一刀の晋王転生録 第五章十五話 |
姓:司馬 名:昭 性別:男
字:子上
真名:一刀(カズト)
北郷一刀が転生した者。
姓:司馬 名:懿 性別:女
字:仲達
真名:理鎖(リサ)
一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。
姓:司馬 名:師 性別:女
字:子元
真名:瑠理(ルリ)
母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。
姓:張 名:春華 性別:男
真名:解刀(カイト)
一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。
姓:王 名:元姫 性別:女
真名:美華(ミカ)
一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。
姓:ケ 名:艾 性別:女
字:士載
真名:江里香(エリカ)
後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。
姓:賈 名:充 性別:女
字:公閭
真名:闇那(アンナ)
司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。
姓:王 名:濬 性別:女
字:士治
真名:澪羅(レイラ)
後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。
姓:司馬 名:望 性別:女
字:子初
真名:理奈(リナ)
一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。
姓:杜 名:預 性別:女
字:元凱
真名:綺羅(キラ)
一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。
第十五話
「曹操の乱、涙の忠臣」
司馬家の軍勢が現れた。その報は曹操の元にも届いた。
(三つ巴? それならばいくらでもやりようが出来る!)
曹操は最初、歓喜した。そうならば戦は複雑になり、司馬家、馬騰軍の隙が出来る確率が増え、勝つのが現実になっていくからだ。
(え?)
だが異変はすぐに起こった。司馬家は馬騰軍を無視したかのように攻撃しなかったのだ。
(まさか!?)
その予想は当たった。馬騰軍も同じように司馬家を攻撃せず、此方に攻撃を続けたのだ。そう、馬超は一刀の提案を受け入れたのだ。
(やってくれるわね! 馬騰軍と即座に同盟を組むなんて!)
曹操は悔しそうに彼等に向かってにらみ付ける。そこに荀ケが駆け寄ってきた。
「華琳様! 司馬家と馬騰軍が手を組んだようです! 想定以上に最悪の事態になりました! 早く撤退を!」
だが、この事態でも曹操は聞き入れない。
「駄目よ! このまま続行するわ!」
「ですがしかし!」
「続行せよと言っている!」
「ぎょ、御意!」
曹操はあくまで何かを得るまでは退こうとはしなかった。
「そうか、曹操はまだ引かないのか」
目の前の曹操軍を見ながら、一刀は溜息を付いた。そして近くに居た袁紹を見る。
「済まん、どうやら彼女はこの期に及んでも退く気はない。どうやら痛い目を見ないと分からないようだ。それでもしかしたら曹操は
此処で終わってしまうかもしれん。良いかな?」
「……仕方ありませんわね……」
袁紹は実に残念そうな表情で了承した。
了承を得た一刀は高らかに宣言する。
「曹操軍を討て! ここで彼女達を終わらせるつもりでなぁ!」
「おおぉぉー!」
司馬家・馬騰同盟軍と曹操軍は戦い続けた。
だがやはり消耗しすぎた曹操軍に分は無かった。終始押され続けてしまい、とうとう被害が甚大な規模までに拡大。此処まで追い詰
められた事でようやく曹操は正気に戻った。
(な、なんて事!)
自身の愚かさに一瞬呆然とするが、すぐに今自分がすべきことを思い出す。
「最早これまで! 撤退せよー!」
曹操は反転し、逃げに徹する。
「逃がすか!」
馬超は追撃をしようとする。
「ここは通しません!」
だが彼女の追撃を阻止するために典韋が立ちはだかる。
「どけ!」
馬超の攻撃を受け止め、曹操が逃げるための時間を稼ぐ。
(くそ! このままじゃ!)
(華琳様、皆様、早く!)
猛将同士の戦いの決着は簡単に付くものでは無かった。しばらく二人の攻防は続き、ついには曹操が逃げるには十分な時間が経って
しまう。
だが、それでも典韋は戦い続けた。目の前の危険な猛将を倒すために。
「あ!?」
典韋の声が上がると同時に彼女の武器が弾かれ宙を舞った。彼女の身体は既に限界だったのだ。
「はぁぁ!」
馬超の槍が、典韋の身体を貫いた。
(季衣……後は……おねが……)
典韋の身体が崩れ落ちる。
猛将典韋、曹操を守り抜き、その生涯を閉じた。
(そうか……こいつ、退かなかったじゃなくて、既に足が限界で退けなかったのか……だから、せめてアタシだけでも討とうと)
そう理解した馬超は、心中に典韋に対して敬意を表した。
その敬意に応えように、馬超は曹操を追いかけようとするそぶりを一切見せず、この場から退いた。
典韋死亡。
その報は本国に戻った曹操達にも、届けられる。
許緒は泣き崩れ、夏候惇達は俯いて、何も言葉を発しなかった。
そして曹操は、己の愚行を呪い、悔しさで拳を壁に何度も叩きつける。それは彼女の拳が重症を負うまで続いた。
一方、馬超達は正式な司馬家軍とはならず、とりあえずは客将のような身分になる。やはり、お互い先ほどまでは敵同士であったと
言うこともあり、すぐには決めきれないかった。一刀もそれはよく分かるため、特に文句は言わなかった。
こうして、曹操の乱は終わりを告げた。
第五章後編予告
「最早誰も信用ならん! 朕自らがやる!」
劉辯、自ら一刀を殺害するために動く。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「漢の心配は無くなった、さらにしばらくは他の侵略も無い、これで姜維に全力を向けることが出来る! これで終わりにしてやる!
姜維よ!」
ついに五胡との決着をつける時が訪れる。
第五章後編
「漢帝、司馬昭討伐 五胡最終戦」
「司馬昭よ、そなたに王を名乗ることを許す」
「王……?」
晋王、誕生す!
あとがき
一刀が晋王になるまで後もう少しと言ったところです。
予定としては七章が最後になります。そこまでの間どうかよろしくお願いいたします。
説明 | ||
曹操の乱が終わりを迎えます。そして曹操軍に悲劇が。 | ||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
2517 | 2124 | 18 |
コメント | ||
コメントありがとうございます。蜀と呉と魏がどうなるかはもう少し後の話になります。劉辯はこの後とんでもな行動を。(k3) 蜀と呉はどないなったんやろ?(ohatiyo) 流琉が死ぬか、この結果が華琳を暴走させなきゃ良いけど(カイ) まさかの流琉死亡だと!?いい子なのに…。劉弁は曹髦みたいになっていってるがどうなる事やら…。(飛鷲) |
||
タグ | ||
真恋姫無双 恋姫†無双 恋姫 晋 転生 | ||
k3さんの作品一覧 |
MY メニュー |
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。 |
(c)2018 - tinamini.com |