司馬日記外伝 店員日記
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6月2日

酒楼「三国一」の店員として採用された。そんなに仕事がきつくなさそうな割に給料が良かったので応募してみたら合格だった、とりあえず都に出てきて就職出来なかったらどうしようって思ってたけど出来て良かった。

 

6月3日

「三国一」に採用の手続きに行った。募集には『女性だけの職場です』って書いてあったけど本当に女性だけだった。

面接で厳しい守秘義務があるって言われてたけど誓約書に『お客様の個人情報を漏らした場合最高で死罪とされても構いません』って本当に書いてあったのにはびびった、給料が良かったのはこういうわけだったのか。このお店は政府の補助金が入っていて、申請に少し時間がかかるので勤務は少し後になると言われた。

 

6月7日

店から出勤指示があったので出勤した、今日から頑張ろう!

給仕長さんを紹介されたがすごい美人で若かった、私とタメくらいに見える。

ほかの店員さんもみんな若い。名前は追々覚えてねって言われ、色々なものの配置を教えてもらった。

 

6月8日

お客様に接する一般的な礼儀作法を教えて貰ったけど、一応自分の常識範囲だったので良かった。偉いお客さんも来るって聞いてたから『では土下座から入ります』とか言われたらどうしようと思ってた。

 

6月10日

基本裏方だったけど、店員が少ない時間帯だったのと優しいお客さんだからということで初めて接客した。お客さんは二人で、一人は背が高くってすごい美人で、もう一人は小さくてかわいい感じの子だった。二人とも青い髪で似てる服を着てたけど姉妹だったのかな。

個室に通して注文と配膳、取りあえず失敗しなかったので一安心。

って言うかお客さんも本当に女の子しか来ない。まあむさい酔っ払いのおっさん相手にするのは嫌だからこの店応募したんだけど。

 

6月13日

「マル危さんが来る」と言って、店長が慌てた様子で酒屋に買出しに行って来る様に指示された。「マル危さん」と言うのは店の隠語でヤバイ客の中でも飛び切りヤバイある二人の事らしい。

給仕長が「私が対応するから」と言っていたけど興味本位でそのお客さんを暖簾の影からチラ見したら、おだんご頭で鋭い目つきの美人さんと長い黒髪のおっぱい美人さんだった。入店時はヤバさ具合が想像つかなかったけど、酒瓶の異常な無くなり方とたまに聞こえる叫び声でと、抜き身刀片手に笑顔で退店していく姿だけで十分怖かった。あとで部屋を見てみたら壁に殴り後があったのと、卓の脚が欠けて酒瓶も幾つか割れていた。

後片付けしんどかった。

 

6月14日

王都の蜀と呉の総務課に、請求書の提出のお使いに行かされた。

ちなみに請求書の額は主に酒代の部分がすごかった。

 

6月16日

工事の為休業することになったので五日間有給をもらった。

政府のお金で防音工事と耐震補強をするらしい。さすが半官半民。

 

7月1日

優しそうな男の人が、銀髪に三つ編みで大人しい感じのイヌミミとか似合いそうな女の子を連れて来店した。この店は男性禁止のはずなんだけど、店の関係者らしくてこの人だけはいいらしい。イヌミミちゃん(仮名)と兄妹なのかもしれない。給仕長が一番奥の改修された防音室にお通ししてて、私もちょっと見てみたかったので給仕してもいいですかって聞いたけどダメって言われた。残念。

ところが店を出るときには女の子の方が酔っ払っちゃったらしくて赤い顔して男の人の肩を借りて歩いてた。給仕長がお送りしましょうかって言ったけど遠慮してそのまま出て行ったら、給仕長は一旦見送った後にその後を離れて警護してきますと言って出て行った。

後で同僚の子に聞いたけど給仕長って凄い強いらしい。

 

7月5日

三人とも桃色の髪の女の子達が来店した、大中小って感じでどうも姉妹みたい。

中子ちゃんはうちの店が珍しいのかきょろきょろしてて、どうも相当の御嬢様みたいで飲み屋に来た事が無いっぽかった。注文を取りに行ってもきょとんとしてたし、大瓶持ってって帰ろうとしたら「注ぐ者が居ないのだが」って困った顔をしてて、どうも大子さんと小子ちゃんがからかう為に連れて来たらしい。結局会計も中子ちゃんがさせられてて、まごついてて困ったなーと思ってたら「ふ、二人とも私の事馬鹿にして!」って泣き出しちゃったんで私も途方に暮れそうになってたら、いつの間に居なくなってたのか給仕長がこないだの男の人を連れてきた。

男の人は中子ちゃん達の事をよく知ってるみたいで、大子さんと小子ちゃんを嗜めると中子ちゃんを慰めながら帰っていった。

ところで女の子の飲みの会計に呼ばれるあの人ってホント何者?

 

7月16日

銀髪ツリ目でおっぱいな美人さんが色んな人と最近よく来る。役所の人らしいけどたまにメイド服を着てる。

こんな真面目そうな人でもお酒飲むんだと思ってたけど、たまに凄い酔っ払って帰っていくのを見ると政治家の人って大変なんだなぁ。

 

7月20日

巨大なおっぱいが六個やって来た。…って要は巨乳なおねーさんが三人来店したってことなんだけど、給仕長が驚いた様子でその人たちに『御予約でなかったので今日はこれだけしか酒の在庫がないのですが』って言いに行った。その後すぐに本日貸切の札を入り口にかけちゃったからいいのかなと思ってたら、おねーさん達は追加で買ってきた分も含めて本当に一瓶残らず空にして帰っていった。

…おねーさん達の事は『おばさんたち』とはたとえ厨房内でも言っちゃ駄目らしいけど、『奥様方』ならいいらしい。むずかしいよ!

 

7月23日

小さな二人の女の子が店に入ろうとしたので『お母さんと来てね』って優しく追い返そうとした。自分たちは成年してるって言うけどどう見てもそうは見えないし、語尾は噛みまくりだったけれど給仕長が私に気がつくと問題無いのでお通ししてと言われた。

あんなちっこいのに蜀の偉い人らしいけど、ょぅじょにお酒出してる気しかしない…。

 

7月25日

こないだの銀髪メイドさんがお連れ様と来店されたけど、お連れ様の胸元の開き方がやばくて人ごとながら気になる。

凄い長い時間店に居たと思ったら先に胸元さんがお勘定を済ませて退店して、銀髪メイドさんは潰れかかってて閉店時間にお家の子が迎えに来た。迎えに来た子もなんか可愛い子だった。

 

7月30日

店が混んで来たころ、金髪くるくるのにこにこした女の人が例のお兄さんと来店した。…と思ったら麗羽様だった!でも私に全く気づかれなかった、さすが麗羽様だ!生きてるらしいとは風の噂で聞いてたけどこんなところにいたんだと思っていたら、すぐに不機嫌そうな顔をしながら予約の部屋からお兄さんに連れ出されてくると「ここはそういうことも宜しいお店じゃないんですの!?」と苦情をつけてきた。何の事か分からなかったけど給仕長は分かったらしくて、店の隅の方へ連れて行って「そういった事には部屋と時間を限らせて頂いておりまして」「ですけど華琳さんの話では」「予め御予約の時点で」とかなんかぼそぼそやっていたけど、お兄さんが取り成して何度も謝ってくれて、別の店のあてもあったらしくて大人しく退店してくれた。

麗羽様がいたという事は猪々子や斗詩も都にいるのかな。会いたいな。

 

説明
その後の、とある店員の日記です。
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コメント
古参の恋姫たちは、マル危あつかいされているのが、けっこういそうですね。(HIRO)
いずれこの娘も一刀さんにお持ち帰りされそうだなw(帽子屋)
一刀や孫三姉妹をしらないなんてかなり田舎から出てきたんだな?と思ったら袁家の関係者と知って納得してしまいましたよwww(happy envrem)
マル危さん扱いか、あの二人…。 そして他の人からも見えるのか、凪の犬耳…。(ミドリガメ)
この娘張コウかもしかしてwwwあと仲達さんメイド服のまま入店するのかよwww(zero)
いつの日か一刀くんにおとされやしないか、と不安になってしまったww(神余 雛)
マル危さんww(D8)
6/13・・・ああ、あれですかwww それにしてもこの子は一体……?(メガネオオカミ)
正直6月8日の「土下座から入ります。」のセリフにフイタwww(GANGAN)
気になるーーーーー!!!ぜひ、袁家との絡みをwww(ロドリゲス)
もう一冊の本にして販売してくれんかね?くらげさんのも合わせて(牛乳魔人)
この酒楼・・・、まさに三国一!! (kazo)
6/10は秋蘭&流琉かなぁ?(ハル)
hujisaiさんとくらげさんのコンボが強烈すぎるww(Jukai)
6/13 ごめん、ごめんなさい……あと7/20のおねーさま方は書けという前フリですね!(くらげ)
袁家に仕えていた人間なら・・田豊か張コウあたりかねぇ(Alice.Magic)
ココが度々登場する飲み屋か……流石だ、慣れてやがるwwwそして給仕長、何者だwww6月10日……まさか…黄母娘……?(悠なるかな)
調教されて淑女になった麗羽と暗黒雌道に堕ちた斗詩と話したらどんなリアクションするんだろうか(yosi)
6月10日の二人がわからない…。 後、袁家縁の人とは意外な。(SRX-001)
袁家の真名を貰ってるだなんて、この店員は何者なんだ… さすが凪はじめて会う人にも判るほどのオーラを出してるとは、忠犬のカガミだぜ☆(呂兵衛)
袁家に仕えてた人間かよwwwwww(アルヤ)
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