音々音とテストと勉強会
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夏休み前……学生がやらなければいけない行為。

ある者は聖戦と呼び、ある者は地獄の週間と呼ぶ。

その名を―――

 

 

「――テスト嫌ああああああああ!!!!」

 

「黙れ及川。お前のコレクション燃やすぞ」

 

 

 

 

 

 

音々音とテストと勉強会

 

 

 

 

今日からテスト期間、部活は停止、生徒は速やかに下校そして勉強…をするが俺と悪友の及川はマ〇クにいる。

 

「いやな、カズピー。テスト期間やで?勉強せなあかんのやで?遊べへんやで?女の子とデートできへんやで?」

 

「カズピー言うな。そんなことで俺を巻き込んだのか」

 

「ええ訳あるかい!これは死活問題やで!?健全な男子高校生が女の子とデートできへんやぞ!?」

 

「その時点で健全じゃねえよ。じゃあ俺行くからな、買い出し買い出し…っと」

 

「ええよな〜…カズピーに可愛ええ妹がいて」

 

「はいはい、俺勝ち組」

 

及川のうざったいトークから買い出しという理由をつけて脱出する。

去年は決行かかったが今年はそうはいかない。

 

「じゃあな、自称愛の狩人」

 

「待ってーなー!」

 

やれやれ、うっとうしいな…あ、どうも北郷一刀です。

なんか続き、やるっぽいです。

 

 

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スーパーで特売がやっているので来てみた。

どうやら今日はキャベツがお買い得らしい。

今日はロールキャベツにするか。

そう考えながら目の前のキャベツをかごに入れようとすると…誰かと手が重なる。

 

「あ、すいません」

 

「いいよ、あたしこそ悪…あれ?」

 

聞き覚えのある声がするので手が重なった相手の顔を見る。

その顔は同じクラスのバスケ部女子…翠だった。

翠は顔を赤くしながら重なった手を離す。

 

「かかかかかか、一刀!?」

 

「うんそう、で翠もキャベツ欲しいの?」

 

「えっ…あ、うん」

 

「はい、どうぞ」

 

俺は翠に手に持っていたキャベツを渡す。

ありがと…と翠は蚊の刺すような声で礼をした。

 

「な、なあ一刀…突然だけどさ…」

 

「うん?」

 

「今度の土曜、一刀の家に行っていいか!?」

 

急に大きな声を出すので少し驚いた。

今度の土曜…か、はは…

 

「まあ、いいけどさ…」

 

「本当か!?約束だぞ!?約束だからな!」

 

「あ!ちょっと…」

 

嬉しそうな顔をして翠はレジの方へ走っていく。

まいったな…

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「ただいま〜」

 

「お、おかえりなさいなのです!」

 

家に帰るとそこに待っていたのは俺の義妹…音々音だった。

そう…それはいい……いいんだが…

 

「な、何でシャツが濡れてんだよ!?」

 

そう、今音々音の着ているシャツは水を被ったのか透けている。

音々音は恥ずかしながらも平然とした姿勢を保とうとしている……これ及川だったら狂乱するな。

「さ、さっき手を洗ったときにうっかりかけてしまったのです。気にすることはないのですぞ!?」

 

「いや、音々音が気にしなくても俺がするから!?女の子がそんな格好でいると襲われるぞ!?」

 

そう言った瞬間、音々音は待ってましたと言った顔でセリフをいう。

 

「お、お前なら…襲われてもかまわないのです…」

 

「はいはい、強がりはいいから着替えてこいって。風邪引くぞ?」

 

「………てい!」

 

「ふぉ!?」

 

何故か音々音に弁慶を蹴られた。

俺悪いこと行ってないのに…

 

 

 

 

 

「…作戦失敗してしまったのです」

 

誰も居ないねねの部屋で呟きました。

夏限定のシチュエーションのはずなのにおかしいのです。

ねねは今日の失敗した原因を探ります。

もう少し水を浴びればよかったのでしょうか?

 

「おーい、音々音…御飯できたぞー」

 

外からかず兄ィの声が聞こえます。

もう御飯の用意ができたみたいです。

ねねは今日の失敗を糧にして次の作戦に移ることにするのです。

 

 

 

 

「……ふぇ?ΟДΟ」

 

「いやだから、土曜日に人が来るからな?」

 

食事中、俺は音々音に今週の土曜に家で勉強会をすると伝えた。

正直こんなリアクションとるなんて思わなかった。

 

「人が…来るのですか?ΟДΟ」

 

「うん」

 

「どのくらい来るのですか?ΟДΟ」

 

「えっと…雪蓮先輩に蓮華、小蓮…あ、思春に恋に翠だな」

 

そういや翠には人数のこと言ってなかったな…後でメールしよう。

 

「…ごちそうさまなのです」

 

「?お粗末様…」

 

なんだ?恋が来るならはしゃぎそうな音々音があの様子…何かあったのかな?

 

 

 

 

「………しまったのです」

 

盲点でした。

一緒に勉強しているうちにうっかり作戦をしようとしたのにこれじゃあダメなのです。

しかも相手は巨乳ばかり…かず兄ィの理性が心配なのです。

取り敢えずかず兄ィの好みは巨乳に若干ツンデレというのが、あのえっちな本に書いてあったのです。

そう考えると……

 

「早く牛乳飲まなきゃなのです!」

 

急いで冷蔵庫に向かおうとするとドアが勝手に開きます。

でも、勝手に開いたのではなくかず兄ィが開けたことに気づくのに数秒かかったのです。

 

「かかかかかかかかかかっ!?」

 

「どうしたんだ?」

 

「何でもにゃいのでひゅ!?」

 

「そうか?…ん?」

 

びっくりしたのです…まさかかず兄ィが入ってくるなんて…

そう思っているとかず兄ィは何かに気付きます。

ってまずいのです!

 

「なあ…これ俺のシャツ…」

 

「さっき…そう、さっきねねのタンスに入ってたのに気付いたのです!」

 

「そっか、見つけてくれてありがとな」

 

そう言ってかず兄ィは頭を撫でてくれました。

えへへ♪……ってああ!?持っていっちゃダメなのです!

ねねはあれがないと…

 

「早く寝ろよ?明日も早いんだから」

 

「……はいなのです」

 

ねねはこのあとこっそりシャツを持ってきました。

やっぱり落ち着くのです……かず兄ィのにおい…

 

 

 

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「今日はよろしく。一刀」

 

あっという間に土曜日。

玄関には誘ったメンバーと……何故か蒲公英までいた。

 

「ああ、みんな上がって。今お茶と御菓子持ってくるから」

 

「じゃあお言葉に甘えて…」

 

「姉さん!もう少し遠慮してください!」

 

「も〜、お姉ちゃん硬〜い。そんなんじゃ一刀に嫌われちゃうよ?」

 

「な、何で一刀が話に出てくるの!?私は…」

 

「……………」

 

「何で思春はにらんでんだよ」

 

この留学生組は今年の始業式からやって来た。

日本に来る前に多少日本語を学んできたらしく会話には問題なかった。

そう、会話は……

今日この四人がきたのは主に国語系のテスト対策のためだ。

一応、中国人だけあって漢字は読めるがひらがなに苦戦している。

それで先月辺りからけっこう親しくなった俺にテスト勉強を頼んだわけだった。

 

「じゃあお邪魔しまーす!」

 

「…お邪魔します」

 

「…………」

 

「…なあ、翠。俺悪いことしたっけ?」

 

「…べっつに〜」

 

「センパイセンパイ♪お姉ちゃんはセンパイと二人っきりがよかったんだって♪」

 

「お、おい蒲公英!あたしは別に一刀といっしゃがいいにゃんへ!?」

 

「いや噛みすぎだろ。まあ、人が多いとやりにくいのは仕方ないけどさ」

 

まあ俺も軽く緊張してるんだからしょうがないな。

そうじゃないのに…と翠が言ったような気がしたけど気にせずなかにはいった。

 

 

 

「へぇ〜ここが一刀の部屋ねぇ…どれ、お姉さんがいかがわしい本でも探して…」

 

「ないから探さないでくださいよ」

 

さっそく部屋のなかを探り始めた雪蓮先輩に軽く突っ込む。

俺の部屋には丸いテーブルがあるのでそれを使うことにした。

ちなみに席順は蓮華、思春、蒲公英、翠、恋、雪蓮先輩に俺、そして小蓮。

なんか雪蓮先輩と距離が近いし、小蓮は腕を組んでいる。

周りから殺気が向けられているがスルーしよう。

え?音々音はって?

それは……

 

「ねねちゃん羨ましいわね。一刀の膝の上なんて」

 

「ここはねねの特等席なのです!!朝も髪のセットに使ってるのです!!」

 

「ちょっとそこ変わらない?」

 

「いやなのです!そういうの小蓮は腕を組むななのです!勉強できないのです!」

 

そう、俺の膝の上だ。

座られてるのに苦はないが視線がいたい…

シスコンと思われてるのか、ロリコンと思われてるのかわからないがとにかく痛い。

 

そんなこんなで勉強会が始まった。

読者のみなさんにはダイジェストでお送りします。

 

 

 

「なあ、一刀。ここの公式やったっけ?」

 

「…これ中学の問題だぞ」

 

「え゛」

 

 

 

「はい!センパイはどんなタイプが好きですか?」

 

「強いて言えばきょn…てててて!?痛いつねるなって音々音!」

 

 

「…………じゅるり」

 

「恋…絵は美味くないぞ?」

 

 

「はいじゃあここ読んでみて?」

 

「わた…し…ほかくしんし十こ?」

 

「私は確信した、ね。はとほはせんがあるのと無いとの違いだから簡単だよ」

 

「ありがとう…」

 

「うん、せめて首筋にシャーペン押し付けてる思春をどうにかしてくれたら嬉しい」

 

「いい気になるなよ…」

 

 

「んー、疲れちゃった…ねえ一刀〜かたもんで〜」

 

「シャオは胸もんでもいいよ♪」

 

「いや、両手塞がってできない…って痛い!頬をつねるなって音々音!」

 

 

「ここを教えやがれなのです!」

 

「どれどれ…あーこれは難しいな。頑張って公式変形すると楽だぞ」

 

「ありがとうなのです、か…おまえ!」

 

 

 

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気が付くともう夕方になっていた。

それぞれ門限があるのでそろそろ解散というときに…雪蓮先輩が発言した。

 

「ねえねえ、この中で一番成績がいい人が一刀からご褒美もらうとかしない?」

 

「ナニイテンダアンタイッタイ!?」

 

突然のことで滑舌がおかしくなるもちゃんと突っ込みを入れる。

え゛俺がご褒美!?

なんかいやな予感…

そう思いながら周りを見ると…みんな考え事をしていた。

蓮華はとくに集中している。

 

「…やる」

 

「あ、あたしは賛成…かな?」

 

「蒲公英も♪」

 

「じゃあけってーい♪じゃあテスト頑張ろー♪」

 

「ちょっ人の話を…」

 

聞け、というまえにみんな帰ってしまう。

俺なにされるんだろ…そう思いながらデート…とか呟く音々音を連れて家に入った。

 

 

 

 

 

 

 

こんばんは、XXXです。

 

まず、恋姫式を楽しみにしていた皆様スミマセン。

ちょっとゴタゴタがあって両手筋肉痛になって執筆できませんでした。

 

あと、この夏の間にこういった小説を中心に書きたいので恋姫式はごくたまにしかやりません。

そこのところはご理解ください。

 

最後に一言…音々音マジ可愛い…もうロリコンでいいや

 

 

説明
私は帰って…あれ?デジャブ…
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コメント
yosiさん マジいいわ〜…(XXX)
たまにはロリコンもいいよね! (AA略)(yosi)
いいとも!(XXX)
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真恋姫†無双 音々音 恋姫無双 いもネネ 

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