恋姫〜一刀、鬼神になる〜2 |
北郷流……現代から500年前、俺のご先祖様であり北郷家の初代党首『北郷政景』様によって作られた様々な武器を扱う珍しい流派
政景様は、武器をこよなく愛したお方だった。
30の時、日本刀、苦無、手裏剣、小太刀、弓、槍、斧、鉄扇、鈎爪など当時日本にあった武器の扱いを極めた彼は、今度は国外の武器……中国の武器に目をつけた。
方天画戟、青龍刀、偃月刀、三叉槍、蛇矛など彼の興味を引く物は多く、再び政景様は鍛錬に励んだ。
そし45の時、再び中国にある武器をも極めた彼はその武勇を戦で活かし、見事一代で大名の仲間入りを果たした。
だがその後、時は流れ次第に武力が必要なくなりたことでお家は取り潰しとなり、8代党首はその跡地を利用し北郷流の道場を始めることにした。
様々な武器から一つ好きな武器を選び、それを中心に学ぶ道場……そんな自由なこともあり、北郷流の名は別の意味で世間に広まった。
そして、政景様が好んで使っていた愛用していた業物の数々は、代々歴代当主達の手で管理されてきた。
そして時は流れ、現代…………
今、俺こと北郷一刀は、北郷流第13代目党首候補として、同じく北郷流13代目党首補佐候補、及川佑と共に日々を過ごしていた。
毎日高校に通い決闘を申し込まれ、その度に手紙や告白が増えたり、佑や他の奴らとバカやったり……とにかく毎日が楽しかった。
だが、そんな日常もある日の境に終わりを告げた……
あの日、あの夜の公民館で俺達は古い銅鏡を見つけた。
それだけなら良かった、その銅鏡は自由に触れても良かったので佑が調子に乗って手に持ち、うっかり足を滑らせて割ってしまった。
その時だった。
突然銅鏡が淡く光りだした。
光は強くなり、そのまま俺達を飲み込んだ。
そして光が止み、目を開けると…………そこは見たこともない森の中だった。
しかも体は子供に戻っていて、横には気持ちよさそうに寝ている佑と、方天画戟、弓、大刀1本が転がっていた。
で、現在に至るというわけだ。
まぁ正直唖然とした俺だったが、取り敢えず佑を起して現状を整理することにした。
「おーーい、たーすくー! おーきろーー!」
「んんっ………あ、そこは……あきませんってお姉さぁ〜ん……zZZ」
「…………」
…………俺は無言で佑から離れると、傍にあった方天画戟を拾ってそのまま構えた。
そして俺はそのまま思いっきり方天画戟を佑へと振り下ろす
「…………ふんっ!!(超手加減」
「ぐぇ!!!」
奇怪な声を上げながら佑はギャグみたいに目を見開くと、よろよろと力無く手を上に上げる。
「か、カズ…ピー……さ、流石に…鬼神≠ヘ…あ、アカンって……」
「変な夢見てるお前が悪い」
俺はそう言いながら方天画戟……鬼神≠肩に担ぎながらそう言った。
鬼神を持ってから気づいたんだが……鬼神を軽々と持ち上げられたって事は、体は縮んでも身体能力は変わっていないみたいだ。
現に、佑も超手加減とはいえ俺の一撃を耐えたってことは佑も身体能力に変化はないみたいだ。
「所でここは何処なん……ってなんで体が縮んでるん!!?」
「それは俺が聞きたいわ……取り敢えずお前は天崩し≠持ってくれ」
俺はそう言うと近くにあった弓……鵬鳴≠拾い背中にかけ、鬼神を肩に担ぎに、その矢筒を腰に付けた。
幸い服や身につけていたモノは今の姿のサイズになっていたため助かった。
「まぁワイかてその方がありがたいけど……北郷家の家宝が3つもあるなんて……ホンマにここはなんなんや」
「少なくとも、ここが日本じゃないって事は……なんとなく分かる」
「……せやな…………取り敢えず移動しよか」
「あぁ、ここが日本じゃない以上何が出てくるかわからないからな」
俺達は辺りを一通り見渡すと俺が前、佑は後ろに並んで移動を始めた。
小鳥が鳴いているのと辺りがまだ薄暗いのを考えると、時間は早朝のようだ。
辺り一面視界に入ってる所は木、木、木、木、木と森が広がり一向に出口が見えない。
それと同時に食べられそうな木の実や山菜を探してみたがそんな物も見当たらない。
「あかんわ、果物は愚か動物すらおらん」
「こりゃ当分飯にはありつけんかもな……ん?」
佑と話していると、微かに音が聞こえてきた。
幸いにも森が静かだったためか、佑も気付いたみたいで同じ方向を向いていた。
「なぁ佑、これって」
「あぁ、間違いない……水が流れる音や!」
佑はそう言うと音のする方へ走り出し、俺も佑の後に続いて走り出した。
しばらく走っているとそこそこ大きな川が見えた、辺りも開けていて休憩するにはもってこいだろう。
「助かった……これで水は確保できたな」
「うわ、この川の水凄い澄んで! しかも結構魚も泳いどる!」
佑の言った通り川の水は澄みきっており、そこそこ大きな魚も泳いでいる。
「取り敢えずここで暖を取ろう、俺は巻と木の実を集めるから佑は荷物番と魚をとっててくれ」
「わかった」
俺は鬼神をその場に突き刺し、矢が残った矢筒と鵬鳴本体を手に持ってもう一度森へ入った。
説明 | ||
遅くなって申し訳ない! やっとテストが終わって夏休みになりました! 今はこれしか出来てませんが……これから書いていきます! |
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コメント | ||
続きはまだなの?(デューク) 続きまだかな(兎) 蹂躙ゲーになりそうだな。(飛鷲) 及川もチートか、ろくなことにならないような(デューク) |
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