異端の魔導士 |
ホテル嵐山
『豪く慌しい1日だった』
辿り着いたホテル内のロビーに座って呟く(エヴァ・茶々丸・真名・千雨も居る)。音羽の滝以降は特に問題も無くホテルに辿り着いたのだが、先程露天風呂で一悶着あったばかり。簡単に言うと、刹那はスパイでない事が明らかになった。その直後に猿の式神が木乃香を攫おうと大量に現れたが刹那が一瞬で掃討。で、木之香から刹那との過去を聞き、それで今に至る
いろいろ考えているとネギが明日菜と刹那と共にロビーに来た
ネギ「あ、キラさん」
『おう。初日から派手にやったな。露天風呂にある大岩切断だっけ?』
刹那「うっ、そうです」
カモ「アニキが敵だと思って殺気を向けちまったからでさあ!」
『………居たのか生もの』
エヴァ「どうせお前が余計な事を吹き込んだからだろう。消し去るぞ。元々貴様不法侵入者の上に脱獄犯だしな」
茶々丸・真名・千雨「「「…………」」」
カモを確認するや否や殺気を剥ける4人
刹那「え?ち、千雨さんも関係者何ですか?」
『うん?ああ、言って無かったな。千雨は10年くらい前から関係者だぞ』
千雨「つってもほぼ一般人だがな」
『(何抜かしてんだか。こいつ気付いてないのか?自分の能力が一般人じゃ到達できない位置に居るって)』
刹那「そ、そうだったんですか」
その後、敵――関西呪術協会の刺客の対応について少し話す
『さて、そろそろ就寝時間だ。新田先生にどやされる前に部屋に戻るとしようか?』
言われれば確かに既に就寝時間
『鬼の新田』に見つかると面倒な事に成る。ロビーで正座とかロビーで正座とかロビーで正座とか
エヴァ「確かにあいつに見つかっては敵わんな…戻るぞ茶々丸」
茶々丸「はい、では皆さんお休みなさい」
明日菜「お休み、エヴァちゃん、茶々丸さん」
刹那「では私達も…」
各員部屋に戻って行く
『さて、俺も戻るとしますか』
ネギ「はい。あ、僕は少し外を見回ってきます」
『あぁ、無理はするなよ?』
ネギ「分かってます」
そう言ってキラも部屋に戻った
翌日。キラは起きるとまずエヴァンジェリンにどやされた
どうやらキラが寝ている間に木乃香が攫われたらしい。幸いエヴァンジェリン・茶々丸・ネギ・明日菜・真名・刹那で奪い返す事は出来たらしいが、何度か念話を入れ、部屋に行って起こそうとしたが起きなかったかららしい
まあ、それはさておき
ネギ『それでは麻帆良中の皆さん「いただきます」』
生徒一同「「「「「いただきまーす♪」」」」」
修学旅行2日目の今日、矢張りと言うか何と言うか3−Aの面々は朝からテンションが高い。
幾つかのクラスが集まっている此の大広間に於いても其れは変わらない。
其々、今日の予定や何やらを話しながら実に賑やかな朝食風景。
木乃香「せっちゃん何で逃げるんーーーー!?」
ネギ「刹那さーーーん!」
刹那「わ、私は別に…!」
挙句の果てにはネギ&木乃香と刹那の追いかけっこが始まり、
風香「玉藻〜、これ食べるか〜」
玉藻「♪♪♪」
キラの中から勝手に出て来てしまったのでキラが連れて来たペットと言う事に成っている玉藻は皆からご飯を分けて貰ってご満悦。そして
『おかわり有るかな』
楓「あいあい。出鱈目でござる」
千雨「相変わらず良く食べる。朝倉、今のでキラは何杯目だ?」
和美「13杯目」
史伽「えぇぇ、お櫃のご飯余ってますか?」
亜子「あかん、今ので空になったわ」
バグキャラは食欲もバグってた
奈良・大仏殿
さて班別行動なのだが、ネギ率いる(?)5班は奈良公園へ
キラは1班・2班・4班・6班と此の大仏殿へ
3班は…まぁ委員長が居ると言う事から推して知るべし
大仏殿内部
如何に3-Aメンバーと言えど此処で騒ぐ様な事は流石にしない。
鳴滝姉妹ですら静かにしている。
『建物内では静かに』との札のせいもあるが、如何やら生で見た大仏の迫力に圧倒されたらしい。
『…凄いな』
キラでさえ此れだけしか言えなかったのだ
とは言え余り長居は出来ないので、大仏に全員で手を合わせ今度は奈良公園へ
其の途中、皆でおみくじを引く事にした
桜子「やった大吉!」
風香「僕も大吉ー!」
史伽「いいなぁお姉ちゃん…私は吉」
亜子「ウチは中吉やゆーなは?」
祐奈「末吉っす」
アキラ「私は吉」
円「うげ、凶か…」
美砂「大吉来たー!」
真名「末吉…まずまずかな」
楓「拙者小吉でござる」
まき絵「やったね大吉!!」
古菲「私も大吉アル!」
超「ムッ、私小吉ネ」
此処で桜子が流石の強運ぷりを発揮
まぁ大吉はそれなりに出てはいるが…
で、キラはと言うと
『……………』
真名「如何だった師匠」
『…此れは如何なんだ?』
キラのおみくじ、其れは…
『最凶』
3-A生徒達「「「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」」」
『平仮名で書いた場合には間違ってないと思うんだが…何だろうな此の言いようの無い敗北感は』
誰の何も言えない
突っ込みも入れられない
それ以前に此れはおみくじか?
『まぁ所詮は運試し、気にしたら負けか』
楓「其れが良いでござるよ…」
気を取り直して奈良公園へ
奈良公園・・・
奈良公園に着いて、取敢えず3班・5班と合流し、奈良公園で鹿煎餅を買って鹿の居る広場へ
のどか「すごいですねー」
『いや、すごいですねーって。結構、困ってるんだが』
現在キラの周りには50匹を越える鹿が集まって来ている
真名「師匠。私達鹿に煎餅を上げれないんだが」
『んな事言われてもな。おーい、お前ら止めろ。二列に整列してから戻ってくれ』
すると、早乙女が苦笑いしながらキラに話し掛ける
ハルナ「そんな事言っても鹿が言うこと聞くわけ・・・(ザッザッザッ・・・)え?」
鹿は見事に二列に整列しながら去って行った。ただ、キラはそのまま返すのも忍びないのでクラスメイトの持っていた鹿煎餅と自分の買った鹿煎餅を最後尾の鹿に渡した
ハルナ「………え、えー! なんじゃそりゃ! ((超能力者|レベル5))!?」
早乙女ハルナを筆頭に殆どの生徒が驚いた顔をする
『リアクションがオーバー過ぎる。あと俺は((無能力者|レベル0))だ』
しれっとそんな事を言うキラに一部の者は心の中で『嘘をつくな』とツッコミを入れた
ホテル嵐山・露天風呂
班別行動(?)を終えホテルへ戻ってきたネギとキラは取り合えず温泉へ
ネギ「まさかあんなに大きいとは思わなかったです」
『写真と実物は違うって事だ。アレだけの物を全て人力で作ったというんだから恐れ入る』
内容は班別行動の奈良について
生の大仏や鹿は矢張り新鮮だったらしい
『しかし、何と言うか今夜辺り何か起きそうな気がしてならないんだが…』
ネギ「え!?また昨日みたいなことが…」
『否そうじゃなくて、3-Aの連中が2日目の今夜何も起こさないと思うか?』
ネギ「……思わないです」
脱力
此の非常識軍団として有名な3-Aが修学旅行で大人しくなどありえない
寧ろ何で昨日の夜が静かだったのか謎な位である
『いっそ俺達も一緒に騒ぎに加わった方が色々と楽かもな』
ネギ「キラさんまで一緒になったら誰も止められないよ!」
ご尤も
『だが止めようと参加しようと新田先生に見つかれば俺等も一緒に正座だぞ?』
ネギ「どっちに転んでも逃げ場無し!?」
そうなのである
止めようと参加しようと『鬼の新田』に見つかった時点で正座は確定
生徒であるキラは勿論の事、担任のネギも其れからは逃れられないだろう
そして此の日の夜、実際トンでもない騒ぎが起きるのであった…
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第二十七話 | ||
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