北郷外史伝 新たな記憶持ち
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  梓潼出立から2カ月  天水 西門

 

 一刀「ついた・・・・」

 

 左慈「大変だったな」

 

 茉莉「足がぁぁ、棒のようだぁぁぁ」

 

 璃々「ははは・・・・これは死ねるねぇ・・・・」

 

 なぜ4人がこんなに憔悴しきっているかと言うと・・・

 

 ビン山のほうで賊がはびこっていると聞き4華蝶が出陣し、武都の領城で私益を肥やす文官が居ると聞きこれまた4華蝶が出陣、ロウ西で異民族が暴れていると聞きそのまま北上やっとの事で天水に到着した。

 

 門番「貴様らは何者だ?」

 

 一刀「あぁ、すみません旅のものですが・・・・ちょっと賊に追われてしまって命からがらここまで逃げてきたんですよ。通してはいただけないでしょうか?」

 

 門番「何処からだ?」

 

 一刀「成都から出てビン山まで追われ、そこから武都まで戻ったのは良いのですが、そこからまた追われロウ西まで流れ、やっとの事でこの天水まで・・・・」

 

 門番「・・・・大変だったな。良いだろう、入れ」

 

 一刀「ありがとうございます。」

 

 3人「どもども」

 

 左慈「・・・よくあんなデマ流せるな・・・・」

 

 璃々「嘘も方便って言うけど、まるで自然の流れで嘘ついたよね一兄」

 

 茉莉「お兄ぃって結構強かだよね・・・・」

 

 一刀「まぁ、何だかんだで桃香と居る事が多かったからなぁ・・・」

 

 左慈「劉備か、確かに彼女の強かさはとんでもなかったからな。」

 

 璃々「あはは、桃香お姉ちゃん・・・・ごめんフォローできないや」

 

 茉莉「・・・・・」

 

 璃々「茉莉ちゃん、無言は一番怖いよ・・・」

 

 一刀「とにかく、俺たちの事をどう月達に売り出すかそれを考えよう。」

 

 左慈「情報収集して人員募集してないか調べてからのほうがいいんじゃないか?」

 

 璃々「う〜ん、ここは正面切ったほうがいいかも。詠お姉ちゃんも優秀な人を無下に返す事はしないと思う」

 

 茉莉「そこは任せるよ〜私はお兄ぃの女の事なんか知らないし〜」

 

 3人「ははは・・・・」

 

 一刀「ここは璃々の案を採用って事でいいか?」

 

 左慈「そうだな、それでいいだろう」

 

 茉莉「決まったなら行動あるのみ〜」

 

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  天水城内 

 

 警備兵「申し上げます。」

 

 詠「?どうしたの?」

 

 警備兵「は、現在城門前に仕官したいと言う4人組が来ておりますが」

 

 詠「仕官?今は募集もしてないし追い返しなさい。」

 

 警備兵「はぁ、しかし見慣れぬ服装なれど私ども一般兵から見てもかなりできる若者たちとお見受けしましたが?」

 

 詠「見慣れぬ服装・・・?そう・・・客間に通しなさい。見張りに扉前に4、窓の外に8配置しなさい。」

 

 警備兵「は、かしこまりました」

 

 詠「ふふふ、見慣れぬ服装、つまりは怪しい4人組。成都の賊も4人組と聞くしこれは好都合、そいつらをとらえ罰すれば私たちにはいい宣伝になるわ。」

 

 ???(・・・・・・怪しい4人組?成都の賊?まさか・・・・)

 

  天水客間 

 

 警備兵「こちらでお待ち下さい。」

 

 一刀「はい、分かりました。」

 

 左慈「・・・・・見張りは4か」

 

 璃々「窓の外には8人だね」

 

 茉莉「おぉ・・・・私にはさっぱりだよ」

 

 一刀「おそらく詠あたりだろうなぁ・・・・」

 

 璃々「どうなるんだろ私たち・・・・」

 

 一刀「う〜ん月あたりはこんな事はしないだろうし、今のところ詠にしか俺たちの事話が行ってないんじゃないのかな。」

 

 左慈「最悪どうする?」

 

 一刀「そりゃぁ・・・・逃げるしかないじゃないか。」

 

 璃々「だよね」

 

 茉莉「ふぇ〜、もう歩けないよ〜」

 

 コンコン

 

 一刀「ノック?はいどうぞ」

 

 ???「失礼する。」

 

 左慈「!」

 

 璃々、茉莉「?」

 

 一刀「・・・・・」

 

 ???「ふむ、この場合久しいなでいいのか?」

 

 一刀「やっぱり、深月・・・・なんだな」

 

 深月「ふふ、その通りだ。一刀」

 

 左慈「これは、璃々の事といいもしかしたら他にも居るかもしれんな。」

 

 一刀「そうだね」

 

 深月「一刀達はここに何しに来たんだ?」

 

 一刀「仕官しに」

 

 深月「なるほど・・・・だが軍師殿はその気はなさそうだったぞ。成都に入った賊として罰するつもりらしい。」

 

 左慈「そうきたか・・・」

 

 璃々「う〜ん、詠お姉ちゃん過激な策が好きだからなぁ」

 

 深月「・・・・?もしかして・・・・・璃々か?」

 

 璃々「久しぶり。華雄お姉ちゃん。」

 

 深月「・・・・いや、おかしいだろう」

 

 璃々「まぁ、そんな反応だろうねぇ」

 

 茉莉「・・・・・・」

 

 璃々「茉莉ちゃん、だから無言は怖いって」

 

 一刀「違うぞ璃々、これは人見知りだ」

 

 璃々「へ?」

 

 一刀「茉莉はな・・・・・短髪で見た目男勝りな大人な女性にひどく劣等感を抱いているんだ。」

 

 璃々「何で?」

 

 一刀「自分が子供っぽいから(ボソ」

 

 璃々「あぁ〜(ボソ」

 

 深月「とにかくな、このままでは私を含めここにいる将お前たちを捕らえなければならん。そこで提案だ、私と中庭で手合わせしてもらおう。」

 

 一刀「手合わせ?」

 

 深月「何、お前たちの実力を知れば軍師殿も下手に罰せられんだろう。」

 

 一刀「ならよろしく頼む。」

 

 深月「わかった」

 

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  中庭

 

 詠「ちょっと華雄!!何勝手なことしてんのよ!!」

 

 深月「ふん!腕の立つものが士官に来たと聞いてな、こうして実力を測ろうと思ってな」

 

 詠「な・・・・こいつらは成都で暴れた賊よ!すぐ捕らえ牢に入れなさい」

 

 深月「ほう?それならなおのことではないか?あの成都の解放に一役買ったのなら下手に罰するのは得策ではないと思うが?」

 

 一刀「なぁ・・・・やるの?やらないの?」

 

 深月「おぉ、すまんな一刀。なら行くぞ?」

 

 一刀「こい!!」

 

 詠「ちょ、無視して始めないで」

 

 二人「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 その叫びと同時に空気が震える。二人の闘気によって空気が震えてるのである

 

 詠「な・・・・」

 

 霞「な、なんやなんやこの状況!!」

 

 深月「でぇぇぇぇぇい!!!!!」

 

 一刀「ふっ」

 

 ギャリィィィ

 

 一刀「しぃ!!」

 

 深月「ぬぅ!!」

 

 一刀「だぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 深月「く!!」

 

 ガキィ!!

 

 深月「強くなったな!一刀!!」

 

 一刀「深月こそ!動きをよく考えるようになってる!!」

 

 深月「ふ、それはお前のおかげさ」

 

 一刀「そうか?それなら今回は譲ってくれないか?」

 

 深月「それとこれは別問題だろう?それより賭けをしないか?」

 

 一刀「賭け?」

 

 深月「うむ、私が勝ったらその・・・・なんだ・・・・今夜・・・な?」

 

 一刀「・・・・・分かった。なら俺が勝ったら・・・・そうだな・・・・久しぶりに釣りにでも行くか?」

 

 深月「ふふ、いいだろう」

 

 ※この掛け合いの間も打ち合いしてます。

 

 茉莉「ねぇ璃々・・・・・今夜・・・・何?」

 

 璃々「えぇっと・・・・・そう言う事だよ・・・・」

 

 左慈「いきなりか・・・・」

 

 詠「あいつら・・・知り合いっていうかそういう仲なの?」

 

 霞「それより・・・・華雄の・・・・あれは真名なんか?何であいつが知っとるねん。」

 

 チン

 

 深月「何のつもりだ?」

 

 一刀「悪いな、このほうが一撃必殺に最も近い型なんだ」

 

 深月「ふ、ならいい。では・・・・逝くぞ!!」

 

 一刀「こい!!」

 

 二人以外「字が違うのは仕様だよね?」

 

 ズガァァァァ

 

 二人「・・・・・・・・・・・」

 

 深月「ふっ・・・・・・・・」

 

 一刀「・・・・・・・・・見事」

 

 どさ

 

 ???「ご主人様!!」

 

 深月「??」

 

 詠「月?」

 

 月「華雄さん、詠ちゃんこれは何事ですか!?ご主人様、しっかりして下さい!!」

 

 深月「あ〜・・・・月様・・・・・もしかして・・・・?」

 

 月「はい、覚えていますよ?あっちでも真名は許してもらってませんので呼べませんが・・・・」

 

 深月「なるほど・・・・・」

 

 詠「???????」

 

 璃々「あ〜、また増えた〜」

 

 茉莉「あんな儚げな子まで・・・・お兄ぃ・・・・・」

 

 左慈「これは・・・・ニヤニヤ」

 

 霞「なんや置いてけぼりやなぁ・・・・」

 

 深月「とにかく月様、軍師殿や霞は外してもらい“知っている者達”だけで話をしたほうがよろしいかと」

 

 月「そうですね。詠ちゃん、詠ちゃんは仕事残ってるでしょう?この人たちは私の部屋に通します。異論は認めません。霞さんは賊が近くの邑で悪さをしているようなので討伐をお願いします。」

 

 霞「了解や」

 

 詠「な、月!!」

 

 月「それじゃ、行きましょうか皆さん。」

 

 こうして討伐隊を率いる霞と憤慨する詠を除き月の部屋に向かう一行だった。

 

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あとがき

 

 羽生なのです

 

 弁解の余地なし!ここから明命と風が合流します。

 

 というか記憶持ちは出来るだけ合流させるつもりです。

 

 美羽は太守なのでどうにもなりませんが・・・・

 

 他にも紹介してない記憶持ちを登場させる予定です。

 

 まぁあれです一刀に都合のいい感じに進んでいくのは物語の当然の流れということで・・・・

 

 では次回に向かってパイルダーオぐほぉ!!

説明
羽生なのです。
どんどん幼女が増える・・・・・
だがここで言っておく!好きで何が悪い!
では本編どうぞ
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コメント
気になる展開で目が離せません!これからも楽しみにしています。(gyao)
「幼」建国まで、後...続きを楽しみにしてます。(R田中一郎)
昨日から読み始めましたが、とても面白いです!次回も楽しみにしています。(いた)
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恋姫†無双 北郷伝 北郷一刀 

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