英雄伝説〜光と闇の軌跡〜 657(碧篇開始)
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七耀歴1204年―――某月

 

―――カルバード共和国・西端アルタイル市郊外

 

ロイドとその仲間達はカルバード共和国軍の士官の案内によって洞窟の前まで来た。

「―――到着です。」

「あ……!」

共和国軍士官が報告するとロイドは目の前にある”D∴G教団”の紋章が彫られてある洞窟に気付いて声を上げた。

 

〜D∴G教団・旧アルタイル・ロッジ〜

 

「……変わっていないな。」

アリオスは洞窟を見つめて呟き

「ここが、アルタイル・ロッジ……」

「6年前に、ティオちゃんが助けられた場所ですか…………」

アリオスの言葉を聞いたロイドとノエルは呟き

「フン……悪趣味な門構えだな。」

「まったくじゃな。これならわらわ達が封印されていた遺跡の方がよっぽどマシじゃ。」

ダドリーは鼻を鳴らして呟き、レシェンテはダドリーの言葉に頷き

「……やっぱり、ここも”僧院”や”砦”か感じた同じ気配を感じます、主。」

「そうか…………」

リタは自分が感じた事をセリカに報告し、リタの報告にセリカは重々しい様子を纏って頷いた。

「自分の案内はここまでです。そちらにお任せできる期限は本日、17:00まで……それを越えたら我が軍の部隊で制圧に当たらせてもらいます。」

「……了解した。」

「丁寧な案内、感謝する。」

共和国軍士官の言葉にダドリーとアリオスはそれぞれ答え

「まあ、せいぜいお気をつけて。名高き”風の剣聖”と”風の剣聖”をも越えると言われている”嵐の剣神”に加えて”紅き魔女”と”真銀の霊女”も一緒なら無用の心配かもしれませんがね。」

共和国軍士官はアリオスとセリカ、レシェンテ、リタを見回して呟いた後ロイド達から去って行った。

 

「うーん、さすがにあんまり歓迎されていないみたいですね。」

(くかかかかっ。そりゃそうだよ。なんせ、自分達が無能と言われているようなものだしな♪)

共和国軍士官が去るとノエルは疲れた表情で呟き、ノエルの言葉をロイドの身体の中で聞いていたギレゼルは笑い

「まあ、あちらにしてみれば自分の縄張りに飛び込んだ犯罪者を他人任せにするわけだからな。―――どうします?このまま踏み込みますか?」

ノエルの言葉にロイドは答えた後ダドリーに尋ね

「ああ、もはや猶予はない。……マクレイン。罠や仕掛けの可能性はどうだ?」

尋ねられたダドリーは頷いた後アリオスに尋ね

「大抵のものは、6年前の制圧作戦で潰したままだろう。だが、徘徊する魔獣の方は―――」

尋ねられたアリオスが答えかけたその時アリオスはセリカとリタ、レシェンテと同時に武器を構え

「―――構えろ。来るぞ。」

セリカは静かな表情で忠告した。すると洞窟から異形の姿をした”魔物”が4体現れた!

「なっ!?」

「ま、魔物……!?」

「ロッジの地下にいた……!」

魔物を見たダドリーとノエルは驚き、ロイドは厳しい表情になり

「―――来るぞ!」

アリオスは警告した。すると魔物達は吠えた後ロイド達に一斉に襲い掛かり、ロイド達は散開して回避し、セリカとリタはそれぞれ一人で一体を相手にし、アリオスとダドリーは2人で一体を、ロイドとノエルはレシェンテと共に残りの一体との戦闘を開始した!

 

「……………………」

敵はセリカに噛み付いてきたが

「遅い!沙綾!身妖舞!!」

回避した後すぐに放ったセリカの高速剣技を受けて全身をズタズタに斬り裂かれた。そして高速剣技を放つと共に敵を通り抜けたセリカは剣を構え

「雷光!地烈斬!!」

魔法剣技を続けて放ち、セリカによって放たれた雷が込められた衝撃波は敵に命中すると敵の身体の一部を斬り裂いた後雷で敵を焼き尽くし

「フッ!!」

そこに一瞬で詰め寄ったセリカは剣を振るって敵を真っ二つにして消滅させた!

 

「……………………」

リタと対峙した敵はリタに噛み付いたが

「フフ…………エニグマ駆動。」

霊体であるリタには物理攻撃は通らず、その事に確信を持っていたリタは妖しく笑いながらオーブメントを駆動させ

「えいっ!!」

敵の口の中にいたリタはクラフト―――豪薙ぎ払いで敵の口を斬り裂いた後離れ

「まさに必殺!白露の鎌撃!!」

続けてクラフトを放って敵の全身をズタズタに斬り裂き

「裁きの光よ、槍となりて敵を貫け!聖槍!!まだですっ!フォトンシュート!!」

さらに詠唱をして魔術による光の槍を敵に放ち、続けてアーツによる光の弾丸を放った!光の槍は敵に命中した後光の爆発を起こし、そこに光の弾丸が敵の中心地に命中し、爆発に呑みこまれると共に弾丸が命中した敵は消滅した!

 

「二の型―――疾風!!」

ダドリーと共に敵に対峙したアリオスはすざましいスピードで敵を駆け抜けて攻撃し

「喰らうがいい……!そこだっ!!」

ダドリーは超強力な石化ガスが込められたマグナム弾を放つクラフト―――ストーンバレットで攻撃した。ダドリーが放ったマグナム弾は敵に命中した後石化ガスをまき散らしたが、ガスを受けた敵は平気の様子でダドリーに噛み付いてきた!

「何!?そこらの魔獣ならすぐに石化する弾丸を……!」

ダドリーは驚きながら敵の攻撃を回避し

「その魔獣は状態異常に強い魔獣だ!ただし、その代わりどんな属性も効く上空属性に弱い!」

「チッ!なら地道に削って行くしかないな……!」

敵の事を知っているアリオスの助言を聞いたダドリーは舌打ちをした後銃弾を何度も放って全て敵に命中させ

「ハァッ!洸破斬!!」

アリオスは巨大な衝撃波を放って敵を攻撃し、巨大な衝撃波をその身に受けた敵はあまりの威力に怯み

「ハァァァァァァァ………斬!!」

そこにアリオスが跳躍して放ったクラフト―――大雪斬によって身体を真っ二つにされて消滅した!

 

「曹長!この魔物には状態異常は一切効かなかった!注意してくれ!行くぞ…………ハアッ!!」

ノエルとレシェンテと共に敵に向かったロイドはノエルに助言をした後トンファーを十字に交差させ、収束し裂帛の気合とともに光の力と闘気を放つクラフト―――セイクリッドクロスで攻撃した!

「!?」

弱点属性でもあり、さらにロイドが装備する武器―――セイクリッドドライバーは敵の弱点である光の力を相乗させ、さらに”魔物”である敵にも特攻だったので、その結果ロイドが放った一撃はすざましい威力であり、それを受けた敵は大ダメージを受けると共に怯んだ!

「行きますよ………ゼロ距離……ファイアー―――――ッ!!」

そこにノエルがアサルトマシンガンを敵の零距離で怒涛の連射をして攻撃するクラフト―――ゼロ・ラッシュで追撃し

「はっ、せいっ、やあっ!!」

ロイドはクラフト―――ホーリーラッシュで追撃をし続け

「2人とも下がっているのじゃ!」

「「!!」」

レシェンテの警告を聞いたロイドとノエルが敵から離れたその時

「消え失せろ!ケルト=ルーン!!」

レシェンテが発動した魔術によって純粋の大爆発が敵を襲い、爆発に巻き込まれた敵は消滅した!

 

「くっ………まさか今の化物どもは!?」

戦闘を終えたダドリーは唇を噛みしめて叫び

「”塔”や”僧院”にいたのと似たような雰囲気でしたけど……」

「それに光―――空属性攻撃に弱かったですね。確かこちらの世界だと光と闇属性の攻撃を弱点にする魔獣はいないと聞きましたし…………」

ノエルは考え込み、リタは自分が感じた事を言い

「………”太陽の砦”の地下で徘徊していたのと同じ種類です。どうやら”彼ら”がここに逃げ込んだのは確実みたいですね。」

ロイドは自分の知る情報を言った後真剣な表情で呟き

「まったく、往生際の悪い奴等じゃの。あんな雑魚共でわらわ達を撃退できると思っていたのか?」

「……そういう者達は総じて往生際が悪い上、しぶといからな……」

(うむ。全く下らぬ事をしている魔術師の集団というのは本当に鬱陶しいだの。)

レシェンテは呆れた表情で呟き、セリカは静かな表情で呟き、セリカの剣に宿っているハイシェラは頷いていた。

「―――時間がない。とにかく入るとしよう。今ならまだ間に合うはずだ。」

「ええ……!」

「了解です……!」

そしてアリオスの言葉にロイドとノエルは力強く頷き

「フン…………絶対に逃がさんぞ!」

ダドリーは真剣な表情で言った後ロイド達と共に洞窟の中に入って行った………

 

 

 

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今回の話を読んで驚愕したと思いますが碧篇開始早々にセリカ達がまさかのスポット参戦です!!なお、今回の戦闘BGMやセリカ陣営がバトルメンバーにいる際の通常、宝箱の戦闘BGMはZEROの”我が剣は飛燕の如く”だと思って下さい♪…………感想お待ちしております。

説明
第657話(碧篇開始)


お待たせしました!ついに!光と闇の軌跡の終章である物語、碧篇開始です!!
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コメント
感想ありがとうございます 本郷 刃様 アリオス持ってくるより反則すぎですww THIS様 うん、セリカ達が相手だとどう考えても無理です。リタなんかまず、攻撃が通らないですからww(sorano)
だめだ・・・相手が勝つパターンが思い浮かばないWW(THIS)
開始早々セリカさんとかヤバすぎるw(本郷 刃)
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