仮面ライダー 打ち砕け! 暗黒魔術師の野望 57 |
邪悪なる王 恋姫の世界に召喚されるのこと Cパート
またまた益州では
麗羽達は頭を抱えながら今後どうすればいいのか考えていた。
麗羽
「はぁ・・・・・・」
猪々子
「はぁあああああ・・・・」
斗詩
「うううう・・・・」
美羽
「うみゅう・・・・」
七乃
「・・・・・」
恋
「・・・・・・・・」
この様子を見た恋は見ていられなくなり
本郷の所までいき前にたった。
恋
「・・・・・・・」
本郷猛
「どうした恋?」
恋
「ご主人様・・・・・美羽達ここにおいて・・お願い」
一同
「ええっ!?」
それを聞いた一同は驚愕する。
美羽
「恋殿!?」
音々音
「恋殿! 何を言っているんですか!?」
恋
「美羽達・・・帰るお家もうない・・・・敵だったけど
かわいそすぎる・・・」
音々音
「で、ですが・・・・」
恋
「ネネ・・・・恋達以前美羽にご飯もらった・・・・
それ忘れた?」
音々音
「い、いえ滅相もないのです」
恋
「なら恩義返すの当たり前・・・・美羽助ける・・・」
音々音
「分かりました。それが恋殿の意思ならば・・・・主殿
私からもお願いします。美羽殿達をここにおいて下さい。
この方は一応餓死寸前のネネ達を救って下さったのです」
今度は音々音まで本郷に頭を下げ出す。
本郷猛
「・・・・・・・」
本郷はしばらく考える。
本郷猛
「(袁紹はゾルの被害者だったが、一応益州の敵でもあった。
そんな人間を引き取るのはな・・・だが、ゾルに利用され、さ
らには帰る場所も失った。敵であったが帰る場所などないなんて
気の毒すぎる。そういえば正史の袁紹、袁術も・・・・悲惨な最期を
遂げていたな。俺がここで駄目だっていえば彼女達も・・・・)」
本郷は考えた結果、やはり見捨てるわけにはいかないという結論に達し
彼女達を益州で引き取る事にした。
そうしなければ、今後彼女達がどうなるのか結果が見えていたからだ。
本郷猛
「分かった・・・・なら袁紹達を蜀の将として迎えよう」
愛紗
「ええっ!?」
翠
「本気かよご主人様!?」
本郷猛
「ああ本気だ・・・・」
星
「主殿・・・・気は確かですか!? 袁紹、袁術は我らの敵だった・・・」
本郷猛
「確かに敵だった・・・だが袁紹は公孫賛と和解し、この益州に攻め入る
理由を無くした。そして袁術は恋の力が目的だったとしてもその命を救い、
もう益州に降伏している」
愛紗
「た、確かにそうですが・・・・」
本郷猛
「それに桃香 愛紗 鈴々 君達の目標は困っている人を救う事だろ?
なら帰る場所を失って困っている袁紹、袁術もその対象に入るはずだ」
尤もな事を言われた三人は何もいえなくなり、ついに
桃香
「わ、分かりました・・・・でしたら麗羽さん、美羽ちゃん
良かったらこれからは益州に住んでみませんか?」
麗羽
「・・・・ほ、本当によろしいんですの?」
美羽
「妾達がこの益州に・・・・」
猪々子
「アタイ達、ここに住んでいいのかよ?」
愛紗
「不本意だが、恋のたっての願いとご主人様のお許しがあったのだ
これからは益州の武人として働いてもらうぞ」
鈴々
「これからはよろしくなのだ♪」
三人がそういうと
麗羽
「わ、分かりましたわ・・・・・ならこれからは私袁紹、袁術、張勲、文醜、顔良は桃香さんの為に益州の武人として務める事を宣言いたしますわ」
猪々子
「これからはアタイラはダチだ・・・・皆よろしくな♪」
斗詩
「皆さん、よろしくお願いします」
美羽
「皆の物、妾達をここにおくことを認めてくれてあ
りがとうなのじゃ」
七乃
「は〜い♪ 私達これからは皆さんの為にしっかり働きますので
先輩としてびしばし指導して下さいね♪」
一部は笑顔を取り戻す。
翠
「あ、ああ・・・・」
蒲公英
「(大丈夫かな・・・・・)」
一部の物は不安を感じながらも一応、新たな仲間を迎えることに
賛同した。
そして就寝前、美羽は月と一緒に散歩していた恋に呼びかける。
美羽
「恋殿・・・・恋殿・・・・」
恋
「・・・・?」
月
「美羽さん?」
美羽
「すまんのじゃ・・・・お主のお陰で妾達は野垂れ死にを避けられたのじゃ
感謝するのじゃ」
恋
「気にしないで・・・・・美羽・・・以前ご飯くれた・・・・
恩返しただけ・・・・・」
美羽
「それともう一人に謝らねばならぬな」
恋
「・・・・?」
美羽が謝ろうとした相手それは・・・・
美羽
「すまぬのじゃ董卓殿!」
何と月であった。
月
「へうっ!?」
美羽
「以前お主を暴君だの悪党だのと呼んですまぬのじゃ!」
月
「い、いえ・・・それでしたら気にしないで下さい。私は袁術さんにそう言われても
文句の言えないことをしてしまったのですから・・・」
美羽
「じゃ、じゃがそれはゲル何とかという悪党に脅されてやった事なのじゃろ?」
実は美羽は麗羽と共に洛陽での真実を本郷達の仲間になった後に聞かされていたのだ。
さらには朝方、実際にタコガラスをみて月が脅されていた事は事実であると理解したのだ。
月
「それでも私のやった事は許されないことです。」
美羽
「お、お主は強いのお・・・妾だったら罪の意識に耐えきれないのじゃ」
月
「いいえ、そんな事はありません。私だって一度は死ぬ方を選んだんです
ご主人様が救って下さらなかったら私はここにはいません。だから、この
話は終わりにしてこれからは仲良くしましょう」
美羽
「な、ならお主を侮辱した妾を許してくれるのか?」
月
「はい・・・」
(スッ・・・・)
すると月は右手を出した。
美羽
「何なのじゃその手は?」
月
「握手という物です。ご主人様の世界『天の国』では握手は友情
と和解の証として多く用いられるそうです。」
美羽
「友情と和解の証?」
月
「もう過去を振り返っても結果は変わりません。ですが、未来だけは
自身が信じる方へむけられるはずです。」
美羽
「董卓・・・・・」
月
「私の真名は月です・・・・・これからは共に前に進みましょう
もう同じ悲劇を繰り返さないためにも・・・」
美羽
「っ!?」
美羽は驚いた。
自分を侮辱した相手を許すだけでなく
共に手を取りたいといわれたのだから
その月の思いはわがままな美羽の心にも響き、そして
美羽
「すまむ・・・本当にすまぬのじゃ・・・・うっうう・・・
妾は美羽じゃ・・・」
美羽は泣き出す。
本来なら侮辱した相手と仲良くしたいというのは
ありえない話なのだ。
しかし、目の前の董卓はそのありえない事をいったのだから
美羽は本当に申し訳ない気持ちになったのだ。
そしてしばらく美羽は月と握手をかわしまま泣き続けるのであった。
麗羽達が新たに仲間になってから数日後、魏では
曹魏が建国して初となる催しの準備をしていた。
その会場は現在のコンサート会場の様な形状であった。
華琳
「さあ、もうすぐ張三姉妹のこんさあととやらも開催できるわね
これは魏が誕生して初となる大行事になるわ」
?????
「はい、私もそう思います 華琳様」
華琳の側にいた白い服を羽織った男はそういう。
よく見ると右手だけに黒い手袋をしており、手を隠しているよう
にも見える。
華琳
「予州の一件で準備が遅れるかと思ったけど、どうやら
大丈夫だったみたいね」
????
「華琳様の不在の最中私が陣頭指揮をとり、そして真桜、沙和、凪が
頑張ってくれたおかげです」
真桜
「いや〜師匠 何もそんなに褒めんでもええがな〜♪しやけど師匠には毎回
驚かされるわ ウチも見たことない技術を使うんやもんな 特にアレ、「らい
と」とかいうんか? 本来ならうちらもよう知ってる電気を動力源にしている
なんてすごいわ」
真桜は会場に設置されているスポットライトを指さす。
????
「天の国では電気は当たり前の様にあらゆる物の動力源になっている しかし
この世界では電気を動力源にすること自体技術不足で不可能に近かったから電
気の変わりに気を動力源にすることでライトの開発ができた。妖術使いの地和
さんの協力がなかったら開発自体無理だっただろう」
華琳
「ええそうね・・・・ライトの完成に大きく貢献した地和には褒美を
あげないといけないわね 後・・街に電灯だったかしら?
それを設置したおかげで治安も少しはよくなったみたいね?」
凪
「ええ・・・あれのお陰の我が国の犯罪発生率が大幅に低下いたしました」
沙和
「でも、でも一体何で犯罪が少し減っちゃったの〜?
前は一週間に一回は賊さんが悪いことしてたのに〜」
すると沙和の疑問に答える為白衣を着た男はこういう。
????
「俺達の世界の心理学では犯罪者は明るく目立つ箇所では悪事を働きにくいと
いわれているんだ これを設置するだけで若干の抑止力にはなるんだ」
真桜
「なるほどな〜♪ 確かに明るい箇所ではすぐ見つかってまうから悪事
は働きにくいわな〜♪ よっぽど度胸のいい奴やないと〜♪」
凪
「なるほど・・・・電灯の所での悪事は昼間にやるのと同じになるんですね
さすがです隊長」
????
「ああ・・・・これで少しは犯罪がさらにへってくれるといいんだが・・・」
華琳
「そうね・・・・少なくとも民が安心して眠れる夜ができたんだから
貴方には感謝しないとね・・・・」
????
「ありがとうございます華琳様」
華琳
「そういえば貴方、桂花に頼んで蜂蜜を大量に仕入れてもらったらしい
けど一体何をする気なの?」
????
「今回の大行事の為に飴を大量に作って、それから地和さんに全ての飴に
暗闇と音に反応して光る妖術をかけてもらおうと思いまして・・・」
その頃飴を製造しているところでは
「できました。妖術をお願いします」
地和
「はいはい・・・全く何で・・・・ちぃ達がこんな雑用みたいな事しなきゃ
いけないのよ」
地和は文句をいいながらもできあがった飴に妖術を掛けていく。
人和
「姉さん 文句言わないで これも私達の魏での大こんさあとを成功させる為なの
それにあの人はこの飴で舞台が成功するか決まるそうよ」
天和
「そうだよ〜 今までは華琳様とあの人のおかげで最初は小さな舞台からだ
ったけど徐々に魏で私達の名が広まっていったじゃない」
地和
「そうだけど・・・・赤、青、黄色とそれぞれ違う色に光る様にしなきゃ
いけないから結構疲れるのよ」
どうやら妖術は術者の体力を消耗させるようである。
天和
「あっ・・・そういえばあの人は頑張ったら天和達にご飯おごって
くれるって・・・」
天和がそういうと
地和
「えっ!? 姉さんそれを早く言ってよ さあやるわよ! そこ、何ぼおっとしてるのよ! さっさと飴持ってきなさい!」
「は、はいっ!」
飴を持ってきた男は次の飴を持ってくるためにその場を後にした。
地和
「さあっ♪ ご飯 ご飯♪ 何おごってもらおうかな♪」
人和
「姉さんったら、現金なんだから・・・・」
人和は呆れながらも妖術のかかった飴の梱包をするのだった。
そして華琳たちがいるところでは・・・
華琳
「光る妖術? 何をする気なの?」
????
「それはまだ秘密です 全ては舞台が始まってからのお楽しみという事で」
華琳
「そう・・・・じゃあ今は聞かないでおいてあげる 楽しみが減るなんて
無粋な事はするべきじゃないわね」
????
「はい・・・」
華琳
「じゃあ私は政務があるから城に戻るわ。3日後にはコンサートが開催出来るようにしておくのよ でないとせっかく益州に送った招待状が無駄になるもの・・・・期待しているわよ結城丈二」
結城丈二
「はい私に任せて下さい華琳様」
結城丈二はそういうと城に戻る華琳を見送るのであった。
結城丈二
「(もうすぐV3・・・いや風見から聞いたあの二人がくるか 一体どんな人達
なんだろうな)」
結城は空を見上げながらそう思った。
つづく
次回予告
我らの仮面ライダーを狙うゲルショッカー三国時代支部が送った次なる使者は
冷凍怪人イエティンモス。地獄大使は華琳の持つ「地の石」を奪うため謎の生
物イエティとマンモスを合成したこの怪人に命じ、曹魏を雪国と化してしまう。
このまま曹魏は人の住めない死の雪国と化してしまうのか!?次回「イエティ
ンモス 死の吹雪作戦」にご期待下さい。
説明 | ||
麗羽達が帰る場所を失い落ち込んでいた頃、予州を華琳が曹魏に取り込むと同時に復旧工事を行い、建業を本来の国の所有者である孫策が取り戻した。そして孫策達は普通とは違う殺され方をした袁術兵の死体を見てゲルショッカーの恐ろしさを改めて実感するのであった。 | ||
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