾子と共に、とある喫茶店に【超高校級の同人作家】である山田一ニ三と【超高校級の占い師】である葉隠康比呂の2人と共にいた。
「では、始めましょう〜! 私立希望ヶ峰学園の面々による超高校級の合コンを始めましょ〜う!」
「イェーイ、ですよ!」
「そうだべ、そうだべ!」
江ノ島盾子の言葉に山田一ニ三と葉隠康比呂の2人は大きな声で喜びを表し、3人の雰囲気についていけない苗木はただ薄ら笑いを浮かべるだけであった。そう、今日彼らが呼ばれたのは江ノ島が合コンを開くと言ってきたからである。呼ばれたのは超高校級のメンバー全員だが、来たのは苗木を含めた3人だけだったのだ。
「まぁ、他の皆が来てくれなかったのは残念だけど、全員が来るとは思ってなかったしね」
「江ノ島盾子殿。ワタクシはこう言った機会に交流を持てて、非常に嬉しく思うですよ! なにせ、ワタクシは女の子にモテた試しがありませんから! 二次元は別ですが!」
ハハハ、と高らかに笑う山田。何気に悲壮感も感じられるのは苗木の気のせいだろうか?
「オラっちも、だべ。やっぱり占い系男子はモテないんだべ。そう言う意味では江ノ島に感謝だべ。
と言うか、苗木っちはどうしてここに来たんだべ? 苗木っちはオラっち達と違って、学園で女取り放題だろうに」
「な、何を言っているんだよ。葉隠クン。僕はそんな事はないよ。それよりも合コンってどういう事だい、江ノ島さん? 僕は今日、ここに集まってとしか聞いてないよ」
驚く苗木だが、それは当然だった。江ノ島は苗木が普通に誘っても来ないと思っていて、そのためにここに遊びに来てくれと言って呼んだだけなのだから。
「え〜、だってそれだったら苗木は絶対に来ないと思ってね。合コンに誘うにはこう言う形でないと」
「だ、だからって……江ノ島さん。それはないよ。僕は普通に遊びだと思ってきたのにさ」
「ごめんね、苗木。でも、苗木には恋人が必要だと思ってさ。親切な女友達からのアドバイスだよ。それに今日は希望ヶ峰学園では会えないような友達を呼んできたからさ」
そう言って、出て来てよ! と呼ぶ江ノ島。江ノ島がそう言うと、後ろから2人の女性が現れた黒髪のいかにも古風な女性と、金髪のいかにも今風の女性の2人である。
「盾子の友人のA美です」
「同じく、盾子の友人のB子でーす!」
黒髪の女性はA美と名乗り、金髪の女性はB子と名乗っていた。それに対して山田は「個性的な方ですなー!」と言い、葉隠は「変な名前だべ!」と言っていた。
「そうかな? なんだか僕は変に思えるけど」
「細かい事は気にするなべ、苗木。女性は何でも大切にしなきゃだめだべ」
「そうですぞ、苗木誠殿。女性との出会いは大切にするべきです」
「そうだけどさ……」
どこか仕組まれた気分になる苗木。A美は山田の手を取り、「こっちに来ませんか?」と誘う。山田は「可愛い美少女からのお誘いとくれば、断るわけにはいきませんな!」とあっさり言っている。
B子は葉隠の手を取り、「占い、見てくれませんか?」と言う。「占い男子のモテ期が来たべ!」と喜んで、B子の誘いに乗っていた。
気付けば、苗木と江ノ島の2人だけになっていた。
「江ノ島さん? あの、4人がどっかに行ってしまったんだけど」
「そうだね、苗木」
と笑顔で見つめる江ノ島。
「もしかして江ノ島さんは、僕と2人きりになるために2人を呼んだの? 合コンとか言いながら?」
「……鋭いね、苗木は。まぁ、合ってるっちゃ合ってるよ。けどね、苗木。私はね、苗木と合コンで帰りたかったんだ。所謂、お持ち帰りってやつをさ」
うふふ、と笑う江ノ島に対して、「は、はぁ……」とつれない返事を返す苗木。
「僕と帰り道を歩きたいならそう言えばいいのに。こんな回りくどいやり方をしなくてもさ」
「……苗木は分かってないよ。ただの学校からの帰り道と、合コンからお持ち帰りして帰る帰り道の違いをさ」
と、はぁ……と落胆したような声を出す江ノ島だった。
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ダンガンロンパIfストーリー。 もしも、彼ら彼女らが普通に学園生活を送っていたらどう言う生活を送っていたのか? 第2話、【超高校級のギャル】江ノ島盾子の話。 |
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