魔法少女リリカルなのはStrikers ダメ人間の覚悟 |
マダラ「さて・・・・・お前達がどれ程強くなったのか、見せてもらう前に・・・・・」
俺の言葉と同時に俺は走り出し、更にそんな俺に対してシグナム、ヴィータ、リインフォース、アルフ、ザフィーラ、槍小僧(エリオ)、格闘母娘、ティーダ、ゼスト、シャッハさん、ロッテの接近戦組が一斉に俺に向かって攻撃を放ってきた。
じゃけど俺は全員の攻撃を走りながら身体を捻ったり、膝を軽く曲げて避けたりしてある人物の方まで走ってった。
マダラ(正直、『神威』を封じられたんは痛いけんのぉ・・・・・・)
その人物っちゅーのが、すずかの事よ・・・・・アイツが持っとる『神威封印装置(命名 俺)』をどうにかして壊さんといけん、じゃけぇまず狙うんはすずか!
俺はすずかに向けて一直線に走り、ライラで纏った籠手を装着してから右拳を握り締め、すずかの顔面いストレートを入れようとした。一応握る段階でなのはやフェイト達を見たけど、特に動きが無いけぇ逆に俺が警戒してしもぉたけど。
俺の攻撃は元々すずかに直撃はさせんようにしてあった、あくまで俺の目標は『神威封印装置』一点のみ、ワザとギリギリ防ぐような攻撃をしてすずかに顔をガードさせる、その時ガードしたのが両手だったら右拳を装置目掛けて当てればええし、手以外じゃと攻撃を牽制に変えて装置のある方の手を取って装置だけを破壊すれば済む話。
すずかに向けて右ストレートを放とうとしたら、すずかの顔を見とったら色々な事を思い出してしもぉた。
初めて会った時、俺の素性をバラした時、誘拐現場で助けた時、すずかん家に行った時の事、中学に上がった時、俺の頭ん中グ〜ルグルと回って、俺の頭ん中はゴチャゴチャしとった。
マダラ(ガァァ!!いらんこと考えんな!今はすずかに攻撃せんといけんのんじゃけぇ!!)
俺は頭の中で攻撃することのみを考えて拳を出そうとした・・・・・・じゃけど、それでもまだ昔の頃の映像が頭ん中に甦っていった。
そして・・・・・気付いたら、俺の手はすずかの顔面から10cmくらい離れた位置で右手を止めとった。
更に俺はある事に気付いた、それは・・・・・。
すずかが微動だにせんで立ち尽くしとったこと、それだけじゃなくなのはやフェイト、はやて達もまったく動こうとはしてなかった。
マダラ「・・・・・何故防ごうとしない、ふざけているのか?」
俺は右手が震えながら、そして震える声ですずかに聞いた。
すずか「ふざけてなんかないよ、透君が・・・・私達を攻撃するわけが無いってわかってたから、私も・・・それと皆も動こうとはしなかったんだよ」
マダラ「何を馬鹿なことを、俺がお前達を攻撃しないなんて保証はどこにも無い!」
フェイト「でも現に、すずかに対して攻撃出来なかったよね?」
マダラ「そんなもの・・・・・・・・コイツが微動だにしなかったことに疑問を持ったからに決まっているからだろ!」
俺はなんか自分の中を見透かされとるような気がして、焦って声を荒げてしもぉた。
マダラ「・・・・・・・」
はやて「・・・・やっぱ、透君は優しいな・・・前回もそうやったやろ?前回も・・・スバルたちと戦った時もそう・・・・・・それにアシュロンと・・・・・クラマやったっけ?あの2体も私等に攻撃せんかったやんか・・・・・まだ・・・・・・いや、ずぅっと私等の事『仲間』やって思ぉてくれてんねんやろ?」
マダラ「っ!・・・・」
分かってやっとったとはいえ、ここまで口に出されてしもぉて、分かった上で俺と戦いに来とるこいつ等に反論の声を出すことは出来んかった。
しかもアシュロンと九喇嘛の事がバレとるのを見ると、チクったのは明らかにハルカじゃろのぉな。
じゃけど・・・・それでも俺は・・・・コイツ等と戦わんといけんのんじゃ!!!!。
マダラ「・・・・そうか、ではコイツは破壊させてもらう」
俺はすずかに攻撃を当てることが出来んかったけぇ、当初の目的通り『神威』を封じとる装置だけを狙おうとすずかの手を取り破壊しようとしたけど。
ザフィーラ「させん!!」
マダラ「ぬっ!」
横からザフィーラの蹴りで妨害されてしもぉた、俺はたまらず囲まれるのはマズイけぇ皆とは少し離れた位置にジャンプした。
マダラ「ちっ・・・・」
なのは「・・・・・・・・・透君」
離れて膝を付いて着地した俺になのはが前に出て俺に喋りかけて来た。
なのは「皆・・・・この日まで、必死に特訓を積み重ねて来たんだよ・・・」
フェイト「ふざけないでって言わない、ただ・・・・・ちゃんと私達と戦って透!」
アリシア「その上で私達は透を打ち破る、そんでもって透を捕まえる!」
はやて「それにそないな調子やと、私等透君に圧勝してしまうやないの」
マダラ「・・・・・・・・・・・・」
俺は黙ってなのは達の言葉を聞いた。
ハルカ『アンタもちゃんと戦った方がいいわよ、この子達・・・・かなり強くなってるし、アンタも断然強いなら分かるでしょ?アンタのやろうとしている事は分からない、それが正しいのか間違っているのか・・・・でもそんなのは今は関係無い、今私達がやるべきことはアンタをとっ捕まえる事よ!』
シグナム「透・・・・構えろ、私達に・・・・・・お前の思いをぶつけてみせろ!!」
下を向いていた俺はハッとした、
マダラ「・・・・・シグナム副隊長ともあろう方が、何をそんなに恥ずかしい事言っているのか・・・・」
シグナム「っ!!」//////////////
シャマル(確かに)ププッ
シグナム「こらシャマル!!お前、何を笑っておるか?!」//////////
マダラ「いや、俺は褒めたつもりでいた・・・・同時に感謝している」
シグナム「そ、そうか」/////////////
シグナム以外の女性陣「(むぅ・・・)」
キャロ「・・・皆さん??」
エリオ「どう・・・したんだろ・・・・・」
マダラ「・・・・いいだろう、お前達の言い分は分かった・・・・・・・・・だが」
俺は立ち上がりながら両手を強く握り、やる気を出す為に魔力と闘気を上げた。
するとなのは達も俺のやる気に気付いたんか知らんけど、持っていたデバイスを構えた出した・・・・・すずかも同様。
コイツ等は・・・・俺にマジで来て欲しいと言ってきた、コイツ等にハンパな気持ちでやったら・・・・ゼッテェ怒られるじゃろのぉ。
マダラ「お前達も油断していると・・・・・前の二の舞になるぞ!?」
俺はそれだけを言うと、昔のように左足を半歩前に出し、右拳を右肩まで上げ左手は軽く開いた状態で左腰の前に持っていき、右足に若干重心を置いて構えた。
不思議とさっきまでの焦りが無くなった・・・・・訳では無いんじゃけど、軽く感じられとるのは事実・・・・しかも今孤児院がヤバいってわかっちょるのに、どっかでなのは達とぶつかれる楽しさを感じとる自分がおるのまた事実じゃった。
それに不眠症で体調が悪いのに・・・・・なんじゃろ、身体が軽くなったような感覚になっちょる・・・・・『ランナーズ・ハイ』ってやつ?
V S
『 機動六課 + 集いし強者達 』
なのは Side
シグナム「アシュロンやクラマとやらは出さんのか!?」
マダラ「舐めるな、お前達は俺だけで十分だ・・・・アイツ等に邪魔はさせん」
薫子「やっと・・・やる気を出してくれるみたいだね、井上君」
はやて「せやな・・・ほんなら、各自ハルカちゃんと響子ちゃんが言うてたことを思い出して戦いぃや?!こっからは透君も攻めてくるんやからな」
ゼスト「だが注意しろ!彼からは歴戦の戦士のような風格を感じる・・・・・まるで今まで達人、もしくは化物を相手にしてきたような」
シグナム「確かに、それにアイツの剣術には基本的に構えが無い分、読みづらい面もある!接近戦に挑む時は充分注意しろ!」
ゼスト隊長とシグナムさんが皆に注意を投げかけていると、透君が珍しく先制攻撃を仕掛けて来た!
ヴィータ「あの透が自分から攻撃を仕掛けに来やがった?!」
そして透くは誰を狙った訳でもなく私達に飛び込んできて、右脚を横に蹴りながら私達を分断した、コレが狙いだったんだ・・・・。
私達はバラバラに散ったけど、格闘組とアームドデバイス組はすぐに透君に向かって攻撃に向かった。
ルーテシア「シュテルちゃん達の事・・・・聞かないと、ガリュー!ガリューも行って!!」
ガリュー「・・・・」コクっ
一般人でキャロとエリオと年が変わらないルーテシアちゃんが召喚虫・ガリューを格闘組と一緒に透君に当たらせた。
ここで私は響子ちゃんの話を思い出していた。
〜回想〜
透君の攻撃パターンは事前に響子ちゃんに聞いてたから、皆対処が出来ていた。
響子「透さんが素手の時は、基本攻撃するのは蹴りだけです・・・・・カウンターを撃つときは手を使いますね・・・・偶に蹴りでのカウンターを放ってきますよ」
ロッテ「アイツのカウンターを防ぐ術は・・・・・ぶっちゃけ無いよ、喰らった私が言うんだから間違いないよ」
響子「それに透さんは自分から攻撃するのは、あまりないですね・・・・・初めて対峙した敵なら確実です」
キャロ「え・・・そうなんですか?」
アルフ「それはアタシも知ってるってか、透本人から聞いたんだけど・・・アイツ曰く『俺は逃げの攻撃型』らしいんだ」
アリサ「何よそれ・・・・・」
響子「透さんは自分から攻撃はせず相手の出方を見て、その上で相手の攻撃を受け流して隙を作りカウンターを撃つ・・・隙を作る時は避けるか弾いてですけど、まぁとにかく・・・これが透さんの戦法です」
アルフ「前世の頃、ガキの頃透は武術を習ってたらしくてさ、そこの先生に言われたのが『逃げの攻撃型』なんだってよ」
響子「(むぅぅぅ!!)・・・つまり、透さんの一番怖いのは『力』でも『スピード』でもない、『観察力』と『反射神経』・・・・そして『回避能力』なんですよ、なのはさんなら分かりますよね?」
なのは「うん・・・・・私が最初に教わったのも、回避だしね・・・・・」
ハルカ「加えて『写輪眼』で洞察力と観察力が格段に上がってるから、普通は手に負えないのよね・・・・・それとついでに『写輪眼』を持った相手の戦いの心得を教えておくわね」
ヴァイス「心得ッスか?ハルカの姐さん」
ハルカ「(姐さんって・・・・)そう心得、『1対1なら必ず逃げろ』・・・・そして『二対一なら後ろを取れ』よ」
シグナム「それは何故だ?」
ハルカ「元々『写輪眼』は幻術を眼で掛けるってのが有名でね、ある『万華鏡写輪眼』じゃぁ相手を幻術にかけた事すら気付かせない最強幻術があるし・・・だから相手の眼を見ずに戦う事なんて普通無理だからそんな心得が出来ちゃったのよ・・・・・本当かどうかは分からないんだけど」
『写輪眼』って・・・・・そんなに凄く危険なものだったんだ・・・・・。
響子「それと、1対1の時は『陣地取り』を、1体多の時は『位置取り』を意識してくださいね」
シグナム「『陣地取り』と『位置取り』?なんだそれは」
響子「以前透さんと、い!っ!しょ!に!!修行した時に透さんから聞いたんですけど、『位置取り』というのは1体多・・・つまり乱戦のときなんですけど、全方向に敵が居る時なんかでは、闇雲に攻撃してもそれは100%の攻撃にはならずまったく意味を成しません、ですが『位置取り』をしっかりすれば例え相手がバラけても十分に力が発揮される・・・・というものです!!」
ハルカ(何張り合ってんのよ・・・・)
響子「あと『陣地取り』ですけど、これは武術をやっている方なら誰でも分かると思うんですけど、攻撃する際には地面に着いているじゃないですか?例えば剣道ですと、構えて面を打つ時にどちらか片方の足を前に出して振り下ろすじゃないですか?この時出した足は予めどこに置くか自分で決めていますよね?」
響子ちゃんは剣を持っている事を想定して、両手で実演して見せた、シグナムさんやお兄ちゃんやお父さん、それにクイントさんとゼスト隊長と響子ちゃんのお母さんまでもが真剣に見て”うんうん”と頷いている。
武術は・・・・・・やった事はあるけど・・・よくわからないなぁ。
響子「『陣地取り』というのは、その相手が出した足が置くと思われる位置・・・・・つまり相手の陣地に自分の足を先に入れておく事なんです、すると足を置こうと思っていた位置に置けれず別の所に置く途中でやられる、もしくは別の位置に置けたとしても重心が置けてない分力は半分以下になります・・・・・例えて言うなら『かるた取り』みたいな感じですか?」
恭也「・・・・確かに、『陣地取り』は大切だ」
緋村母「響子、その例えは微妙に違いますよ」
響子「そうでしょうか・・・・・でも皆さんどうでした?透さんは攻撃してきては無かったですけど、自分達の攻撃はし辛かったんじゃないですか?」
ギンガ「・・・はい、一撃を入れようと思っても上手く力が乗りませんでした・・・・・そう言う絡繰りだったんですね」
ザフィーラ「・・・・そんなやり方があったとは・・・・盾の守護獣失格だな」
響子「あぁそれと、透さんが攻撃するとしたら左脚のミドルキックから始まります、そして繋げるとしたら『左脚のミドルキック』→『右脚の上段蹴り』→『右脚のカカト落とし』→『左脚の連続蹴り』・・・最低でも10回以上ですので、そして右半回転し後ろ向きの状態で『右脚のカカトで蹴り上げ』→『右脚の爪先で蹴り落とし』、そしてトドメに『右1回転半捻りからの右ミドルキック』ですんで・・・・ただ今までの手順で他にも繋げられるんで気を付けてくださいね」
〜回想終了〜
透君の戦法は基本的にキックによる打撃を中心とした戦い方、大抵の戦いでは最初に打撃を出すって響子ちゃんは言ってた。私達はそれを忘れずに作戦を立てて来た。
ちなみに私やフェイトちゃん達は少し離れた位置で後方支援しつつ、透君がいつ影を使った術を使うのかを見ていた。
まずはザフィーラさんが飛び蹴りを思いっきり放ったけど、左腕でガードされた・・・すかさずサイドからシグナムさんとクイントさんが攻撃を放った、けど透君はしゃがんで避けて片手で逆立ちして3人を蹴り飛ばした。
シグナムさん達と入れ替えに、今度はリインフォースさんとアルフさんが格闘戦を仕掛けた、それにロッテさんとガリューと呼ばれた召喚虫も透君に攻撃をさせる隙も与えないように波状攻撃を仕掛けた。
リインフォース「シィッ!」ブンッ!
アルフ「ハァッ!」ヒュンッ!
マダラ「っ!」ガッガッ!
リインフォースさんとアルフさんの蹴りと肘をガードした、だけど二人の後ろからロッテさんとガリューが右手刀での突きと膝蹴りを仕掛けた。
ロッテ「アァァっ!!」バッ!
ガリュー「・・・・」ブォンッ!
マダラ「っせぃっ!」
流石に二人の鋭い攻撃をすぐにガードすることが出来ず、透君はたまらず後方へと飛んで避けた・・・・けど、着地した時にはスバルとギンガの姉妹が待ち受けてた。
スバル「行きます!!」
ギンガ「参ります!!」
マダラ「・・・来てみろ!」
ガッ!ババッ!バシッ!ダンッ!ガガガガガッ!ベシッ!バンッ!バババッ!ビシッ!パシッパシッパシッ!
スバルとギンガ、二人の息の合ったラッシュが透君を襲う、けど透君の体術はやっぱり凄い・・・・・成長した二人のラッシュを弾いたり避けたりしていた。
スバルとギンガは一月前、母親にして二人の師匠であるクイントさんにもう一度鍛え直してもらうと同時に、アルフさんとザフィーラさんとリインフォースさん、そしてロッテさんとハルカちゃんに鍛えられ二人の格闘スキルはかなり上がったし、技のキレなども増した。
それに気付いたのか、透君は二人の攻撃をガードしたりしながら徐々に後退していった。
マダラ「特訓というのは伊達では無かったという事か、成程・・・・お前達の成長の速さには純粋に驚いた、前回とは雲泥の差だ」
スバル「ありがとうございます!」
ギンガ「でも、まだまだです!まだスピードは上がります!」
マダラ「そうか・・・・・・だが、その前に俺が当てるがな」
すると透君は二人の攻撃を下に大きく弾いた、二人はそれぞれパンチを出していたけど、出した時に勢いを少し付け過ぎたのか弾かれた時、二人は片膝を付いてしまい隙が生まれてしまった。
しまった・・・・透君の相手の隙を作る攻撃、響子ちゃんに言われたのを思い出した・・・・・けど誰も忘れたわけじゃないよ?そう・・・・『誰も』。
透君が2人に攻撃しようと脚を振りかぶろうとした瞬間に、スバルとギンガをシグナムさんとフェイトちゃんが『瞬歩』を使って救出し、そして脱出。
仮面をしているから分からないけど、たぶん透君は目を見開いた筈。当の透君は攻撃しようとした脚を引っ込めることが出来ず、そのまま振り抜こうとしたら、さっきまでスバルとギンガが居た位置にリインフォースさんとアルフさんが着いた。
透君はたぶんまた驚いたんだと思う、リインフォースさんとアルフさんが急に現れるんだもんね・・・・・それに・・・・。
マダラ「っ!!」
リインフォース アルフ「「『ダブル虎落とし』!!」」
透君の蹴りがアルフさんに当たる瞬間、二人は素早くしゃがみ、透君の腹部にリインフォースさんが左拳でアルフさんが右拳を入れた・・・・・まだ透君のような高速カウンターを打つことは出来ないけど、タイミングはバッチリだった。
マダラ「ぐぁっ・・・・・」
二人のカウンターを喰らった透君は後方に吹き飛ばされたけど、態勢を立て直すため片膝を付いた状態になっていた、二人のカウンターが効いている証拠だけど・・・・何だか・・・いつもの透君らしく無いような・・・・。
マダラ「ぐっ・・・・・流石だ、まさか俺が得意としているカウンターを真似されるとはな・・・・正直驚かされたし、効きもした」
そう言った透君ではあったけど、すぐに立ち上がった・・・・・・・撃ち込んだ際、透君は一瞬ではあるけど後ろに跳んだ事を私は見逃さなかった。
アルフ「今まで、誰が透と一緒に訓練してたと思ってんだい?」
リインフォース「それに・・・・・そう言う割に、すぐに立たれてはな・・・・・あまり説得力が無いぞ」
マダラ「ッフッフッフ、まぁそうだがな・・・・・だが確かに効いたぞ、俺の『虎落とし』には遠く及ばんがなかなかの威「ダァァァ!!!」むっ?!」
そう言う透君の横から、いつの間にか近付いたザフィーラさんが蹴りを放ってきた、その反対方向からガリューがパンチを放つ。
マダラ「成程、俺に回復する隙も与えないつもりか・・・・」
ザフィーラ「お前が危険なほど強い事は我々が良く知っているからな、お前が攻撃する隙は与えん!」
ガリュー「・・・・・・」
マダラ「そうか・・・・・・だが、それはどうだろうな?」
ザフィーラ「何!?」
ザフィーラさんが軽めの右ストレートを放とうとしたら。
マダラ「『古牧流・受け流し』!!」
”ドゴッ!!”という音が聴こえてきた、よく見ると透君がザフィーラさんの右に立って、お腹に右膝蹴り、同時に両手を握ってザフィーラさんの背中に振り下ろしていた。
ザフィーラ「ぐぉっ!?」
透君のまさかの攻撃を受けてザフィーラさんが悶絶した。
アレは・・・・攻撃って言うより・・・・・カウンター?でもアルフさんや響子ちゃんが言ってたのって『虎落とし』っていう高速のカウンターじゃなかった?しかもザフィーラさんにカウンターを仕掛けた時、まるでザフィーラさんが透君に吸い寄せられたかのような感じだったけど。
ガリュー「・・・・!!」
ガリューさんも透君を殴ろうと左手を突き出したらさっきと同じようなカウンターを喰らってしまった。
ヴィータ「・・・・・おいおい、あんなの聞いてねぇよ・・・・・てかなんかザフィーラが透に吸い寄せられたように見えたんだけど・・・」
薫子「私も・・・・そう見えた」
マダラ「さてと・・・・・これで俺にも攻撃する隙が出来たな」
なのは「っ!」
私は呆然とする前に行動に出た、だって透君の事だからきっと喰らったザフィーラさんとガリューに攻撃を仕掛ける筈。
私の予想通りで、透君はザフィーラさんに向けて左回転し身体を倒しながら右脚を前屈み気味のザフィーラさんの頭に向けて振り上げていた。
だけど事前に攻撃することを予想した私は透君に向けて砲撃魔法を放った。
マダラ「『王龍のきわ』「『ディバインシュータァァァァ』!!」っ!」
私が撃った砲撃に気付いた透君は攻撃態勢を止めて、右脚で一度地面に着地しそのままジャンプしてまた左回転しながら右足で私が撃った砲撃魔法を蹴って防いだ。
その隙にシグナムさんとヴィータちゃんが透君に攻撃を仕掛ける為デバイスを振り上げた、だけど二人の攻撃を読んでいたと思われる透君は二人が振り下ろす前に、二人のデバイスの柄を逆立ちした状態で足の裏で止めたと同時に二人の勢いを利用して膝を曲げ、曲げきった所で膝を伸ばし逆に二人を押し飛ばした。
だけどその間にも私達は砲撃での攻撃に出ていた、しかも全方向の。
なのは「『アクセルシュータァァァァァ』!!!」
アリシア フェイト「「『ハーケンセイバァァァァ』!!!」」
薫子「『リミテッドシュゥゥゥゥゥト』!!!」
ティアナ「『ヴァリアブルシュート』!!!」
キャロ「『シューティングゥゥゥレイ』!!!」
私達の透君を中心に、覆うような砲撃魔法を放った、これならどんなバリアでも防ぎようがないよね・・・・だけど透君には、アレあったんだよね。
マダラ「『神羅天征』!」
透君が放った術で私達の砲撃魔法は一瞬にして掻き消された。
マダラ「流石に今のは驚いたな」
ティアナ「チッ!いけると思ったのに」
なのは「焦っちゃダメだよティアナ、寧ろこれは想定の内だよ」
ティアナ「あ・・・・はい」
ゼスト「今度は俺だ!」
ゼスト隊長が透君に向け槍を放った、それに透君の後ろでエリオが横に薙ぎ払おうと振った。
マダラ「それはどうも」ガッ!
だけど二人の攻撃は透君に受け流された。
すずか「せやぁぁぁぁぁ!!!」
今度はすずかちゃんが透君に向かって行き、右脚で蹴った・・・・その際に透君は左腕でガードし、同時に右足ですずかちゃんを上段蹴りで蹴ろうとしたけど、これはロッテさんに止められた。
更にすずかちゃんの右手には気で作った『螺旋丸』が隠しされていて、透君がロッテさんに気を取られている隙に透君の懐に決めようとしていた。
すずか「『螺旋丸』!!」
すずかちゃんが透君の左横腹を狙おうとした・・・・・・・けど、それは決まらなかった。
マダラ「『螺旋丸』「えっ?!」!!」
透君も『螺旋丸』を作りすずかちゃんの『螺旋丸』に当てた、流石のすずかちゃんも上手く隙を突いたのに透君に読まれた上、同じ術で対抗されるとは思ってもいなかったはず。
透君とすずかちゃんの『螺旋丸』がぶつかり合い、二人とも吹き飛ぶかと思ったけど、吹き飛んだのはすずかちゃんの方だった。
すずか「キャァァァッ!!」
吹き飛んだすずかちゃんをリインフォースさんが受け止めてくれた。
すずか「あ、ありがとうございます」
リインフォース「気にするな、しかし・・・・やはりと言うべきか、透の『螺旋丸』の方が威力は上か」
すずか「はい・・・あの一瞬で私以上の『螺旋丸』をやるなんて・・・・・まぁ透君だからこそとも言えるんですけど・・・」
マダラ「『ザケル』!」
透君が右手を私達に向けると、掌から雷撃が放たれた。
すずか「いけない!!」
私達の目の前にすずかちゃんが現れ、両手を翳した、すると雷撃は私達を襲う事無く消えていった・・・・・なんとなくすずかちゃんが吸い取ったように見えたけど・・・・。
すずか「・・・よし」
マダラ「む?」
雷撃が通じなかった透君は、今度は私達の方・・・・・正確にはキャロとルーテシアの方に向かって走り出した。
マダラ「こんな少女を攻撃するのは気が引けるが、戦いであるが故に・・・・・仕方が無い!!」
透君は二人に向かって飛び蹴りを放った、突然の事に私達は二人を助けることが出来なかった。
だけど二人は透君の攻撃を左右に分かれて避けた、それを確認した透君はしゃがんで着地したと同時に右脚で足払いを二人に仕掛けたけど、二人はちゃんと回避した。
マダラ「っ?!・・・ほぉ、大した回避能力だな」
キャロ「はい!以前にあなたに言われた通りに特訓をしてきました!」
ルーテシア「私だって、先生と戦う為にいっぱい特訓したもん!」
なのは「それに・・・・・・2人の回避を教えたのって私だもん・・・・・・前に透君にしてもらった通りにね♪」
マダラ「!!??」
私は透君に向けてデバイスを突きつけた。
マダラ「・・・・・・そうか・・・そいつは・・・よかったな!!」
後ろにいた私に透君が地面に片手をついて蹴りを放ってきた、だけど透君に教わった回避で難無く避けた、その間に二人はその場から離れた。
すると透君の頭上に大きな雲が出来、そこから紫の稲妻が透君に向かって落ちた・・・・・きっとアレはプレシアさんの魔法だ。
マダラ「っ・・・・『雷切』!!」ズバッ!
だけど透君は前回見せた『雷切』でプレシアさんの稲妻を切り裂いた。
マダラ「ハァ・・・流石は『大魔導師』と謳われたプレシア・テスタロッサ殿・・・・見事な雷撃、あともう少し遅ければ確実に俺は倒されていた」
プレシア「でも、あなたには効かなかった」
マダラ「たまたま上手くいっただけだが」
プレシア「そう」
リニス「余所見をしている暇はありませんよ、透」
透君の後ろからリニスさんがカカト落としを仕掛けた。
マダラ「余所見と思われているのは心外だな、これでも俺は全体を見ていたんだがな」
だけどそれを難なくガード。
リニス「あなたとこうして手合わせするのは、実際初めてですね?」
マダラ「・・・・・・そうだな」
二人はしばらく睨みあった後、すぐに互いに打ち合った、リニスさんの実力はアリシアちゃんとフェイトちゃんの師匠ってだけはあって格闘戦に置いてもザフィーラさん達に敗けてはいなかった。
その二人に混ざる様にロッテさんが後ろから透君に肘を打とうとした。
マダラ「甘い!」
ロッテ「クソッ!」
マダラ「そう来ると思っていた・・・・・卑怯な手を使っても、俺は倒せんよ」
リニス「透にそういった小細工は通じません!こうやって正面からぶつかった方が、まだ確実です」
ロッテ「分かってるってぇの!」
クイント「私も混ぜてもらうわ!」
今度は3人掛かりでの乱撃戦が始まった、クロノ君の格闘戦の師匠のロッテさんとリニスさん、そしてナカジマ姉妹の母親にして師匠を相手に一歩も引かず、全て弾いたり避けたりして透君も時々蹴りで応戦していた。
そんな中ロッテさんが透君に腕でガードさせるような攻撃をして、その腕を掴んで関節を極めようとし、そしてリニスさんは反対の腕の関節を極めようとして、最後にクイントさんが右ストレートを決めようとした。
ロッテさんとリニスさんがやろうとしている関節技は昔ハルカちゃんと見た格闘技の雑誌とテレビでやってたのを偶々見て知ったけど、アレは『腕ひしぎ』って技だ・・・・両腕で極めるなんて初めて見たけど。
だけど透君は極められる前に透君は器用に腕を抜き、クイントさんの右ストレートを身体を捻りながら避けて、そのまま逆立ちをして回転しながら3人を蹴り飛ばした・・・・まるで昔一度だけ遊んだけどコマのようだった。
だけどクイントさん達に気を取られていたのか、立ち上がる瞬間私達に向けて「『ザケル』!」と言って雷撃を放ってきた、でもその透君の横ですずかちゃんが近付いてきたのには気付かず、すずかちゃんの透君直伝の蹴り技をモロにお腹に喰らってしまってた。
マダラ「ぬぐっ!?」
そして畳み掛ける様にギンガとスバルがすずかちゃんのすぐ後に連打を当て、ガリューが飛び蹴りで透君を蹴り飛ばした、最後に吹き飛んでいた透君にフリードが追い打ちを掛ける様に『ブラストレイ』放った。
透君が居た場所は火の海になってたけど、突然炎が巻き上がり弾け飛んだ、透君がまた『神羅天征』を発動させて炎から身を護っていた。
シグナム「・・・・・やはり一筋縄ではいかないか」
クイント「これだけやって決定打がまったく打ててないっていうのが悔しい反面、驚嘆するわね・・・・・流石としか言いようが無いわ」
ロッテ「こっちはいつまたあの高速カウンターを仕掛けて来るか、不安でいっぱいなんだけど」
リニス「それは透とて同じこと、さっきリインフォースさん達がやったカウンターで透も少なからず警戒している筈、条件としては向こうと同じはずです」
ザフィーラ「しかし、あのもう一つのカウンターをどうにかしなくては・・・・・」
はやて「まだあんなんを隠してたんやろ?・・・・・ホンマ、透君の体術のレパートリーの多さはハンパ無いなぁ」
アリシア「相変わらずの化け物クラスの強さだよ」
アルフ「ん〜〜・・・・・」
フェイト「??どうしたの?アルフ」
アルフ「うぅん、あのさぁ・・・・なんか透にしては・・・なんていうか、らしくないなぁって思ってさ」
ヴァイス「らしくない?」
アルフ「さっきから透らしくない動きばっかりでさぁ、アタシとリインフォースのカウンターだって、いつもの透だったら回避して回し蹴りで一掃できるのに・・・あの回避能力が異様に高い透がだよ?」
確かに・・・私に回避を教えてくれた透君にしては今日は動きにキレが無い・・・・・・・一体どうしたんだろう?
ザフィーラ「・・・・そう言わると、我も疑問に思う事が1つある・・・・先程のカウンターも思っていたほど力が乗っていなかったように感じた」
ヴィータ「透の奴・・・・・・もしかして、まだアタシ等に遠慮してんじゃ」
シグナム「いや、それはないな・・・透はこちらの意図を汲んで向かって来てくれている、そんな奴が私達に遠慮なんかするものか」
シグナムさんの言う通り、透君の今までの戦いの中で遠慮しながら戦っているっていう素振りが一切見られなかった。
だとすると・・・・・・・・・・もしかして、体調が悪い・・・・とか?
Side Out
マダラ「正直・・・・・ここまで強くなっていたのは驚きだ」
俺は少し離れとるなのは達に分からんように、乱れた息を整えようとしとった。
ヤクモ『マスター・・・・やはり、体調が優れないので?』
マダラ「・・・・・・当たりだ」
リコ『それならばどうするのですか!?『飛雷神の術』を使えば、撤退することだって可能じゃないですか!?』
マダラ「そうだな・・・・・・・今の俺は・・・・明らかに・・・・おかしいな・・・」
ライラ『何故そうまでして・・・』
マダラ「・・・・・アイツ等の本気を・・・・力を・・・・・確かめたかったんじゃい」
ヤクモ ライラ リコ 『『『!!』』』
ヤクモ(バージョン2の状態で普段の口調に戻られてる?!)
マダラ「本当に・・・・・今日の俺はどうかしている・・・・・目の前に居るアイツ等と・・・本気でぶつかりたいと・・・・・思っているんだからな・・・・・例え、俺の体調が優れなくともな」
俺はちょいぎこちない動きじゃけど、立ち上がり構え直した、するとなのは達も俺の事に気付いて戦闘態勢を整えた。
ライラ『ですが、このような戦い方をされてはいずれ・・・・・』
マダラ「あぁ・・・・あんまり、よくはないな・・・・・・まさか『神羅天征』を使うとはな』
リコ『これから、どう対処されるおつもりですか?』
マダラ「・・・・さぁな、最悪・・・・アイツ等相手に『卍解』を使う事も考えなければなんらんな・・・・しかし、どんなことがあってもアレをアイツ等に向けて使う事はせんがな」
俺は遥か上空に飛ばしといたアレ』を見て言った・・・・・まぁ見えんようにしとるんじゃけど。
ヤクモ『『アレ』はなのは達に使っては・・・・・怪我だけでは済みませんからね』
マダラ「あぁ・・・・まだ作る為に魔力は注いで無いから、バレていないが・・・・そもそも『アレ』を使用するのは別の奴なんだがな」
俺は大きく凹んだ地面を見て言った。
リコ『本当に現れえるのでしょうか?』
マダラ「さぁな・・・現れれば『アレ』を使うし、現れなければ使用せず消滅してやればイイだけの話だから」
ヤクモ『・・・・とにかく、くれぐれも御無理をなさらぬ様』
マダラ「・・・・あぁ、分かっている・・・・・それに新人たち以外にもなのは達には少し勉強してもらわねばならんからな」
ライラ『勉強とは・・・・・一体何の事なのですか?』
マダラ「それは・・・・・『力』だ」
なのは Side
マダラ「『ディバインバスター』」
透君は前の戦い・・・いや、それよりも前にコピーした私の砲撃魔法を撃って牽制してきた、その攻撃はザフィーラさんが防壁を張って防いでくれた。
マダラ「・・・・まさか、この一月でここまで成長するとは予想外にも程がある」
ヴァイス「・・・それを平気な面・・・・は見えねェけど、避けたり弾いたりしてる奴が言っても説得力ねぇっつーの」
マダラ「まぁ、人数も多くなり手こずるようにはなったが、それでも俺にとってはとるに足らん奴等でしかない・・・・それに」
シャマル「・・・それに、何?」
マダラ「お前達に少し、教えてやろうと思ってな」
なのは「教えるって・・・・・何を?」
マダラ「『力』の使い方だ」
フェイト「『力』の・・・・・・・使い方?」
はやて「かなり気になるんやけど・・・・・・その前に、君に攻撃させてもらうで!!」
私達は透君が言い終わると同時に、透君を包囲して全員で砲撃魔法を撃った。
マダラ「焦る必要は無い、何故なら・・・・・・・今からそれを見せてやるからだ、例えば・・・・これなんてどうだ?『螺旋丸』!」
マダラ以外「えっ?!」
突然透君が地面に向けて『螺旋丸』をぶつけた、今の透君の行動は誰も予想していなかったから皆驚いた顔をしていた。
昔から透君は時々私達の予想とは違った行動をすることがあったけど、今回もそんな感じだった。
地面に当てた『螺旋丸』は透君を中心に大爆発を起こし、その衝撃はで私達の放った砲撃魔法の軌道が逸らて、中には互いが撃った砲撃同士がぶつかったりしたモノもあった。
すずか「・・・・『螺旋丸』の爆発で軌道を逸らすなんて」
マダラ「驚く事もあるまい、誰も『螺旋丸』が攻撃のみの術とは言っていない」
フェイト「で、でもあの『神羅天征』よりも魔力を使うんじゃ」
マダラ「ご心配なく、確かにどちらも攻撃に使用した場合『神羅天征』の方は対象に向けて押し込むのみなので大した魔力は使わん、一方で『螺旋丸』は確実に対象を撃破する為魔力を多く使用するので、『螺旋丸』の方が魔力を消費するな・・・・だがそれは攻撃のみの話だ」
はやて「・・・・例外っちゅーやつなんか?」
マダラ「その通り、先程は防御の為にしたこと・・・ただ『防御』とはガードをすることを防御というのではない、身を護る事が『防御』になる・・・・・俺のやった事はお前達も分かっての通り、ただ軌道を逸らしただけ・・・・軌道を逸らすだけならば『神羅天征』より『螺旋丸』で辺りに衝撃波を起こした方がその後の身動きが取りやすいし、魔力を『神羅天征』より少なくしても起こせる衝撃波は軌道を逸らすだけの威力は持っている」
シャッハ「しかし、それは遠距離の話です!接近戦はどうでしょうか!?」
はやて「シスターシャッハ!?」
シャッハさんがいつの間にか透君の近くに近付いていて、接近戦を仕掛けようとした時シグナムさんも飛び出していた。
シャッハ「ハァ!!」
マダラ「舐めるな!」ブンッ!
シャッハ「っぐ!」ガッ!
透君がシャッハさんに向けてカカト落としを出したけどシャッハさんはなんとかガードをして防いだ。
マダラ「『ゾニス』」
シャッハ「何っ!”バァァン!!”ぐぁっ!」
シャッハさんの懐に手を出したと思ったら、その手から竜巻状の術が放たれた、アレは『ゾニス』っていう光線エネルギー波?
その『ゾニス』がシャッハさんのお腹に当たり、シャッハさんは悶絶した。
マダラ「フッ!」ヒュンッ
シャッハ「なっ!」ガッ!
すかさず透君はシャッハさんに追い打ちを掛けようと下段蹴りを放ったけど、シャッハさんはなんとか持ち直してデバイスでガードをした。
マダラ「まだまだ、『ゾニス』!『ゾニス』!『ゾニス』!『ゾニス』!」
”バァァァン!バァァァン!バァァァン!バァァァン!”
シャッハ「うぁっ!あぐっ!あぁっ!くぅっ!」
さっき撃った『ゾニス』っていう下級、つまり一番弱い術でシャッハさんを攻めていっている、時折術合間に蹴りも入れいた。
シャッハ「くっ、この程度の威力で・・・・・舐めないで頂きたい!!」
もちろんシャッハさんも敗けてはおらず、透君が出してくる術と打撃を所々防いでいっていた。
マダラ「流石は聖王教会、成程大した強さとしぶとさだ・・・・・・だがな」
シャッハ「?」
マダラ「俺の相手は・・・・あくまで『機動六課』だ」
シャッハ「!!」
マダラ「『テオザケル』!」
透君がシグナムさんに向けて手を出したと思ったら、掌から大きな雷撃が出て来た・・・プレシアさん並かも、アレがハルカちゃんが言ってた『ザケル』の強化版の『テオザケル』。
シグナム「何っ?!」
突然の雷撃に驚きはしたシグナムさんだけど、透君が放った『テオザケル』に対してプレシアさんとフェイトちゃんとアリシアちゃんの母娘の雷撃で相殺した。
シグナム「ス、スマナイ皆・・・・・・私としたことが」
プレシア「いいのよ、それよりも・・・この術・・・・見た目ほど威力が無いわね」
フェイト「さっきのはハルカの言ってた『テオザケル』って巨大な雷だった」
アリシア「でも、あんな凄そうな雷なのに何でこんなに「あぁぁぁっ!!」って!何!?」
相殺した場所から突然悲鳴が聞こえた、見るとシャッハさんが透君の蹴りを受けて倒れていた。
エリオ「シャッハさん!!」
ルーテシア「何でシャッハさんが倒れてるの?!さっき透さんが居たのってあそこじゃなかった?!」
ルーテシアちゃんが透君がさっきまで居た場所を指差して聞いた。
ティアナ「っ!・・・・分かった、閃光ね」
キャロ「閃光・・・・ですか?」
スバル「そっか、さっきの雷撃はシグナム副隊長に向けて撃ったけど、本当の狙いはシャッハさんだったんだね」
ティアナ「そう、さっきの雷撃って出した瞬間物凄い光が出てたでしょ?それは撃たれた方向にいたシグナム副隊長だけじゃない、反対側にいたシャッハさんにも同じことよ、その閃光の所為で井上さんの姿が見えなくなって隙を生んでしまったのよ」
ティアナがさっきの透君の術と攻撃の絡繰りを本人なりに分析して言った、すると・・・・・・。
”パチッパチッパチッパチッ”という音が響いた、見ると透君がティアナに向かって拍手をしていた。
マダラ「素晴らしい、あれだけの動作でそこまで見抜いたか」
ティアナ「・・・・・正直、勘の部分が多かったんですけどね・・・・・まさかあれだけの高威力の術をそんな風に使うなんて、私でも出来るかどうか・・・・・先程言ってたのはこういう事だったんですね?要は『応用性』といった所でしょうか?」
マダラ「・・・・・・」
ティアナ「威力の小さい魔法でも連続で小出し、しかも打撃と組み合わせるとその魔法単体以上のダメージを与えることが出来て相手に隙を生ませることが出来る、反対に大きな魔法でも使い方次第では防御に使えたり目くらましにも使えるんですね」
これまでの透君の攻防を見て、ティアナは自分が分析したことを言って見せた。
マダラ「・・・・フッフッフ、前の時とは違うとは思ってはいたが、こうまで変わるとはな・・・・・大した分析力と観察力だ、将来は良い執務官になれるな」
ティアナ「え・・・・っと・・・あ、ありがとう・・・・ございます」
マダラ「敢えて付け加えるとしたら、大小問わずの術ではな出力を調整すれば自身を飛行させたり、そのスピードを調節出来たりする・・・・そう例えば、こんな風にな・・・・『ギガノ・ゾニス』!!」
透君は喋りながら片手を後ろに向けると、呪文を唱えるとその手の先からさっきの『ゾニス』の巨大した光線エネルギーが出て来た、それだけじゃなくてその術の反動を利用してこっちに向かって飛んで来た。
ティーダ「な、何て無茶苦茶な事をするんだ!?」
マダラ「何をするにも、無茶苦茶な事は付きものだ!」
そう言いながら術の勢いを利用してこちらに向かって来ながらも、攻撃を仕掛けて来た。
マダラ「『リオル・レイス』!」
透君の両手から黒い螺旋状の砲撃が私達に向けて放たれたけど、なんとか防ぐあるいは回避して難を逃れた。
けど・・・ここまで自在に操られると正直やりづらい、単純な術や技の対処だけじゃどうにもならない。
スバル「・・・・行きます!『エル・ディレ「『ギガノレイス』!」クトォォォ』??!!」
スバルが砲撃を撃とうとしたら、『瞬歩』を使いスバルの右手に至近距離で術を撃った、すると2人の間で大爆発が起こりその中でスバルが吹き飛んで来た。
スバル「うぁぁぁ!!」
ギンガ「スバル!?」
ティアナ「な、何でスバルが?!」
薫子「スバルの撃った砲撃って、かなり破壊力があったんじゃなかったかな?」
マダラ「簡単な話だ、いくら破壊力があろうとも出し始めは充分な力が乗ってはいない、確かに『エル・ディレクト』はかなりの破壊力だが、出す直前の力はその3割にも満たん・・・・・だから俺の『ギガノレイス』にも撃ち負けてしまった、というわけだ」
アリシア「・・・・・・・・」
マダラ「『攻防一体』というのは、俺からしたら工夫次第でどんな術・技でも出来るんだ」
すると透君は右手を此方に向けた。
マダラ「『ハーケンセイバー』」
はやて「今度はアリシアちゃんとフェイトちゃんの魔法!?」
皆が驚いてると、アリシアちゃんが飛び出して行った。
シャマル「アリシアちゃん?!」
アリシア「『ハーケンセイバー』!!」
アリシアちゃんはまったく同じ砲撃を使って対処した、だけどそれは真正面からじゃなくて『下から上に向けて』。
マダラ「っ!!」
すると2人の魔法はアリシアちゃんが当てた所為か上空に飛んで行って消滅した。
ギンガ「・・・・凄い、少し下に当てて上に飛ばした・・・・・・そんな芸当、普通できませんよ」
マダラ「・・・・・・・・・・」
アリシア「いやぁ〜透が言ったようにやってみたら実際出来ちゃったよ♪」
はやて「・・・相変わらず、やる事が器用やな」
ヴィータ「まぁ、こん中じゃぁアリシアの奴の方が一番器用だからな」
マダラ「これは驚きだな、まさか・・・・あれだけの言葉で実際にやってのけるとは、流石に思ってもみなかった」
はやて「せやから、舐めんとってや・・・・私等だって伊達に特訓してきてへんのや!」
マダラ「・・・フゥ・・・・・・フゥ・・・・・これは、少し変えた方がいいか?」ボソッ
なのは「あれ?」
今のって・・・・・・・。
フェイト「どうしたの?なのは」
なのは「え?!いや・・・えっとぉ・・・・・ううん、何でも無い・・気の所為だったみたい、ごめんねフェイトちゃん」
見間違い・・・なのかなぁ・・・・・透君が一瞬息を整えようとしたように見えたんだけど・・・・・。
Side Out
オマケ
はやて「うひぃ〜、ハルカちゃんから聞いてたんやけどさっきのアレが下級の雷撃魔術の『ザケル』っちゅーんか・・・・プレシアさん程やないにしても、喰らってたらヤバいなぁ」
スバル「それに術の出し所も上手いですよね・・・イテテ、あの『ギガノレイス』って術も相当ですよ」
メガーヌ「当たり前だけど、喰らわない方が得策ね・・・・最初に会った時に見て、映像でも確認したけど・・・確かに彼の体術は驚きね」
シャッハ「はい・・・・・このような形ではありますが、これほどの強者とやれるのは良い経験になります・・・騎士シグナムが称賛するのも頷けます、術の出し所も本当に侮れない」
シグナム「まだまだ、アイツの強さはこんなものでは無い・・・・・少々様子がおかしい気がするが、油断するな(だが、シャッハの言う通りだ・・・アイツとの戦いは本当に楽しい)」
なのは「それより・・・・・すずかちゃん、どう?まだ時間掛かる?」
すずか「うん・・・・ごめん、まだ発動は無理みたい」
はやて「ほんなら、それまで時間稼ぎといこか!」
あとがき
今回のあとがきは簡単とさせていただきます・・・・・。
今回・・・・・だけではなく、次回も・・・・もしかしたら更に次回も戦闘になると思いますのでご了承を・・・・・。
説明 | ||
第21話 勝負と体術 | ||
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コメント | ||
↓使わないんじゃなくて温存してるんじゃないかな? 透自身が警戒してる存在に対して。機動六課には純粋に自分自身の力で相対して、自分達(機動六課+α含む)に危害を加える相手にだけ開放するとか。(俊) 何故スサノオを使わない!?(渡部一刀) 病じゃなかったら、なのは達瞬殺されてたかも(ohatiyo) 次回も楽しみにしてます!ヾ(@⌒ー⌒@)ノ(ユウギ) やっぱり透は規格外ですね(笑)新たな剣術を使うところを早くみたいですね(ya) 透と対峙してる機動六課の中で、なのはだけが透の微妙な違和感に気付いてるみたいですね。コレで自分達の所為で透の体調が悪いと知ったらどんな反応をするんだろうか?(俊) こんだけの人数で戦って、有効打がほとんど入らないとか、やっぱり規格外だわww さてさてこれからどうなりますのやら(神余 雛) しかし、機動六課+αとの戦闘(教導)中でも透が警戒してる存在が何時襲ってくるのか気になりますね。そして、ソレが現れた時に機動六課+αが如何動くのか楽しみです。(俊) ある意味透による教導ですね。今回は体術と多少の術ですけど、次回以降は新たに習得した剣術などを使うでしょうから楽しみです。その剣術を見たハルカの驚きを今から期待しています。(俊) 来た来た来た来たぁあああああああああああああ!▽♪(アサシン) |
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