Meuchelmorder girl
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ドイツ・ベルリン市内・・・

 

そのとある一件の家のソファで一人16ぐらいの少女が汚い部屋で爆睡していた。

少女の容姿は金髪のポニーテールで日本にでも居そうなラフな黒の上着と深緑のショートズボン。

そして黒のニーハイと茶色のブーツだ。

 

 

すると少女の顔にトトトトトと軽い足音を立て一匹のネコがやってきた。

ネコはソファに飛び乗り少女の顔を舐め始めた。

 

少女「ん・・・んんん・・・・・・」

 

ネコ「ニー・・・ニー・・・」

 

 

 

ピリリリリリ!ピリリリリリ!

 

 

ネコがしばらく鳴いているとテーブルの上に置いてある少女の携帯が鳴り響いた。

少女はそれで嫌でも起き電話に出た。

 

少女「はぁいぃー・・・・・・」

 

『眠たそうだな・・・・っていけないいけない・・・仕事だメルダー。』

 

電話の相手は男で大体20代の声だ。

 

メルダー「パルトナ。部屋を汚さないで下さい・・・・・」

 

パルトナ『話し噛み合ってないし・・・ってか半分は君だろ!?』

 

メルダー「・・・で仕事って何ですか?」

 

パルトナ『本当に唐突だな・・・・仕事は"暗殺"と言うより・・"抹消"かな?』

 

メルダー「もうベルリンでの仕事は勘弁してくださいね。周りの人から嫌がられるかもしれないんで。」

 

パルトナ『分かっているさ。場所は日本。対象は以前、組織が逃したイタリアマフィアの幹部。

護衛はそれなりで向こうで日本のヤクザ組織と中国のマフィアとの会合らしい。』

 

メルダー「それを私一人で?」

 

パルトナ『残念だが肯定だ。ちなみに移動はドイツからは軍用ジェット。日本国内ではバイク置いてあるからそれ使えって。』

 

メルダー「自転車と一緒に回収されませんか?」

 

パルトナ『・・・・・・・・よく知ってるな。』

 

メルダー「だってダストンさんがよく「コミケ」と言うのに行くらしく日本となどんなのかを彼から。」

 

パルトナ『あのオタク野郎・・・・・まぁ・・その辺は大丈夫だ。あ、ちなみに時間は今日のそっちでの夜5時にベルリン東郊外に来てくれ。ヘリが待っているから。』

 

メルダー「りょーかぁーい。」ピッ・・・

 

メルダーは携帯を自分のズボンのポケットに入れ外が暗くなったので部屋の電気を付けた。

部屋はビール缶とスナックとが散乱しテーブルの上には紅く、そしてカスタムされたハイキャパとそのマガジン。そして弾とが置かれていた。

メルダーはさらにネコを肩に乗せパイプ棚のある所に向かい棚に置かれているボックスを開けた。そこにはストライクウォーリアーとデザートイーグルが入れられておりその銃もカスタムされていたのだ。

 

メルダー「うーん・・・どっちも持って行っちゃえ。」

 

ネコ「ニー?」

 

メルダーは少し悩んだが結果、SWもDEも持って行く事にしSWを右の右腰に

残るDEとハイキャパは後ろ腰に刺しマガジンを小さなショルダーバックに入れそのバックを肩に掛け部屋を出たのだった・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベルリン東郊外・・・・・

 

 

メルダーがその場所に立っていると一機のヘリが近づきヘリのドアから20代の金髪の男性が顔を出した。

 

パルトナ「待たせたな、メルダー。乗ってくれ・・・・って・・どうしてネコ?」

 

ネコ「ニー?」

 

メルダー「・・・なんとなく。」

 

パルトナ「・・・・・・・・・・・・・・・仕方ない・・乗ってくれ。」

 

パルトナは軽く溜め息を吐きメルダーを乗せ、ヘリを出した。

 

 

ヘリはしばらく安定飛行をしていたがやがてヘリの上を何かが通った。それは大型の軍用ジェットでジェット機は高度をヘリと合わせヘリの前に付いた。そして後部ハッチを開放しヘリはゆっくりとその中に入って行った。

 

 

 

 

 

ジェット機機内・・・・・

 

ヘリを降り機内に入った二人はさっそく仕事の詳細を話していた。

 

パルトナ「さて、仕事の詳細だが今回のターゲットの位置はココ。海鳴ホテルの60Fだ。」

 

メルダー「・・・・な〇はでしたっけコレ。」

 

パルトナ「諸事情色々あるの!ちなみにエントランスにも護衛のゴロツキが居ると思うけど絶対無視してくれ。いいな?」

 

メルダー「了解。で?そのマフィア達の詳細情報は?」

 

パルトナ「えっと・・・まず今回の理由だがイタリアのマフィアがエライ物をドイツ国内に密輸してね。それを回収とボスの抹殺をシャーサル達が殺ったのだけど・・・・」

 

メルダー「ボスは仕留めたけど幹部が逃げられてしまったと。シャーサルがまた調子乗ったか。」

 

パルトナ「ああ。だからその幹部はつながりのある組織と会合してウチを潰そうとしている訳。OK?」

 

 

メルダー「了解。あ、そうだこの子。パルトナ、預かってて。」

 

メルダーはそう言って今までずっと肩に乗せていた猫をパルトナに渡した。パルトナはネコを抱くや「はぁ・・・」と溜め息をついた。

 

パルトナ「OKだ。ただし、仕事が終わるまでの40分間だけだぞ?」

 

メルダー「いいよ。・・・・・・しばらく待っててね。」

 

ネコ「ニー!」

 

すると二人の下に一人の日本系男子が現れた。歳は30代前半でかなりの短髪だ。

 

メルダー「あ!クロガネ!」

 

クロガネ「よう、二人とも。今回はすまんな。ウチの不始末を手伝ってくれて。」

 

パルトナ「いいですよ。どうせシャーサルがまた調子に乗って失敗したんでしょ?あまり自分を責めてはいけませんぜ。」

 

クロガネは今回の仕事の原因でもある少女シャーサルのパートナーでかなり明るい性格で

はあるが実力は知識と技術は相当の物で組織のトップガンの一人でもある。

だがその相棒のシャーサルは性格はかなりお嬢様風で上から目線でそのせいで今回失敗してしまったらしい。

 

クロガネ「そうは言うがな、あれでもアイツは俺の相棒だ。俺のミスでもある。」

 

メルダー「で、その本人は?」

 

クロガネ「今はロンドンの自室ですねてるよ。」

 

そう言ってクロガネが笑っていると操縦室の方からパイロットらしき男かせ歩いてきた。

 

パイロット「そろそろ日本だ。準備しとけ。」

 

パイロットはそれを言い終わると再び操縦室に戻って行った。

 

クロガネ「だとさ。」

 

パルトナ「準備運動しとけよメルダー。」

 

メルダー「はーい!」

 

メルダーは元気良く準備体操をし始め軽く体を動かした。そしてそれを終えると後部ハッチに近づいた。

 

パルトナ「扱けたりすんなよ?」

 

メルダー「分かってる!」

 

パイロット『そろそろ降下ポイントだ!開けるぞ!』

 

パイロットの放送でハッチが開いた。外は暗く下には街の明かりが宝石のように散らばっていた。

 

パルトナ「じゃ・・・・行って来い!!」

 

メルダー「うんっ!」

 

刹那、メルダーはパラシュートも何も付けずに・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勢い良く降下した。ちなみに高度は3000kmで。

 

 

 

 

メルダー「ひゃっほーーーーーーーーーー!!!」

 

メルダーは大の字で空を降下しており目標のホテルが目の前にあった。がそれを大幅にスルーし・・・・・

 

 

 

 

ドシィン!!!

 

 

数十キロ離れたビルの上に降り立った。

 

 

 

 

 

 

メルダー「うう・・・腰が痛い・・・・・」

 

メルダーは何も無かったかのように立ち上がりビル上から降りた。

そこには一台のバイクが止まっておりメルダーは事前に渡されていたキーを挿してバイクを運転した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一時間もしないだろう。メルダーはホテルの駐車場に着きバイクを降りた。

そして彼女は堂々と正面から中に入って行った。

誰もが腰に銃を持っている時点で怖気づくか逃げるかにはなるが誰もそんな事にはならず

そして正面を警戒していた護衛の男達も気づかなかった。

 

どうしてか。それはメルダーが腰にスポーツジャケットを巻いているからだ。

多少膨らみは見えるがそれでも人は気にせず彼女はエレベーターに乗った。

 

ガゴン!

 

エレベーターのドアが閉まり中にはメルダーただ一人が居た。メルダーはジャケットの裏に隠していたハイキャパとSWを抜きマガジンを確認した。そして彼女の目は鋭くなりただ目標の階に着くのを待った。

 

 

 

チーン!

 

ドアが開くと五人の男が後ろのドアの番をしておりメルダーに気づいた男達はメルダーに近づいた。

 

「ん?おい!ここはガキが来ていいとこじゃ・・・・」

 

メルダー「ゴメンね・・・仕事でさ。」

 

チャキッ!バァン!!

 

刹那、メルダーは躊躇無くSWを発砲した。

それを少しの間唖然として見ていた男達だったがやがて正気に戻り服の中や腰からコルトを抜いた。

 

「なっ・・・・敵しゅ(ダン!ダン!)があっ!」

 

メルダーは前に向かい走りながら発砲し前に居た男二人を撃ち抜いた。そしてその死体の男を踏み台にしサイドから発砲する男達の銃弾を回避した。

 

メルダー「甘いよ。」

 

メルダーはそのまま空中で一回転し回転中にサイドの二人をSWとハイキャパで撃ち抜いた。

 

「ああ・・・・・・」ドサッ・・・・

 

「くっ・・・まさか・・・お前は・・・・」ドサッ・・・・

 

すると銃声を聞いてか至る所からヤクザやマフィア達が集まってきた。メルダーは動じずただ人数を数えるだけだった。

 

メルダー「ひぃふぅみぃ・・・・50いるかいないかか・・・・・まぁいっか・・」

 

「テメー・・・・このガキが!撃ち殺せ!!」

 

男達は銃を抜きメルダーに向かい銃弾の嵐をした。しかし、それでもメルダーは動じず二丁の銃を構えた。

 

 

メルダー「いいぜ・・・ただしその頃にはアンタ達は全員八つ裂きに成っているだろうけどな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、部屋の中では三人の男がテーブルを囲みその周りには数人の護衛らしい男達が居た。そしてそのテーブルの中心には一つのアタッシュが置かれていたのだ。

 

「まさか、アンタの所のボスがくたばるとはな・・・どんな奴なんだボスを殺った奴は。」

 

「実は・・・・子供なんだ・・・それも10代ぐらいの・・・・」

 

「子供・・・だと?・・・・・まさか例の組織のか?」

 

「多分そうだろ・・・ウチの兵隊がざっと200は死んだ・・・」

 

「なっ・・・・一体何人なんだよ!?」

 

「・・・・・・一人だ・・・・・・・・」

 

「まさか!?たった一人の子供に200も死んだのか!?」

 

「ああ・・・・ガキがガトリング持ってな・・・笑いながら撃ってたぜ・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

「まさか・・・それって・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メルダー「あー・・・シャーサルだ・・・・・だからアイツ爪が甘いんだって・・・・・」

 

 

「「「っ!?」」」

 

するとドアの所にはいつの間にかメルダーが立っており彼女の身体には所々鮮血が付いていた。

 

「こ・・・・・このガキは一体!?」

 

「警備の連中は何を「あーそれってあいつ等?」っ!?」

 

メルダーが指差す方を男達が見ると其処には大量の血と死体と薬莢が転がっていたのだ。

 

「お・・・・お前まさか・・・・・奴の仲間か・・・・・・・・!!」

 

メルダー「ご名答。プレゼントは・・・・・・・・地獄への切符だ」

 

「ふ・・・・ふざけるなよこのアマ!!」

 

「全員!このナメたガキを撃ち殺せ!!」

 

ボスらしき男の号令で部屋の至る所や他のドアから男達が入ってきた。そしてメルダーに銃を向けるがメルダーはそれでも平然とした顔をしていた。

 

「くっ・・・・・・撃てぇ!!」

 

ダダダダダダダダダダダ!!!

 

刹那、銃の一斉射がメルダーを襲ったが。メルダーの顔は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

笑っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十数分後・・・・・

 

SPらしき男が銃声を聞きつけエレベーターの中に居た。

そしてドアが開き男が見た物は・・・・・

 

 

男「こ・・・・・・これは!?」

 

 

 

其処には大量の死体とそれに紛れボスらしき人物達の死体が窓に貼り付けられていた。

 

すると。

 

 

チーン!

 

男「っ!!」

 

男が後ろを向くともう一つのエレベーターに入ろうとしていたメルダーがアタッシュを持って入ろうとしていた。彼女の身体はそこら中に血が付いており顔はさっきと変わらず平然としていた。すると男はメルダーを引き止め、問い詰めた。

 

男「待ってくれ!もしかして・・・・これを君一人で・・・・・・?」

 

メルダー「・・・・・だとしたら?アタシを捕まえるか?それとも殺すか?」

 

男はメルダーの言葉にゾッとしたその言葉には何処か殺気が付いていたのだ。そして男は何も答えられず、ただその場に立ち尽くすしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

エレベーターに乗ったメルダーはアタッシュの中身を確認し内心驚いた。

 

メルダー「・・・・・・まさかこんなものをドイツに密輸してたってね・・・・・」

 

 

 

 

その中身は・・・・・・・・・・プルトニウム。つまり核の元だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘリ機内・・・・・

 

機内ではパルトナが操縦しておりメルダーは後ろの席で寝転がっていた。

 

パルトナ「お疲れ。後はコイツを本部に持ちええれば終わりだ。」

 

メルダー「うん・・・・・・・・・・」

 

パルトナ「・・・・・・・・眠いのか。」

 

メルダー「うん・・・・・・・・・・」

 

ネコ「ニー」

 

パルトナはメルダーのトーンの低い声を聞いてヤレヤレと顔を振りそのままジェット機まで飛ばして行った。

 

するとメルダーが唐突に話しかけてきた。

 

 

メルダー「ねーパルトナ・・・」

 

パルトナ「何だ?」

 

メルダー「私、報酬はあのバイクがいい。」

 

パルトナ「バイクって・・・今回使った?」

 

メルダー「うん・・・・・・・・。」

 

パルトナ「・・・・分かった。ボスに掛け合ってみるよ。」

 

メルダー「・・・・・ありがとっ」

 

そしてメルダーはその中で夢の中に入って行ったのだった・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後・ベルリン、メルダー自宅・・・・・

 

 

 

 

ピリリリリリ!ピリリリリリ!

 

ピッ!

 

パルトナ『おはようメルダー仕事だ。場所は・・・・・日本。』

 

 

メルダー「・・・・・了解。」

 

 

 

そして今日もメルダーは仕事に向かうのだった・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                         END

説明
また、気晴らし小説です。できれはご意見お待ちしています。
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