北郷外史伝 闇の書事変―最強の・・・・− |
一刀側
一刀「暴走が開始されたね。リニス、隔離空間に転移。アースラに邪魔されたくないからね」
リニス「了解。アークエンジェル、カードリッジフルロード。」
ガキョ、クルン、ガシャ
アークエンジェル「コンプリート」
リニス「空間設定・・・・完了、座標指定・・・・完了、対象ロック・・・・完了、転移開始まで5、4、3、2、1、転移。」
その言葉が発せられると同時に全員(なのは、ナハト含む)は完全隔離された特殊な空間に飛ばされる・・・・が
リニス「・・・・?あ!!そんな!あの場所に一般人が紛れ込んでいたなんて!」
一刀「どうした?」
リニス「一般人の反応が二つ!これは・・・・アリサちゃんとすずかちゃんです。」
左慈「何だと!くそ!!」
一刀「左慈!ここは茉莉と璃々に任せる!」
左慈「だが!」
一刀「落ち着け!雷!!ここで配置が変わればどんな犠牲が出るかわからない。安心しろ、茉莉の槍術もデバイスもお前が認めるほどじゃないか。」
左慈「一刀・・・・わかった。茉莉、璃々、二人を頼む。」
茉莉「う〜、左慈に女の影・・・・でも左慈に頼まれたら断れないじゃん・・・・分かったよ!」
璃々「任せて」
一刀「よし、各自散開、割り当てられた配置で作戦開始!!」
全員「了解!」
なのは側
なのは「フェイトちゃん!これどういう事?」
フェイト「分からない・・・・アースラとの通信は?」
なのは「だめ、全然応答ないよ。」
レイジングハート「マスター、周囲に生体反応有。こちらに向かってきます。」
バルディッシュ「こちらでも確認した。」
フェイト「魔力反応もある・・・・魔道師?」
闇の書「・・・・まぁいい、邪魔するものはすべて・・・」
二人「!!」
その瞬間闇の書から放たれた波動が二人を襲うが、これを何とか二人は防いだ。
なのは「闇の書さん、私たちの話を聞いて!」
フェイト「貴女の闇の書の闇、ナハトヴァールは私たちが何とかする!だから!!」
闇の書「だまれ、もう・・・・手遅れなのだ。主はやては永遠に私の中で幸せな夢を見続ける、それが一番いい方法なのだ。」
そう言いながら闇の書は一筋の涙を流す。
???「そんな説得力のない事を言っても無駄だろう?リィンフォース、いやまだ闇の書だったか?」
闇の書「誰だ!」
茉莉側
茉莉「ん〜〜〜、このあたりなんだけど・・・・反応は?」
???「ここより正面右側修正、反応有」
茉莉「よし行こうか、紅水晶(べにすいしょう)」
紅水晶「了解です。我が朋友。」
このデバイスは紅水晶、形状は槍、形状変化でなのはと同じ砲撃型にもなる。他のデバイスとは違い主人を友と呼ぶ。
璃々「張り切ってるな〜」
茉莉「当然!左慈の周辺の女の影は何としてもとらえる!!」
璃々(左慈さんも大変だ〜)
すずか「アリサちゃん、ここ・・・どこ?」
アリサ「分かんないけど・・・・鳴海市に似てて、でもちょっと違うみたい。」
茉莉「お〜い!あんたたち!ここは危険だよー!」
二人「?・・・・!き、きゃ〜〜〜〜〜〜〜」
その時、二人の後ろに異形の何かが出現した。
茉莉「!!紅水晶!カードリッジロード、バスターフォーム!」
ガシャ、ガシャ、ガシャ
紅水晶「ロード、バスターフォーム」
茉莉「レールガトリング、ファイア!」
槍先が二つに割れ、その中から雷の魔力弾がまさにガトリングのように射出される。
璃々「こっちも行くよ、双牙弓!」
双牙弓「いえ、もう終りのようです」
璃々「え?」
???「ぎゃおぉぉぉぉぉぉん」
璃々「ふぅ、ここは茉莉ちゃんに任せよかな」
茉莉「分かった」
移動中
茉莉「大丈夫?あなた達がアリサにすずかね?」
アリサ「な!なんで私たちを知ってるのよ!」
すずか「あなたは?」
茉莉「私は北郷茉莉、一刀の妹って言えば分かるかな?こっちも北郷璃々って言って一刀の妹だよ、義理のだけど。」
二人「えぇ!」
茉莉「そして、私は左慈の恋人だよ!!」
二人「それは嘘だ!!」
茉莉「うぅ、一瞬で見抜かれたよ・・・・まぁとにかく、ここは危険なんで私と一緒に見学ね?」
すずか「見学?」
茉莉「そ、色々突っ込み入れたいと思うけどそれはなのはちゃんだっけ?その子に聞いてね。」
アリサ「なんでなのはの名前が出てくるのよ。」
茉莉「これを見れば分かるよ。」
そう言って茉莉はなのは達の映像を映し出す。なんで出来るかって?サボって見る為に茉莉が準備していたにきまってるだろう?そういう子さこの子は。
璃々「はぁ、サボる準備してたね茉莉ちゃん・・・・」
茉莉「へへ〜」
二人「・・・・・なに・・・・これ・・・・・」
一刀側
闇の書「誰だ!」
一刀「貴様に名乗る名など無い!!」
左慈「フン!!」
すぱぁぁぁん
一刀「ふぎゃ!」
左慈「ふざけてる場合か!」
一刀「すまん・・・・俺は北郷一刀!闇の書!君を救いに来た!」
闇の書「何だと?」
一刀「まずはその忌々しいナハトヴァールからだな・・・・天元葬牙!カードリッジフルロード!」
ガシャ、クルン、ガショ
天元葬牙「完了」
一刀「ふっ」
そう言って振り抜かれた瞬間闇の書の左腕にあったナハトヴァールは切り離される。
闇の書「!!」
一刀「リニス!」
リニス「確保です!」
フェイト「え・・・・リニス!?」
プレシア「さぁ、これを」
闇の書「・・・・何だこれは?」
プレシア「ワクチンプログラムよ。貴女の狂った基幹プログラムを初期状態に近い段階まで修復できるわ。」
フェイト「!!!!」
なのは「な、なんで・・・?」
リニス「プレシア、離脱します。」
プレシア「えぇ」
フェイト「ま、待って!」
一刀「さて、ナハト覚醒までは時間がある。二人とも・・・・邪魔しないでもらおうか?」
なのは「邪魔って何なの!突然現れて!」
一刀「俺は彼女を救うためにここにいる。君たちでは救えないからね・・・・」
フェイト「なのは!ここは任せる。私は母さんとリニスを」
左慈「させないぞ?」
フェイト「!?」
アリシア「そういう事。」
フェイト「・・・・ア、アリシア?」
アリシア「そうだよ、はじめましてだねフェイト。」
なのは「な、何で・・・?」
なのは「一刀君!何であなたがデバイスを持っているの!何でアリシアちゃんが生きてここにいるの!フェイトちゃんのお母さんまで!何がどうなって・・・・説明してよ!?」
一刀「それはできない・・・・(それはこの外史を狂わせないために・・・・)」
なのは「どうして!?言葉を交わさなきゃ何にもなんないんだよ!?」
一刀「言葉を交わす事で狂う世界もある。まぁ、今それを知ると本当に世界が崩壊するから説明はこの問題が解決したら教えてやるよ。」
なのは「どうしても・・・・やるんだね?」
一刀「あぁ。仕方ないさ、それが運命というものだよ、なのは」
なのは「一刀君はもっと優しくて、頼りになる人だと思ってたのに・・・・(すごく・・・・大好きなのに・・・・)」
一刀「それは・・・・勘違いだな。俺は我が儘で傲慢で自分の気に入らない事は力ずくでも変えようとする卑しい男だよ。」
なのは「レイジングハート!エクセリオンモード!!」
レイジングハート「イエス、マスター。エクセリオンモード。」
一刀「アリシア!!カードリッジを!」
アリシア「了解!カードリッジ生成・・完了転送!」
一刀「天元葬牙!カードリッジフルロード」
天元葬牙「完了」
一刀「今こそ見せよう。我が剣の真の姿を・・・・」
闇照らす光明、指し示すは天羅明王
光呑み込む暗黒、呑み込むは葬神閻魔
我振りかざし二振りのチカラ
我切リ裂クハ世ノ不条理也
シャリン
その静寂は必然、そのあまりの美しさに、あまりの力強さに、それは味方も同じく言葉を失う。
一刀「さぁ、君の信念を見せてもらおうか?」
左慈側
フェイト「なのは!」
左慈「おっと、君の相手は俺だぞ?」
アリシア「私もいるよ!」
フェイト「邪魔をしないで!バルディッシュ!!」
バルディッシュ「ザンバーフォーム」
左慈「ふん、させんよ?」
その瞬間投げられたのは・・・・・アリシア?
アリシア「なぜにいぃぃぃぃぃぃぃ!!」
フェイト「え!?きゃぁ!」
左慈「よし、確保っと」
アリシア「左慈・・・・ひどい・・・・」
左慈「すまんな、だがお前の希望どうりだろう?」
アリシア「話して説得って意味だったのに!」
左慈「そんな暇はない!」
アリシア「そんなぁ・・・」
フェイト「それで捕まる私の立場は・・・?」
二人「意外とおっちょこちょい?」
フェイト「シュン」
一刀側
一刀「向こうはすんなりいったようだね?こっちもさっさと終わらせよう。あのいけすかない奴が覚醒してしまうんでね。」
なのは「全力全開!スターライト・・・・」
一刀「・・・・撃たせるわけにはいかないんだよ。ごめんね、なのは・・・」
一刀「絶・羅衝閃」
なのは「あ・・・・」
どさ
一刀「・・・・ごめんね」
そうつぶやくきなのはを抱き上げる一刀、そして額に優しくキスを落とす。
茉莉側
すずか「うわぁ・・・・」
アリサ「ちょっ、一刀の奴何やってるのよ!!」
茉莉「・・・・ふぅ、なのはか・・・・要チェックだね・・・・フフフフフフフフ」
二人(怖い!!)
璃々「一刀お兄ちゃん・・・・・セッキョウカクゴ・・・・」
二人(こっちも怖い!)
左慈側
左慈「後で茉莉が怖いな。」
アリシア「だねぇ」
フェイト「なのは・・・・うらやましい・・・・」
二人「え?」
フェイト「・・・なんでもない」
二人(・・・・本当に茉莉が怖いなぁ・・・・)
リニス側
リニス「・・・・何やらイライラするのは気のせいでしょうかプレシア?」
プレシア「さぁ?また一刀あたりが女の子を・・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
プレシア(一刀・・・・生きて・・・・)
闇の書「何かあったのか?」
プレシア「なんでもないわ、それよりはやてちゃん?」
はやて「はい」
プレシア「これで闇の書は自ら消滅しなくても良くなったわ。あのままだったら防衛プログラムを倒してもまた自己修復してしまうから消滅させるしか手がなくなっていたところよ。」
はやて「そうなん?それはよかったわぁ・・・・シグナムたちは?」
闇の書「今は修復中だ。すまなかった、主はやて。」
はやて「謝らんで。みんなウチの為にしてくれた事やから・・・・」
プレシア「それとね、一応夜天の書として戻ったわけだけどそれだとまた狙われそうじゃない?名前ぐらいは変えておいても損にはならないと思うの。」
はやて「・・・・せやな、せやったら、希望の風・・・・リィンフォースってのはどうや?」
闇の書「・・・・希望ですか・・・・綺麗な名前ですね。ありがとう、主はやて」
プレシア「じゃぁ、こっちに協力してくれる?」
はやて「はい、どんな事でも」
リィンフォース「私も異存ありません」
プレシア「じゃぁ、黙って見ていてちょうだい」
二人「!!」
プレシア「さぁ、最終章の始まりよ?」
そうしてプレシアは一刀達の映像を投影し始めた。・・・・茉莉と同じだって?違うよ?プレシアが用意したものを茉莉がくすねて使ってるからね。
一刀側
一刀「さて・・・・ナハトヴァール、覚悟は良いか?」
ナハト「ぎゃおあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
一刀「・・・・ふん、獣め。さぁ、カクゴシロヨ?」
ナハト「・・・・!!ぎゃ・・・ぎゃお・・・!!」
一刀の放つ闘気に完全に動きを封じられたナハトヴァール、それは異常な光景、本来ナハトヴァールはプログラムであって感情などは存在しないはずで、それでなくても時空震を簡単に引き起こす力を持っているにも拘らずその動きは封じられていた。
一刀「ふぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・・・」
天羅明王・葬神閻魔「絶羅円舞」
一刀「次元斬・乱舞!!!!!!!!!!!」
一瞬、本当に一瞬。ナハトヴァールは断末魔もあげず
消滅した
左慈「あっけないな」
一刀「仕方ないさ。時間なんて掛けられない。これからが大変なんだから。」
そう言って一刀は気を失ったなのはと、それを案じているフェイトに目をやる。
一刀「アースラの目をかいくぐって戻らなくちゃならないしな!」
左慈「そうだな。」
その後、一刀達は無事北郷邸に戻りなのはの目が覚めたなのはを交え今までの事やその経緯、すべてを話した。
余談だが・・・・一刀はしばらく立てなくなったそうだ。事後とかじゃないよ?リニスと茉莉の説教に加え、あのキスのシーンを茉莉は録画していたらしくなのはにまでその後説教をくらい、その正座時間は12時間を超えたとか何とか・・・・現実世界の女の嫉妬は恐ろしいと感じる一刀であった。
あとがき
長い!!
貼り付けて改ページしてたらえらいことに!!
まぁ、それが羽生クオリティだから問題ない
ちなみに二つの外史に行くことになっていたんですが・・・・
さすがに乙女武将で無いのはそろそろまずい!ってことに気がつきまして
次回はお別れ編です
次回予告
いつも一緒だと思っていた
きっとこれからもともに戦場をかけるのだと
だからこれは俺が切り裂くと決めた世の不条理なんだ
でも・・・・これがあいつ等の答えなら・・・・
ありがとう、天元葬牙
次回『阿修羅VS外史』
・・・・熱い展開の予定
説明 | ||
羽生なのです。 一日に2回、休みだと暇だからこのような感じに・・・・ 途中まで書いて璃々がセリフ一つもなく空気になってたことに気付いて途中に無理やり書き込みました(笑 では本編をどうぞ |
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