真恋姫†無双 優しき君主と神童と呼ばれていた男 第十幕 |
龍也達がいる村から1里も離れていない場所…そこには一定間隔で柵が設置され龍也と龍也の副官としてついた、于禁が正規軍一万五千人を引き連れ目の前には見えてきた賊の大軍を見据えていた。
此処で龍也達が展開させている部隊の詳細を説明しよう。
大将 柊龍也
副将 于禁
兵力 一万五千
槍兵 三千
弓兵 六千
大楯兵 六千
龍也「もうすぐだな…」
于禁「この策…成功しますよね?」
龍也「ああ…神埼の奴も良いもの持ってたもんだ…みんな!予定通りの兵の配置でいく…敵は強大だが恐れるな!大切なものを守る力…奴等に見せつけるぞ!」
龍也がそういうと兵達の士気が上がる。
董兵A「賊どもが動き出しました賊の騎馬隊がこちらに向かってきます!」
龍也「よし…予定通り!槍兵隊構え!敵の騎馬隊をギリギリまで引き付けるんだ!弓兵も構え!来る敵を出来る限り減らすんだ!」
龍也の指揮で弓兵は弦を引き槍兵は構える。
龍也「…今だ!弓を放て!」
その瞬間矢が一斉に放たれ突っ込んできた騎馬隊の戦力を削ることに成功する。
龍也「よし!そのまま弓兵は攻撃を、槍兵…また引き付けろ…」
龍也は槍兵に指示を出し槍兵と賊の騎馬隊が目前迫ったとき!
龍也「今だ!槍兵!仕掛けろ!」
槍兵達は一斉に槍を突き刺しあるものは馬を…またあるものは賊を突き刺し飛び出してきた先発の騎馬隊は全滅することに成功する。
賊頭領「なにやってやがる!わざわざ空いてるところなんか行かずに柵なんてぶっ壊しちまえ!」
于禁「あっ!あいつら柵を壊そうとしてるの!」
龍也「バカとしか言えないな…わざわざ柵周辺に兵を置いていないことに疑問に思わない…な…多分これで進行できる場所を少なくしたからと思っているのか…弓兵は攻めてくる賊に必死に抵抗しろ!そこに罠がないと思わせるぐらいにな!」
董卓兵による弓矢の攻撃で突撃してくる賊が撃ち殺されていくが数でものをいう賊はそんなこと気にせずに突っ込んでくる。
賊「俺様が一番乗りだ!!」
賊の一団が矢の雨をこえて柵の付近まで来るそれが龍也がかけた罠だと知らずに一歩…また一歩と前へと進んでくる。
そして…
賊A「ぎゃあぁっ!」
賊B「な、なんだ!」
賊C「お、落とし穴だと!…うわぁっ!」
賊D「一つだけじゃねえ!たくさん掘ってあるぞ!」
柵の付近まで来た賊は次々と落とし穴に落ちていく。
龍也「今だ!穴に落ちて奴等が手間取っている今が好機!弓兵隊!柵を壊そうとする賊を一掃しろ!」
賊A「ぎゃあぁっ!」
賊B「くそ!足場が悪い上にこの矢の雨は…ぐふぅ!」
于禁「やったの!村のみんなで一生懸命作った落とし穴が賊の嵌める罠としてうまく機能してるの!」
龍也「于禁さん!まだ戦いは終わってません!次の手が来ます!弓兵は撃ち方やめ!大楯部隊は槍兵の前へ!槍兵!大楯の守られる範囲に集まれ!弓兵は次に来る…矢の雨の射程外に後退!」
董兵「はっ!」
龍也が指示してからすぐに行動を起こし指示した通りに配置が変わる。
一方賊頭領は…いつまでも村を落とせなくてイライラしていた。
賊頭領「なにぐずぐずしてやがる!たかがひとつの村も落とせねえのか!」
賊A「そ、それが…村を守る官軍がめちゃくちゃ粘ってまして…柵を壊そうとしたんですがその付近に落とし穴がありまして…未だに奴等は無傷です」
賊頭領「なにぃ!?なら弓矢に攻撃しろ!」
賊A 「へ、へい!」
賊は弓も持つ賊に指示を出し一斉に董卓軍がいる場所に矢の雨が降り注がれる。
賊頭領「ぐははははっ!所詮は俺様たちとは数が違う!少しはもたせたと誉めてやるまあ今頃あの世だがな、ぐははははっ!」
賊A「か、頭〜」
高笑いする賊頭領の前に先程報告しにきた賊が戻ってくる。
賊頭領「ん?どうした?前線が崩せたのか?なら突撃…」
賊A「だ、駄目です!頭、奴等こっちの手を読んで大楯の影に隠れて損害がなくて逆にこっちに被害が出てます」
賊頭領「なあにぃぃぃぃぃぃぃっ!?」
賊A「うわあぁっ!なんで味方から攻撃…ぎゃあぁっ!」
賊B「味方の矢で死ぬなんてごめん…ぐふぅ!」
于禁「あいつら、味方からの矢で死んでいってるの」
龍也「所詮は寄せ集め…ただ自分だけが特をすればいいと思ってるんだ」
于禁「…ちょっと、可愛そうなの…」
龍也「でも、あちらから攻めてきたんだ…可愛そうだけど情けは不要だ…さてと…美咲達はどうかな?」
そういって大楯の影に隠れて矢を防いでいる龍也は懐から黒い長方形の箱のようなものを取り出す。
龍也「美咲、神埼、そっちの準備は完了したか?」
本来そこにいないはずの美咲と神埼の名前を呼ぶがそこにはその二人がいるはずがないが…
美咲《こっちは準備完了、いつでもOKよ》
神埼《こちら神埼、楽進隊も無事に配置についた》
龍也「了解、それじゃあ予定通り、例の策を実行する合図は俺が送る」
美咲《了解》
神埼《了解した》
于禁「ほんとにそんな箱で遠くの人と会話してるの?確かとらんしーばー?」
龍也「うん、トランシーバー…何で神埼がこんなもの持ってるのかは…聞くまいが…まあ今は…よし…今だ!」
龍也の合図した瞬間戦場全体に聞き響くかのような銅鑼の…勝利への確信の音が鳴り響く。
説明 | ||
董卓軍二万千VS賊八万の戦い…呂布達不在の中切手落とされた圧倒的不利な戦…だが今ここに龍也の知勇が戦場に轟き響く。 やはり作者はコメントを募集しているようだ |
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