仮面ライダーオーズ×ポケットモンスター 氷の中で燃える炎・欠ける虹 1話
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とある世界、とある地方、とある道

一人の少年が黄色いネズミのような生き物を肩に乗せ、歩いている

どうやら旅を終わらせて家に帰る途中のようだ

それも何回も経験があるような雰囲気を出している

 

「ピカチュウ、もう少しでマサラタウンに着くぞ」

 

「ピッカァ!」

 

この少年の名前はサトシ……ポケモンマスターを目指して旅する少年

相棒のピカチュウと共に様々な地方を旅し、仲間と共に自らを鍛え上げてきた

 

「家に帰ったらママ、何を作ってくれるかな?ハンバーグかな?オムライスかな?あ、コロッケも良いかも!」

 

「ピカァ…」

 

ピカチュウがサトシの発言に呆れている

家に帰ったらまず旅先の報告をするだろうな、とピカチュウが思っていると…

 

「ピカ?」

 

野生の勘か…何か得体の知れないものがやってくると感じた

 

「ピカピ!」

 

「どうしたんだ、ピカチュウ?」

 

サトシが聞き返した瞬間、目の前に灰色のオーロラのようなものが現れる

そのオーロラは割れ、紫色のメダルが10枚と何やら紫色のオーラを纏った銀色のメダルが出てきた

銀色のメダルは上空に飛び上がり各方向へ散らばった

だが紫色のメダルはサトシ目掛けて飛んで来る

 

「うわっ!?何だよあれ!?」

 

「ピカピ!ピカ、ピカチュウ!」

 

「ああ、分かったよ。ピカチュウ、十万ボルト!」

 

「ピィイイイイイカッ!ヂュウウウウウウウ!!」

 

ピカチュウはメダルに十万ボルトを放ち、命中させる

少し動きが遅くなり、最終的に地面に墜ちる

――やったのか…?

そう思いながらもサトシはメダルに近づき、拾おうとする

 

だがその背後に再び灰色のオーロラ が現れ、そこからボロボロになった黒のスーツを着た男が出てくる

 

「――それに近づくな!!」

 

「えっ?」

 

サトシが振り向いた瞬間、紫色のメダルは再び浮かび――サトシの体に入っていった

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「え…あぁ……?」

 

「ピカピ!?ピカピィ!?」

 

サトシは何が起きたのか解らずその場に倒れこみ気絶する

ピカチュウはサトシの体を揺さぶるが全く起きない

 

「おい、こいつの家って近くにあるのか!?」

 

「ピカ、ピカチュピ!!」

 

「案内してくれ!」

 

男はピカチュウに家があるかどうか尋ねた

ピカチュウはある、と答えると同時に男はサトシを抱えピカチュウの案内通りに走り出した

この際、ピカチュウは男の肩に乗ったが、何か違和感を感じた

だが主人であり友達であるサトシのことが心配で後回しにしていた

 

 

――――――。

 

 

「そろそろ帰って来る頃ね」

 

リビングを掃除しながら待っていたのはサトシの母親のハナコ

帰って来る息子のことを考えながら今晩の献立を考えていると扉が開くおとがする

 

「サトシ、お帰りな…サトシ!?」

 

扉の方を向くと見慣れぬ男とサトシのピカチュウ…そして気絶しているサトシ

しかもその顔は苦しそうである

 

「すまない、何か書くものはないか!?こいつの命が危ないんだ!」

 

「えっ…ああ、はい!」

 

男の言葉に圧倒されハナコは何か書くものを探す

一方、男はサトシの上着を脱がせて何処からか厚い本を取り出した

男が急いでページを捲っている途中にハナコがペンを持ってくる

 

「少し離れていてくれ…」

 

男はサトシの体に何やら魔方陣のようなものを描いて先程上空に飛び上がったメダルと同じものをサトシに押し当てる

するとどうだろうか

メダルは光ながら消えていき、描いた魔方陣に吸い込まれていく

ピカチュウとハナコは心配そうに見ていたがしばらくすると光は収まり、描いていた魔方陣も消えていた

 

「……ふぅうう…」

 

「あの……もうサトシは大丈夫なの?」

 

「ああ……でも今だけは…ってところ。俺もやるのは初めてだからあまり自信がない」

 

「ピカピ…」

 

「とりあえず…ベットにつれていこう……。なぁ、ここはマサラタウンだからオーキド博士っている?」

 

「え、ええ…いるわ」

 

「ちょっと連れてきてくれないかな?話が…あるんだ」

 

 

 

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「………うっ…」

 

「ピカピ……?ピカピ!」

 

「ピカ…チュウ…?ここは…俺の部屋…?」

 

数時間後…サトシは自分の部屋で起きた

何故ここにいるのか…思いだしかけたその時、扉から男が入ってくる

 

「目が…覚めたんだな」

 

「あなたは…」

 

「俺は平沢梨斗…お前について話したいことがある」

 

 

男…平沢梨斗は近くにあった椅子に座り一呼吸する

 

 

「俺は…別の世界から来た」

 

 

俺はここに来る2つ前にグリードと言う怪人がいる世界にいた

グリードは人間の欲望を使ってヤミーと言う怪人を造り出せる能力があって五体いる

今はまだ詳しく言えないが、グリードの裏には黒幕がいて世界を手にいれようとしていたんだ

俺はグリード達と一緒に黒幕を倒したんだがグリード達も体を保ってられなくなったんだ

でもそいつは…自分の人格、記憶、そして錬金術をコピーしたものを造っていた

『それ』はそれの力で時空間の壁を無理矢理曲げられて、別の世界に逃げた

 

俺はすぐに追うとそこは、ここと同じようで違う世界だったんだ

 

「こことは…違う世界…?」

 

「ああ。ここもその世界もポケモンがいる世界なのは変わりない…ただ少しずつ違うんだ」

 

 

俺は『それ』を探そうとしたが見失ってしまい、ある少年に出会った

そいつはレッド…最強のポケモントレーナーになるために旅をしていた少年だった

レッドの他にもグリーン、目的が違うがブルーっていう奴もいた

そしてその三人はある共通点があった

 

 

「共通点?」

 

「ここの世界ではポケモン図鑑はそんなに珍しいものじゃないだろ?でもあの世界は違った。ポケモン図鑑はポケモンの生態を記録できる超レアなもの……ポケモン図鑑はオーキド博士や他の博士が決めた人物…図鑑所有者にしか渡されないんだ」

 

「別の世界にもオーキド博士がいるのか!?」

 

「あくまで別人だよ……見た目もそっくりだがどこか違うんだ」

 

 

俺はその世界で『それ』を探すために色々な地方を旅して各地方の図鑑所有者にあった

カントーではレッド、グリーン、ブルー、イエロー

ジョウトではゴールド、シルバー、クリスタル…通称クリス

ホウエンではルビーとサファイア

それぞれ特別な力をもって各地方の事件を解決していたんだ

そして俺はとうとう『それ』を見るつけた…

それはある事件でロケット団が持っている飛行機の動力として使われていたんだ

 

その事件にはレッド、グリーン、ブルー、イエロー、そしてシルバーが関わっていた

俺とあいつらは別行動をとっていて、俺は『それ』を破壊しようとした

だがその寸前、『それ』は再び動き出してまた別の世界に逃げたんだ

 

「それがこの世界……そして、俺が言っている『それ』っていうのが…お前の中に入っている紫のメダルだ」

 

「俺の……中に…!?」

 

「…グリードは元々人間が造った疑似生命体。その体はオーメダルと言うもので構成されている」

 

「オー…メダル…?」

 

「オーメダルにはコアメダルとセルメダルの二種類あってセルは体の大部分を、コアは体の核を構成している」

 

「えっと……」

 

「簡単に言うと……」

 

リトは少し間を起き……

 

 

「お前は今……怪人と人間の中間にいる」

 

 

真実を告げた

 

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「……怪人…?俺が…?」

 

 

サトシは少し混乱していた

目の前の男が自分は怪人と人間の中間の存在であるといったからだ

その現実は10歳の少年にはきつすぎた

 

「…俺はさっき、グリード達がいる世界の技術を使ってお前の中のメダルが出てこないように封印した。だけどそれは不完全で半年位しか持たない。メダルは活動を停止しているがいつ目覚めるか分からなくて危険だ。このまま放置すればメダルに支配されて死ぬか…お前がグリードになるかのどちらかになる」

 

「じゃあ…俺はどうすれば…いいんだよ!?このまま…人間じゃなくなるのか!?」

 

「落ち着け、解決する方法はある。だけどそれをするには時間と手間がかかるからな…お前にも強力してほしい」

 

「分かった…」

 

リトはサトシを落ち着かせると長方形の物体と何かのホルダーをサトシに渡す

 

「これは…」

 

「それはお前の中にある力を制御するために変身して……お前の前に現れるであろう怪人達と戦うための力だ」

 

「力…メダルのことか?」

 

「ああ、このホルダーにはグリード達のコアメダルが入ってある。五色三種類の合計15枚だ。絶対無くすなよ?」

 

「でもさ、怪人って言うとヤミーのことだろ?この世界にグリードなんていないはずだし…」

 

「お前、さっき見たろ?何枚かセルメダルが飛んでいくのを」

 

「…あっ!」

 

「たぶん飛んでいったセルメダルはいずれヤミーになるようにこの紫のメダルが仕組んだ。俺の予想だとメダルを増やすために人間を取り込む可能性がある……そうなるとすれば戦える奴が必要だ」

 

「それが…俺…」

 

「それにヤミーの狙いは紫のメダルを完全なグリードにすること…つまり狙いはお前になる。一応俺も戦えるがやることがあるからな」

 

「やることって?」

 

「万が一お前の中のメダルを出すとアイツが復活する可能性がある。大げさだが、世界が終わる可能性があるんだ。その時に備えてお前の行ったことのある地方のジムリーダー…四天王…そしてポケモン達に強力出来るように頼んでみる」

 

「そっか…でも何で俺の行ったことのある地方なんだ?」

 

「お前、人徳ありそうだからな」

 

「あ、…そう……」

 

いままでの説明と違い、どこかぬけている台詞にサトシはずっこけた。

その後、リトはサトシにジムリーダーの名前、場所…そして力になってくれそうなポケモンの場所を教えてもらった。

そして数日間、リトは『力』の使い方をサトシに教えた。

その内容は今は表さないでおこう。

 

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「じゃあまた行ってくるね!」

 

「もう…まだ数日しか経ってないのに…この子ったら」

 

「まぁまぁ、いいではないですか、ママさん」

 

数日後、サトシとリトがそれぞれ旅立つ日

サトシは自分がここにいては周りの人達に迷惑がかかると考えてポケモンバトルの修行も含めてまた旅に

リトはオーロラを通してバイク…トライチェイサーを使った移動をすることになった

 

「ママさん…数日間、ありがとうございました」

 

「いいのよ、こう言うのは慣れっこだから♪」

 

「そうじゃリト君、これを渡しておこう」

 

「これは…!」

 

リトに手渡されたもの…それは紛れもないポケモン図鑑だった

さらに予備のモンスターボールが6つ

 

「聞いた話によると君はシンオウ地方とイッシュ地方のポケモンを知らないそうじゃないか。それにポケモンも連れていない。それを使うといいじゃろう」

 

「………オーキド博士…すいません。モンスターボールは貰えません」

 

「なんじゃと!?」

 

「何でだよ、リト!?」

 

「俺は永遠にこの世界に居られる訳じゃないんだ。その時に捕まえたポケモンとの別れがつらい…!」

 

辛そうなリトの表情…前にも何かあったのだろうか

オーキド博士は少し間を開けてモンスターボールをしまう

 

「なら、仕方ないのぉ……ともかくじゃ!世界の命運は君たちにかかっとる。頑張るんじゃぞ!」

 

「はい!」

 

「ピッカァ!」

 

「ああ」

 

 

サトシは最初にカントーを廻り、そこから別の地方にいって、ついでにジムリーダー達に頼むと言う

一方、リトはトライチェイサーに乗り、最初の目的地に向かう

その目的地は……ジョウト

 

「さあ……いくぞ」

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まだ終わってないから分かんない…
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