真・リリカルなのは 第九章 第二次ジュエルシード争奪編 第四話 痛み分け |
((暁|ラスヴェート))のメンバーであるチルドとニョミルに遭遇し、戦いを挑む フェイト
チルド「ニョミル!! 手は出すなよ? コイツはオレの獲物だ!!」
ニョミル「いいだろう、但し止めは刺すなよ? そいつは魔力変換資質「電気」を所持している」
フェイト「?????」
フェイトはニョミルの言ったことの意味がわからなかった
何故 電気を所持しているだけで、殺してはいけないのか?
フェイト(いや、余計なことは考えるな………………目の前の敵に集中しろ)
バルディッシュを構え、チルドを睨む フェイト
勿論ニョミルが乱入して来ない可能性があるとはいえ、敵である以上 油断できない
ニョミルを警戒する フェイト
一方ニョミルは、とても嬉しそうにフェイトを見つめていた
ニョミル(クククククク、これで4つめ…………………アイツから電気を奪い、氷結を所持している奴を襲えば…………)
俺としたことが、嬉しすぎて笑いが止まらん…………………
まさか、こうも容易く手に入るとは……………………
ニョミル(下らん組織だと思っていたが、入隊して良かったな)
管理局には敵対する価値がある……………………
俺が更なる力を手にする為にはな
チルド「さて、行くか!!!」
チルドは巨大な鎌を振り回し、フェイトの首を狙う
フェイト「っ!!」
ガキィィィィィィィィィィィン
しかし、フェイトはバルディッシュで防ぐ
フェイト「クッ」
コイツの武器もデバイスじゃない……………………
チルド「へぇ〜 やるじゃん……………だがっ!!」
腕力でバルディッシュごと、吹き飛ばそうとする
フェイト「させない!!」
フェイトは、チルドの右腕にバインド仕掛ける
チルド「なんだこりゃ!?」
チルドは戸惑った…………………その隙を逃さない フェイト
フェイト「バルディッシュ!!!」
バルディッシュ(カートリッジロード)
フェイト「ハーケンセイバー!!!」
チルド「何!?」
ザシュッ
チルドは何とか躱そうとしたが、躱しきれず、左腕が斬られた
勿論 非殺傷の為、血などは出ていないが、それでも中々の痛さだろう
ニョミル「フン、あの女…………………地獄を見るぞ」
呟く ニョミル
チルドの能力について言っているのだろう
フェイト「一気に攻め立てる!?」
い、痛い………………
急に左腕が痛み出した
バルディッシュ(どうかしましたか?)
バルディッシュはフェイトの様子に気づくが、フェイトはバルディッシュの質問に答えるほど余裕はなかった
フェイト「…………………………………………………………………」
これは一体?
チルド「ハハハハハハ!!!! 痛いか? そうだよな!! 痛いに決まってる!!」
大声で叫びながら大笑いする チルド
フェイト「貴様………………何をした!!」
チルド「はぁ? 何もしてねぇよ? ってかしたのは、てめぇだ! ボケ!!」
フェイト「何?」
チルドが言った意味がわからず困惑する
チルド「テメェの所為だぜ? テメェがオレにダメージを与えるから、テメェも痛いんだよ!!」
フェイト「………………………………………………………」
どういうことだ?
まさか……………………………
フェイトは推測する
チルド「((痛み共有|ユニゾニティー・ドゥルール))……………………俺のレアスキルだ」
フェイト「痛みの共有………………………」
やはり………………………
フェイトの推測は当たっていたようだ
ニョミル(クククククク、精々苦しめ……………………チルドの能力は、ある意味最強だ)
チルド「オレに攻撃した奴は、オレと同じ痛みを共有できるんだよ!!! どうだ!!! 最高だろ!!!!」
フェイト「なんて能力だ………………………」
あり得ない………………………どうすれば勝てるんだ?
フェイト(あまりにも強過ぎる能力だ………………)
どれだけダメージを与えようと、全て私に帰って来る
つまり奴を倒せば、私も倒れる……………………………
フェイト(正直言って、あいつは対して強くない。だから負けることは無い)
けど、勝つこともできない………………………
必ず引き分けに持ち込めれる能力…………………
フェイト「どうするか……………………」
今まで以上の強敵に、対策方法が思い付かない フェイト
ニョミル(悩んでいるな………………………無駄なことだ)
チルドの能力を無効にしない限り、絶対に勝てん
ニョミル(さて、奴から電気を奪う準備をしておくか)
どうやらニョミルは、魔力変換資質を奪えるようだ
〜シャマル視点〜
シャマル「ザフィーラの魔力が、極端に小さい………………」
負けてしまったのかしら?
レティ「待たせたわね」
シャマル「レティ提督!!」
何故、提督がこんな所まで……………………………
レティ「奴らのことを調べてな、私でなければ勝てない奴が居ることが判明した」
奴らとは勿論 ((暁|ラスヴェート))の事である
シャマル「調べられたのですか?」
レティ「ああ、奴らは((暁|ラスヴェート))という組織でな、何回か管理局と戦闘している」
シャマル「…………………………………………………………………」
レティ「メンバーの内、何人かは元管理局員だ」
シャマル「!?」
驚愕の真実に驚く シャマル
レティ「さて、あまり悠長に話している暇は無いな。後で はやて達も来る予定だ」
シャマル「はやてちゃん達は大丈夫なのですか?」
キバの幻術にやられ、精神的ショックを起こしていた はやて
レティ「ああ、目を覚ました後、はやてとシグナムは抱き合っていたがな」
お互いに、家族が殺された幻術を見せられたのだ
生きていることを知って、我慢 出来なかったのだろう
シャマル「へ?」
しかし、シャマルにはその言葉の意味を取れないでいた
レティ「では行ってくる」
レティは魔力を感じた方へと飛んでいく
レティでなければ勝てない奴とは?
〜フェイトVSチルド〜
チルド「オラオラオラオラ!!! 躱してばかりじゃ勝てないぜ!!」
乱暴に鎌を振り回す チルド
戦い方は素人その物で、普通に戦えれば勝てる相手…………………そう、普通に戦えれば………………
フェイト「クッ」
どうすればいい?
フェイト(どうすれば勝てる?)
フェイトは取り合えず チルドの攻撃を躱し続けた
チルド「貰った!!!」
フェイト「仕舞っ!!」
ザシュッ
フェイト「グッ!!」
右肩を少し斬られてしまった
チルドの鎌はデバイスでは無く、質量兵器の為、非殺傷ではない
しかも、魔力による攻撃ならまだしも、質量がある斬撃のため、バリアジャケットは無意味
フェイト「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
フェイトの右肩から血が溢れで出る
フェイト「このままじゃ…………………」
体力はチルドの方が上のようだ
チルド「今の仕留めたと思ったんだがな、流石に逃げ足だけは早ぇな」
フェイト「ッ!?」
フェイトは、チルドの右肩を見て驚愕する
出血していた…………………自分と同じように………………
フェイト(何故? 私はアイツにダメージを与えていない…………………)
まさか………………………………………
チルド「何驚いているんだよ? 言っただろ? ((痛み共有|ユニゾニティー・ドゥルール))だって!」
フェイトの疑問に答える チルド
フェイト「私のダメージは貴様にも共有するのか!?」
私に対して猛攻してくるから、てっきりアイツのダメージが私に帰って来るだけかと思っていたが
チルド「てめぇのダメージはオレに帰って来るぜ? じゃないとチートすぎるだろ?」
フェイト「確かにな……………………………」
最初は最強の能力かと思ったが、そんなことない
あまりもリスクが大き過ぎる……………………………
フェイト「負けない代わりに、勝てもしない…………………………そんな能力、使い続けると体が持たない…………………………降参しろ」
チルド「はぁ? 何ほざいてんの? オレ、負けたこと無いから」
ニョミル「嘘を付くな。プラムに負けただろ」
口を挟んで来る ニョミル
チルド「だから!!!! 数の暴力は卑怯だっていったんだ!」
ニョミル「お前の能力も十分 卑怯だ」
チルド「ニョミル!!!! てめぇ!!! どっちの味方だ!!!!」
ニョミル「お前の味方など……………………御免被る」
チルド「てめぇ!!!!!!」
フェイト(仲が悪い…………………………)
敵の前だというのに、喧嘩を始める2人
チルド「まぁいいぜ!! 取り合えず、この女をブチ殺す!!」
ニョミル「その女は殺すな!!! 虫の息 程度で止めろ!!!!」
怒りだす ニョミル
チルド「煩ぇな!!! 電気使いなら、他にもいるだろ!!!」
ニョミル「態々 見逃す必要が無い!!! その女を殺すなら、俺がお前を殺す!!!」
フェイト「……………………………………………………………………」
やはり変だ…………………………
フェイト(何故そこまで拘る? 電気に何の関係が?)
チルド「チッ 仕方ねぇ、四肢を切り落とすぐらいで我慢してやらぁ!!」
ニョミル「お前の四肢も落ちるぞ?」
チルド「細かいことはいいんだよ!!! 行くぜ女!! 大鎌のチルド……………てめぇを殺す、男の名だ。しっかりと記憶に焼きつけな!!」
チルドに勝つ方法はあるのか?
作者は今、矛盾点に気が付きました
チルドの能力が前回 発動していないのですね
フェイトの不意打ちが決まっていたのにも関わらず、フェイトにダメージが無いのです
ということでチルドのレアスキルは、不意打ちされたように、意識してない場合は発動しないという設定にしようと思います
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フェイトVSチルド! どっちが勝つのか? |
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