真恋姫†無双 優しき君主と神童と呼ばれていた男 第九幕
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館の一室そこには董卓配下の兵士数名とと美咲と康二が重々しき空気でただ時間が過ぎていっていた。

 

 

董兵A「なあ、俺達もうだめなんじゃ…」

 

 

董兵B「バカ言うな!呂布将軍か張遼将軍か華雄将軍が戻ってくればまだ活路はある!」

 

 

董兵A「でも賊が来るまでに戻ってこれないんだろ?此処も何時までもつか…」

 

賊の大軍勢の前に指揮する将軍が居ない今、希望は乏しいものだった。

 

 

康二「なあ、美咲…やっぱこの戦は…」

 

 

美咲「ええ、康二でもわかるでしょ?龍也の戦略がいる。あいつならこの状況を打開する方法は考え付いてるはず…まずやるとしたら龍也は…」

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そんなとき部屋の扉が開きそこから美咲が言った龍也と月がやって来た。

 

 

美咲「龍也!」

 

 

龍也「すまん、心配かけたな…さてとまず、賊の規模がどれくらいかとこちらの兵力を教えてくれ」

 

 

美咲「この街を守る兵力は約一万五千…対する賊は八万…5倍も違うわ」

 

 

龍也「なるほど…それじゃあまず…美咲、街に行って義勇兵を募ってくれ兵力差をできるだけ埋めたい」

 

 

美咲「わかったわ、行くわよ!康二!」

 

 

康二「おうよ!」

 

 

美咲と康二は部屋から出ていく。

 

 

龍也「次に矢の確認を!現状で弓矢での遠距離が重要になります、直ぐに確認を!」

 

 

董兵B「ぎょ、御意!」

 

 

董卓兵が出ていくと同時にまた他の董卓兵が入ってくる。

 

 

董兵C「申し上げます!館の前に義勇兵に志願したという者が三名此所に訪ねてきたのですがいかがいたしますか?」

 

 

尚哉「直ぐに通してくれ」

 

 

董兵C「はっ!」

 

 

月「あの龍也さん、この戦…勝てますよね?」

 

 

龍也「予想ではな…結果はどうなるかわからないが」

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董兵C「柊殿!志願者三名をお連れしました」

 

 

董卓兵が連れてきたのは三人とも女性だったが龍也は彼女らも歴史上の人物だとふむ。

 

 

???1「あなたが此所の県令か我が名は楽進、字は文謙、賊を倒しながら旅をしていて偶然此所に通りかかった身だ、そして後ろにいるのが共に旅をしている」

 

 

???2「うちは、李典、字は曼成や」

 

 

???3「あたしは于禁、字は文則なの〜よろしくなの〜」

 

 

龍也(まさか、魏の重臣が三人も来るとはな…)

 

 

龍也「一応今回の賊の討伐の指揮をとることになった柊龍也だ、それとこちらの方がこの地の県令である董卓様です」

 

 

月「董卓です、この度は我らの窮地に手を貸してくださること誠に感謝いたします」

 

 

于禁「驚いたの…こんな可愛い子がここの県令だったなんて…」

 

 

龍也「すみませんが今は一刻の猶予もないから後でお願いします」

 

 

楽進「して、この戦どう戦う真っ正面など自殺行為だ」

 

 

龍也「策はあるが後は伝達が遅れればかなり不味い…だからこそ迅速に…的確に伝えられればいいんだが…」

 

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???「ならば…此処は俺の出番だな柊よ」

 

 

『!?』

 

 

楽進「何奴!」

 

 

???「なあに、怪しいものではない」

 

 

一同(いや!こんなところに見かけないやつがいたら怪しいから!)

 

 

龍也「神崎!」

 

 

神崎「久しいな!柊よ」

 

 

月「あのお知り合いですか?」

 

 

龍也「ああ、こんなやつだが俺が探してた奴の一人だ」

 

 

そんなとき義勇兵を募りにいった美咲と康二が帰ってくる。

 

 

美咲「今帰って…って!神崎!何であんたが此所にいるのよ!」

 

 

神崎「愚問だな立花よ、それは俺がいてはいけないと言っているではないか」

 

 

龍也「美咲、今は神崎は後回しそれで義勇兵は?随分帰ってくるのが早かったみたいだが…」

 

 

美咲「ああ、それはいまこの館の前に大勢の人がいるから…みんな不安がってるみたいなの…だから董卓さんちょっと行って励ましてくれませんか?後、龍也も一緒に」

 

 

月「あ、はい」

 

 

美咲に言われて龍也と月は館の前へと向かった。

 

 

 

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館の前にたどり着いた月と龍也が目にしたのはこの街にいる全ての民が不安な表情を浮かべていてそして街の住民の一人が月の顔を見た瞬間月の名前を言うと連鎖するように街のみんなが県令である月の名前を呼ぶ。

 

 

月「皆さん、落ち着いて聞いてください」

 

 

月は前に出てみんなを落ち着かせる。

 

 

 

月「今私達が住むこの街は未曾有の危機に晒されている皆さんも知っていると思います、賊は将軍達を居ない隙を見て大軍勢でこの街を襲い…蹂躙されるのも時間の問題です…ですがまだ私達には天が味方してくれます…何故ならば私の後ろにいる彼こそ大陸中に噂になっている天の遣いなのですから」

 

 

月が龍也が天の遣いというと目線が龍也に向き覚悟を決めた龍也が前へと出る。

 

 

龍也「董卓さんから説明された柊龍也だ、今回の賊討伐も俺が指揮をとることになっている」

 

 

龍也が賊討伐の全権を持っていると聞くと民達はこんなやつに何ができるんだと暴言をはく。

 

 

龍也「俺が指揮することに不安があるのはわかる…だが信じてほしい!俺もできる全力をこの戦に出す!だがそのためにはみんなの力が必要なんだ!家を…家族を…そして先祖達が築き上げてきたこの街を守るために!だから協力してほしい今考えている策はみんなの協力無くしては成り立たないんだ!だから頼む…」

 

 

龍也は頭を下げてみんなが静まり返り…龍也は駄目かと思ったときだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

民A「みんな!俺達でこの街を守るぞ!」

 

 

民B「そうだ!此処は俺達のご先祖様達が築いた努力の結晶なんだ!賊達になんもやるもんなんてねえ!」

 

 

民C「俺達若者は武器を取れ!俺達の街を蹂躙させてたまるか!!」

 

 

民達は龍也を信じて戦おうと決心する。

 

 

龍也「みんな…!」

 

 

月「龍也さん」

 

 

横の月も龍也に向けて微笑む。

 

 

龍也「これで勝機はみえた!」

 

 

 

 

これにより義勇兵六千人も集まり正規の兵も入れて二万千…

 

 

今董卓軍二万千vs賊八万の街を運命をかけての戦いが始まろうとしていた。

 

 

 

 

説明
復活した龍也は賊に勝つための行動を移る。
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