英雄伝説〜光と闇の軌跡〜 637
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〜太陽の砦〜

 

「フフ………やっと来たようだね。」

「この声は………!」

「アーネストさん………!」

声を聞いたロイドとエリィは驚いた後仲間達と共に剣を構えているアーネストに走って近づいた。

「あ………!その人って確か……!」

「君達が逮捕した市長暗殺未遂事件の犯人か………」

「何でいるの〜!?」

「やはり待ち構えていましたか………」

アーネストを見たエステルは驚き、ヨシュアは真剣な表情で呟き、ミントは混乱し、エクリアは警戒した様子でアーネストを睨んだ。

「クク、遊撃士諸君と”英雄王”と共にこの私を攻撃した女性もご一緒とは。”銀(イン)”といい、君達もなかなか顔が広いじゃないか。」

アーネストは不敵な笑みを浮かべてロイド達を見つめ

「―――戯言はそのくらいにしてもらいましょう。マフィアや警備隊と違ってあなたは意志を封じられて操られているわけではない………自分の意志で協力しているならさらに罪が重くなりますよ?そして……何故、リウイ陛下によって破壊された腕が治っているんですか?」

「そ、そんな………!お義兄様によって破壊されたのに………!」

「どうやら化物に変化したマフィア共のように本物の化物になっちまったみたいだな。」

「悪魔の再生能力ですか………」

「………………………」

アーネストの言葉を聞いたロイドは真剣な表情で忠告し、ロイドの疑問を聞いたエリィはリウイによって破壊されたはずのアーネストの腕がある事に気付いて信じられない表情をし、ランディは目を細めてアーネストを睨み、ティオは真剣な表情でアーネストの腕が治った理由を推測し、フェミリンスは厳しい表情でアーネストを睨んでいた。

 

「クク、私の腕が治ったのも全て”グノーシス”の賜物。そしてその”罪”というのは人間が勝手に決めたものだろう?今日から、このクロスベルは新たなる”聖地”となる………どうしてそんな下らないルールを気にかける必要があるんだい………?」

ロイドの疑問にアーネストは口元に笑みを浮かべて答えた後尋ね

「アーネストさん………」

「話が通じませんね……」

「………駄目だな、これは。」

アーネストの話を聞いたエリィは厳しい表情でアーネストを睨み、ティオとランディは呆れた。

「………貴方がどんな経緯でヨアヒムに取り込まれたのか………いずれ、事件の後にでもきちんと聞かせてもらいます。だが今は――――そこを退いてもらう………!」

そしてロイドは静かな表情で呟いた後、アーネストを睨んで武器を構え、ロイドに続くようにエリィ達も武器を構えた!

「ハハ、いいだろう!偉大なる同志から授かった”真なる叡智(グノーシス)”に至る力……!その目で確かめるがいい………!」

ロイド達の様子を見たアーネストは凶悪な笑みを浮かべて笑った後、全身にすざましい瘴気を溜め始め

「こ、これって………!」

「まさか………!」

アーネストの様子を見たエステルが驚き、ヨシュアが真剣な表情で叫んだその時!

「オオオオオオオオオッ!!」

なんとアーネストは異形の怪物―――”魔人”となった!

 

「魔人化(デモナイズ)………!」

「しかもこいつは、あのマフィアどもより………!」

変わり果てたアーネストを見たティオは叫び、ランディは目を細めてアーネストを睨んだ。するとその時翼竜が2体飛行してアーネストの傍に現れた!

「……ククク………イイ心地ダ………我ガ下僕ヨ………出デヨ………!」

そしてアーネストは凶悪な笑みを浮かべた後詠唱をした。すると魔法陣が2つ現れた後、そこから今までに見た事のない異形の”悪魔”と球体の魔物が現れた!

「なっ!?あの魔物と悪魔は!」

「聖典に記された魔物―――”グリゴリ”とケビンさん達が戦ったという七十七の悪魔の一柱、黄泉の渡し守にして死せる魂を導く霊櫃(れいひつ)。―――”嘆きの櫃”ベヌウ………!」

「だ、誰に変身するつもりなの〜!?」

”影の国”で戦った事があるエステルは魔物―――”グリゴリ”と悪魔―――”嘆きの櫃”ベヌウを見て驚き、ヨシュアは真剣な表情でグリゴリとベヌウの名前を叫び、ミントはグリゴリを見つめて慌てていた。するとグリゴリは光を放った後なんとフェミリンスの姿そっくりになった!

「へ、変身………!」

「し、しかもよりにもよって………!」

「おいおいおい………!それは反則だろっ!?」

フェミリンスの姿に変身したグリゴリを見たロイドは驚き、エリィは表情を青褪めさせて本物のフェミリンスに視線を向け、ランディは目を細めて叫び

「………まさか魔物風情がこの私に化けるとは。――――あの魔物は私が討ち取ります。貴方達は他を相手しなさい!」

フェミリンスは怒りの表情で呟いた後、ロイド達に指示をし

「頼むわよ、フェミリンス!」

フェミリンスの指示を聞いたエステルはフェミリンスに言った。

「魔ノチカラヲ取リ込ミ人ヲ超エタ存在ニ進化スル………コレゾ真ナル叡智(グノーシス)へノ道!」

一方魔人アーネストは高々と叫び

「アーネストさん………!どうしてそこまで………!どこまで墜ちれば気が済むんですか………!」

「………なんか哀れね………」

エリィは悲痛そうな表情をした後アーネストを睨み、エステルは溜息を吐き

「………彼は私一人で相手します。皆さんは取り巻きを。」

エクリアは一人でアーネストを相手する事を申し出

「エクリアお姉様…………可能でしたらアーネストさんが死なないように手加減をお願いします………あんな姿になってもアーネストさんはかつてお世話になった人ですので…………」

エクリアの申し出を聞いたエリィは辛そうな表情でエクリアに嘆願し

「ええ、任せて。」

嘆願されたエクリアは微笑み

「聖典の悪魔は僕達が相手する!エステル、ミント!行くよ!」

「「うんっ!」」

ヨシュアはベヌウを睨んで言った後エステルとミントに呼びかけ、呼びかけられた2人は頷き

「うふふ、それじゃあレンは翼竜を一匹狩ってあげるわ。ティオ、援護を頼むわ♪」

「わかりました………!」

レンはティオと組み

「どんな姿になろうとも同じだ…………―――アーネスト・ライズ。公務執行妨害の現行犯により、これより身柄を拘束させてもらう!」

ロイドはアーネストを睨んで叫び

「シャアアアアアアアッ!!」

アーネストは叫んだ後ロイド達に襲い掛かり、ロイド達は散開してロイド、エリィ、ランディは翼竜の一体に向かい、レンとティオも翼竜の一体に向かい、エステルは棒を仕舞って鞘から天秤の十字架(ラクスリブラクルース)を抜いた後ヨシュア、ミントと共に悪魔ベヌウと対峙し、フェミリンスは自分に変化したグリモアと対峙し、エクリアは魔人アーネストと対峙した!

 

こうしてロイド達は魔人アーネスト達との戦闘を開始した………………!

説明
第637話
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コメント
感想ありがとうございます THIS様 相手が姫将軍というのがあまりにも悪すぎでしたww Kyogo2012様 まあ、フェミリンスとエクリアがいる時点で0%決定ですしね(爆笑)(sorano)
感想ありがとうございます 本郷 刃様 というかアーネスト達が勝つ要素を探す方が難しいですよww さすらいのハリマエ様 まあ、支援課の3人以外は全員最低でもレベル100オーバーですもんねぇww (sorano)
アーネストに勝てる可能性が1%でもあれば、奇蹟だな・・・・。ナムー(Kyogo2012)
異色のパーティーの生け贄がでてきましたね。うん・・アーネストさんに勝てる要素が見当たらないWW(THIS)
人間やめてしまうキャラ多数(主にレベルで)(黄昏☆ハリマエ)
フェミリンスがグリモア如きに遅れは取りませんし、エクリアもかつては姫将軍と呼ばれていたのですから、アーネストは一蹴されそうですねww(本郷 刃)
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