巨乳†暴走 |
おっぱい……それは、平和の象徴。
それが目の前に来れば、百戦錬磨の兵士ですら武装を無条件解除してしまう。
例えどんな屈強な男だろうとも、顔を埋め、赤子のように吸い付いてしまう。
疲れた体と心を癒し、明日への希望と活力、そして愛と浪漫を与えてくれる。
一刀「うむ――」
彼は腕組みし、力強く頷いた。
桃香「えっと………ご主人様、何言ってるの?」
愛紗「はぁ……」
鈴々「お兄ちゃんがおかしくなっちゃったのだ……」
長女は遠慮がちに尋ね、次女は盛大に溜息、三女は心配そうに呟いた。
一刀「諸君、まぁ静粛に」
他の武将や軍師達は、みんな揃って絶句しており静かで、彼の声だけが寒々しく響いた。
因みに、ここは玉座の間で、今は朝議の時間である。国の行く末を決める重要な時間である。
一刀「あれは一週間前、華琳と雪蓮と酒を飲んでる時のことだった――」
彼は遠い目で語り始めた。
〜一週間前〜
一刀『紫苑や桃香の胸からはアルファ波が出てるんだよ』
華琳『ある……何?』
一刀『癒しの効果があるってこと』
雪蓮『じゃあ私の胸はぁ〜?』チラッ
一刀『ゴクリ……しぇ、雪蓮のお胸はもっと攻撃的な魅力です』
雪蓮「え〜、それって褒めてるのぉ〜?」
一刀『褒めてる褒めてる』
雪蓮『ならよしっ♪』ムギュ〜
一刀『ふひっ――……ま、まぁ、とにかく二人の胸はすごいんだよ』
華琳『あら、それならうちの春蘭だってすごいわよ?』
一刀『う〜ん、大きいけどぉ〜。俺の紫苑や桃香には負けるっていうかぁ〜』
華琳『むっ、言うじゃない。それなら勝負する?』
一刀『どうやってよ?』
華琳『代表選手を出し合って、私達で判定するのよ』
雪蓮『面白そうね〜やるなら私達も参加するわよ〜』
――。
一刀「と、いうことがあってね」
一刀はニヒルに口の端を吊り上げた。
実際のところ、酒の席での話なので正式には決まっていないが、彼は推し進める気でいた。
桃香「人のおっぱいで勝手に勝負しないでよぉ〜」
紫苑「それもですが、日頃からそのような話を?」
一刀「てへ、割と頻繁に……」
一刀はペコちゃん顔で照れた。
注意すべきなのか、しかし、そのやんちゃさは母性をくすぐるものでもある。
紫苑と桃香は、軽く頬など染めながら少々困った顔で微笑み合った。
すると、やり取りの一部始終を見ていた蜀筆頭軍師が――
朱里「あ、あのっ、胸の小さい者の話題はないのでしょうか!?」
――深刻そうな面持ちで挙手をしながら声を上げた。
一刀「ああ、もちろんあるよ。幼女決定戦」
雛里「だ、誰が選ばれたんでしゅか……?」
一刀「璃々ちゃん」
朱里・雛里「「あうぅ〜」」
二人のロリ軍師は頭を抱えた。
桔梗「待たれよお館様。わしの乳の立場はどうなるのだ?」
乳の立場とはこれ如何に?という話だが、一刀に抜かりはなかった。
一刀「何を言っているんだ。蜀の“豪乳”たる君が出場しないでどうする。君の出場は決定済みだ」
桔梗「ご、豪乳……わしにはそんな渾名が……」
一瞬、仕える国を間違えたかとも思ったが、彼女は持ち前の胆力で答えた。
桔梗「これもお館様がわしの力を認めて下さってこその起用。ならば存分にこの腕を……いや、乳を振るおう!」
一刀「ありがとう。桔梗ならそう言ってくれると信じていたよ――」
無駄に凛々しい顔。これまでにない程のイケメン振りである。
そして、彼はその表情のまま、紫苑と桃香にも激励を始めた。
一刀「紫苑。君の良さは俺が一番良く知っている。誰にも負けないさ!」
紫苑「あの、できれば胸ではなく顔を見て言ってほしいのですが……」
一刀「ああ、ごめん。つい――」
つい、紫苑の爆乳に向かって熱いエールを送ってしまった一刀。
雄の本能とは、何ともままならないものである。
桃香「あぅ…私は足引っ張っちゃうかも……」
知にも武にも自信がない桃香は、暗い顔で俯いた。
一刀は、そんな彼女の両肩に手を添えて、力強く勇気付けた。
一刀「大丈夫さ!桃香の胸の癒し力は三国一だ!俺が保障するよ!」
萌将伝の公式人物紹介でも『癒しおっぱい』と書させるほどだ。それは間違いないだろう。
一刀「さぁ、肩の力を抜いて……」モミモミ
桃香「あっ…んっ……そ、そこは胸だよぉ〜」
切なそうに身をよじり、熱い溜息をもらす桃香。
一刀は「え?え?」とわざとらしく聞こえない振りをして、心行くまでセクハラを行った。
愛紗「ご主人様っ!いい加減にして下さいっ!!」
焔耶「そうだ!桃香様から離れろこの色情魔っ!」
翠「エロエロ魔神!!」
と、一刀の前に現れる、やきもちおっぱい、百合おっぱい、おっぱい眉毛。
一刀「なんとっ!?――フ、フフ……誠、蜀の人材層の厚きことよ……!」
時代劇調の言葉遣いと共に、一刀は三人の巨乳に飛び掛かった。
焔耶「うわっ!ちょっ、やめろぉー!」
翠「んあっ……む、胸さわるなぁ〜!」
一刀「曹魏が北の巨人なら、蜀は西の巨乳だよっ!」
愛紗「ひぁんっ……なっ、何を訳の分からないことをっ…んぁっ!」
王のセクハラ被害に合う三人。すると。
紫苑「ふむ……分かったわ」
一刀のご乱心を観察していた紫苑が優雅に頷いた。
桔梗「何が分かったというのだ?」
紫苑「今回の一連のことの原因よ」
桔梗「ほう?」
紫苑「桔梗。あなた最近、ご主人様のお相手をした?」
桔梗「いいや、最近は新兵の訓練に焔耶と蒲公英の修行、さらに盗賊退治と忙しかったからなぁ」
紫苑「私も政務で忙しかったし、原因はきっとそれね」
桔梗「む……それとは、まさか?」
紫苑「溜まっておられるのでしょう、色々と……」
艶っぽく溜息をつく紫苑。
桔梗「ふふふ、では致し方ないな」
紫苑「昼間から、それも玉座の間でなんてはしたないけれど」
二人はニヤリと微笑んだ。ノリノリである。
桃香「どうかしたの?」
紫苑「はい。実は………」
桃香「ふあ!?そ、そうなの……?」
紫苑「間違いありません。そして、ご主人様の猛りを鎮めるのも私達の務めです」
桃香「う、うん。そうだよね。がっ頑張ろう……!」
桃香は真っ赤な顔で、両手をぎゅっと握って意気込んだ。
一方その頃、成都の城下町では――
麗羽「わたくしを忘れてもらっては困りますわっ!」
斗詩「わたしも忘れないでくださいぃ〜」
猪々子「え、なに?いきなりどうしたの二人とも?」
麗羽「何となく蔑ろにされた気がしましたわ!」
斗詩「な、なんか言っておかないとダメな気がして……」
猪々子「ふ〜ん」
――袁家三人組が、往来のど真ん中で叫んでいた。
玉座の間には、蜀が誇る巨乳だけが残っており、その他の駄乳は既に退場していた。
そして、三人の巨乳セクハラ被害者は既にぐったりとしているが、もう三人は気合十分で――。
桔梗「お館様よ。今日はわしら全員でお相手致そう」
紫苑「存分にお楽しみください」
桃香「ご、ご主人様……来て?」
嬉しいお知らせだった。
一刀は、巨乳の海にルパンダイブした。
翌日早朝。
朝日が差し込む朝議の間。
一刀「さて、今日も一日頑張るか!」
清々しい笑みで、今日を元気良く始めようとしている彼は、北郷一刀。
そして、その彼の背後には、あられもない姿でぐったりと床に伏している乙女達の姿。
一刀「皆、ご飯を食べて支度ができたら朝議を始めよう。それじゃ、一度解散ということで!」
爽やかに白い歯を輝かせ、一刀は颯爽と朝議の間を去って行った。
後に残された乙女達は……。
紫苑「相変わらず、すごかったわ……翠ちゃんや焔耶ちゃんは大丈夫?」
桔梗「いや、まだ気を失っておる」
愛紗「桃香様はご無事ですか?」
桃香「失神しちゃった上にお漏らしまで……うぅ、恥ずかしくて死にそうだよぉ……」
桃香は一つのトラウマを抱えることとなったようだ。
しかし、そんな彼女達の献身により、一刀の引き起こした巨乳の乱(仮)も幕を閉じることになるだろう。
三国合同“乳”品評会計画も取りやめ、彼や彼を取り巻く乙女達にも平穏な日常が戻って来る――
――かに見えた。
後日。
色々すっきりした一刀は政務に励んでいた。
一刀「あ、桃香〜」
桃香「ダメだよご主人様。おっぱいは一日三回までだよ?」
一刀「え、いや……そうじゃなくて――」
焔耶「お館!また桃香様にいやらしいことをしてるのかっ!?」
翠「エロエロ魔神!!」
一刀「違うって!俺は仕事の話を――」
紫苑「あらあら、また胸ですかご主人様?」
桔梗「お館様よ。仕事はせんとこちらも胸を出すわけにはいかんぞ?」
愛紗「ご主人様!皆の胸ばかり追っていないで仕事をして下さいっ!」
一刀「う、うわぁああん!おっぱいなんて大嫌いだぁー!!」
一刀は走り去った。
この後、一刀は蜀の貧乳少女達にべったりとなる。
それも最初こそ余裕を持って眺めていた巨乳達だが、次第に焦り始め、挙って誘惑合戦を開始。
さらに、美乳勢力なるものまで乱入し、蜀の閨事情は混沌の戦国時代へと突入することになる。
まぁ何にせよ。女性関係で割りを食うのも、美味しい思いをするのも、彼の存在意義の一つと言えよう。
だから。
一刀「た、助けて……」
後に彼が干乾びることになっても、全ては予定調和なのである。
巨乳†暴走〜終演〜
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コメント | ||
ああそうか、一刀を殴ればいいのか♪(地球ジェット…) 一刀さんの紳士ぶりには本当に感心する(yosi) モゲロモゲロモゲロモゲロモゲロモゲロモゲロモゲロモゲロモゲロモゲロモゲロモゲロモゲロモゲロモゲロモゲロモゲロモゲロモゲロモゲロモゲロ(XXX) いい思いしたんだから干からびる位大した事じゃないではないか。それと…もげてしまえ。(mokiti1976-2010) 絵、これって干からびる話じゃないの?(/≧◇≦\)後とれてしまえ(# ゜Д゜)(黄昏☆ハリマエ) なんか色々とカオスだなwまあもげろ種馬ww(きまお) |
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