少年、外史へ落ちる。
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  注意!

 

  

 1,この作品の主人公・北郷一刀は原作よりも能力を上方修正させてもらってます。

   チート気味になっても「それがどうした!」の勢い任せで作っていきます。

 2,基本作者の恋姫シリーズのこうなってくれれば良かったという妄想部分も含まれています。

 3,オリキャラも途中絡めていこうと思っています。

 4,参考資料は恋姫シリーズだけでなく、文庫本にもなている三国志関連の本も取り入れていこう   と思っています

 

 

 

ですので、そこら辺のご容赦を。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 少年、外史に落ちる。

  第1話 異世界へ落ちる少年

 

 

 占い師管路曰く、

「その者、 流星と共にこの地に降り落ち、天の知識と武を携え、この世を太平の世に導くものなり。」

 

 この占いは大陸中に広まり、一般の民はもちろん行商人や兵士、城主果ては帝にまでその耳に入ることになる。

 

 

 

 ━━━━キラッ、ヒュ〜〜〜〜   ドサッ!ガサガサ・・・

 

 少年

 「〜〜〜〜っ!? 痛ったぁ〜〜!何だ何だ!? ってうわ!危なっ!」

 

少年は身体が逆さまになりながら、木の大きい枝と枝の間に脚を挟まれながら自分と自分の周囲を見渡す。

 

 少年

 「どうなってるんだ、これ? 俺、自分の部屋で寝てたはずだよな?なんでこんな事になってるんだ?」

 

少年は枝に手をかけながらどうにか体勢を立て直して枝に跨り座る。

 

 少年

 「しかも何だよこれ?俺、パジャマに着替えて自分のベッドで寝たはず・・・なのにどうして制服着てるんだ?学校を下校した時の服装のまんまじゃないかおまけに靴まで履いてるし。 ・・・ってしかもこれ家宝の刀・十字天光じゃないのか!?」

 

少年は自分のベルトに挟まってる刀を見て鞘から刀を抜いた。

  

 少年

 「・・・うん。間違いない、十字天光だ・・・。 一度触ってみたいとは思っていたけど、実際手にしてみると意外と軽いんだな。もっと重いものかと思ってたけど。」

 

剣道の構えをしながら二、三度ふりながら実感してみてから刀を鞘に戻す。

 

 少年

 「しっかし、ここ何処なんだ?見渡す限り木ばっかだから、森のように思えるけど・・・。ずっとここにいても何だし降りてみるか。 それにしても高いなぁ〜。」

 

 少年は慎重に枝に足をかけながらゆっくりと降りていった。

 

 少年

 「━━よっと! う〜んよわったな、どっちに行けばわからないぞ。電灯も何もないもんな、まぁ森みたいだから当たり前なのかもしんないけど・・・。どうしたら良いんだ?」

 

周囲を見渡しながらフラフラと歩いて行く。

 

 少年

 「とりあえず、この森を出ないとな。夜行性の動物とかに出くわすのも嫌だし。 この場合北極星を頼りに歩けば良いんだよな。漫画とかにもそういうのあったし。林間合宿でもそういうこと先生が言ってたような・・・。でも星なんて見えるのか・・ん? !!?」

 

少年は空を見上げて驚愕した。

そこには今までで見たこともない夜空いっぱいに輝く星が輝いていたのだ。

 

 少年

 「うわぁ〜、何これすっげぇ〜〜!こんな数の星見たことねぇぞ! よっぽどド田舎なんだなここ。すっげぇ〜なぁ〜!  おっといけね、えぇっと北極星は・・・あれかな何か周りの星より光が強いし、あんまり自信ないけどあれに向かって行けばなんとかなるだろ。」

 

少年は基準となる星を頼りに歩き始めた。

 

 

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二時間ほど歩いてようやく少年は森を抜けた。

 

 少年

 「はぁ〜、ようやく抜けた。 どんだけ歩けばいいかと思ったけど、やっとだよ。 えぇっと、とりあえずコンビニかどこか・・!? 何なんだこれ!!??」

 

森を抜けコンビニを探すため周りを見渡してみると、またしても少年を驚愕させた。

それもそのはず少年の目の前にはだだっ広い荒野が水平線上まで広がり辺は何もない。

歩道や車道、電灯などは全くなく。コンビニなんて物も当然ないのである。

 

 少年

 「おいおい、何の冗談だよ・・・。夢でも見てるのか? この疲労感と焦燥感が夢ならあんまり感じたくないもんだぞ、これ!」

 

少年は自分の見ているものが嘘だ、夢だと思いつつ前に歩いていく。

とそこへ、

 

 ???

 「おい、そこのガキ!」

 

三人の男が少年の横から呼び止める。

 

 少年

 「!? びっくりした! 何!」

 

少年は慌てて男たちの方へ向き直る。

 

 ???

 「お前こんな真夜中に何してる? 母ちゃんとでもはぐれたのか?ハハハッ! まぁ、何でも良いんだけどよ、お前珍しいもん身に付けてるな。しかも、どれもこれも売れば高く売り捌けそうなもんだ!」

 

男は下卑た目で少年を見て話し、残り二人もそれに合わせ笑っている。

 

 少年

 「・・・ええと。おっちゃん達に少し聞きたいことがあるんだけど。」

 

 ???

 「おい、ガキ今身に付けてるもん全部俺たちに寄越しな! そうすりゃ命だけは助けてやるぜ。」

 

 少年

 「話聞いてくれてないし・・・。 何か盗賊の真似事何かのセリフ言ってるし、着ているもんは何か見窄らしいし、浮浪者なのか?」

 

 ???

 「オイ!ガキンチョ聞いてるのか!? アニキがお前の持ってるモノ置いてけって言ってるんだ! 大人しくしているうちにっさっさとしやがれ!!!」

 

 ???

 「そ、そうなんだな。 は、早く、した方が、おまえのため、ためなんだな。」

 

残りの二人も先頭に立ってる男にならって少年をせかすように言う。

 

 少年

 「ガ、ガキンチョって! あんたよりは年上だと思うぞ! 背は俺の方が上だしそんな童顔じゃない!」

 

 ???

 「何だと!? オレの方が上に決まってるだろ! オレはアニキより1つだけしか年変わらないんだからな!!!」

 

 少年

 「えぇええ!!! 嘘だぁ!」

 

 ???

 「ホントだってんだ!」

 

 アニキ

 「オイ!黙ってろチビ!」

 

少年とチビと呼ばれてた男が言い合っている間に先ほどのアニキと呼ばれている男が割って入ってくる。

 

 チビ

 「だけどよ、アニキ! コイツオレのこと馬鹿にしやがって、」

 

 アニキ

 「俺が最初に話してたんだ勝手に割って入ってくるな! お前もだぞデブ!」

 

 チビ

 「っ! ・・・わかったよ。」

 

 デブ

 「う、うす。」

 

アニキと呼ばれている男に怒鳴られると他の男たちが黙り込む。

 

 アニキ

 「でだ、ガキンチョさっき俺が言ったこと聞いてくれるか?大人しく聞いてるほうが身のためだとは思うぜ。」

 

そういうと男は手のひらを少年に向け手招きするような形で訪ねてくる。

 

 少年

 「嫌だよ。」

 

 少年は即答で返す。

 

 アニキ

 「何!?」

 

 少年

 「だって、俺今これしか服持ってないんだぜ。 そりゃおっちゃん達が来ている服よりは良いかもしんないけど・・・。」

 

 アニキ

 「おっ、おっちゃん!?」

 

 少年

 「この服、制服だからあんま高く売れるとも思えないし。 こっちは、まぁ安くはないだろうけど俺の、俺ん家のもんだから譲れねぇし(っていうか譲りたくないし!)。」

 

 アニキ

 「・・・おい」

 

 少年

 「はい?」

 

 アニキ

 「俺はまだお前みたいなやつにおっちゃん扱いされるような年じゃねぇぞ!!!」

 

 少年

 「え? おっちゃん扱いされるようなって・・・すんません、あなた年いくつ?」

 

 アニキ

 「俺はまだ27歳だ!」

 

大声を張り上げて男が怒鳴る。

 

 チビ

 「ちなみにオレは26なっ!」

 

 デブ

 「お、おれも、26なんだな。」

 

釣られて他の二人も自分の年齢を口にする。

 

 少年

 「えぇええ!!!!!!????? どう考えても40代でしょ!? サバ読んだとしても30代中盤が限界、27はないって。」

 

 アニキ

 「・・・よし、訂正だ。さっき言ったこと話は無しにする。」

 

男は呟くようにそう言った。

 

 少年

 「え? 訂正って?」

 

 アニキ

 「もうお前には何も言わない。」

 

 少年

 「あぁ、わかってくれた? よかった。 じゃあ、」

 

 アニキ

 「ああ、俺はもうお前に何も言わないし、お前ももう何もしなくていい。 ・・・ただし、ここで死ね!」

 

 少年

 「!?」

 

男は懐から短剣を出すと少年に向かって突っ込んでいった。

 

 

  ガキンッ!!!

 

 

少年は素早く自分のベルトに刺さっている鞘から刀・十字天光を抜くと、男が突きだしてくる短剣と鍔迫り合うような形になってから後方に下がり距離をとった。

 

 少年

 「ふぅ〜。 あっぶないなぁ!何するんだよ! 刺さったら死んじまうだろ!殺すつもりか!?」

 

 アニキ

 「だから死ねっていっただろうが!何抵抗してんだよ!? お前たちもボウッとしてんなアイツを殺っちまうぞ!」

 

男は殺気を満々と垂らしながら他の男たちにも加勢するよう怒鳴りつけた。

 

 チビ&デブ

 「「は、はい!」」

 

男達は少年を取り囲むようにして立ち、じりじりとにじり寄って行く。

この数人の大人たちが刃物を自分に突きつけてる状況に対し、少年は先程と打って変わりかなり冷静な目で且つ落ち着いた声音で男たちに話しかける。

 

 少年

 「・・・おっちゃん達本気で俺のこと殺すつもり?」

 

 アニキ

 「まだ言うか!!?? もう容赦しねぇ!死ねやこらぁ!!!」

 

そう言った直後男たちは一斉に少年に飛び出していき剣を突き立てた。

しかし、少年は先程のように刀で受けようとはせずに体捌きだけで躱し、避けていき取り囲んでいたところから抜け出し男たちと向き合う。

 

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 少年

 「・・・わかった。 じゃあ、これは正当防衛ってことで片付くよな。」

 

服を脱ぎ捨て、囁くように少年は言葉を発する。

 

 チビ

 「あぁ? 何言っ・・て・・・?」

 

 

  ズバッ!ズバッ!・・・・・・グチャシャ!ゴロッ!

 

 

小さい男が言葉を発している途中で、少年は凄い突進力でその懐に潜り込み

その小さい男の胴と首を跳ね飛ばした。

 

 アニキ&デブ

 「「!!??」」

 

先程まで二人は目の前で少年を見ていたはずが、いつの間にか消え仲間の一人がやられるのをタダ呆然と見ているしかできなかった。

二人が仲間の方に目を向けたとき、先ほどまで激怒していた男の目が少年とぶつかる。

 

 少年

 「・・・次はお前だ。」

 

 アニキ

 「っ!!! ふざけんな!この野郎舐めんな!!!!」

 

男は短剣を振りかざしそのまま少年へ向かっていき振り落とした。

男は「やった!」と思ったが、その直後に背後から少年の声が聞こえた。

 

 少年

 「・・・どこに目つけてるんだ? このクズ野郎。」

 

 

  ドスシュッ!

 

 

 アニキ

 「グハッ!」

 

 

  プシューッ!!!・・・・・・ドン!・・・バタン!

 

 

男の背後に高速で回った少年はそのまま男の心臓を一突きにし、その身体を蹴飛ばした。

 

 少年

 「・・・残るはあと一人か?」

 

ゆっくりと残る最後の一人に近寄っていく。

 

 デブ

 「ひっ! た、助け、・・・」

 

 

  ズバッシュ!・・・ドスン!

 

 

大柄の男が言い終わる前に少年は跳躍し、大柄の男の頭から一刀両断で切り伏せた。

 

 

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 少年

 「・・・・・・はぁ〜、また抑えられずにやっちまったのか。もうこんなこと起きないと思ってたんだけどな。 しかも今回は、・・・こりゃ爺ちゃんに顔向けできないな。  はぁ〜あ。」

 

少年はまるで別人のように最初の頃のように表情も声も戻っている。

少年は近くに転がっていた遺体に近寄り比較的綺麗な布地を引きちぎると、十字天光の刀身の血を拭い捨てた。

服を脱ぎ捨てたところに戻り服を羽織ると脱力しながら地面に座り込んだ。

 少年

 「単に道とかここが何処かなのか聞きたかっただけなのにな。 」

 

少年は自分が切り捨てた3人の遺体の方に目を向け、ため息をつく。

 

 少年

 「はぁ〜、これからどうしたら良いんだ?」

 

座り込みながらこれからどうすればいいのか思案しているその時、

馬の足音が近くにやってくるのが聞こえてきた。その数は1つや2つではなかった。

やがて、その一団が松明を持ちながら少年の近くで立ち止まった。

 

 ???

 「おい!そこの者、こんな時刻に何をしている?」

 

短髪で銀髪の目もとがキリッとした女性が松明を少年に向け声をかけてくる。

 

 少年

 (なんかこのやり取りさっきもやったような・・・。 っていうか眩しいな。)

 

妙なデジャヴュを感じながら少年は質問をしてくる女性を見上げる。

 

 ???

 「おい!聞いているのか!? どうしてこんな時刻にこんなところにいると聞いている!」

 

 

 ???

 「華雄、そんな乱暴な言い方をしたら答えたくても答えられないわよ。」

 

そう言う人物(少女)は後ろから馬に乗りながら前に進み出て

華雄と呼ばれているものの横に並んで話す。

 

 華雄

 「しかし、詠よ。こいつが最近よく聞く一味だとも限らんではないか!」

 

 詠

 「それなら違うと思うわよ。」

 

 華雄

 「なぜそう言い切れる!?」

 

詠と呼ばれる少女はため息を1つ付き質問には答えず、

馬から降りて少年に近寄り質問する。

 

 詠

 「ねぇ、あんたにいくつか質問をしたいのだけれど答えてくれる?」

 

少年は質問に対し頷き返す。 

口で言うのが億劫になってきているのである。

 

 詠

 「あんた名前は?」

 

 少年

 「北郷一刀。」

 

 詠

 「住んでるところは?」

 

 一刀

 「日本の東京。」

 

 詠

 「?? にほん、のとうきょう? それは、どこの州?」

 

 一刀

 「??? 州って? 日本には州なんかないんじゃないのか? 都道府県で分かれてるんだろ?」

 

 詠

 「(? 話が噛み合わないわね。)それじゃ、どうしてこんなところにいるの?」

 

 一刀

 「わかんねぇ。気がついたらそこの森の木にぶら下がってたんだ。 で、星を頼りに森を抜け出たところ。」

 

 詠

 「!? そう。 じゃあ、もう一つあそこにある遺体はあなたがやったもの?」

 

 華雄

 「!?」

 

この時になって華雄を含む一団の皆が3人の遺体に目を向け気づく。

 

 一刀

 「そうだよ。 だってそうしないと俺が殺されそうになったんだ。これって立派な正当防衛になるよな? (何、俺こんな女の子に自分の正当性求めてるんだ?しかもさっきから素直に受け答えしちまってるし・・・。)」

 

 詠

 「えぇ、あんたは悪くないわよ。 多分あいつらは特徴的にもここらで悪さをしていた野盗どもだったでしょうから、褒められこそすれ罰を受けるなんてことはないわ。」

 

 一刀

 「野盗って、なんか一昔の時代みたいな言い方するんだな。 俺も質問させてもらっていいか?」

 

 詠

 「何?」

 

 一刀

 「あんた誰? なんかそっちの人は昔の外国の武将のような名前だったみたいだけど。」

 

 詠

 「・・・僕の名前は賈?文和。并州を収めている月の・・・董卓様の軍師をしているの。」

 

 一刀

 「賈駆文和? 日本人で賈駆なんて姓初めて聞いたな。 しかもまた外国の、三国時代に出てくる名前じゃないか。」

 

 詠

 「? 私の姓は賈よ。名が駆、文和は字よ。あなたがどこの誰と見間違えてるのかはわからないけど。 あなただってさっき名乗ったじゃない姓が北で、名が郷、字が一刀だって。 」

 

 一刀

 「字? 違う違う。 姓が北郷で名前が一刀。字なんてものは俺の名前にないよ。 でも、さっきそっちの人が言っていた名前がないけどあだ名か何かなのか?」

 

 詠

 「真名のこと?」

 

 一刀

 「真名?」

 

 詠

 「あんた真名を知らないの?」

 

 一刀

 「知らないけど、・・・何かまずかったりする?」

 

 詠

 「いいえ、むしろ良かったのかもしれないわね。 教えてあげるけど真名はねこの世の生きとし生ける人の全てに与えられる神聖な名前なの。もし、その人の許可無く無闇やたらにその人間の真名を気安く呼ぼうものならその場で首を跳ねられても文句を言えないのよ。・・・だけど、あんたもしかして真名がないの?」

 

 一刀

 「無い。」

 

 詠

 「親に捨てられたとか?」

 

 一刀

 「失礼な奴だな。」

 

 詠

 「違うの?」

 

 一刀

 「当たり前だ! 本気で怒るぞ!」

 

 詠

 「ごめん、わるかったわ。(なるほど、それじゃあ) あと2つほど質問なんだけど。」

 

詠は何か得心がいったような面持ちで一刀に話しかけた。

 

 一刀

 「いいけど。」

 

 詠

 「あなた管路の占いのことは知ってる?」

 

 一刀

 「管路?誰だよそれ? 占いってことは占い師か何かなのか?」

 

 詠

 「(!?)ええそうよ。 それで最後の質問なんだけど、まぁこれは質問ではないわね。あんた今から董卓様の城に来なさい。 どうせ行く当てなんてないのでしょ?」

 

 華雄

 「!? ちょっと待て詠!私は反対だぞ!!こんなどこの誰ともわからない奴を月様に会わせるなど! ましてやあそこにいる三人をあのような殺し方をできる奴だ! 私は断固反対する!!! 月様を第一に考えるお前らしくないぞ!」

 

 詠

 「誰もすぐに月に会わせるなんて言ってないでしょうが! ボソ・・・あいつ管路の占いのこと知らないって言ってるのよ?あの占いなら邑の小さい子供だって知っていることをよ?それに、月が見たっていう落ちた星の方角にこの子がいたの。軽く質問しても噛み合わないところがいくつかあったわ。」

 

詠は華雄を一刀から距離をとり小さな声で説明する。

 

 華雄

 「それが何だって言うのだ。」

 

 詠

 「もしかしたら、あいつが噂の天の御使いかもしれないわ。」

 

 華雄

 「!? だとしても!」

 

 詠

 「月の今の、これからの状況を考えると口惜しいことに僕たちに限界があるのは目に見えているわ。 何も全面的にあいつのことを信頼するわけじゃない。もちろん監視の役も付けるつもりよ。」

 

 華雄

 「だったらその役は私が!」

 

詰め寄るように華雄が詠に言い寄るが、それは詠はそれを制止する。

 

 詠

 「でも、それも月と相談してから決める。 何にしてもこんなところでずっといるわけにもいかないし1度城には戻ったほうがいいわ。 あんまり長くなると月のことだもの心配しすぎて自分でこっちに来ちゃうわよ。それこそ本末転倒になるでしょ。」

 

 華雄

 「・・・。」

 

納得いかないながらも華雄は頷き返した。

詠はその反応を見てから、再び一刀のもとへと寄る。

 

 詠

 「じゃあいいわね?」

 

 一刀

 「・・・・・・俺もここで最後の質問をさせてくれ。それによって行くかどうか決める。」

 

 詠

 「何かしら?」

 

 一刀

 「賈?が言う董卓って人は男なのか?」

 

 詠

 「違うわよ。そんなことあるわけないでしょうが。」

 

 一刀

 「じゃあ、その人は、・・・かなりわがままな性格な持ち主か?」

 

 詠

 「そんなわけ無いでしょ! 全くどういう考えからそういう質問がでるのよ!? それから董卓様のことは董卓“様”ってちゃんと呼びなさい! 庶民が城主にむかって呼び捨てなんて許されないことよ!」

 

 一刀

 「いや、その・・・・・・わかった。 じゃあその城まで連れて行ってもらえるかな?」

 

 詠

 「分かったわ。じゃあ付いてらっしゃい。」

 

 

 

こうして一刀は詠と華雄が率いる一団に連れられながら一路董卓の待つ城へと向かったのであった。

 

 

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 どうも皆さん初めまして。作者のsonronです。

 

文才の能力が全くなく(特に背景描写など数え上げたらキリがないですけど)ただ思いつくがままに書いてみました恋姫二次作!

 

web上に載っている恋姫二次作を読んでいて、何となくこういう言い回しやこういうキャラがいればいいのになと思っているものを思い切って自分で書いてみようと思ったのですが、かなり難しいですね。

皆さんが本当に思いのままに書けることがすごく羨ましくもあり、尊敬しています。

 

 

今作品、董卓軍で始まりはしますが何もずっとそこの軍に一刀を留めさせて置こうとは今のところ考えてはいません。折角、PCでハーレム状態を作れる主人公なのですからそこを取り入れないと自分的に損をしているような感覚があるのです。

 

ですので、まずは董卓軍で出発〜!みたいな感じで作り上げていきたいと思います。

 

 

何分初投稿作品ですので、お気づきの点などがございましたらコメントやメールで投稿してくださると助かる部分もありますのでご協力のほどよろしくお願いします。

 

 

投稿間隔は未定ですが1ヶ月の間に1作品は書き上げていきたいと思います。

説明
初投稿作品であります。
決まった√は無く、謂わば一刀√?
みたいな感じにしていこうと思っています。
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コメント
>>アルヤ様  コメントありがとうございます。 助言ありがとうございます。名乗りの部分はこれからも出てくるので気をつけて書いていきます。 (sonron)
>>神木ヒカリ様  コメントありがとうございます。 助言をいただいた通り修正させてもらいました。ついでに一刀の名乗りも修正したほうがいいと思い修正を。 次回作も期待に添えるよう頑張ります。(sonron)
面白そうですね、次回を楽しみにしております。名乗りに関しては姓+名+字で名乗ることはありえそうです。姓+名か姓+字が普通のようです。(アルヤ)
面白そうなので次回が楽しみです。 それと詠についてですが、駆は名前で文和が字ですよ。もう一つ言うなら史実は賈?ですが、恋姫では賈駆です。(神木ヒカリ)
タグ
初投稿 恋姫†無双 一刀 

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