東方物語〜約束と終焉〜 |
自分がまだ小さい頃、爺ちゃんから話を聞かされた
「わしが若かった頃、ある場所で、ある人物にあった。
その人物とある約束をしたんじゃ『またここで会いま しょう』っての。だがそれは叶わなんだ」
「ある場所ってどこ?」
「名前は確かーーーー」
「死」・・・誰にでも訪れる人生の終焉。決して避けることが出来ないもの。今日も1人、また一人と消えていく。死んだ人間、または動物が行く場所は天か地。
「じいちゃんは、どっちに行くんじゃろうか」
爺ちゃんの葬式。小さい頃よく遊んでくれた爺ちゃんがいなくなった。親戚の人、爺ちゃんの親友などが家に集まった。俺は、爺ちゃんが小さいとき話してくれたのを思い出した。
あれから数日・・・爺ちゃんの部屋を片付けている最中、ある一枚の手紙を見つけた。その手紙は随分古い手紙だった。差出人は・・・
「やくも・・・ゆかり?」
聞いたこともない名前だった。近所でもこんな名前を使っている人物はいない。中身を見ようと思ったが、爺ちゃんの手紙を勝手に見てもいいのか?
例え死んだ身内でも、どうなのだろうか。
「・・・・」
考えた末、中身を見ることにした。
(ごめんなさいよ)
手紙のあけグチを破き、中身を取り出した。
『また会いましょう』
それだけだった。書いていた内容は。
「さっぱり分からん。爺ちゃんはこいつと何があったん だ」
その夜、不思議な程眠たくなく暇を持て余していた。暇といっても時間は1155分。あと5分で明日がくる時間帯だった。
「八雲紫・・・・」
不意にそんな言葉を口に出していた。手紙の差出人、それしか分からない謎の人物。名前からして日本人だろう
「・・・・喉」
・・・青年補給中・・・
渇いたのどを潤し、2階に上がり自分の部屋のドアノブに手をかけた。
(1200。1200です)
時計が時間を知らせてくれた。
もう1200か・・・早く寝よう。寝て手紙のことは忘れよう
そう思いドアを開いた。
?「こんばんわ」
説明 | ||
田舎に住んでいる一人の青年。 家の近くにある寂れた神社。 昔に交わした、ある人物との約束。 |
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