英雄伝説〜光と闇の軌跡〜 661
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2人が岩扉の先に進むと、そこは広間となっており、さらに祭壇らしき設備があった。

 

〜アルタイルロッジ・祭壇〜

 

(あ……!)

(いた……!)

広間に出た2人は祭壇の近くにいるアーネストとハルトマンを見つけ、厳しい表情をした。

「クク……ヨアヒム師から聞いた通りだ。この場所なら私の目的も万事滞りなく達せられるだろう。」

祭壇の近くにいるアーネストは階段の先にある祭壇を見上げて妖しげな笑みを浮かべて呟き

「クッ……いい加減にしないか!ヨアヒムといい貴様といい、気が触れたようなことを…………!き、貴様らの妄想に私を巻き込むんじゃない!」

アーネストの様子を見たハルトマンは唸った後アーネストを睨み

「ハハ、あなたこそ人の事をとやかく言えるような立場かな?”楽園”でしたか………あんな場所を利用していた割にはずいぶんと偉そうな物言いですな?」

睨まれたアーネストは振り向いてハルトマンを見つめて言い

「あ、あれは教団の手先に騙されて連れて行かれただけで…………あんな悪趣味な場所と知っていれば断じて首を突っ込んだりしたものか!おまけに妙な薬まで盛られて…………わ、私の方こそ完全な被害者だ!」

アーネストの言葉を聞いたハルトマンは慌てた様子で答えた後アーネストを睨んだ。

「やれやれ、そのような釈明が世間に通用するとお思いですか?クロスベルタイムズが独占取材したらさぞ盛り上がってくれるでしょうな。」

「ぐっ…………」

そして妖しげな笑みを浮かべたアーネストに見つめられたハルトマンが唸ったその時

「そこまでだ……!」

ロイドとノエルが2人の所に武器を構えて走って近づいた。

 

「おお、お前達は……!」

2人を見たハルトマンは明るい表情をし

「おやおや、君達か。面倒な連中を撒いたと思ったらとんだザコが紛れ込んで来たものだ。」

アーネストは意外そうな表情をした後静かな笑みを浮かべた。

「その巨大な祭壇……ここがロッジの最奥か。アリオスさん達はどうした!?」

「ああ、”風の剣聖”と”嵐の剣神”、”紅き魔女”や”真銀の霊女”と捜査一課のエースどのか。さすがに厄介だったので足止めさせてもらったよ。今頃、魔導人形20体と悪魔20体相手に翻弄されている頃だろう。」

ロイドに睨まれたアーネストは不敵な笑みを浮かべて答え

「なっ…………」

「あの化物を40体も……」

アーネストの話を聞いたロイドは驚き、ノエルは厳しい表情をした。

「おかげで師から受け継いだコマを使いきってしまったがね。だが、これであの連中も確実に始末できるだろう。私はゆっくりと、この聖なる場所で目的を果たさせてもらうとしよう。」

「させるか!」

アーネストの言葉を聞いたロイドは叫び

「手を上げて投降しなさい!」

ノエルはサブマシンガンをアーネストに向けて警告した。するとその時アーネストの全身から瘴気が出た後アーネストの目が紅色になり

「やれやれ……状況がわかっていないようだな。それにしても、エリィの姿がなぜ見えないのかと思っていたが…………なるほど、一時的に支援課を離れてマクダエル先生の手伝いをしているのか。」

アーネストは不敵な笑みを浮かべて言った。

「くっ…………!」

「ま、まさかロイドさんの記憶を……!?」

アーネストの言葉を聞いたロイドは唇を噛みしめ、ノエルは真剣な表情でアーネストを睨み

「さらに新市長と新議長による新たな体制・法案作りへの協力…………なるほど、そうする事でこれまで以上に支援課が動きやすい政治的な足場を作るつもりか。フン、新市長の提案らしいがなかなか興味深い試みじゃないか。」

「…………………………………」

アーネストの独り言をロイドは黙って睨みながら聞き

「だが、エリィのような人材を警察ごときに埋もれさせておくのは愚かとしか言いようがないな。しかも君ごときがエリィと恋人同士だと……?ふむ、私が市長となった暁には特務支援課は解体させ、君は解雇させてもらおう。そして彼女は私の専属秘書として存分に才能を発揮してもらい………私が彼女の恋人になろう。うんうん、それがいい。そうしよう!」

(くかかかかっ!男の嫉妬はみっともないぜぇ〜?)

アーネストはロイドを睨んだ後不敵な笑みを浮かべて頷き、アーネストの言葉を聞いていたギレゼルは笑い

「ふざけるな……!あんたのふざけた妄想にエリィを巻き込ませないし、俺の大切なエリィをあんたごときに渡すものか!」

アーネストの言葉を聞いたロイドは全身に闘気を纏いながらアーネストを睨んで怒鳴った!

(ロイドさん、凄い迫力…………)

(くかかかかっ!いいぞ、ロイド!もっと言ってやれ!あの女は『俺の物』だって事をもっとあの小物に教えてやれ!)

ロイドの様子を見たノエルは驚き、ギレゼルは笑いながら焚き付けていた。

「フン…………そもそも、君のような小僧がエリィと釣り合うものか。彼女の目を覚まさせるためにも悪い芽は摘み取らせてもらおう。オォォォォォ……………ハアッ!!」

一方アーネストは鼻を鳴らしてロイドを睨んだ後魔人化した!

 

「ひいいいっ…………!?」

魔人化したアーネストを見たハルトマンは悲鳴を上げ

「こ、これが…………!」

「ああ、紅いグノーシスによる魔人化(デモナイズ)だ!」

アーネストを睨んでいるノエルにロイドは答えた。

「フフ、この聖なる場所ではいつもの覚醒も殊更(ことさら)心地よい………大いなる望みを叶える前のささやかなる供物……せいぜい足掻いて、もがいて、のた打ち回ってもらうぞ!」

「そうはいくか……!来い―――ギレゼル!!」

「くかかかかっ!ここで真打ち登場だぁっ!」

アーネストの言葉を聞いたロイドは叫んだ後ギレゼルを召喚し、召喚されたギレゼルは陽気に笑いながら槍を構え

「対象一名、制圧を開始します!」

ノエルは叫んだ後ロイド達と共に戦闘を開始した!

 

こうしてロイド達は魔人アーネストとの戦闘を開始した……………!

 

 

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実際アーネストってエリィの事をどう思っていたんでしょうねぇ?エリィを執拗に傍に置こうとした所を見ると原作でもアーネストがエリィの事を……と思ってしまいますね。だとしたらアーネストはロリコンww…………感想お待ちしております。

説明
第661話
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コメント
感想ありがとうございます さすらいのハリマエ様&THIS様&本郷 刃様 三下のヨアヒムに従っていたので三下以下ですww(sorano)
ロイドがキレモードに入り、完全に死亡フラグを建てたアーネスト憐れww(本郷 刃)
ロイド・・・本気で怒りましたね。アーネスト・・・完全に現実を見失っているぞWW確かに三下だ。(THIS)
なんか三下台詞が多いアーネスト・・・(黄昏☆ハリマエ)
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