この世で一番大切なもの:Introduction
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【この世で一番大切なもの】Introduction

一次創作 Magica Quartet「魔法少女 まどか☆マギカ」

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○日常に潜む前哨

 

マンションのエントランスをぬけ、朝のあたたかな日差しと風とを浴びて、思わず背伸びをした巴マミは、アプローチの先にある街路樹の影に人影を見つけて駆け寄った。そこにはいつものように鹿目まどかがいた。

 

「最近はお友達と登校しないの?」

マミはただの雑談のつもりだった。でもまどかはマミの目を見て、少し悲しそうな口元をしてほほえみ、うなずいた。

「何かあったの?」

「いえ、特に何かあったわけでは。……友達はみんな忙しいみたいで……」

一生懸命笑顔を作ってはいたけれど、無意識に小さくなっていく声。それに自分で気がついたのか、まどかは声のトーンを上げて楽しそうな表情で続けた。

「でも、おかげで最近マミさんと朝から晩まで一緒にいられます。とっても楽しいです!」

そういって腕にぎゅっと抱きついてきたまどかの体温を感じながら、マミはその表情と裏腹に悲しい気分になっていた。本当なら、まどかが契約した時点で忙しくなって、ほかの友達と疎遠になっていったはずだ。そう、マミ自身がそうであったように。だから今のこの状況は本来あるべき姿に近い。

実はマミは、まどかの自尊心を傷つけないぎりぎりまで、魔女の発生を秘密にしていた。だから今まで、まどかは魔女退治に忙殺されることもなく、ふつうに学生生活を続けられたし、実際先週まではまどかもマミと一日中べったりな状況ではなかったはずだ。

マミがまどかに積極的に魔女を狩らせていないのは、彼女を不注意によってこの世界に引き込んでしまった罪滅ぼし、などというロマンチックなものでは決してない。実際のところ、本当はまどかの魔法少女としての実力は自己評価の何千倍も大きい。長年経験を積み、十分訓練して自分の本来の能力を超える実力を持つマミ。だが、まどかはデビュー直後にして、そのマミをもしのぐ実力を発揮しうる逸材だった。だがマミは、彼女の持っている潜在能力を頼もしいと思うよりも恐れた。それは妬みとか自分よりも大きな存在になってしまうことへの恐れでは決してない。まどかの力はあまりにも大きい。彼女が、まどかが万一転向してしまったとき、彼女のポテンシャルが一気に闇の力として世に放たれたとき、世界はどうなってしまうのか、マミには想像がつかなかった。だが、一つ確実に言えることがあるとすれば、彼女が目覚め、そして堕落する事は世界の破滅を意味するということだ。魔法少女が魔女になる、そのからくりを知っているからこその恐れ。もう二度と友達を失いたくないと言う思い。それが今やマミが生きている理由となっていた。

皮肉にも、マミはそれが故にまどかに救われたのだ。友を失い、その魂を自らの手で消し去らざるを得なかったあの日以降まどかに出会うまでのマミは、表面上はともかく、心の中では自分の命のために無感情に魔女を消費する存在だった。マミはもし、感情を動かせばそこにいる魔女が、かつて魔法少女だったときに抱いていた夢と対峙せざるを得ない事を知っていた。では魔女を狩らずにいればよいのだろうか。残念ながらそれもまた最悪の結果を生む。ただ生きているだけで魂が穢れていく運命を背負う魔法少女という存在。マミもまた汚れた魂が羽化することを防げない。唯一、元同僚だった存在から魂を抜き取りそこへ闇の力を封じ続ける以外には。

「マミさん!」

そんなことを考えていたとき、突然名前を呼ばれてマミは驚いた。

「え?」

「もう、ぜんぜん聞いていませんでしたね!」

「あら、ごめんなさい。鹿目さんがかわいくて」

ふくれっ面の鹿目さんに向けて、満面の笑顔を作る。しかし我ながらひどい言い訳だ。

「あ、それ絶対嘘ですね。なんですか?またずっとパズルやってたんですか?」

いつだったか、ほぼ寝ずに魔女退治をした朝、何気なく言った言い訳。もちろんパズル自体は本当に好きでお気に入りのモノを額に入れて飾ってはいるけれど、徹夜で時を忘れて、というほどには入れ込んではいない。その真実を隠して、そのときだけの言い訳のため、お気に入りのは何度も組み立てては崩すんだよといったときの鹿目さんのあの目。今と同じ何も疑うことを知らない目。

「あら、昨日は早く寝たわよ」

「マミさん、絶対に嘘をついてますね」

そうね、大きな嘘をついているわ。

「いいんですよ。好きなことやめられない気持ちはよーくわかりますから。わたしもお絵かき始めたら止まらないですし」

少し自慢げな顔。

「でも、翌日に影響がでるほどやっちゃだめなんです」

きっと彼女はそういつも言われているのだろう。

「はいはい。まどかお姉さんの言うとおり、もう夜更かしはやめますね」

「はい!」

その時マミは思った。私はなぜこんなに素敵に笑えるのだろう。

マミは身勝手な自分の正義で、この子を手元に閉じこめた。そして長い時間一緒に行動していて、彼女の心に触れる度に、この娘には不思議な力があるのだと思うようになった。周りをいつも明るくさせる力。そんな力にいつしかマミの方が変えられていた。今はこの子を失うことが怖い。純粋にこの幸せな時間が、彼女が自分の前からいなくなってしまうことが怖い。そうマミは思うようになっていた。たとえどんな嘘をつくことになっても、彼女の心を曇らせるわけにはいかない。鹿目さんには、なにも悟らせない。疎の為なら、いくらでも、心を偽ってでも、私は笑ってみせる――。

 

その時、遠くから呼ぶ声が聞こえた。

「鹿目さーーーん」

そう呼びかける声の主は、三つ編み眼鏡の、線の細い少女。彼女が駆け寄ってくるのをみて、まどかもトテトテと近寄っていった。

「最近早いですね」

少し息を切らしながら話しかける。話しかけられたまどかはといえば、

「しー、しーー、ほむらちゃん秘密秘密」

と、妙にあわてて。あまり朝が得意でないことを、マミに知られたくない様に言う。一緒に寝泊まりしたことも一度や二度じゃないのに、まだ知られていないと思っているのが微笑ましく感じられた。

「あ、ごめんなさい」

彼女、暁美ほむらは、まどかに少し頭を下げた。こうしてみると本当に素朴なふつうの女の子だ。体からにじみ出てくる魔力を感じられなければ魔法少女だとは分からない。そんな二人のクラスメイトを見ていて、マミは少しいたずらをしたくなった。

「じゃあ、鹿目さん。私は先に行くから」

マミはこっそり二人から距離をとってから振り向いて、後ろ向きに歩きながら声をかけた。

「え?、マミさんも一緒に――」

まどかが声を上げて手を振る。マミは両手を口に当てて、

「あら。恋する乙女のじゃまをするほど、私は無粋じゃないつもりよ?」

と声をかけるとくるっと向きを変えて走り出した。

 

「え?乙女??マミさん!マミさーん」

「行っちゃったね」

マミが行ってしまったからなのか、ほむらはいつもの口調に戻して言った。

「せっかく三人そろったのに……」

「しょうがないよ」

苦笑しながらほむらちゃんが言った。しょうがなくないよ。二人ともいい人なのに、何で仲良くできないんだろう。まどかは悲しくなった。

「魔法少女として仲良くできなくても、同じ学校の生徒として友達にはなれないのかな……」

「そうなれるのなら、いいのにね。本当に」

まどかが何気なくこぼした言葉に、ほむらは思いがけないほどに寂しげに答えた。まどかは?ほむらを見た。けれどその時にはもうほむらはいつもの笑顔に戻っていた。

 

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昼休みがきた。まどかは急いで仁美の席に近づくと身を乗り出して誘った。今日こそは――。

「ね、仁美ちゃん!今日は一緒に食べよう?」

満面の笑みを作って誘う。仁美は笑顔を返してくれた。唇が動き始め、何かを伝えようとしたとき、教室の出口からクラスメイトが仁美を呼ぶ声が聞こえてきた。仁美はいったんまどかから視線をはずして声の方に会釈をすると、まどかに向かいなおして、言った。

「ごめんなさい。もうお約束をしてしまっていて……。今日はそちらに――」

もうすでにお弁当を鞄から取り出す動作に入っている仁美の言葉を聞いて、まどかはすぐにさやかの席へ体を向けた。

「じゃぁ!あ……」

そこにはさやかの姿はなかった。わかっていたはずなのに、覚悟していたはずなのに。けれども、さっきまでいたのに声も掛けてくれないなんて……。そう思ってまどかは視線を落とした。さっきの仁美の言葉「今日はそちらに――」その声が再び頭によみがえる。

「『今日は』じゃないよ。ぜんぜん『今日は』じゃないよ」

いつの間にかまどかの後ろから、ほむらが抱きついて頬を寄せてきていた。

 

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食堂でまどかは、ほむらがランチを買ってくるのを待っていた。周りは談笑する生徒でにぎわっているのに、寂しい気持ちがぬぐい去れない。周りにいる人たちは何かドラマの中の人物のように、自分から切り離された世界にいるように感じた。それはまるで現実味のない空間のようだった。その時、まどかは自分の前になにか暖かい気配を感じた。ほむらは自分のトレイをテーブルにおいたあと、ゆっくりいすを引いて、座った。

「わたし、嫌われているのかな……」

思わずぽつりとこぼした言葉に、ほむらが答える。

「さやかさんは、少しでも一緒にいたい時期だから……」

さやかは入院中に告白した彼氏が無事退院した日から、たしかにいつも二人でどこかへ行ってしまっている。それはまだまどかにも理解は出来た。では仁美はどうなのだろうか?急に疎遠になるのには何か理由があるはずだ。

「じゃあ仁美ちゃんは?仁美ちゃん、今までは、他の人に誘われても先約があるからってわたしたちと一緒に食べてくれてたのに……」

落としていた視線をほむらに向けてまどかは聞いた。ほむらは一瞬ためらったあと、努めて淡々と答えた。

「仁美さんは――、仁美さんは上条さんのことが好きだったみたいだから。私たちと一緒にいるとさやかさんとの関係を思い出して気まずいのよ」

仁美さんは上条さんのことが好きだった。まどかは何よりもほむらのその言葉に衝撃を受けた。言われてみれば思い当たる節がいくつかある。なぜそういう発想にいたらなかったのか。あれだけ仲良く、ずっと一緒にいたのにわたしは――。

「ほむらちゃん。すごい観察力だね。転校してきてまだそんなにたってないのに」

ずっと友達だったわたしにも気がつかないような事がわかってしまうなんて、きっとみんなのことに気を配って、いろいろ気がつくからに違いない。自分のふがいなさを隠すように感心した気持ちがわいてきたまどかは、それを素直に口にした。だが、その言葉を聞いたほむらの表情は曇り、視線が落ちた。

「いいえ。私は長い間あなた達と一緒にいるから。何回も」

彼女の悲しげな声を聞いたまどかは、もう自分は消えてなくなればいいと思うぐらいに後悔した。あまりにも考えが浅い自分の発言で、また人を傷つけてしまった。わたしがこんな調子だから、デリカシーがないから、みんなに嫌われるんだ。そう思うと、さっきまでまるで被害者のように嘆いていたことすら傲慢に感じられ、自分で自分が許せなくなっていた。

「ごめん。わたしやっぱりひどい子だ」

「すくなくとも」

間をおかず答えたほむらの顔に視線を上げた。真顔でじっとこちらを見つめていた。

「自分でそう思えるのなら、まどかはひどい子ではないわ」

そこまで言ったあと、ほむらの表情が優しく変わった。

「それに。まどかが本当にひどい子なら、私は命を懸けてまで助けに来ない」

まどかはほむらの言葉に救われた気がした。少し涙ぐみながらお礼を言った。

 

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巴マミはその日珍しく、魔女探しに出かける前にショッピングモールのハンバーガーショップにまどかをつれてきていた。いつになくテンションの高いまどかの世間話を一通り聞いたあと、彼女は本題を切り出した。

「最近多数の魔法少女が行方不明になっているの。きっと魔法少女狩りね」

「え!魔法少女狩り!」

突然大声を出し、立ち上がってしまったので、まどかは周りの注目を浴びてしまった。店内はちょうどとぎれたBGMの合間。運悪く驚いた声は響く。

「そう。あなたのキャラもそろそろレベル30だから気をつけないと」

どうしたらよいかわからなくなっているまどかに、マミはさも当たり前そうに、若干大きな声でそう付け加えた。

再び始まったBGMと共に皆の関心が散らばっていく。まどかは赤面してうつむいた。

「すみません、わたし――」

「いいのよ。でも気をつけて。いつでもフォローできるわけじゃないから」

「……はい。でもわたし、驚いてしまって。魔法少女狩りって、どういうことですか?」

「見滝原周辺の魔法少女が相次いで行方不明になっているのは話したわね」

「はい。でも、結界の中で、その、キャラクターロストして、結界に飲み込まれてしまったのではないかと」

言葉を選びながら聞く。いつだったか、まどかが魔女の攻撃を受けて倒れた時、マミはまどかに、このまま結界の中で倒れてしまえば、二度と外の世界には戻れなくなる。そう教えてくれた。彼女たちも何らかの理由で結界に捕らわれているのではないか?

「一〇人。周辺地域を含めたら三〇人を超える魔法少女がこの一ヶ月に行方不明になっているの。この数は異常ね」

それに――。まどかはまだ知らない事実。たとえ結界内であっても魔法少女が魔女に転生しているのであれば、大量の魔力が放出されるはずなのに、もうこの一ヶ月間はそのような現象は観測されていない。魔法少女は確実に死んでいるのだ。

「そもそも、もし三〇人全員が結界の彼方に消え去っているのであれば、彼女たちが倒せなかった分、魔女が異常増殖してもおかしくないと思うわよ」

「そうですよね……」

魔法少女が討ち死にしているのであれば、その魔女は生き続け、彼女の使い魔は次々と魔女になるだろう。だが実際は、まどかに内緒で駆除しているモノを含めて徐々にその数は確実に減少しているのだ。つまり、魔法少女も、魔女も、使い魔も。すべてが減少している。つまり――。

「考えられる原因。一人、もしくは複数の魔法少女が、結界内でほかの魔法少女を殺害し、そのあと魔女も処分して両者を封印している」

「え!なんでそんなことを!」

まどかは大きな声を出してしまったので、さすがに再び注目を浴びはした。でも周りの視線は既にゲーム大好き少女に向けられたものだったので、その言葉自体を不思議に思う者はいなかった。ただ、それもまどかには恥ずかしかった。赤面しながら周りを見回している。

「理由はわからないわ」

「いったい誰が」

居心地悪く座り直しながら小声で尋ねる。マミには思い当たる節があった。一ヶ月前、この街にやってきた魔法少女。マミ達と全く同じテリトリーを持っていながら、普段活動している姿を全く見かけない娘。

 

暁美ほむら。

 

マミが真っ先に疑った者は一人。だが、その答えを口に出しては言えなかった。

「誰かはわからないわ。きっとわかったときには手遅れでしょうね」

鹿目さんに、友達が殺人犯だと言えるはずがない。もちろんそういう思いもある。でも、マミ自身も彼女がそんな大胆なことをしているとは思いたくなかった。彼女は鹿目さんを助けるために時空を越えてやってきたのだと、本人に告げている。その言葉は信じたい。

だが、最悪の可能性――彼女が強大な力を持つ鹿目さんを抹殺するために送り込まれ、近づいている可能性――には備えておかなければならない。

「だから、鹿目さんも充分に注意して」

「……はい」

鹿目さんは、元気なくうなだれた。けれども、突然、顔を上げ、

「ほむらちゃんは?ほむらちゃんも危ないんですよね!」

と、言った。おそらくこの発言は事前に予想するべき反応だったはずだ。

「そうね。彼女も――」

私の勘がもし外れていれば、当然彼女もターゲットの一人だ。だが――。

「お願いです、マミさん!ほむらちゃんも守ってください!未熟なわたしを守るだけでも大変なのはわかっています。でも、友達なんです」

「……」

「おねがいです!」

もしかしたら、私は単に鹿目さんを独占したいが為に暁美さんを疑っているのではないか。そもそも私が彼女を疑っているのは、あのインキュベーターの誘導によるものではないのか?彼女の真剣な表情は私に呵責をもたらすには充分だった。けれども、暁美さんは私たちとは独立して動いている。たとえ私が二人とも守る決心をしたとしても、いつも一緒に行動している鹿目さんはともかく、別行動をとっている暁美さんをも守る事は、時間を止める能力でもない限り物理的に不可能だ。

「ごめんなさい」

ただ、その一言だけつぶやいた。それでも私は悲しい表情を隠せなかったに違いない。私の視線は既に自分のカップに落ちていたけれど、鹿目さんは声も出さずに泣いているのはわかった。そのまま永遠に時が凍り付くかと思われたとき、突然鹿目さんは絞り出すようにつぶやいた。

「わたし、強くなりたいです」

驚いてあげた視線。鹿目さんは私をにらみつける様に見つめていた。

「マミさん。わたしを鍛えてください。もういやなんです。誰かに守られるだけのわたしはもうたくさん。わたしも、自分の力で、周りの人を守りたい」

私はその気迫に押された。だが、彼女の才能が開花した時、この世界のバランスが大きく崩れ去ることは明白だ。でも――。

「わかったわ。どれだけ力になれるかわからないけれど。つきあってあげる、特訓」

私は思わずそう答えていた。鹿目さんの失望する顔はみたくない。これをきっかけに彼女が私の周りから離れていってしまったらどうしよう。いろいろな感情が吹き出してきた。けれど結論はシンプルだった。世界を天秤に掛けてさえ彼女の笑顔を守りたい。私は結局わがままだった。

「ありがとうございます!」

鹿目さんの裏表のない笑顔と安堵した声。その純潔な思いを私は受け止める資格がないのではないか。本音がわからないよう、慎重に笑顔を作って、マミはまどかにほほえみ返した。

 

 

【続きは頒布版にて】

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コミックマーケット84 1日目(10日) 東5ホール プ28a 「マドカミ町奇譚」にて頒布開始します。

説明
全ての宇宙、過去と未来の全ての内の一つで紡がれたのかも知れな い物語。それは、先輩魔法少女巴マミと転校生暁美ほむらが、鹿目まどかと紡ぐもう一つの出会いの物語。鹿目まどかは魔法少女。チームを組んでいる巴マミと、同級生の暁美ほむら。それぞれまどかとは仲がいいのに、ほむらはマミとどうしても一緒には戦えないという。ある日まどかは二人を遊園地に誘う。三人で遊べたことでこれからはもっと仲良くなっていける、そう思ったまどかだったが……。
【コミックマーケット84 1日目にて頒布予定作品の先頭部分を公開します】本篇は頒布物での公開のみになります。ご了承ください。
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