真・恋姫†無双 〜彼方の果てに〜 9話
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〜神威〜

 

 

 

目が覚めてからどれだけの時間が経っただろうか。

起きた時には気が付かなかったが、外は既に明るくなっていた。

 

 

俺はチラリと隣に座る風花を見る。

 

 

あれから風花は一言も喋る事なく、ずっと黙って俯いていた。

俺の服の袖をギュッと強く握り締めているところを見るに不安がっているのだとは思うが、

その心境を推し量ることまでは出来ない。

 

 

僅かに躊躇いながらも、俺は風花に声をかけた。

 

 

「少しは落ち着いたか?」

 

 

声をかけられた瞬間、怯えるようにびくりと身体を震わせた風花だったが、

俺がそっと頭を撫でてやると静かに顔を上げてくれた。

 

 

「はい・・・。ごめんなさい、兄さん」

 

「風花が気にする事なんてない。俺の方こそ、心配をかけた」

 

「私なら大丈夫です。だから兄さんも、無理だけはしないでくださいね?

 私達・・・兄妹、なんですから」

 

 

そう言って風花は笑った。

だがその笑顔は何処かぎこちなくて、無理をしているようにしか見えない。

 

 

そんな風花の姿に、激しく胸が痛む。

 

 

そうだ。今はあの奇妙な夢の事よりも風花を守る事を考えなければならない。

あの夢が自分にとってどれほど重要なモノであったとしても、所詮ただの夢でしかないのだ。

答えの出ない問題に振り回されて、今、確かに此処に在る大切なモノを失う訳にはいかないのだから。

 

 

 

 

 

そうやって必死に・・・自分に言い聞かせる。

 

 

 

 

 

どちらが大切かだなんて考えるまでもない事だというのに、

どんなに考えないように意識を逸らしても、あの光景が頭に焼き付いて離れないのだ。

 

 

あの塗り潰されたモノに対する狂おしいほどに強い羨望。

 

 

春の日差しにも似た、暖かくて優しい場所。

 

 

幸せに包まれた世界。

 

 

そして・・・俺を呼ぶ、誰かの声。

 

 

それらが、どうしても忘れられない。

 

 

既にその時の感情は俺の中から跡形もなく消えてしまっている。

本当にそんな夢を見たのかすらも判らないくらいだ。

 

 

それなのに。

 

 

そうだというのに。

 

 

よく判らない何かが、未だに心の奥底に沈んでいるような感覚。

 

 

あの夢を見た時、何か強い『想い』が自分の身体の中にあるのを確かに感じた。

 

 

どんなに思い返しても、記憶にはそんな出来事は何処にもありはしないというのに。

 

 

だけど、それでも俺は・・・あの光景に―――

 

 

 

 

いつの間にか深い思考に耽っていた俺の瞳にふと、風花の姿が映った。

 

 

風花は俺に心配をかけまいと必死にぎこちない笑みを浮かべたまま、震えていた。

その姿に俺ははっと我に帰る。

 

 

(俺は、一体何を考えていたんだ!?風花を独りにするなんて、そんな馬鹿な真似が出来る訳がないだろう!!)

 

 

風花にはもう、俺しか居ないんだ。

せめて・・・せめて俺は良き兄で居続けなくてはならない。

 

 

例え、何があったとしても。

 

 

 

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心にしこりのようなモノを感じながらも、俺は頭を振って強引に思考を切り替えた。

 

 

(そうだ、風花に今後の事を聞かなければならないんだった。

 何となく勝手に決めたら怒られそうな気がするからな)

 

 

どう切り出したものかと内心かなり悩む。

流石に昨夜の出来事を全て話す訳にもいかない。

余計な心配をさせる事になりかねないし、

何よりこれから行動を共に可能性のある関羽――愛紗の印象を落とすのも憚られる。

 

 

「風花は、この後どうするか考えているのか?」

 

「そう、ですね・・・」

 

 

俺の言葉に風花は僅かに考える素振りを見せ、真剣な表情を作る。

流石にまだ本調子ではないようだがこの切り替えの早さは流石だと思う。

 

 

「まずは今の情勢を確認する事から始めるべきですね。

 何をするにしても、それからだと思います」

 

「なるほどな。何を目的とするか良い案はあるのか?」

 

「どうせ兄さんの事だから、誰かの助けになるような事がしたいんでしょう?」

 

 

少しは調子が戻ってきたのか呆れたように、だが何処か嬉しそうに笑う風花。

 

 

「助けに、か・・・」

 

 

その言葉に俺はつい自嘲気味に笑ってしまった。

 

 

あんな事があったばかりなのだ。

すぐに誰かの助けになれるとは、とてもじゃないが俺には思えなかった。

 

 

「・・・兄さん?」

 

 

そんな俺を訝しげに見上げる風花。

 

 

いけない、つい感傷的になってしまった。

風花に余計な心配をかけないようにしなければ。

 

 

「一つ、考えている事がある」

 

「何か良い案でもあるんですか?」

 

「ああ、それはな――」

 

 

頭の中で愛紗とのやり取りをまとめ、いざ話そうとした丁度その時。

天幕の入り口から明るく元気な声が響き渡った。

 

 

「姜元さん、姜維さん。起きてますか?ご飯の支度が出来ましたよ〜」

 

 

劉備の声だった。

 

 

「・・・」

 

 

俺は出かかった言葉を呑み込む。

何とも間が悪い事この上ない。

 

 

風花も真剣に俺の話を聞いていただけに、ため息と同時に残念そうな表情を浮かべる。

 

 

「あれ、まだ寝てるのかな?あんまり時間もないし・・・ちょっと覗いて・・・

 うぅ、だけど男の人が寝てるところを勝手に見るのも・・・でもでもっ!」

 

 

何やら一人で奮闘している劉備。

このまま放置するのは流石に可哀想に思え、何か声をかけようと口を開く。

 

 

だが外から聞こえ続ける声に俺は思わず開いた口を閉じた。

 

 

「仕方ない、よね?もしかしたらあんまり眠れなかったのかもしれないし。

 うん、ちょ、ちょっとくらいなら・・・」

 

 

前言撤回だ。

 

 

何がちょっとくらいだというのか。

というか、何故そんなに楽しそうなんだ?

 

 

「・・・俺達ならもう起きてるぞ」

 

「ひゃあ!?」

 

 

思わぬ劉備の発言に俺が呆れた声で入り口を開けると、

今まさに突入しようとしていた劉備が悲鳴を上げ凄い速さで飛び退く姿が見えた。

 

 

「ほう、やるな劉備。今のは中々の反応だった」

 

「えっ?あ、あの、そうですか?えへへ・・・」

 

 

呆気に取られた表情をしていた劉備だったが、俺の言葉に嬉しそうに頭を掻いて笑みを浮かべる。

 

 

「・・・兄さん、何を馬鹿な事を言ってるんですか」

 

 

素直に思った事を言っただけだというのに、風花に睨まれてしまった。

 

 

「劉備さん、覗きは褒められた行為とは言えませんよ?」

 

「あぅ、そんなつもりはなかったんだけど・・・」

 

 

ならどんなつもりだったんだ?という呟きは心の中だけに留めておく。

 

 

まあ、何にせよ折角呼びにきてくれたのだ。

これ以上余計な事を言うのは控えておこう。

 

 

「皆を待たせる訳にもいかない。行こうか、風花」

 

「えっ?あっ、はい。兄さん」

 

 

風花と話し合いは出来なかったがこれからでも何とかなるだろうと思い直し、

俺達は劉備の天幕へと場所を移した。

 

 

 

 

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食事を終えた俺達は今後の事を話すべく集まっていた。

集まったとはいっても、張飛と鳳統は軍の編成の為に少し前から席を外している。

 

 

よって実際に集まったのは俺と風花。

それから劉備と諸葛亮、愛紗の五人だけだ。

 

 

「それで、姜元さん達はこれからどうするんですか?」

 

 

心配そうに劉備が尋ねる。

 

 

「その事だが、本当なら風花と・・・妹と良く話し合って決めたかったんだが、

 あまり時間がなくてな。これから決めようと思う」

 

 

俺達の為にわざわざ時間を作ってくれた劉備に申し訳ないと思いつつ、

俺は様子を窺うように愛紗に視線を送る。

 

 

すると何故だか視線を逸らされてしまった。

 

 

そんな俺と愛紗のやり取りを見ていた劉備が不思議そうな表情を浮かべる。

 

 

「どうしたの、愛紗ちゃん?」

 

「あっ、い、いえ、何でもないのです」

 

 

少し慌てた様子で愛紗は答える。

 

 

今の愛紗の行動は謎だが、おそらく昨夜の事を気にしているのだろうと勝手に結論付け

俺は風花に視線を向ける。

 

 

「さっきは話せなかったが、俺は劉備達と行動を供にしようかと考えている」

 

「本当ですか!?」

 

 

嬉しそうに身を乗り出す劉備だが、風花は信じられないといった表情で俺を見つめ返す。

 

 

「確かに、彼の怪我ではそれが懸命な判断だとは思いますが・・・」

 

 

諸葛亮はその可能性も考慮していたのかそれほど強い動揺は見られないが、

僅かに懐疑的な態度を示す。

 

 

予想通りの展開だった。

 

 

諸葛亮の反応は当然だろう。いくら主を助けた者であったとしても、

相手は何処の誰かも判らぬ輩だ。そう簡単に信用してはならない。

むしろこれこそが軍師の正しい姿だと感心するくらいだ。

 

 

前回のアレは何かの間違いであると思いたい。

 

 

「・・・理由を、聞いてもいいですか?」

 

 

そんな事を考えていると躊躇いがちに風花が口を開く。

 

 

風花の気持ちは判っている。

 

 

俺は今までの劉備を見ていて彼女が兵を率いる身としては相応しくないと思っていた。

無論それは俺の勝手な推測であり、事実までは判らない。

 

 

厳しい父の姿を見ていた事と、自身の経験から勝手ながらそう判断した。

そんな俺の判断を理解しているからこその反応だろう。

 

 

風花が納得してくれるかは判らないが、その前にまずやらなければならない事がある。

 

 

「まだ完全に決めた訳ではないんだ。それは劉備次第、だからな」

 

「えっ?」

 

 

困惑する風花から視線を劉備に移す。

 

 

今後の事もあるが、劉備に興味があったというのも事実だ。

愛紗ほどの武人がああまで心酔する者とは一体どのような人物であろうか、と。

 

 

それを見極められるほど俺は大した人間ではないが、

風花の為にもどうしてもやらねばならない。

 

 

この選択に、風花の安全がかかっているのだから。

 

 

俺は劉備を正面から見据え、静かに問うた。

 

 

 

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「劉玄徳。お前は何を望み、何を為そうとする」

 

 

劉備は俺の真剣な表情に驚きはしたものの一度目を閉じ、

ゆっくりと言葉を紡ぐように語りだした。

 

 

「私は、皆の笑顔を守りたいの。

 この大陸を、誰しもが笑顔で過ごせるような・・・そんな平和な国にしたいんです」

 

 

まるで慈しむかのような、そんな優しい微笑みを浮かべてそう答える劉備。

その表情には嘘や躊躇いが全く感じられず、心からの言葉であると判るほどに澄みきっていた。

 

 

(本気・・・のようだな)

 

 

表情にこそださなかったが、内心ではかなり驚いていた。

 

 

大なり小なり理想を持つのは良い事だと思う。

それは希望となり、生きる為の糧となるからだ。

 

 

だがしかし――

 

 

「本当にそんな事が出来ると思っているのか。

 人が人を殺し、奪い合うこの理不尽な世界で」

 

 

俺は冷たく言い放つ。

 

 

この少女は見えているのだろうか?

自らが掲げる理想の大きさを。

その難しさを。そして、現実を。

 

 

俺は劉備の答えを静かに待った。

 

 

まさか批判されるとは思っていなかったのか、僅かに劉備の瞳に悲しみの色が過ぎる。

そんな劉備の様子を察してか、愛紗が俺に非難の眼差しを向けてくる。

 

 

「よもや桃香さまのお考えが判らぬと申すのか!?そのような事――」

 

「すまないが、俺は今劉備と話をしているんだ。少し黙っていてくれないか?」

 

 

俺は有無を言わせぬ口調で愛紗言葉を遮った。

 

 

「だ、だが・・・」

 

「愛紗ちゃん」

 

 

たじろぐ愛紗に劉備は静かに首を振った。

それで愛紗は渋々とだが押し黙る。

 

 

「・・・確かに難しい事かもしれない。無理な事なのかもしれない。

 私には、愛紗ちゃんみたいな武も、朱里ちゃんみたいな知もありませんから」

 

 

悲しげに俯いて語る劉備。

 

 

僅かな間、沈黙が辺りを包む。

だがゆっくりと顔を上げた劉備のその瞳には強い意思を感じさせる何かが宿っていた。

 

 

「でも、私は諦めたくなんてないんです。

 こんな私でも・・・きっと、きっと何か出来る事があるはずなんです。だからっ!」

 

 

必死な眼差しが俺を見上げる。

想いの全てをぶつけるかのような、そんな眼差しが。

 

 

俺は静かに劉備を眺め、目を細める。

 

 

劉備は甘い。

これ以上ないというくらいに。

 

 

今まで数多の人間がそれを望み、そして諦めてきた夢。

歴史に名を残す英傑達でさえなしえなかった理想を、この少女は叶えようというのか。

 

 

現実的に考えればそれは不可能な事だ。

少なくとも、このような甘い考えでどうにかなる問題ではない。

 

 

人は、それほど綺麗なんかじゃない。

 

 

例え善人と呼ばれる人物であれ、必要に迫られれば罪を犯す。

そうしなければ生きていけないから。

大切なモノを守れないから。

様々な理由があるだろう。

 

 

仕方のない事だと割り切るのは簡単だ。

善人を食い物にして追い込む悪人が悪いのだと。

だが、それに巻き込まれた人は一体どうすれば良いのか。

 

 

答えは決まっている。

 

 

巻き込まれた人は、生きる為にと新たに違う誰かを襲うだろう。

それが更なる犠牲を生み、どんどんと肥大化していく。

その結果が・・・今のこの国の状況だ。

何処も他人を助ける余裕なんてないところばかりなのだ。

個人や一勢力の者がどうやったとしても、叶えられるモノだとは到底思えない。

 

 

劉備の言葉を聞いても俺の考えは変わらない。

そのはずなのに、俺の口から否定の言葉が出る事はなかった。

 

 

 

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(・・・諦めたくない、か)

 

 

そういえば、昔の自分も同じだったんだと思い出した。

 

 

当然、今の自分にだって譲れないモノや諦めたくない事はある。

けれどそれらは、歳を重ねる毎に少しずつ少なくなっていったような気がする。

 

 

自分の限界を、現実の厳しさを、知ってしまったが為に。

 

 

経験を得ることによって、俺は失ってしまったんだと思う。

彼女のような純粋さを。

 

 

まるで昔の自分を見ているかのようなそんな不思議な懐かしさを感じた。

 

 

だが後悔はしていない。

大切なモノを守る為に、自ら捨てたのだから。

 

 

純粋なだけでは決して生きて行くことは出来ない。

不条理こそがこの世界の理である以上は。

 

 

それでも――

 

 

何も答えない俺に劉備は続ける。

 

 

「お願いします、姜元さん。私の為に・・・なんて言いません。

 今この大陸で苦しんでいる人達の為に、貴方の力を貸してください」

 

「・・・」

 

「姜元さんならきっと判ってくれるって、私、信じてます。

 だって姜元さんは私を助けてくれた人だから・・・あんな風に妹を助けられる、優しい人だから」

 

 

そう言って、劉備は微笑んだ。

 

 

その笑顔だけで、会ったばかりの俺を本気で信じているのだという事が言葉以上に伝わってくる。

 

 

「・・・それでお前に何の得がある。見返りなど、何もないかもしれないだろう」

 

 

知らずに口から言葉が漏れる。

 

 

「私は見返りなんて求めてません」

 

「だがそれではお前が報われない」

 

「それでも構いません。私はただ、皆に笑顔で過ごして欲しい・・・それだけです」

 

 

圧倒される、目の前の少女に。

揺るがないその瞳に。

 

 

それは、紛れもなく王としての才覚を秘めた者の姿だった。

それに気付いたからこそ、聞かずにはいられなかったのかもしれない。

 

 

「その為に自ら刃を振るう事になったとしてもか?」

 

「武器を手に戦う事だけが全てじゃないと思います。

 皆で力を合わせれば、話し合いで解決出来る事だってあるはずです」

 

「話し合い、か。そう上手くいくとは思えないがな」

 

「それでも、私は皆を・・・仲間を信じてますから」

 

「・・・そうか」

 

 

それを聞いた瞬間、俺は目を閉じて劉備の視線を遮った。

そして呆れたように呟く。

 

 

「・・・お前は甘い。本当に、どうしようもなく」

 

「あはは・・・そうかもしれませんね」

 

 

俺の言葉にどことなく悲しそうに笑う劉備。

 

 

「だが、そんなお前だからこそ出来る事もあるのかもしれないな」

 

「えっ?」

 

「力を貸そう」

 

「えっ、あ、あの・・・?」

 

 

呆然と此方を見るその顔が何だかおかしくて、つい苦笑してしまった。

 

 

「お前の気持ちは確かに俺に伝わった。今更かもしれないが、

 無礼を働いてすまなかった。嫌なら断ってくれて構わないさ」

 

「い、嫌な訳じゃありません!でもあの、本当に良いんですか?」

 

「ああ、劉備さえ良ければな」

 

 

余程俺の言葉が信じられないのか、自分でも頼んでいた事も忘れて何度も確認を取ってくる。

 

 

少しいじめ過ぎただろうか?

だが現実を知る事は何よりも大切な事だ。

 

 

現実を見ずして、理想は語れない。

 

 

彼女なりに必死に現実を見据えての事だろうが、

この世界は彼女が思っているほど単純には出来ていない。

 

 

いつか彼女はその現実を突きつけられる事になるだろう。

そうなった時、今のままでは道を誤ってしまう可能性もある。

そんな危うさを、彼女には感じる。

 

 

けれど、もしかしたら彼女なら、本当に――

 

 

そこまで考えてはっとする。

 

 

(・・・なるほど。これが『大徳』と称される所以、か)

 

 

甘さを捨てたはずの自分が、彼女の姿に僅かでも希望を抱いてしまった。

いや、抱かされてしまったのだ。

 

 

彼女と供に歩むのも悪くないかもしれない。

 

 

幸いにも彼女には支え合える仲間が居る。

そう簡単に道を踏み外す事もないだろう。

 

 

そう考えながらも、俺は劉備の考え方に危うさを感じていた。

 

 

彼女は気付いているのだろうか?

自分自身の言葉の中に潜む、ある矛盾に。

 

 

微かに胸に過ぎる不安を押し込めて、俺は嬉しそうに笑う劉備の事を眺めていた。

 

 

 

 

 

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あとがき

 

 

 

大変長らくお待たせ致しました。

腕のギブスなんかも取れましたし、リハビリの甲斐あって漸く両手が使えるようになりましたので投稿再開します。

今の状況的に亀更新になるとは思いますけど(^_^;)

 

 

医者に完全に完治はしないなんて言われた時は欝にでもなりそうでしたが、お知らせのコメントを見て元気が出ました。

何て言うか、こういうのって凄い嬉しい物ですね。頑張ろうって思えました。

コメントしてくださった方、本当にありがとうございますm(_ _)m

そして読んでくれている皆様にも、多大な感謝を。

 

 

こんな話ばかりではあれなんで、本編についての話でも。

 

 

事前に言っておきますが、この小説は蜀、及び桃香アンチではありません。

厳しい事や間違った事など言ったりしていますが、それらは神威や風花などの経歴が関係しているせいです。

他にも理由があったりしますが、それは物語が進行すれば明らかになっていくと思いますのでご了承下さい。

 

今回は(今までも?)ご都合主義過ぎるとか言われそうでちょっと不安ですね;

まぁ、否定はしませんが。主人公補正もありますし。

それでも、これには一応理由とある必然があったり・・・

読んでいる皆様が驚いたりする展開や書き方が出来るよう精進しないと(><)

 

 

こんな感じですが、少しでも楽しんで読んで頂ければ幸いです。

これからも〜彼方の果てに〜をよろしくお願いしますm(_ _)m

 

 

 

説明


与えられた天幕で神威と風花は漸く休息を得る事が出来た。

安らかに眠る風花を後にして、一人邑の皆を弔う神威。

そこで神威は愛紗に供に来ないかと誘いを受ける。

結論こそ出なかったものの、僅かに愛紗と心を通わせた神威は真名を交換した。

誇りを賭けて戦うと約束を交わした二人は笑みを浮かべ互いの天幕へと戻る。

そして神威は夢を見た。

知らないはずの光景。

だけどそれは、何処か懐かしさのある・・・不思議な夢だった。


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2005 1866 7
コメント
二朗刀様、ありがとうございます、コメントには本当に励まされました(^^)桃香の覗きは原作でも似たような事やってましたのでついやってしまいましたw(月影)
桃香が覗こうとしていた時の反応がかわいいw復活おめでとうございます!(二郎刀)
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