一刀の晋王転生録 第四章拠点・美華 |
拠点、美華
「一刀の一番になる為に」
瑠理の出産が終わった後、美華は再び、一刀と同じ部屋で過ごすようになった。その部屋で彼女はこれからの事について考えていた。
無論、内容は一刀にとって一番の女になるにはどうするべきか、という事だ。
(まずは、やっぱり一君とあの女の……司馬師の娘の事をこれからも認める事だよね?)
一刀から産む事を許しを懇願されたと言う事は、彼は強くそれを望んだと言う事なのだ。ならば、それを寛容な心で認める事こそ、
一刀の最高の女であることの証明になると思われるからだ。
(でも、それだけじゃ駄目かも?)
聡明な彼女はその先が見えていた。一人でもそういう存在を許すと言うことは、これからさらに存在してしまうかも知れないからだ。
(真実を知らない者はそうじゃないけど、でも真実を知るあの五人ならその可能性がある)
そして、彼女達は一刀に好意を寄せているのだ。むしろその可能性は高い。
(どうしようか?)
美華はしばらく考えた。そしてその結論は……。
(いっそ、あの五人を……側室にしてしまう?)
美華は大きく首を横に振る。
(いくら何でもそこまでは……)
しかし、と考え直す。そうやって正妻の座を利用し、彼女達をある程度動きを制御してしまえるという可能性があるのだ。それを使
わない手は無い。そしてもう一つ、自分の管轄外で何かが起こるよりも、自分の管轄内で自ら起こしてしまったほうがまだ納得できる
し、自分でそれを認める事もまた、一刀にとって最高の女になるための道になりえるのではと彼女は思う。
(でもそれと言うのは一君、他の女が寝ることだし、でも、それを認めるのが……)
しかし、でも、それが、と思考の中で何度も繰り返され中々決められない。
(うぅー! どうすればー!)
――しばらくして彼女が気が付くと、夜が更けようとしていた。
(結局、分からなかった……)
五人に対して答えが出せず落ち込む美華。
(……じゃあ、まずは司馬師との問題を解決しようかな……)
ならばと彼女は答えを出した瑠理との事を考える。
――それから少し後、瑠理と美華は話合いをする事になった。
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ようやくある程度執筆が進みました。とりあえず拠点と人物紹介をまとめて投降します。とりあえずその一です。 | ||
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お久しぶりの投稿(ohatiyo) | ||
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