SAO二次創作小説 第五話 〜保護〜
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───10分後───

 

「はい3匹目ー」

パリィィィィン

 

───2時間後───

 

「じゅ、15匹目……!」

「さすがに疲れてくるわ……」

「きつい……」

「命ちゃんだいじょーぶ?」

「大丈夫よーケイー♪」

なんでこの二人全然疲労してないんだ……!

「ていうか……!15匹も倒してるのになんでホークスアイとアクアマリンだけでないのよ……!」

「茅場めぇ……!」

だから鶯ちゃん、その怒り方はなんか違うって。

「もういいぞ?別に俺の分とか」

「そういうわけにはいかないわよ!!」

「クロも一緒じゃなきゃだめ……!」

「2人ともぉ……!」

「「いやいや、愛されてるねぇ」」

ケイと命がうざいほど同期してうざいことを言ってくる。超殴りてぇ。でも超嬉しい。

「わかった!残りが出るまで頑張ろう!」

「おー!!」

 

───50分後───

 

「やっぱり出ないぃぃ……」

「なんでぇ……」

30匹目の巨大甲虫を屠った後に椿と鶯ちゃんが涙目で嘆息する。可愛い。

「まぁまぁ、気にせずに先に行きましょうよ」

「出るまで手伝ってやるからよー」

「そうそう、諦めずに頑張ろうぜ」

「うん……」

「頑張る……」

俺達が必至でなだめてる時───

 

 

「うわあああああああああああ!!!やめ、やめろ!!助けてくれええええええええええええ!!」

 

 

男の絶叫が聞こえてきた。

「!!」

俺達はその声を聴いた瞬間にその方向へ駆けていった。

 

───細道を抜けた広間───

 

「こっちか!」

俺達はAGI支援全開のダッシュで悲鳴の元へ駆けて行った。すると───

 

「助けパリィィイィィン……

 

丁度声の主であろうプレイヤーが殺された所だった。

「あら?」

そして驚くことに、その殺害したプレイヤーは女の子だった。

「あらあらあらあら」

少女は俺達に目もくれずに、奥の方にいたプレイヤーの方に向かって行った。

「あっ!」

椿が小さく声をあげる。俺も声をあげそうになった。理由は2つ。

1つ、人、プレイヤーを殺したのに少女のカーソルが赤くなっていない事。

2つ目は相手の男のカーソルが赤い。つまりレッドプレイヤーだということ。

「そういえば聞いたことがある。レッドプレイヤー専門の殺し屋、レッドプレイヤーキラーの、ショウコ……」

「ショウコ……。名前も見た目も普通なのに……」

そんな話をしてる間にも『ショウコ』はレッドプレイヤーの男に近付いていく。

俺は我慢が出来ずに叫んだ。

「早く、早く転移結晶を使うんだ!!」

「ちょ、クロ!?」

俺が叫ぶと椿達は驚いたように声をあげた。

「!?こ、ここは結晶無効化エリアなんだ!!」

男はいきなり現れた俺に驚いたようだったが、すぐに状況を叫んだ。

「そう、だから逃げられませんよぉ〜?」

「ひっ!た、助けてくれぇぇぇぇ!!!」

『ショウコ』は俺達がいることに気付いているはずだが、レッドの男に近付いて行った。

「ん〜ふふふふふふ♪」

「くっ!止めるしかないのか!」

「だめよクロ!そんなことしたらあなたがオレンジになっちゃうわよ!」

「だけど!!」

「ふふふ、クロ」

「ははは、クロ」

椿が俺を止めようとしていると、ケイと命が完全に同期して言う。

「「貸し一つ!!」」

と同時に『ショウコ』に一直線に突っ込んでいった。

「あらっ!?」

さすがに『ショウコ』は驚いたようだった。が、

「あらあらあらあら。驚かさないでくださいよぉ」

受け止めていた。ケイと命の連携攻撃を、その手に持つ、剣と鉄球が鎖で繋がれた武器で。

「なっ!?」

「くっ!?」

「何だあの武器は!?」

「鎖鎌!?そんな武器が存在したの!?」

「鎖鎌だって!?」

「あらあらぁ?この子をご存じで?」

「ええ……家にあったからね……」

「あったの!?」

「あったんですの!?」

俺と『ショウコ』のつっこみが同期する。こいつ、つっこみできるのか!

「ていうか、貴方達誰ですの?」

「今頃!?さっきもそこそこ反応してましたよね!?」

「あれ?あの声って貴方達でしたの?」

「誰だと思ってたの!?」

何だこれ。イカれた奴かと思ってたけどなんだこの天然。なにこのコント。ツッコミ俺だけど。

「あんたら何やってんのよ……」

椿が呆れた声で話しかけてくる。とそんな時。

「はひょいっ!?」

『ショウコ』がいきなり奇声を発しながら倒れた。

「!?ど、どうした!?」

よく見ると『ショウコ』の体に黄色いスパークのようなものが走っていた。これは……

「あ、あばばばば」

「『麻痺』……!?一体どうして……」

とそこまで口にしてからある男の存在を思い出した。

「あ」

「よ、よくわからんが逃げさせてもらうぞ!」

レッドプレイヤーの男だ。どうやら俺達のコントを聞きながら麻痺毒ナイフを作っていたらしい。ていうか俺達を殺すって言う選択肢はないんだな。そう思っていると男がその答えを口にしてくれた。

「お前らトッププレイヤーを5人も相手にできるわけないからな……」

と小声で呟きながら広間から出て行った。

「「「「…………」」」」

広間を覆う沈黙。そして、

「って逃がしちゃっていいの!?あいつレッドプレイヤーよ!?『ショウコ』みたいに殺しはしなくても捕まえたりとかしなくていいの!?」

「あっ!そうじゃん!」

やべぇすっごい事スルーしてた!

「まぁ今は」

「この娘をなんとかするのが先決ね」

 

という事で50層、我らがギルドホーム。

「保護したはいいが……どうしよう」

『ショウコ』の麻痺は消えたはずだが何故か気絶している。

「さて、これからどうしようか」

ケイがここにいるメンバー、俺、椿、鶯ちゃん、神影、アルフ、ルキナ、命に問いかける。

「血盟騎士団にまかせちゃったら?」

これはルキナの案だ。

「エギルさんとか、そういう商人さん達にまかせてみたらいいんじゃないでしょうか」

これはアルフの案。

「いくつかのトップギルドに意見を聞くとか」

これは神影の案。

そして俺と椿と鶯ちゃんとケイと命の見事に一致した案が、

「うちのギルドで面倒見よう」

というものだった。

それぞれの理由。

俺「こいつはレッドのやつらに狙われている可能性があるし、俺達が一緒に居れば死ぬ確率は大幅にさがるんじゃないか」

椿「ここまで来たらもう面倒みるしかないでしょう」

鶯ちゃん「私はクロと椿に賛成するから……」

鶯ちゃん超可愛い&超健気。

命「他のギルドにまかせて私たちも同じやつなんじゃないか、って思われたくないものね」

ケイ「命ちゃんのいう事ならすべて正しいと俺は分かってるからね!賛成だよ!」

もうお前本当にブレないな。

まぁケイの病気は置いておいて、上記の理由から『ショウコ』を保護することが決定した。

 

───3日後───

 

翔子(字を聞いた)が目覚めてから3日程たった。

「クロさん、そろそろお料理ができますわよ」

「あぁ、すぐ行く」

翔子は新妻のようになっていた。なんだこれ。

 

説明
もうほんっっっとうにすいませんでしたァァァァ!!
滅茶苦茶遅れてしまいました!!ただいま内臓ぶちまけながら謝罪しております!!切腹です!!誰か!!誰か介錯をォォォォ!!
はい。funnyfaceです。新キャラ出てきます。これからも頑張ります。
タグ候補に うに ってあって笑いました。
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